みかみさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

3.7

ちょっと最後の方は残念な感じだったけど、途中までのなんとも言えないリアリティはとても良かった。

主人公の衣装がおしゃれ。
オフィスの美術が最高過ぎる。
あんなオフィスで働きたい。

サマンサの声の少
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天気の子(2019年製作の映画)

3.2

法律は守って恋愛はしましょう。
でも、好きになっちゃったら仕方ないよね…という映画。

やはり新海作品は、あなたのフェチズムを押し付けないで!っていう気持ちになってしまうので苦手。

タイアップで色々
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五億円のじんせい(2019年製作の映画)

4.0

途中までは本当に面白かった。
終盤の御都合主義が少々残念だけれど、このテーマと脚本はとても良かったと思う。

「命の価値」という重たいテーマをコミカルなタッチで描いており、メッセージ性とエンタメ性のバ
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さよならくちびる(2019年製作の映画)

2.9

期待しすぎていたのか、ハマらず。
技術面での至らなさが極めて残念。

音楽映画ならもう少しちゃんとサウンドデザインして欲しい。
演奏シーンの歌、全部口パクの使い回しでまったく気持ちが乗らない。函館のと
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新聞記者(2019年製作の映画)

2.2

中立性が求められるはずのジャーナリズムを題材にしている作品なのに、本作品自体が政府批判に偏り過ぎていて何も説得力がない。

照明や演技など、戦隊モノかよ!というくらい正義と悪の明暗くっきり。そんな単純
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

優しい人ほどストレスに押しつぶされてしまって、結局何かしらに依存しないと生きていけなくなってしまう。
登場人物の数とその描き方のバランスはとても良かった。

サウンドデザインはとても丁寧で素晴らしかっ
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.0

この、映画にしかできない!というベクトルに久しぶりに出会った。ただ、めちゃくちゃ疲れる。

監督のやりたい映像表現をモザイク的にぶち込みつつも、一つの作品としての体裁をしっかり保っている。インターステ
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僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

4.0

非常にわかりやすい構成で、ポップさも残しながらも非常に繊細な話題を取り上げた作品。

登場人物のキャラクター作りが上手。
ちょっと一言多いお父さんとか、いつも笑顔のカズマの母など。
クラスメイトの演技
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南瓜とマヨネーズ(2017年製作の映画)

3.5

愛する人のために自己犠牲を払っていたのに、結局自分がいない方が上手くいくっていう悲しい皮肉。

好みではなかったが、サウンドデザインは特徴的。
外の引きの画で完全に無音にするパターンはどういう意図なの
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青の帰り道(2018年製作の映画)

2.9

やっと公開できましたね映画。

悩みを抱えた若者達を描いた作品だが、登場人物が多い分、ストーリーを展開するために必要なシーンしかなくて薄っぺらい印象だった。

意図的とはいえ、画が全体的に白過ぎて好き
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

4.2

優しい嘘つきたちの話。

コメディタッチで触れにくい題材を上手に描いた作品。
個人的に好きなタイプな細かい笑いを重ねていて、劇場全体でも笑い声が響いていた。

下半身不随の性事情など普通に扱ったら重過
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.2

とても是枝監督らしい曖昧な日本の作品。

裁判という制度の抜け殻感をバランスよく描いていた。

容疑者の描き方も非常にリアルに感じたし、役所広司の演技も凄い。
まあ、リアルってなんだという話なのだが
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

3.3

前後編で毛色が違って良かった。

昭和64年の1週間に閉じめられた人々というコンセプトがハマっていて、脚本はかなり面白かった。

基本的にメインキャストの演技は素晴らしいのだけど、エキストラの演技プラ
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

3.3

マスコミ報道の仕事をしている方に勧められて視聴。

警察と記者の関係性は誇張はあれどもかなりリアルに描かれていた。
ただ、記者クラブが一枚岩で毎回みんな揃っていてというのは流石に御都合主義が過ぎる。
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少女邂逅(2017年製作の映画)

3.8

新文芸坐オールナイトにて。

カイコをモチーフにする個性が素敵。

助けてあげるのは、助けて欲しいサイン。
現実と虚構のバランスが良く取れていて、ミユリの心の不安定さの表現とオチまでの流れがうまくでき
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聖なるもの(2017年製作の映画)

4.3

新文芸坐オールナイトにて。

ちょっとこれは敵わないです。戦ってないけど。
センスの爆発。

最初、技術の低さをごまかすためのモキュメンタリー的なやつかと思っていたらとんでもなかった。
面白い映画を作
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わたしたちの家(2017年製作の映画)

3.9

新文芸坐オールナイトにて。

修了制作でこのクオリティはたまらん。

画作りがセンスフル。
二つの世界線がひとつの家で交差する作りだが、家族の方は衣装など赤ベースで構成されており、トウコとサナの方は青
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あみこ(2017年製作の映画)

3.6

新文芸坐オールナイトにて。

監督の感情を直球でぶつけ続けるような作品。
あとからジワジワくる。
カット割りのテンポ感とか、かなり気持ち悪いところが多いけど作品を通して観るとそれが少し癖になる感じがし
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.5

