87さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.3

余計な近所付き合いをめげずに続ける妻も、犯罪心理学を一切使いこなせない無能な主人公もどっちも悪い、自業自得

半沢直樹の影響で"動"の香川照之が人気になってしまい、"動"の役柄ばかり出回ってるけど、や
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イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)

2.6

こういう映画を作りたい気持ちは、ものすごくよく分かる。

けど、つまみ食いするかの如くひょいっと見境なく手を出しておいて、それぞれの物語を気持ち悪い所で意味ありげにしたまま放置して、ものすごく中途半端
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映画よ、さようなら(2010年製作の映画)

3.6

映画も映画館も愛している身としては、かなり切なくなってしまった。

大事な物を失った時、「明日からどうなるんだろう」と自分がわからなくなったり不安になるけど、人生って色々なものを手放しながらなんだかん
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死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

1.0

やっぱ、「伝説の作品ってだけあって只者じゃねぇわ」と感動するつまらなさ。

最高に最悪な時間の無駄使いしました。
ながら見でもこんなしんどいんだから、何もせず見るなんて無理。

あらゆる女のダンス、ダ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.2

映像の美しさと音楽の挿入のスムーズさは認めるけど、音楽映画であるのかヒューマンドラマなのかどっちつかずで中途半端に思えてしまった。

直面する出来事は重くて、タイラーとエミリーを主とした登場人物のメン
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.8

しっかり写されてるモダニズム建築が無機質で美しく、静謐な人間模様も合わさってゆっくりとした時間の流れを感じるとても心地の良い映画。

先に『アフター・ヤン』を観たせいで、見始めの評価がかなりシビアだっ
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まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

4.0

「本当の僕を教えて」に次ぐ"事実は小説よりも奇なり"ドキュメンタリー。

あまりにも興味深すぎる。

双子の弟と過ごしてるせいか、常々"遺伝"か"教育"かと考えることが多いのもあり、ドキュメンタリーと
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.4

役所広司見たさで鑑賞。
間宮のあまりの会話の成り立たなさが結構面白かったけど、そんな事よりも「萩原聖人だと頭ではわかっているのに、真空ジェシカ・川北にしか見えない」のが気になり過ぎてそれどころじゃなか
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パルコ フィクション(2002年製作の映画)

3.1

1990〜2000年代邦画の魅力凝縮という感じのシュールさが最高なオムニバス。
昔のパルコ懐かしすぎて沁みまくった、思い出ありすぎる

恋に至る病(2011年製作の映画)

2.6

アイデア良いから絶対面白い映画にできるだろうに、全然弾けてなかったなぁ…

レイクサイド マーダーケース(2004年製作の映画)

2.8

兎にも角にも音が小さすぎてそれどころじゃなかった。映画についていくのがやっと。
「それはあなたの家のテレビのボリュームが〜」とかのレベルじゃないくらい音量小さくて、かなり大きいボリュームにしたけど、基
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燕 Yan(2020年製作の映画)

3.1

水間ロンさん見たさに鑑賞。

監督がカメラマンということもあって、映像がカッコいい。
やっぱりアジア映画はこのくらい、もわっとしていて鮮やかで暗くてコントラストが強くないとなぁと思う。

映像は美しい
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ヒューマンネイチュア(2001年製作の映画)

3.3

監督ミシェル・ゴンドリーだったとは。

正直あんまり映像的には好みではなく、個人的にはミシェル・ゴンドリーじゃなくて、スパイク・ジョーンズかチャーリー・カウフマンに監督もしてほしかったな。

と、思う
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まぼろしの市街戦(1967年製作の映画)

4.0

すごく面白かった。

素晴らしき愉快な戦争映画で、とてもとても小さな世界の中でカラフルに楽しむ彼らの姿が胸に迫る部分がありながらも、羨ましくもあり、すごく良かった。
スタイリングが細部までバチクソ可愛
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色あせてカラフル(2015年製作の映画)

2.5

水間ロンさん目当てに観た作品。

思ってた映画と違ったのと、出演者陣の豪華さに少し驚いた。

けど、中身もセリフも掛け合いも各々の設定や過去もメッセージもすごーく普通で、特にほっこりするわけでも、見ど
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CUBE 一度入ったら、最後(2021年製作の映画)

3.0

映画の評価が低すぎてヤバいが、特に期待していなかった分普通に楽しかった。

最後のCGがあまりにも酷すぎて全てを持っていかれ、エピソードのバランスの悪さや中途半端な登場人物の描き方には「うーん」と思い
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キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.7

良いなぁ
優しくて温かくて細やかにきらきらとしていてすごく良かった。

月永雄太さんの撮影すごく好きなんだけど、今作は特に好きでした。

そもそもゾンビが好き過ぎるということもあってグッと来てしまった
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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

3.8

物語だけで観たら、しっかりサスペンスなのに演出も登場人物もシュールで、ハル・ハートリーらしいオフビートなコメディですごく良かった。何度も笑った。

イカれたエドワードも面白いし、編集長(?)も警察官も
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殺したいほどアイ・ラブ・ユー(1990年製作の映画)

3.5

楽しくて、笑えて、愛に満ちていて最高だった。

それぞれがそれぞれを思いやっていて、キャラクターたちがみんな愛くるしい。

キャストが豪華。
若きリバー・フェニックスとキアヌ・リーブスの可愛さが光って
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黄金の七人(1965年製作の映画)

3.5

面白かった!

