天津甘栗さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

天津甘栗

天津甘栗

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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

「整形したの、かわいいでしょ」

パントマイム、父の裁判、牛、無言電話、ビニールハウス、井戸、猫、そして消えたヘミ。意味深に絡まりあった謎たちが紐解け…ない。
匂わせ要素を最後まで教えてくんないまま完
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復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.1

事実に基づいた作品だが、かなり脚色が施された内容。男も女も荒々しく、ぎらぎらと生命力が漲っていてこれぞ昭和エイジ。現代の価値観からすると別の国みたい。
破天荒サイコパスシリアルキラーの緒形拳よりも、三
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アビエイター(2004年製作の映画)

2.7

20世紀初頭の大富豪、ハワードヒューズの半生。
金に物を言わせてあくなき探究心で純粋な夢を追い求め、飛行屋という今では耳馴染みのない肩書きを持ち、戦闘機やジャンボジェット機開発に携わる。
こういう破茶
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.0

いけいけアイライン姉さんの色仕掛けでFBIがいとも簡単に機密情報売ったり、嵌めようとする捏造捜査があったり、ここまで露骨だと疑念を覚えた。

案の定、一方的にマスコミを悪者へ仕立て上げる演出に対し、名
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

人は見たいものしか見ない。見せたいものしか見せない。故にフラットな報道など無い。
知ってはいたけど再認識。報道の舞台裏をまざまざと見せつける作品。

瀧内公美さん初めて拝見しました。非常に良かった!特
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空白(2021年製作の映画)

4.1

勧善懲悪とは対局に位置するプロット。複雑に感情が絡まり合った人間という生き物の難しさ、シンプルなファンタジーでは表現できない生々しい人の心が此処にある。
白!黒!とはいかない多重・多面的な視点で、大変
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

三者三様の主張をし、視点変われば見方が変わ…らない。
3人の証言を聞いた結果、1ミリもぶれずにアダムドライバーたんが圧倒的悪者。(アダムドライバーが美男や美男やゆーてもてはやされるのも、う?…うん。)
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命の始まり/いのちのはじまり 子育てが未来をつくる(2016年製作の映画)

3.8

子育てにおいて、父親の「手伝うよ」が禁句なのが万国共通で笑えた。
時に笑い、怒り、困り、日々悪戦苦闘の子育て。国や境遇は違えど、自分たちと同じやりとりをしている親子の姿を見て、微笑ましくとっても幸せな
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.0

「傘の下の君に告ぐ」

18世紀〜21世紀における資本のお勉強。

20世紀、欧米各国は戦争により資本(=土地)の奪い合いをしていた。しかし戦争は戦地において(経済的に)惨憺たる結果を生む事になると学
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アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

巨根イケメンと結ばれても虚ろだったアデルの目。エマとキスできたときの輝きときたら!これが恋というものやね〜。
キス直前の互いの唇カットが艶めかしく、ゾクゾク。

男も女も性器もろ出しでびっくらこいた(
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悲しみに、こんにちは(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

パパとママに何があったか詳しくは知らないけど、急にいなくなっちゃったんだもんね。甘えたいよね。そんな素振りは見せないけど、がんばってるんだよね。たくさん、たくさん甘えて我儘言って良いんだよ。

パフューム ある人殺しの物語(2006年製作の映画)

3.7

生まれながらにして類稀なる鋭い嗅覚を宿した青年。数km先のあらゆる匂いを嗅ぎ分ける彼は、ある日衝撃的な最上の香りを見つける。
それは美しい生娘が放つ、生気に満ち満ちた芳しい恍惚の香り。娘の後を追い、そ
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

2.8

アジア系アメリカ人の青年ビンがスケートパークで出会った白人、黒人の友人を撮影。10代前半〜10年以上彼らを収め続けた実録ドキュメンタリー。

彼らの生まれ育った地域は貧困を起因として?家庭内暴力が常態
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

3.3

高度経済成長期とバブル期の狭間にあった、虚無感と訳わからん程パワフルなエネルギーに満ち満ちた劇薬映画。
皇居襲撃や首都高カーチェイス。一体どうやって撮影したのか想像もつかない仰天シーンがたくさん。(逮
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台風家族(2019年製作の映画)

2.1

ほぼずーっと家の中のセットで話が進む安上がりな会話劇。家から出るとどんどん展開が粗く惨くなっていく。
面白いと思ったのはYouTuberの末っ子中村倫也が出てきて、つよぽんのクズで結構ダンスあたりまで
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沈黙 SILENCE(1971年製作の映画)

3.4

祈り、すがっても聞こえて来るのは、けたたましい蝉の鳴き声。

スコセッシ『沈黙』鑑賞→原作読了→本作鑑賞でした。
穴吊りや馬での轢殺等、スコセッシ版よりも拷問の描写がきつい。スコセッシに無かったのは岩
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ミュンヘン(2005年製作の映画)

3.2

東京オリンピックの開会式で黙祷してましたね。広島?311?となりましたが、ミュンヘンオリンピック事件に対するものだったそうです。そう言えばイスラエルへ留学経験のある森山未來が舞ってました。どれ程の人に>>続きを読む

ウォーリアー(2011年製作の映画)

4.1

関節技を決めまくる不屈の高校教すぃジョエルエガートンと、肩筋盛り盛りの静かなる野獣トムハーディの兄弟デュエルファイト。

試合を見れずにそわそわ連絡を待つ奥さん、停職を命じながらも飛び跳ね全身で応援す
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デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-(2011年製作の映画)

