みかみさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ラジオ・コバニ(2016年製作の映画)

3.5

シリア内戦の街、コバニで女子大生が開いた自主制作ラジオ局を軸にコバニの現状を描いたドキュメンタリー作品。
かなりショッキング。

IS兵士の捕虜が、「自分は貧しいから兵士になっただけだ。家族に会いたい
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勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

3.5

ゴダール作品初鑑賞。
ゴダールもっとストーリーとかめちゃくちゃで意味がわからないのかと思いきや意外とわかりやすかった。

普通に編集したら3時間くらいになっちゃったからジャンプカットで短縮して、ゴダー
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あさつゆ(2015年製作の映画)

1.5

いわゆる学生の自主映画。
けど大学入って最初の作品でこれだけのクオリティなら素晴らしいと思う。

ちょっとヒントが少なすぎて主人公の感情も行動もよく分からなかった。
それっぽいけど不親切。

ピントは
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ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット(2012年製作の映画)

2.8

何も考えなくていい映画が観たくて、久々にワンピースを観てみた。

最近鬼滅の刃とかのアニメを観ていたが、比べるとアクションシーンが以外とショボかった。
やはりかなり子供向けという印象。

アオキジカッ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.5

2回目だったが、2回目の方が面白いかもしれない。
序盤の伏線、違和感の構成がとても上手。

この映画の凄いところは、映画の世界と我々の世界の繋ぎ方にあると思う。
この映画における世界は、トゥルーマンの
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銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年製作の映画)

3.7

銀魂はジャンプ漫画原作で一番上手くいっている説。

前半コメディ→後半シリアスという構成が良くできていて、前半コメディパートでこの世界観にすっかり慣れてしまい、後半のメインストーリーがすんなりと入って
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アナと雪の女王(2013年製作の映画)

3.5

恥ずかしながらずっと観ていなかったアナ雪。
極めてシンプルだけど面白いっていうのは洗練されているなと感じた。

クリティカルに面白いわけではないけど、子供から大人まで楽しめるし、The 大衆娯楽という
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本作は、ジュブナイル映画であり、ボーイミーツガール映画であり、戦争映画でもある。

コメディタッチなところとシリアスなところのバランス感も良く、笑いあり涙ありという感じだった。

最終的には慣れるが、
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放課後ソーダ日和-特別版-(2018年製作の映画)

3.9

クリームソーダが飲みたくなります。
女子高生の青春は、クリームソーダが溶けてしまうようにいつまでもは続かない刹那的なものだが、ゆえにキラキラしていて美しい。

主要な登場人物を3人に絞ることでそれぞれ
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TOKYO!(2008年製作の映画)

3.2

東京を題材に、有名監督のSF短編自主映画3点盛りという感じの作品。
海外の監督が日本を描くとこうなるのかという興味深い作品だった。

総じて、海外のサウンドデザインをするというのは難しいのだなと実感し
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

この題材の話だったら、まあ普通にこうなるよね。って感じで特段目新しさは感じなかった。
また、クリスチャンのキャラがブレ過ぎていてご都合主義を感じてしまった。あんなクズキャラがあの面倒くさいダニーと4年
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.8

脳味噌を無にして楽しめる映画。
BLを男性×男装した女性で描くという手法は一般の人にも抵抗感なく受け入れてもらうには上手な手法だなと思った。

GACKTが演技しているのをあまり見たことがなかったが、
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

ワンカットのシークエンスを繋げることで構成された映画。
ワンカット映画はワンカットで撮ることが目的になってしまうことも多々あるが、本作はワンカットが演出の手段としてしっかり機能していた。
途中からワン
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

やはり期待値が上がった映画を観るのは難しいが、膨れ上がった期待値の器をちょうど埋め尽くしてくれる良作だった。

表面的に物語をなぞるだけでも面白く、またその根底にある格差問題など一層掘り下げたところで
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.4

内容はどっかで聞いたことありまくるようなありきたりな感じだけど、金のかかったCGとアクションを観たければ選択肢に入れてもいいかなという感じ。

画も音もド派手。
家で観るときは近所迷惑に注意。

20
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

新年映画館初め。

最初の15分くらいはちょっと期待外れか…と思ったが段々とギャグセンスが炸裂していき完全に虜に。
荒ぶる描写も癖になる。

森田君が最高過ぎる。

間の使い方が独特で、ハマっていると
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カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

2.8

伊勢谷友介と藤原竜也の芝居の渋滞を楽しむ映画。

若干の駆け足感は否めないが、やぱり面白い…!!

