かーさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

縄文号とパクール号の航海(2014年製作の映画)

3.9

クルーのみんな、
とんでもない勇気と根性と、
壮大な遊び心の持ち主たちだなと思った。
手作りの舟で航海することに
3年も費やすなんて。
 
都市に暮らす私たちが
わかった気になってること、
同時に忘れ
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.1

歳をとっていくのが、
すこし楽しみになるような映画だった。

わずらわしいこと、
1人じゃ乗り越えられないこと、
この先たくさんあるんだろうけど、
なんかそういうの込みで、
退屈しなくていいかも。
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

HAIM目当てで試写会に行ってきました。

大人になりたい15歳と、
大人になりきれない25歳。
10歳差のふたりの
もどかしくて甘酸っぱい関係を、
ユーモラスに描いた作品です。

舞台は70年代のL
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

どの話も、
誰の身の周りにも起こりうるような
ふつうの場面からはじまるんだけど、
いつのまにか、
リズミカルで心地よくて、
奇妙で緊張感があって、
独特な映画の世界に
飲み込まれていく感覚があった。
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.4

すべり込みで鑑賞。
この時代に映画館で観られてよかった。
たった90分のなかに、
人間のあたたかくて愛おしいところ、
愚かでどうしようもないところ、
儚いところ、全てがつまってる。

バディの目線で描
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

公開当初に観に行ったのに、
帰宅してアルコール片手に
余韻に浸っていたらレビューを忘れてた。
アルコールこわい。

「負の側面はないのかな?」
仕事で少し北欧諸国の文化について
触れるなかでずっと気に
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名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

4.2

ふだんあまりアニメは観ないけど、
コナンだけは別。
今年もいつもの友人と、
毎年恒例、公開初週の
たのしいお祭りを催しました。

近年の作品ではかなり好きかも。

物心ついたときから、
コナンのアニメ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.8

やっぱりマイクミルズはいいな…!
人間の愛おしさと
めんどくさいところを
真正面から描いてて。
(音楽も抜群にいい)

どんな子どものなかにも
物語と哲学がつまってて、
それを語る力も備わっている、
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変態小説家(2012年製作の映画)

3.3

サイモンペッグの演技を堪能する
濃い100分間。

タイトルに違和感はあるけど。
(恋愛小説家の文字り?)

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.5

「じゃあ、どうすればよかったんだ?」
映画館を出てからずーーっと考えてた。答えはわからない。

問題の根っこは、マーティンの築く人間関係の全てが歪で、対等じゃないことにあるような気はする。自己愛の問題
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

家族のキャラクターがとてもいい。下品で不器用なところもあるけど、愛に溢れてて最高にイケてる。

人生初「手話による下ネタ」に大笑いさせられつつ、途中からは、聞こえることの尊さを痛感させられて、めちゃく
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

これぞ映画、という感じ。
心を動かされる工夫が
たくさん散りばめられていた。

特に印象的だったのは、
色と光の使い方。
恋するふたりだけに
光が当たったり、
グループで纏う色が違ったり。
重要なシー
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

タクシーは移動手段であり、客と運転手だけの密室でもある。
日々バックミラー越しに、いろんなものを見聞きしてるんだよなー。(これから気をつけなきゃ。)

この映画では、真夜中のタクシーに乗る
世界各地の
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ルームロンダリング(2018年製作の映画)

3.3

オダギリジョー目当て。

ゆるいけどテンポよくて
観やすい。
遅く起きた土曜日、
ダラダラ観るのにぴったりでした。

死んでいった人たちも、
生きている私たちと同じように、
仕事して、歌って、お酒飲ん
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ビッグバグ(2022年製作の映画)

3.0

みなさんの評価の低さにちょっと納得。
傑作揃いの監督だもんな…。
自分もハードル上げちゃってた。

ユーモアのセンスはそのままで、
人間に対する皮肉はおもしろかった。
だけど、映画自体の
美しさを感じ
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天城越え(1983年製作の映画)

4.3

なんなんだ、この重厚感は。
そして田中裕子さんが、
ただただ美しい。
今の映画ももちろん大好きだけど、
たまにこのくらいの時代の映画を
観たくなる。

ラジオで爆問太田の向田邦子評を聴いて、
小説を改
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

この監督の撮る笑顔が大好き。『くれなずめ』のときにも思った。

もちろん、俳優さんたちの演技が上手い、
というのもあるんだろうけど…
監督自身の人や街を見る目が優しい、というのも大きい気がする。

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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.9

相変わらず最高だった。

ずっと面白くて洗練されていて、目にうつる何から何までを焼き付けるのに必死だった。
横に座る友人に「え、もう終わり?」と口に出してしまったぐらい。
脳内にのこる映像だけでニヤニ
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