3.0

サダムフセインにこんな絵に描いたようなゲス息子がいたとは知らなかった。
ウダイはあのドーハの悲劇にも絡んでいる。当時のサッカーイラク代表はウダイ支配下にあり、もし日本に敗北した場合、鞭打ちの刑が待って
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マトリックス(1999年製作の映画)

3.6

仮想現実、デジタル世界可視化の金字塔を打ち立てた作品。

スタイリッシュサングラスやエナメル性ブラックスーツ、エビ反り弾丸避け、モーフィアスすきっ歯とか随所に強烈なインパクトを残すが、最も印象強いのは
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ウォール・ストリート(2010年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ゲッコー氏もサトゥルヌスではなく人の子か。
最終的に丸く収まりなかなか手温い着地。老獪なゲッコー氏のキレ味鋭い悪モノっぷりをもっと味わいたかった。

チャーリーズ・エンジェル(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

チャーリーズエンジェルてもっとコメディテイストが濃かったような…女子感ぶりぶりのコスプレプレイは時代に受け入れられ難いのでしょうね。

本作はとにかくクールで美しいエンジェルたち。フェミニズム全力推し
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欲望のバージニア(2012年製作の映画)

3.1

禁酒法時代真っ只中のアメリカ南部のお話し。
シャイアラブーフ演じる末っ子ジャックの行動があまりに浅はかで少しイラつく。アクの強い役者が勢揃いの中、若さ全開の立ち回り。
寡黙な次男、トムハーディのグル゛
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ゴア描写控えめのサクッと見易いゾンビ映画。

ブラピ最強なので緊迫感はあまりない。腹に金具がぶっ刺さってもお構いなし。強すぎィ。落下地点からWHO施設まで徒歩10分くらいじゃなかったですか?そこまで計
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フリーソロ(2018年製作の映画)

3.1

綿密な準備により得た鈍感力。

アレックス氏を見ていて、ベースジャンプという気●いスポーツを連想しました。絶壁の頂上からウイングスーツなるものを纏い、ムササビの要領で飛ぶ(落下する)もの。当然頻繁に死
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スケーターガール(2021年製作の映画)

3.6

スケボーを反体制、自由意志、そして未来への前進の象徴として描いた作品。

江戸時代のような因習が2020年現在も生きているインドの田舎町。
仕事、結婚、出産。主義主張を一切尊重されず生きてきた母親の娘
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グッバイ、サマー(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ミシェルゴンドリーのインスタを覗いたらダニエルタッチの絵が沢山。なるほど、自伝映画だって。ほっこりかわいらしい作品だけど、それ以上でも以下でもなく癖薄め。
振り向いて…3秒、いや7秒。はい、無限に待つ
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

突如放り込まれたビートルズが存在しない世界。
カメオ出演のエドシーランが完敗を認め平伏した僕の作詞作曲活動は、うろ覚えの歌詞を思い出す作業。
僕は偉大な楽曲を世に贈る伝道師。もしくは金と名声の亡者たる
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ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.2

唐突にコントが始まったり、ひたすら褒めちぎり合ったり、最強の言葉があったり、2人だからこそ通じるノリがキュート。
次々繰り出されるアメリカンティーン女子の内輪ノリにジャパニーズリーマンおっさんは乗り切
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68キル(2017年製作の映画)

3.3

インパクト大のジャケット、B級お色気ヴァイオレンスロードムービー。
破茶滅茶なぶっ飛びゆるゆる展開だけど、次々と現れるサイコパスビッチガールズが魅力的でサクサク見れました。
修羅場でもきれいなお尻に目
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

完璧な幕引きで涙したトイストーリー3。欲張りディズニーによる、その後日談的なお話し。

別人のようにキャラ変を果たしたボーと共に本作でウッディは自由を得ることを選択。
役割を全うし、決して仲間から離れ
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HOUSE ハウス(1977年製作の映画)

3.1

大林宣彦映画デビュー作。伝説はここから始まった。

おんぼろ遊園地のアトラクションみたいな世界観。0時を回った深夜に正気を失いかけながら観るのがオススメ。

コントばりのこってこて、ぎっとぎと感。耳を
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

5.0

夏、巨大な積乱雲を見上げてその中にある竜の巣とラピュタを想像する。

名作揃いのジブリ映画の中でマイベスト作品はラピュタです。シンプル且つ王道の痛快アドベンチャー。子供の頃から大好きです。

40秒で
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ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

1.9

んんー。これは。わからんぞ。こんな意味不明なヘンテコ映画だとは思いもしませんでした。
なんでペンギン?なんでコーラからペンギン??てかパイオツお姉さん何者???水の球体が海…?(°_°)
次々現れる疑
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MUD -マッド-(2012年製作の映画)

3.2

マシューマコノヒーにパシらされた夏。

少年2人が少年のくせにとっても男っぷりがいい。素振りや言動がいちいち男前。
一方大人たちはそんな気風の良い少年たちを振り回しまくって終始利己的でした。
10代の
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

2.7

あれれ。「ロードムービーにハズレ無し」の格言に反してハマれず終わってもうた。
シャイアラブーフも看護師のお姉さんもザックの冒険に付き合うまでの動機が曖昧で、受け入れるスピードが高速すぎるんだよなぁ。
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