mezzopianoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)

4.0

芸術を愛する若い叔母の影響で幼い頃から絵画に興味を抱いたクルトは、精神病を患った彼女をナチス政権の安楽死政策によって殺害されるという過去を持っていた。
「健常者でなければ断種」という政策にビックリする
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.2

ドラン監督作品を初鑑賞。イマイチ入り込めなかったのはコンディションによるものだろう。(と思いたい)

でも音楽がとても良い!
波打つ海の様子や窓越しのアングルなど、細部に渡って考えられているのだなと感
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ミッドナイトスワン(2020年製作の映画)

4.6

トランスジェンダーの凪沙(草彅剛)は毎晩ショーパブで「白鳥の湖」を踊っていたが、母親からの頼みで親戚の一果(新人の服部樹咲)を預かる事になり、生活が激変する。

女性の格好ってどうかな…と思ったけれど
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映画 ギヴン(2020年製作の映画)

4.5

先日「窮鼠はチーズの夢を見る」を観て、男同士の話をもっと観てみようか、評価高いし…とロクにストーリーも知らなかったのに、軽い気持ちで鑑賞。(ファンの方、すみません)
アニメを観るなんて珍しい私が、まさ
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海の上のピアニスト イタリア完全版(1998年製作の映画)

4.7

是非とも観たかった作品。滑り込みセーフでギリギリ鑑賞出来た。
約50分長いイタリア完全版だと、1900はいきなりジャズが弾けるようになったわけではなく、機関士たちが歌った子守唄(黒人音楽)を聴きながら
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.2

覚悟していたけれど、ここまで難解とは。。途中から諦めて鑑賞する事にしました。それでも嫌だとは感じないのが不思議。
何度観ても私には理解出来なさそうだけれど、カーチェイスのシーンだけでも大迫力。
今日は
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マイ・バッハ 不屈のピアニスト(2017年製作の映画)

3.2

小さい頃はバッハのピアノ練習が苦痛でしかなかったが、大人になりその良さに気付き始めた。
評価も高めだったので、わざわざエリア外の劇場まで足を運んでみたのだが…あまり刺さらなかったのはなぜだろう??
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

4.7

いますよね、凄く面白いわけでも派手な
わけでもないけれど、女性から言い寄られ同性からもモテる、恭一(大倉忠義)のような人って。
いや、それがイケメンか笑

男性同士の話は観たことも読んだ事もなかったの
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.6

主人公はスケートボードの特訓をして撮影にのぞんだのかな?と思いながら観ていたけれど、サニー・スリッチはプロのスケートボーダーと知ってビックリ!(2018年の撮影なので今は15歳)
下手なのはわざとで、
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おかあさんの被爆ピアノ(2020年製作の映画)

3.7

爆心地から3キロ以内で焼け残ったのが被爆ピアノ。ガラスの破片・木片が入りこんで、傷んでしまっている。
広島には被爆ピアノを修理する調律師がいて、トラックに積んで原爆の悲惨さを訴えるコンサート活動も全国
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パヴァロッティ 太陽のテノール(2019年製作の映画)

4.2

「誰も寝てはならぬ」はフィギュアスケートでも使われているので、クラシックに興味が無い人でも耳にした事がある名曲だろう。

パヴァロッティの歌声は、きいているだけで涙が出る。こんな素晴らしい声の人が存在
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.6

水川あさみは演技とは思えない位、妻チカちゃんになりきっていた。
夫の年収が50万円で自分は毎日働いて家事もこなしていたら、ヘラヘラ笑っている夫に文句を言いたくもなるだろう。それでも一緒にいるのは好きだ
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

4.8

時間調整のため空いた時間に観たけれど、これが自分には大当たり!好みが分かれるだろうけれど、友人・家族との関わりや悩みを持っている人には刺さるのでは。

フレッド・ロジャースの事は知らなかったけれど、こ
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

4.7

将来の夢の為に色んな事を我慢して勉強一筋だった女子高生のモリーとエイミーは、遊んでばかりと思って見下していたクラスメイト達がレベルの高い進路を決めていた事を知り、愕然とする。

アメリカの高校生って色
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きっと、またあえる(2019年製作の映画)

5.0

H4=負け犬の寮

冒頭からドキドキと笑いを誘う展開で、自分が絶対好きな作品だと確信した。

ほとんど前情報を入れずに鑑賞したので「受験に失敗した息子が主人公の話」なのかと思っていたけれど、全然違った
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チア・アップ!(2019年製作の映画)

3.5

シニアタウンに引っ越してきたマーサは、お節介な隣人シェリルに「チアリーダーになりたかった」と打ち明けたところ、「今からでも遅くない」とけしかけられ、チアクラブを結成。
平均年齢72歳の8人が集まり、周
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アルプススタンドのはしの方(2020年製作の映画)

4.7

最初、あまりにも野球ルールを知らない安田達に「この後どうなる?」と不安になったが、あれこれ想像させられる展開にドキドキした。

「しょうがないって言わないで!」
普段何気なく言ってしまう「しょうがない
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ハニーボーイ(2019年製作の映画)

3.3

ノア・ジュプくん観たさで行ったが、途中から具合が悪くなって、観ているのがしんどかった。(コンディションのせいもあったかもしれないけれど…)