前半は、華麗に仕事をこなしていくキレッキレのプロ集団かと思いきや、意外と雑だったり、危なかったりして、「いや!案外ギリギリじゃねぇか!」と思ってウケてしまった笑

後半も、人間模様とド
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トランスアメリカ(2005年製作の映画)

3.8

フェリシティ・ハフマンの名演が光る。
徹頭徹尾品位のあるブリーというキャラクターが魅力的過ぎる。
と、共にアイデンティティの形成の最中にある思春期の息子の難しさも絶妙。

物語も重すぎず、軽すぎずちょ
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

3.0

キム・ガプス見たさにチョイス。

陰湿なサスペンス映画かと思って気を抜いていたら、一瞬だけがっつりホラーみたいなシーンが3,4ヶ所ぐらいだけあってビビった笑。

悲しいお話…。

ブロードウェイと銃弾(1994年製作の映画)

3.2

今回もウディ・アレンのコピペのような主人公の一言一言、一挙手一投足にイライラ…笑

だけど、各キャラクターの設定は絶品。

「厄介で面倒でイライラするけど、面白いな〜」と思うのがウディ・アレン作品だな
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アイデン&ティティ(2003年製作の映画)

3.1

あまりにも青臭いロック過ぎて、今の私には濃厚過ぎた。
もっと若い時に観ていたら、何百倍も痺れていただろうな。
ずっと「これは幻想だろうな」と思っていた麻生久美子が、いつまでも現実に存在する人間である設
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桜桃の味(1997年製作の映画)

4.5

ゆっくりと流れる時間と、心地の良い光と情景がすごく落ち着く。

「人間は皆死ぬ運命にあり、人生は選択の連続だというのに、なぜ自分で死のタイミングを定めることだけが絶対の過ちとされているのか分からない」
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.3

ヘイリーベネットの素朴なベビーフェイスが大好きなのと、異食症の主人公が何を食べるのかが気になって見始めたのに、それどころじゃない閉塞感と病みの深さがしんどかった。

トイレだけが逃げ場所、トイレだけが
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.3

まあ丁寧に作られていること…。
映像の美しさは言わずもがな。
物語はかなりベタなので、映像美と2人の美しさで支えられてるだけにも見えるのは、評価と期待値が高過ぎただけかな。
終盤の父が素晴らしかった…
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EXIT(2019年製作の映画)

3.0

若干ドローンに見せ場を奪われているものの笑、山岳部とクライミング経験を活かせるパニックムービー設定が見事でうれしい。(元登山部としては)

敵が濃霧(ガス)っていうのが、まさしく物語の流れを上手に左
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.0

思ってたよりコンパクトにまとめられていた今作。

ブノワ・ブランってこんな人だったっけ?

ホームワーク(1989年製作の映画)

3.7

何度も映る製作者のショットのおかげで、これが切り取られたドキュメンタリーなのだと割り切って観ることができるので、良い意味で没入しなくて良い。

罰は知っていても褒美は知らない子供たち。

2021年時
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.5

西洋と東洋、移った者と残った者、世代間と族柄の違い、中国の文化と感覚など様々な面を垣間見ることができてすごく面白かった。

オークワフィナ演じるビリーはもちろん、意外にもハオハオが個人的にすごく良かっ
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.3

タイムループ物の傑作「恋はデジャ・ブ」が大好きなので、一見似てるようにも思えた今作はどう違うのだろう?と思っていたんだけど、

男より先に現実へ戻ることの重要さに気づき、運頼みに無鉄砲にトライするので
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

2.3

技術は、人間を中心とした生活の不便を取り除き、向上させるためにあるのに、機械と情緒を並べた時に結局「情緒が勝るし、尊い」と言う答えに落ち着く感じも、人間の卑しさが出ていて、ご都合的で腹が立った。
だっ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

途中「面白いけど、若干長いなぁ…」と感じてしまったものの、ホラーかと思いきや、コメディースペクタクル映画で最高。

笑いどころが沢山あり、結構ウケたんだけど、他の人は誰も笑ってなくて良かった。

色ん
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アダプテーション(2002年製作の映画)

3.8

面白かった…。
これを書いた脚本力も、映像化した監督技術もすごい

メリル・ストリープは、このぐらいの扱いがちょうど良いという事実を、ハリウッドに広く轟かせてほしい