三津千夜さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

「自分を産んだ罪で訴える」
両親を告訴した主人公が裁判官に言い放つシーンから始まる。

誕生日も出生地もないレバノンのスラム街で育ったザイン。
強制児童婚させられた妹、貧困、人身売買、薬、ネグレクト、
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

4.5

ミュージシャンの浅田信一さんのインスタで知り、鑑賞してみました。

アメリカを旅行中に夫と喧嘩別れしたドイツ人のヤスミンが辿り着いたモハヴェ砂漠のはずれ。
さびれたモーテル兼カフェ兼ガソリンスタンドの
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マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

イングマル少年の日常が、心地良いリズムで淡々と流れていく。
病弱な母と、飼い犬のシッカンが大好きなイングマル。
兄とイタズラばかりして母は手を焼いてた。父は海外に仕事に行ったまま戻らず、
母の静養の為
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.5

スラム街で継父に虐待され育ち心に傷を負った素行の悪いウィル。
彼の天才的な頭脳に気付き利用しようとしたランボー教授から
精神分析医のショーンを紹介される。
ショーンもまた、妻の死から心の傷は癒えていな
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.5

障害を持つ弟、アーニーと
夫の自殺が原因で引きこもり過食症になった母と2人の姉妹の面倒を見ている、街から出たことのないギルバート。トレーラーで旅を続けるベッキーと出会いどう生きていきたいかに気付く。
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時の面影(2021年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦直前のイギリス。
所有する土地の塚の発掘を進めた未亡人プリティと、発掘を依頼されたアマチュア考古学者バジル・ブラウンを中心に描かれた、実話を元にした物語。
大きな船や豊かな副葬品の大発見
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コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)

3.5

4話のオムニバス形式。

薬師丸ひろ子の演技は相変わらず素晴らしい。
松重豊との夫婦のお話は泣いた。
石田ゆり子の演技を観て
私ももう一度お母さんに会いたい
と願った。
たったコーヒー1杯分の時間でも
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キャンディ・キャンディ(1992年製作の映画)

5.0

生まれて初めてハマったもの。
今読んでも見ても泣ける。
苦労した分、人は優しく強くなるのだと
教えてくれた。

キャンディーのように
明るく笑顔で生きていきたいと願った幼い自分を覚えてます。

リリーのすべて(2015年製作の映画)

5.0

世界初の性別適合手術を受けたリリー・エルベの物語。

「自分らしく生きたい」と願ったリリー。
そのパートナーの願いを叶える為支えた妻、ゲルダの夫婦愛を超えた愛。
自分らしく生きるリリーを象徴するかのよ
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

歌は世界を救う文化。
平和の象徴。愉し。
ムーンもジョニーも
パパを大切に思ってて素敵。
私まで会いたくなっちゃった。
今では会えないお父さんに。

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(2016年製作の映画)

4.8

薬物。ホームレス生活。
別れた父と自分、それぞれの想いと、分かり合えた瞬間。
救ってくれた人たち。
薬物から抜け出せた勇気。
親友ボブの、黙って見守ってくれる存在。
セカンドチャンス。
ずっと泣きっぱ
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マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.4

マンチェスターの静かで美しい情景。
リーの癒えない心の傷。
パトリックの寂しさと憤り。
ジョーの優しさ。
ランディの謝罪。
どれもが繊細で痛みを兼ね備えた優しさと怒り。

過ちは誰にでもある。
無理せ
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アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

4.0

トルストイのアンナカレーニナが
好きなので鑑賞してみました。

まるでミュージカルの舞台を観ているかような演出。
心地良い音楽と美しいダンス。

愛とは何か
人生に於いての幸せとは何か
正しい道とは何
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.5

ジャスティン・ヘンリーの名演技に泣き。
若き頃のメリル・ストリープの美しさに見惚れ。
ダスティン・ホフマンに惚れる。笑
夫婦のあり方。親子の絆。
今見ても学べることたくさん。

エリザベス(1998年製作の映画)

3.5

国家と結婚したエリザベス。
世界は女性で変わると思う。
良くも悪くも。
聡明に強く正しく逞しく美しく。生きていきたいもんだ。

マザー・テレサからの手紙(2014年製作の映画)

4.0

何の為に命を使い、どう生きていくのか。自分のことと照らし合わせながら色々考えた。

自らが抱えてた孤独と
神に捨てられたとの絶望感を抱きながらも人々に与えていた希望の光。
心中の苦しみ如何ばかりか。
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いつか晴れた日に(1995年製作の映画)

4.0

エマトンプソン脚本。
天は二物を与えるってやつ。

アメリカイギリス合作。
時代背景も伴って大好き系。
ロマンスラブ。

ブルージャスミン(2013年製作の映画)

3.5

真の幸せとは、と考える映画だった。

姉と妹の対比が
アンナカレーニナほど深くないけれど
アンナとキティのようだなと。

他人にどう映るかではなく
自分がどう感じてるか
そして真摯に生きていくこと。
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セント・オブ・ウーマン/夢の香り(1992年製作の映画)

4.5

心が荒んだ盲目の元軍人が
真面目で賢く聡明な青年との交流の中で
生きる希望を見つけていくストーリー。

アルパチーノの演技に釘付け。
ラストの
チャーリーを救うこととなるフランクの圧巻のスピーチに
W
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最後の初恋(2008年製作の映画)

4.0

エイドリアンによって
人の心に寄り添うことを知ったポール。
ポールによって
善き母で生きていくことだけでなく
自分らしくどう生きていくかを見出したエイドリアン。
大人の恋。浪漫チック。トキメキ。
娘と
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