みーこさんさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

2.5

ハネケなりのお気持ちハッピーエンド。腹の内は見せない、冷えた家族の空気感が奇妙でありつつ案外ありがちなのかもしれないとも感じたり。せっかくそばにいるんだから求められている愛には口ベタを言い訳にせずちゃ>>続きを読む

幸福の黄色いハンカチ(1977年製作の映画)

3.5

主役三人の存在感のぶつかり合いが愉しい名作。時代は繰り返すといえど、ここに戻ってくることは無いと言い切ることができる程の古き良さが詰め込まれてた。ごくごくシンプル。それが刺さる。

ピアニスト(2001年製作の映画)

3.0

初ハネケ。初めての映像、初めての感情、衝撃ばっかりで疲れた。自分の全部を知ったかのような勝手な愛を拒絶して一人になるか、踏み出した歪んだ気持ちを受け入れてくれる先なんてないことを知って独りになるか。理>>続きを読む

シークレット・ジョブ(2019年製作の映画)

3.0

動物のいない動物園の危機を救うため着ぐるみを着てホッキョクグマ、ライオン、ナマケモノたちに扮する職員ズ。ゆるくおまぬけで可愛かった。この求人どこ

愛のむきだし(2008年製作の映画)

4.0

こんな映画が赦されるんだからそりゃあ人生くらいなんでも起こるわな。意味もなく呆れるほど好きだった。

初恋のきた道(1999年製作の映画)

3.0

母と父の初恋のきた道。どう言葉にしたら伝わるのかまだ知らない、初めての気持ちを一所懸命行動で表そうとする純粋さが眩しい。びっくりするほど瞳が澄んでいて愛らしいチャン・ツィイー姫が走る、走る、走る

彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

3.0

恋人を亡くしたケーキ職人、夫を亡くしたシングルマザー 同じ人を愛した二人の話。どんな方向に向かっていくのか本当に読めなくて目が離せなかった。喪失感で折れそうになりながらも生きていかないといけない中で異>>続きを読む

ひまわり(1970年製作の映画)

3.0

メロドラマ 恋愛において、変わってしまった相手の気持ちの前ではどうにも無力すぎる。現実的な道を選んだ二人がこれより幸せになればいいです。

アルフレード アルフレード(1972年製作の映画)

3.0

悲劇と喜劇は紙一重。結婚だけが幸せではないし、結婚が幸せだけとは限らない。グラッチェグラッチェ、アモーレアモーレ。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

2.5

絵本のように大切にされた1ページ1ページ、閉じ込められた情報が多すぎて忙しかった。お人形さんのような華やかな登場人物達もアニメーションもすごくすごく可愛かった。
ただ内容が全然頭に入ってこなかった♡

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.0

家族の崩壊と再生。ウェス節が利いてきて隅々までこだわりたっぷり、愉快な作品。ニッチでポップでロック。

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.0

自分の気持ちにド正直に生きるマックスが憎たらしくも憎めなかった。監督がスタイルを確立する前のさなぎのような作品で、野暮ったい雰囲気の中音楽のセンスが光ってた。

カステロ・カヴァルカンティ(2013年製作の映画)

3.0

PRADAとのコラボ。望遠鏡から覗き見ているような映像がこれまたお洒落。この独特な魅力の詰まり具合はショートフィルムでも活きる気がした。

アンソニーのハッピー・モーテル(1996年製作の映画)

2.5

ウェス監督長編デビュー、ウィルソンブラザーズ共演でのデビュー作。精神病院退院直後に強盗計画に付き合わされる主人公と一味、掴みどころがなくて頼りなくて垢抜けない感じがまた良かったり。

横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

原作の魅力をしっかり引き継いだ理想の映像化、こんな160分は長くない。
どこにでもいそうでどこにもいなくて、大して目立つわけでもないのに関わった人に「会えて良かった」と思われていく横道世之介。こんなも
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めまい(1958年製作の映画)

3.5

あらすじを読んだり誰かに感想を聞くのではきっと伝わりきらない、自分の目で見なければ感じ取ることができない、唯一無二な映像の愉しさがここにある

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

3.5

20周年記念の同窓会。こんなんずるい。7作品出演確定の契約にハリーご両親は人生が狂うと反対した等エピソードから始まり出演者の口から思い出が次々と…全てが幸せな記憶だったはずはないのに終始皆笑顔でキラキ>>続きを読む

7号室(2017年製作の映画)

2.5

店長とバイト、それぞれの大きな秘密を7号室に。短くて見やすいしそれなりにハラハラしますが最後はやっぱり消化しきれない感じがあります。それにしても俳優ドギョンス、良い味出すんス…

純情(2016年製作の映画)

3.5

仲良し5人で過ごした23年前の夏休みを想う。手探りで色んな感情を身につけていく特別な季節、「好きな子」がいるって無敵。甘酸っぱかった…絶妙なニヤ笑いを見せるギョンスも青春の権化なのよ愛おしかった〜
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明日へ(2014年製作の映画)