4.0

みんな悪事を企てはするんだけど、
中身は普通の人って感じ。
その地味さが
スリリングな展開を引きたてていて、
おもしろかった。
派手ではないけど、個人的には好き。

タランティーノ作品ってハズレが少な
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.9

M-1の前に観て、本当によかった。
一度きりの人生を
人を笑わせるために生きるのは、
どう考えてもおかしいけど、
やっぱりたまらなくかっこいいと思う。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

アメリカのスタンダップコメディのノリが
たまらなく好きな自分にとっては、
すごく笑えるコメディだった!
皮肉に次ぐ皮肉。風刺に次ぐ風刺。
最後の最後まで裏切らないです。

監督、『俺たちニュースキャス
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

「美しかった」とか
簡単には言い切りたくないような、
不思議な余韻が残ってる。
いろんな言葉に感情が揺れ動いたり、
人物の過去を想像したり、
終わったあとには頭を悩ませて
印象的なシーンの意味を考えた
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ひみつの花園(1997年製作の映画)

3.8

銀行窓口勤務のOLが、
一攫千金のためにありとあらゆることに
チャレンジしていくスローなコメディ。

ぽけーっとしているように見えるけど、
誰よりも行動量と熱量があって、 
がむしゃらに夢に突き進むよ
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.5

想像を遥かに超える超超大作。
衣装も音楽も、映像も、
どこをどう切り取っても完璧だった。
IMAX IS THE BEST★です。

枯れた砂地が舞台って、
寂しくて単調なんじゃないかと
心配だったけ
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.8

ある白人警官と黒人男性との間の
「隔たる壁」を描いた短編映画。

差別する側とされる側
そして傍観者の目線など、
いろんな方向から人種差別の
根深さが描かれている。
タイムリープものとしても
社会問題
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ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

5.0

観てる回数でいえば全映画でベスト3にはいる。大好き。何でこんな好きなのかはよくわかってない。ジャンクフードみたいな感覚。

コーエン兄弟ならではのコメディとシリアスの混ざり方がたまらない。
深い意味が
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

5.0

何回見てもドキドキする。
結局は自分も、彼の美しさにだまされているのだと思う。
24歳のアランドロン、すごい。

淀川長治さんの解説が好きだなー。
「どんなに怖い映画か、
 どんなに美しい作品か」。
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.2

友人に誘われ急遽鑑賞。
前知識なし、
そしてアクション苦手だったけど、
岡田准一のアクションに圧倒されて
たのしめた。というより、すごすぎて
笑ってしまった。

だけど本当の笑いどころでは
あまり笑え
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.3

公開初日に鑑賞。

とにかく楽しい!そして新鮮!
陽気で気取ってなくて、力強い。
ラテン音楽とラップのミュージカル、
とってもよかった。

「移民問題」なんてひと口に言っても、
人種、世代、個々人で
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.3

オチの読みが当たってしまった。
ミステリーものを見慣れた人だとわかってしまうかも?

それでもワンシチュエーションで1.5h夢中にさせるのはすごい。
映画の中には2つの軸、謎がある。それらとタイトルの
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フィールド・オブ・ドリームス(1989年製作の映画)

4.6

(リトルトゥースです。)

大自然とビッグドリーム、
そして大リーグ。
これぞアメリカ!という感じの映画。

野球のルールはさっぱりだけど、
主人公のまわりで奇跡が起こるたび、
自分の心も満たされてい
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ビバリウム(2019年製作の映画)

3.2

いたるところに
社会を風刺するようなメッセージが
うまいこと詰め込まれているのは
わかった。すごい。
カッコウの生態、ビバリウムの意味や
資本主義の限界、あたりのことを
知っているとより楽しめると思う
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

いやあ…最高!!!
水曜の夜に大変なものを観た!!

できればいつか、劇中の観客みたいに、
我を忘れて踊り狂いたい。
生で観たい。フェスに行きたい。
マスクを外して、歓声をとばしたい。
ハイタッチした
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

たまには頭を空っぽにして、
スカッとする映画もいいね!

過去がはっきりとは明かされないのは、
次回作のためなのかな?

何故かめっちゃ強い中年のお父さんが、
度を超えた暴力を浴びせまくるのは
サイコ
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愛してるって言っておくね(2020年製作の映画)

4.0

たった12分なのに、
心にはじんわりと
2時間映画並みの余韻が残る。

アニメーションってすごい。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.5

人は、誰かのことを想う時間や
「想われている」という自覚が
ほんの少しでもあるだけで、
幸せを感じられるのだと思う。

法とかルールとかを超越したところで、
みんなが無意識にそんな価値観を
持ちながら
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