家計を支えるために子役として頑張って働いているのに、マネー
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マルモイ ことばあつめ(2018年製作の映画)

4.5

1940年代、日本統治下の京城(現在のソウル)。
貧しい暮らしをしていたシングルファザーのパンスは仕事をクビになり、息子の学費のために朝鮮語学会のジョンファンのバッグを盗む。

何もかも正反対の2人が
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グランド・ジャーニー(2019年製作の映画)

4.8

これぞ大きなスクリーンの映画館で観るべき作品。大自然の雄大さが素晴らしかった。テンポも良い。

感動しつつも「鳥が飛んでいる所とか、かなりCGを使っているんだろうな…」と思いながら鑑賞していたが、ほと
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.5

「前回観たのは3年近く前だから、結構ストーリーは覚えているだろう」と思って観にいったら、恐ろしいほど覚えていなかった💦でも、おかげで新鮮な気持ちで鑑賞する事が出来た。

コインランドリーで回るカラフル
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はちどり(2018年製作の映画)

4.6

家父長制で絶対的な権力を持つ父親・疲れていてウニの気持ちに寄り添ってあげられない母親・父の期待がウニへの暴力となる兄・親友の裏切り等、どこにでもありそうな話。 

でも14歳の少女ウニの心の中や日常が
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ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!(2007年製作の映画)

5.0

サイモン・ペッグとニック・フロストは昔一緒に住んでいた事があるそうだが、良いコンビ。最後の最後までテンポが良く本当に最高な作品で、10年以上前の映画とは思えない。

後半はずっと笑ってしまった。でもコ
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パブリック 図書館の奇跡(2018年製作の映画)

4.0

記録的な大寒波により満杯の緊急シェルターに入れなかったホームレスの集団が、図書館のワンフロアを占拠する。

図書館員スチュアートの心情や過去がもっと描かれていてもいいかなと思ったけれど、人と人との関わ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.7

兄のタイラーはなぜあんなにキレるのか…エリートゆえの期待・厳しい父への反抗・薬物依存等があったとはいえ理解に苦しむ前半でもあったが、対比するかのような後半の妹エミリーに少し救われた。
ストーリー自体に
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.5

ずっと観たいと思っていた作品。2回観てしまった。移民問題とか厳格な父とか、色んなテーマが織り交ぜてある。

音楽との出会いで人生が変わった男子高校生ジャベドの成長を描いていて、随所で流れるブルース・ス
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.9

原作未読だしテレビ等でも観たことがなくて、全く知識が無いまま鑑賞。子供が観ても理解出来るストーリーなんだろうな…位の気持ちでのぞんだら、奥が深い!

人々に優しいけれど、決断力と実行力があるナウシカ。
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グッド・ボーイズ(2019年製作の映画)

4.3

ジェイコブくんにこんな事させていいの?と心配になる位下ネタ満載だったけれど、笑える作品が観たい日だったので、選んで正解。

アメリカは6年生でも会話や遊びが大人びているし、友達とキスパーティーしちゃう
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ペイン・アンド・グローリー(2019年製作の映画)

3.8

カンヌ国際映画祭で男優賞を受賞した作品。

個性的な作品が多い監督なのは知っていたが、鑑賞したのは初めて。調度品や色彩が美しく、目を奪われる。

ヘロインを吸って昔を回想する事が多くなり、若い頃と現在
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コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.5

被告人コリーニの「話しても無駄」という表情の無い顔が、最初からずっと不気味だった。
新米弁護士が奮闘する姿が良い。

事件の場面から始まるので後半に向け謎が解けていくが、わかりやすいし良くまとまってい
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.6

ガガの「アリー/スター誕生」と比べられがちだが、ジェシー・バックレイは声量があるし、声に伸びがあって上手い。私は好きだ。
でも、今ひとつ何かが足りなかった。決して悪くはなかったし、良いか悪いかと聞かれ
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.7

作家志望の次女ジョーは、「主人公が女性なら最後は結婚させること」と原稿を持ち込んだ出版社で言われる。
大好きなシアーシャ・ローナン目当てだったが、恥ずかしながら原作をほとんど知らず、回想シーンが多めな
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もみの家(2019年製作の映画)

4.3

不登校の主人公は新しい環境に馴染めず最初は戸惑っていたが、徐々に表情が変わっていく様がとても良かった。
ヒロインを演じている南沙良の演技が自然で可愛らしい。

何か大きな事件が起こるわけではなく穏やか
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わたしは分断を許さない(2020年製作の映画)

3.8

NHKアナウンサーとして活躍し、フリージャーナリストとして独立した堀さん。
監督・撮影・編集・ナレーターを1人で担い、シリア・朝鮮半島・香港・福島など世界各地の「分断」の現場に迫った作品。

自分が知
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.5

主人公が外の世界へ興味を持ち羽ばたきたい気持ち・娘を心配して過保護になってしまう母の気持ちが痛いほどわかって、どちらの目線でも観てしまった。

本気で心配してくれる優しい人達に出会えて良かった。
疑う
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レ・ミゼラブル(2019年製作の映画)

4.5

低所得者や移民が多く暮らし、犯罪が多発しているパリ郊外で、少年が起こした事件が大きな騒動に発展していく。
この地区出身の監督の体験も描かれているらしいが、自分が知っている華やかなパリとは程遠い。

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