キアヌーゴキゲンの快作アクション。というネーミングがあっているのかといえば、いやいや、最近の作品から考えれば良作というだけで、そんなに素晴らしいものではない。まず、コンセプト自体が使い古されているのが>>続きを読む
正直な感想は、新鮮なものも時期を逸すれば良さが陰ってくるという典型的なシリーズものの末路としか見えない。今更感と言うのも言いすぎかもしれないが、2005年ドラマ、2007年、2011年映画と来た割には>>続きを読む
人間本来が持ち合わせている道徳観は、生まれえた環境をベースに培っていき、それが土地の風習や文化と根付き、形成し結実され主義・主張となる。その一個人の倫理観が、筋となり脚本へと形を変える。そう考えれば映>>続きを読む
本年の年末に007の最新作を公開するのだが、監督のマシュー・ボーン自ら007監督を直談判したが断られ、その腹いせに作った映画が本作。そのため、憎しみとまでは言いすぎだが、本家の内容をからかうものが多い>>続きを読む
やはり、しりつぼみ感は否めなかったのが正直な感想。特に巨人になったあと、同一化されるまえに元の人間になるためには延髄を斬るという展開であったのに、それを自由にできる人(行為)がある説明はないし、エレン>>続きを読む
前・後編映画と聞いただけで、だいじょうぶかいな?と、昨今の2作続き物上映に、幾分の不安を持ちながら鑑賞。原作、アニメ、あらすじ(タイトルから察すること以外)を一切知らんまま鑑賞。なので映画のみでコメン>>続きを読む
再生の物語はここ最近の映画では非常に多い。またそれがボクシング映画となれば、ハングリー精神と相まって映画の流れとしてはとらえやすいのだが、監督はアントワーン・フークアであるから、そんな単純な話では進ま>>続きを読む
本の衝撃度を映画でもというコンセプトを堤がうまく監督した作品と、とらえることもできるが、残念ながら細部の演出やエンディングの総括など観客に開示しすぎな箇所が多く、本にあったトンでもな要素がすべてかき消>>続きを読む
河瀬直美初鑑賞。ハンセン病を物語の中心にすえながら、人生に空白を持つ人々が織り成す人間模様。しかし、映画から元気をもらうというスタンスではなく、明日は今日より・・・という大望的な作品。病的差別と犯罪者>>続きを読む
知らないうちに第7弾になっていたことも驚きだが、本作から『ソウ』のジェームス・ワンに変わったことも大きな変更点である。・・・というよりも、『3』から今まで監督してきたジャスティン・リンの負の遺産、『3>>続きを読む
本作の触れてはいけないオフリミット的感覚というのは、今までの自由の国アメリカの中では描ききれていなかった。もちろん、 社会派監督の抵抗と言うべき作品はあれど、生々しいまでの描写はなかったのである。それ>>続きを読む
リドニー・スコットの最新作。有名な『出エジプト』の項目を映画化。第二次大戦後に公開された聖書からの題材の映画は、子どもも楽しめるコンセプトとして作られたため、残酷なシーンや、分かりにくい点は、割愛して>>続きを読む
やっと、構成がしっかりしてきたように感じる三作目。歴史認識を全面に出す構成は、前二作にはなかったため、本作の意義は大きい。舞台はアメリカから飛び出てイギリス大英博物館。この辺りもビックなアメリカと言う>>続きを読む
湾岸戦争で米国人を救った男の半生。英雄視されたスナイパー・・・という題材だけで、かなり懐疑的な部分を心に持ちながら鑑賞した。 予告で本編をノーカットで流している部分を見ても、正義という名目で殺傷を繰り>>続きを読む
人間描写であれば、一、二を争う監督が、撮った松竹120周年記念作品。全体の流れ、トーンも非常に押さえられており、見るものを飽きさせない牽引力は、やはり彼であるからと言えるが、原作の長さを踏まえ、昨今の>>続きを読む
批評を読む限り、駄作かと思いながら鑑賞したが、いやいやコンセプトもしっかりした映画である。原作は大ヒットのノーベンバーシリーズであるため、話は至って快活である。
主役のピアーズ・ブロンズナンの渋さが好>>続きを読む
強いおっさんブライアン・ミルズが暴れるシリーズ第三弾。端的に言えば、前二作の破天荒さが消え去り他の映画と同様、強いアクションヒーロー映画になってしまったのが残念である。その理由は、ストーリーがブライア>>続きを読む
社会の非適合者と、その取り巻きにいる人々を丹念に描いてきた監督フィンチャーの最新作。
妻の失踪から始まり、誘拐か?、殺人か?翻弄される夫を観客に見せつけながら話は進行していく。このような個人の苦悩は、>>続きを読む