ララランド的な原色ベースの衣装と美術だが、ララランドほど露骨な感じはなくて非常に色彩感覚に優れた作品。
見せたいものにさり気なく視線を誘導させる部分と、画の細部の作りこみなど、素人ながら全体的に照明が
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

2.7

好きだったところ
・CDでメンコをしている若者のカット
・川を渡るシーンのサウンドデザイン
・時間経過による汚しのメイクと日焼け
・電気が復旧した時の町内放送の演出
・復旧後の街のサウンドデザイン
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

3.6

見たくないものを突きつけられる続ける感覚。
本編を通して障がいがあって可哀想という感想を抱く人は少ないと思う。
それだけ彼らは強く生きているし、今日の帰り道に車に轢かれれば足が無くなるかもしれないし、
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麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

1.1

違法アップロードされたAVの方がまだ画質が良いです。
人物にピントも合っていません。

最低限の技術的基準を満たして初めておふざけ映画は成り立つのでは?

ピエール瀧が出ていること自体も別に何も面白く
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

4.6

アップリンク渋谷にて鑑賞。

韓国映画はあまり観たことがなかったが、正直この映画はおったまげた。
何というか、凄く引力と迫力と魅力のある映画で、しかもどことなくシニカルなところもかなり自分にハマった。
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ポンチョに夜明けの風はらませて(2017年製作の映画)

3.3

男子高校生のプチロードムービー。
矢本悠馬も太賀も良い。
一期一会の繰り返しを素朴に、でも色鮮やかに描いている。

車のフロントガラスぶっ壊してゴーグル付けて車乗るくだりは最高。
女子陣の車の落書きは
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.1

差別問題の解決における本質として、人への「敬意」を示すことを体現している映画。

死ぬほど沢山ある人種差別系映画の中で、この映画のような白人と黒人のポジショニングは初めて観た。

人によっては主人公の
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セトウツミ(2016年製作の映画)

3.5

単純な会話劇で、会話の内容が漫才として面白いだけかと思いきや、意外と伏線とかがしっかりしていて1時間ちょっとを通しての面白さもある。

基本的にロケーションが変わらない中での画作りの工夫は面白かった。
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アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.8

映画初め。
咲く花もあれば枯れる花もある。そんな映画。

全体的に非常に分かりやすい演技や描写、演出がなされていた。
物語は各シークエンスが短くどうしても説明的になっている印象。
故に、心情の変化など
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

Power of Musicですね。
誰もがたしかにそこにいた、そんなリアリティで溢れていた。
魂が乗っていましたね。

シーンの切り替えのレパートリーが豊富で序盤のテンポ感は最高だった。
中盤〜終盤
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ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK‐The Touring Years(2016年製作の映画)

3.0

ビートルズの実際の映像や音声、関係者のインタビューで構成されたドキュメンタリー映画。

ビートルズの音楽は父の影響で幼少期から聴いてきたけど、人としての彼らのことはちっとも知らなかったので、その片鱗だ
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ハンガー・ゲーム FINAL:レジスタンス(2014年製作の映画)

2.6

ハンガーゲームに求めているものはこういうことではないんだ…
もっとド派手で煌びやかな衣装とかVFXが観たいんじゃ…
ほぼ政治の説明状態で大した見せ場もない。後編に期待。

マネシカケス(鳥の方)の合唱
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ヴェノム(2018年製作の映画)

2.9

うーん、とてもアメリカン。
寄生獣 in USA.
楽しいけど、凄くはない映画。

思っていたのと違ってかなりポップな作り、主人公コンビのコミカルさはアメリカンで楽しかった。

懐中電灯の光が当たると
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.9

良い話だし、音楽も最高。
だけど、サウンドデザインが気に入らない。

外で録音して、ニューヨークの街を音楽とともに切り取っていくはずなのに、なぜこの映画は音楽ばっかり聴かせるのだろうか。

子供がうる
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2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

4.4

IMAXで鑑賞。
本日3本目の映画鑑賞につき、前半30分の記憶がトリップした…。

50年前の映画でコレって、当時観た人ぶったまげただろうなぁ。
今の時代に観てもほとんど隙がないし、どうやって撮ってる
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クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ビックリ系ホラー映画。
めちゃくちゃ疲れた。

話や設定は割と御都合主義で好みではなかった。流石に音出しちゃいけない状況で出産は無茶過ぎる。へその緒はどこへ?笑
音に集まる習性があるなら、滝とかの周り
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

2.3

感想を一言で言うならば「ここは退屈迎えに来て」

この程度の内容ならもう少し良い画を見せて欲しい。
意味のわからない手持ち長回しが多いが、普通にブレが激しくて見にくい。
車推しなのが正直意味が分からな
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28日後...(2002年製作の映画)

2.8

途中まではマジクソつまらないし、場面転換がめちゃくちゃ下手くそ。
色々なことが唐突。

軍と合流してからは少しカルト的な面白さがあったが、絶対もっとやりようがある。

ウォーキングデッドでも採用されて
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