3.0

スーパーで働く人たちの解雇撤回の労働運動 実話だって知ると響くものがある。生活していくって本当に簡単じゃないし、家族を生活させていくなんて図り知れない苦労が待っているんだと 漠然ながら改めて。話し合い>>続きを読む

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.0

柔らかく暖かく包み込んでくれるような物語、もっと早く出会いにいけばよかった〜

四年前に置き去りにされた子供とそのお父さん、お母さんの再スタート。それぞれの気持ちが分かるようで分からなくて、それがどう
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74歳のペリカンはパンを売る(2017年製作の映画)

3.0

浅草のパン屋さん「ペリカン」を追うドキュメンタリー。他の国から来た人にここで住むなら適当に生きることができない。ちゃんとした人生にしなきゃいけないと言わせる日本、素敵。どんなに時代が変わっても変わらず>>続きを読む

芳華-Youth-(2017年製作の映画)

3.5

肌に合わない人を放っておかずに攻撃してしまうのは悲しくも若さだけ。若さゆえ。平和な今でも青春を生きるのには体力が要るのに…辛い瞬間も含めこの生々しさが好きでした、たまらなく。
窓から光が差し込んで楽器
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.0

現在GUCCIにグッチ家の人間は一人もいないそう。華々しい世界の裏で崩れていったものとその引き金を引いた者のお話

ゴージャスな雰囲気と次々変わるファッションがやはり素敵で展開も光のように早く、長さは
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マリー・アントワネット(2006年製作の映画)

3.0

結局は本人以外誰も知ることのない彼女の心に少しだけ近づけた。誰かから羨まれたかも、誰かからは妬まれたかもしれない人生は自由なようで不自由に満ちていて。誰にも見られないように泣くシーン、色んな感情が伝わ>>続きを読む

ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.0

可憐で注目の的な5人姉妹、末っ子が自らの命を絶つところから物語が動いていく。13歳が、若さが人生の辛さを知らないと思っちゃいけないんだった。近づけない危うさばかり振りまいて謎を残して去っていく姉妹がど>>続きを読む

ブロンコ・ビリー(1980年製作の映画)

3.0

みんな大好き、カウボーイと道化師。ステーキ屋じゃなくってよ
ショーで巡業する訳あり一座 みんなどうしようもなく血の気が多く、目を離すとすぐに喧嘩ばかりしてましたが憎めない奴ばかり。まとまりも良く、団長
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白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

2.5

異常なタイトル 異常な物語 女学院に命を拾われた瀕死の兵士と女の園。若きイーストウッドが色っぽくそりゃあ見逃せないなと…思いもよらない結末に向かっていくのが面白かった。揃いに揃ってみんな狂ってやがるし>>続きを読む

恐怖のメロディ(1971年製作の映画)

3.0

監督デビュー作がストーカーとの日々を描いたスリラーとは…すぐ激昂スイッチ入るイブリンにものすごい恐怖。気持ちの押しつけ、だめ。ぜったい。

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.5

イーストウッド監督50周年記念作品。50周年…!? おめでとうございますたまたま同じ時代に生きることができて嬉しい!最新作を見に走ることができて幸せ。

元ロデオスター、少年とチキンじゃない鳥のロード
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人生の特等席(2012年製作の映画)

3.0

今日最新作で会えるの、楽しみです 世界一頑固親父が似合うイーストウッド。忙しくも密度の高い歳を重ねて、今自分の人生を誇り高く生きている感じが素敵だな
父と娘の再生記、家族だからといって大好きの気持ちで
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.0

田中みな実さんそのものか?ってぐらい役にハマってた。女を傷つけるのがいつも男だとかそういう話ではなく、ただ好きなように生きるには敵が多すぎると。人を自然に見下したり嫌味を言ってみたくなったり、嫌〜な空>>続きを読む

青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

3.0

私、何回考えてもなりたい自分が毎日変わる!
そんなん最高じゃん…好きな自分がワンパターンだなんてつまらないし、色んなスタイルを試してみないと引き出されない自分の魅力が勿体無いから。気持ちが走り出した時
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ある夜、彼女は明け方を想う(2022年製作の映画)

3.0

「明け方の若者たち」を見たならこちらも見ないといけないです。多分帰ってきたその日に見たほうがいいです。「彼女」の目線で語られる物語。映画本編から感じていましたが黒島結菜さん、魅力的…お姉さんっぽさとあ>>続きを読む

明け方の若者たち(2021年製作の映画)

3.0

タイトル、配役あたりから大体「エモ」で片付けられる感じの映画なんだなって読んでしまうでしょう?ほぼその通りで冷めた感情を向けていた私を覚ますような事実を知る中盤から、がらりと面白くなりました。

沼の
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