端的に言えば、本作はまったくもって日本人受けしない、というよりも背景がわかりずらいと言える。人生再生、そして演劇などの裏側という物語であれば、古くは、『喝采』、『サンセット大通り』などがあり、題材とし>>続きを読む
いい意味で予告を裏切る映画である。兄弟愛前提で告知していた映画とはまるで違い、戦隊もののように悪と戦う話である。また『バットマン』のように研究されたものを秘密兵器として戦うところはディズニーっぽさより>>続きを読む
スタローン曰く、本作はリストラ的要素を入れ込み、新旧のエクスペンダブルズを対峙させる構造で描きたかったということであったが、前作までの流れが、戦友が負傷(死亡)することで仲間意識が高まり、より強固にな>>続きを読む
ハリウッドでの名声を捨てモナコ王室に嫁いだグレース・ケリーが王妃の時代に、何があったのか?私自身も興味があり鑑賞。まず、私が気になったのは本作の冒頭の『この物語は史実をもとにしたフィクションである』と>>続きを読む
強い男が悪者を駆逐するアメリカ恒例のアクションであるが、他のアクション映画と違うのは、話が進めどまったく主人公の背景がわからないところである。主人公の過去の交友関係が後半近くから少しずつ登場するも、結>>続きを読む
ミュージシャンの半生を描いた舞台は多い。大物スターの知られざる半生と、裏話のような芸能界のゴシップという趣向は、下世話な話だが、誰しもが好む内容ではある。しかし、本作は、それだけではない。最近の舞台劇>>続きを読む
魔女マレフィセントは悪者であるという前作のコンセプトを大きく変え、映画の主題を欲望と外見だけがすべてではないという、昔のディズニー映画で描かれてきた古典プロットを、過去のディズニーヴィランズ(悪役たち>>続きを読む
本の原作が評価され、ハリウッドで映画化されるだけで嬉しい話なのだが、ここまで過剰な盛り上がりがあると作品自体の評価も鈍るので、今回は情報を隔絶して見てきました。まず全体評としてはまずまず、いや上出来の>>続きを読む
人間の脳をコンピュータに入れ込むことで、起きるAIの恐怖を描く。世界の終焉カウントダウンという、危険度のランキングにも、コンピュータの自我暴走という懸念はもう数十年前からあるのだが、本作は人工知能に人>>続きを読む
毎年恒例と言えば恒例の年中行事とも言える夏のポケモン映画。本作の感想としては、神(伝説)のポケモンが映画の核になっていないと映画は締まらないなーというのが本音です。一昨年の『キュレムと聖戦士ケルディオ>>続きを読む
映画館でなにか見よう!と思ったが、見たい作品がない。ラストミッションでもいっとく?という感じで見てきました。脚本はリュック・ベッソン。コンセプトはスパイもの。???あれ?それって『96時間じゃん?』と>>続きを読む
ドラえもんの原作の中で、感動する作品を3Dで制作、更に初期ドラえもん以来なかった夏公開した作品。原作は第1話にあたる「未来の国からはるばると」、「さようならドラえもん」、「雪山のロマンス」「のび太の結>>続きを読む
【ネタバレ注意】
全く無で鑑賞。父から過去に立ち返る力を持っていると聞かされ、そこから人生が大きく変わる男の物語である。
いやいやそう書けば、そんなこと普通の人間にないから・・・と、瞬殺でかき消され>>続きを読む
愛とは何かを田舎町で体験するひと夏の成長物語である。冒頭から札幌であることを認識でき、更に舞台は根室本線に乗り東に移動する。場所は、地名の似た感じから厚岸あたりではないのか?・・・という推理はおいとい>>続きを読む
映画の中で殺人を再演するという手法は、映画製作の工程をまとめあげたプロダクションノートと等しい。そこで自己の行動や人間関係を赤裸々に書き上げることで、回顧と自己行動の反省へと行き着く。しかし、国家が後>>続きを読む
劇団ひとりの多彩ぶりは、彼がデビューした時から知っていた。いつでも泣ける一人芸、コントのピカ一さ、そして演技、『陰日向に咲く』としての作家性である。その煌めきを体感するために、初監督作品を鑑賞してみま>>続きを読む
前作の面白さや小ギャグがパワーアップしてはいるが、前作の追加内容という展開で続編というよりも、ヒットしたので即焼き直ししてみました!という、鉄を熱いうちにうった作品にも感じる。発展的な展開も皆無で、前>>続きを読む
主演の東出昌大が、豊田監督作品に惚れたから出演快諾したと、コメントを発していました。近日見てみます。前作のヒットから得たものを、より深く落としたのが本作である。主人公はてっぺんを取ることに懐疑的で、群>>続きを読む