2020 No.3

カイジ 人生逆転ゲーム(2009年製作の映画)

3.0

藤原竜也のお家芸を堪能する映画…!!
2時間でおいしいところを上手にまとめた映画。

2020 No.2

スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

1.8

このレビューはネタバレを含みます

まあこれで観客入るならいっかという感じの商業映画。
一歩間違えればレンタルビデオ店で誰も観ないホラー映画になりそうな内容。

せっかく良い役者を沢山使っているのに演技プランが酷過ぎて役者が可哀想。
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イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

ファンのファンによるファンのための映画。

この世界線でもビートルズを知ってる他の人たちの反応が「ありがとう」なのが素敵。

歌の歌詞を思い出すところで再現VTRみたいな作りになるのが面白かった。
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

白石作品で初めてハマった。

物語の展開速度やメッセージ性、登場人物のキャラクター、緊張と緩和の塩梅などすべてがバランスが取れていて非常に没入しやすかった。

15年前から現在に時間が飛んだ時に、吃音
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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

4.5

最高過ぎて何回か声出そうになった。
口角上げ上げ、お目目キラキラになった。

言葉が一つも分からなくてもラップの良し悪しは感じられることが証明されたし、せいこう先生の字幕流石です。

ストーリーは王道
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テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.0

『JOKER』や『愛なき森で叫べ』など大量殺人鬼を扱った映画が続く流れでの今回の『テッド・バンディ』の公開。
結論から言うと、自分が期待しているような内容ではなかったが、事実を元に1人の人間をじっくり
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パージ(2013年製作の映画)

2.0

設定は面白いとは思うけど、登場人物の行動心理がまったく理解できない。
あそこで戦うぞってなるのは意味不明。

ところどころ無音もどきの演出があったが、演出意図が謎。普通に音を付けた方がいい。

201
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愛なき森で叫べ(2019年製作の映画)

3.9

おかえり、園子温。
エロもグロもふんだんに使った園子温のフルコース映画。

やっぱり映画はこうじゃなくちゃ!!

映画内でも言っていたが、映画の中では自由なんだということを体現したような作品。
話自体
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ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.4

恐らく編集が上手いのだと思うが、この映画の没入感は凄い。本当に自分もあの現場にいるような緊張感を2時間ずっと味わい続けた。

視点をどこに置くかのバランスが良く非常に完成された映画だった。
時にはテロ
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.8

閉館の決まっている有楽町スバル座のメモリアル上映にて観賞。
きっと若い頃にここで映画を観て来たんだろうなという年配層の方々が客席を埋めていた。
自分がスバル座に来たのは初めてだったが、昭和・平成・令和
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

こんなに笑いが悲しい映画が今まであっただろうか。
登場人物も最小限に抑えて、とにかくアーサーという一人の人間を観察し続ける映画。
それゆえ、ホアキン・フェニックスの演技の凄さが際立つ。
herのセオド
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21世紀の女の子(2018年製作の映画)

3.5

この企画自体はとても良いと思う。
21世紀の日本映画界を担う監督たちの未来の予告編のような映画。

取ってつけたような薄っぺらい同性愛映画みたいなのも結構あったように感じるが、僕がどうこう言うことでは
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

真っ正面から心を抉ってくる映画。
それを成立させる役者の演技が本当に凄過ぎる。
途中から一周回って何でこんな演技できるんだろうという不思議が頭の中をぐるぐる回っていた。

物語の構成も非常に良かった。
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.7

もう少しエルトン・ジョン予習してから観れば良かった。

your songが誕生するシーンは号泣。
自分の書いた詞にあの曲がついたらなんて幸せなんだろう。

ボヘミアンラプソディーに比べるとかなり救い
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.6

ゾンビではない死体SF、これは新ジャンル。
生と死という重いテーマを極めてコミカルに幻想的に描いた作品。

とにかく美術が最高。
最後に捜索中に二人の生活していた空間を追って行くところで完全に泣いた。
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告白(2010年製作の映画)

4.8

邦画の中でトップ3に好きな作品。

オムニバス形式の作品を描かせたらなかてつの右に出るものはいない。
同じような時間軸を色んな人にスポットを当てながら描いていく方式は桐島とも似ているが、やはりフォーカ
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

午前10時の映画祭にて。

映画って素敵。これに尽きる。
映画好きが作った映画好きのための映画。
スクリーンで観ることができて良かった。

ラストあれで泣かせる脚本は凄い。

物語自体には大した起伏は
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劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん(2019年製作の映画)

4.3

脚本が本当に素晴らしい。
笑いあり涙ありのサクセスストーリーで極めて気持ちの良い時間を過ごすことが出来た。
実写パートとゲーム内パートのバランスも良く、2時間退屈せずに観ることができた。

お父さんの
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メランコリック(2018年製作の映画)

3.5

斜め上なエンタメ作品。
登場人物のキャラクターと絡みがとても良く、顔が綻んだ。
緩い笑いを取れる台詞のワードセンスが良い。

銭湯の裏稼業が人殺しという設定も良いし途中までは割とリアリティも保っていた
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