ミカさんの映画レビュー・感想・評価

ミカ

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君の結婚式(2017年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

バスのアナウンスが流れる度にスンフィを思い出す場面、調べてみるとファンスンは乗り換え・ウヨンは偶然の意味をもっていて(タイトルとの結び付きもまた素敵)

" その時、誰といるか " のタイミングで必死
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

恋愛小説を読んでいるような麦くんと絹ちゃんの5年間やっと観れました、!

本当に多摩川沿いで二人に会えそうなリアリティと、実在のカルチャーと固有名詞が二人が惹かれ合った事への説得力を高めたんだろうなぁ
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架空OL日記(2020年製作の映画)

4.3

タイトルの " 架空 " は誰か一人が抜けてもその場が十分に機能してしまうリアルな共感。ゆる〜く永遠に観れる、!
通称Jの由来、給湯室の犯人探し、防犯訓練と人質OLのフィードバック、小野寺課長の印鑑ケ
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JOY(2015年製作の映画)

3.5

物作りが好きな子育てママの閃きから、計り知れない成功を収める分かりやすいアメリカンドリーム◎

" 手で絞る必要のないモップ "
実在の発明家をテーマに商品作りから売り込みまでを自ら行い、地に足のつい
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

3.9

弁護士を夢見る自閉症の学生という難役を見事に演じ、正しくありたいと証人を引き受けた強さがただの法廷ミステリーじゃ終わらない人間ドラマを生み出したのだと、良かったです。

あなたはいい人ですか?と彼女の
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

4.5

港の遠景から始まって、時の流れを感じさせない鮮やかさとララランドがオマージュするに納得の127分。
ミュージカル映画へのリスペクトが溢れます。ミシェル・ルグランが生み出した音楽が最高に楽しい、!

あなた、そこにいてくれますか(2016年製作の映画)

4.0

長くも感じる30年はソヒョンに関わる全ての人にとって必要であったこと。
運命が決まっているのであればどこかに居てくれるだけでいい、声を掛けなかったあの時、全てを観た後にタイトルが沁みます。
溢れるヨナ
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赤毛のアン(2015年製作の映画)

3.6

長編のストーリーを良くも悪くもぎゅっと詰め込んだ89分。

赤毛のアンといえばプリンスエドワード島の風景美にうっとりしたい思いですが、奥行きに欠ける静止画のようでちょっと残念。そして原作では寡黙な人柄
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オンネリとアンネリのおうち(2014年製作の映画)

4.3

正直者へ宛てた封筒を手にした二人のやり取りに、子どもって素直だなぁとほっこりします。
大人の想像力までも豊かにする魔法、自分の子供に関心のない母の存在も忘れてはいけないですよね。" 出来事には全て意味
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オンネリとアンネリのふゆ(2015年製作の映画)

4.6

オンネリとアンネリシリーズの中で一番のお気に入り。冬
クリスマスが近付く今、二人の世界観に包まれたいなとバラ通り2番地へ。
フィンランドの家具からお洋服何から何まで可愛くて、とびっきりのファンタジーで
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ローズの秘密の頁(ページ)(2016年製作の映画)

3.5

ローズの真っ直ぐで綺麗な瞳ゆえの悲劇、苦しいだけの時間は全てが分かり救われます。
激動の人生で彼女の精一杯の "ローズ記" 40年の長さを思うとやるせない、自分を貫く姿は悲しいほど美しい。大きな愛でし
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛(2017年製作の映画)

3.6

ソフィアとマリアの妊娠生活の掛け合いが良かったです。
そう思えたのはこの計画がコルネリスへ向けた命がけの愛あるものだったから。彼からも何かあった時は子供ではなくソフィアを助けてほしいと、、
純粋で裏切
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仕立て屋の恋(1989年製作の映画)

3.2

イールは自分の部屋を覗いていた、弱みを握られただけの気持ち悪い人だったのだろうか。どんな理由があっても近付こうとは思いません、よね..
そのせいで色々なもしかしてを期待してしまう私がいました。

追い
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小さいおうち(2013年製作の映画)

3.7

帰宅すると反対になっていた帯の柄。
一緒だった相手が誰であるか知った上で、もしかしたら奥様と同じように恋をしていたかもしれないタキさんの気持ちを思うとあまりにも苦しい。

"長く生きすぎた" と涙を流
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メアリーの総て(2017年製作の映画)

4.0

"フランケンシュタイン" の執筆は、孤独な怪物に自身を重ね生きた証を残そうと紡いだ物語が力となり、復讐とも捉えられる満たされたい強い思いの表れが作者として名を記す希望へ繋がったのだと。
少なくともバイ
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秘密の花園(1993年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

三人で唱えた長旅に出た父を呼び戻す魔法の呪文が届き、庭へ導く。
伯爵とコリンの再会以上に、その様子を見て両親のいない寂しさに涙するメアリーに涙しました。
そんな彼女を追って庭を封鎖しないと約束し、伯爵
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イン・アメリカ/三つの小さな願いごと(2002年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

アメリカ映画でありながら万国共通のテーマを扱う本作、まずは何を強く訴えたかったのだろう。
好奇心旺盛な姉妹と生活に追い込まれるヒステリックな両親、マテオの命と引き換えに赤ちゃんが息をすること。
男女差
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ポリーナ、私を踊る(2016年製作の映画)

3.2

踊りを模索し続けた彼女は " 身体から自然に出てくるもの " こそがあの帰り道だと指したのだろうか。ただボリショイに受かるほどのクラシックバレエの実力の持ち主、人は回り道をした分だけ強くなれる。期待か>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.8

劇場で観た "糸" から更に小松菜奈ちゃんが気になりすぎています。

歳の差あるからこそ、気付くこと優しく出来ること穏やかでいられること。
心情に合わせて雨が降る鉄板な演出で店長への想いは分かりやすく
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(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

再婚を悩む竹原くんへ香さんが歌う1回目、背中を押してもらった彼女を想って奥さんと向き合おうと歌う2回目、楽曲との位置付けは "糸" よりも "ファイト" が明確で、使い方も絶妙。
それぞれのエピソード
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マイ ビューティフル ガーデン(2016年製作の映画)

3.6

植物恐怖症のベラがお庭の再生に伴って素敵な女性に。
食べ物でいう食わず嫌いのように、経験のない事に手を出さないなんてもったいない、新しい発見があるかもよ、と決して強くないメッセージ性が良かったです。好
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君への誓い(2012年製作の映画)

4.0

悲劇的な事故からペイジの記憶と感情がついていかない戸惑いと、夫レオの深い愛。実在する夫婦の物語に心を動かされて、一緒にいる運命なら乗り越えられたはずだと思うしかないレオの気持ちも痛いほど分かって。でも>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

3.3

気に入られる為なら何でもする冷血なサラとのやりとりの末、勝ち誇ったようにアンが大切に飼っていたうさぎの上に足を乗せる。
痛風に苦しむ女王を思い薬草の塗り薬を施す心優しいアビゲイルから、悪女への豹変っぷ
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ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

3.7

青春時代を送る若者の繊細さと、どの感情の先にもあるのが音楽で。
わたしはエレクトーンを習って、生活の中で音楽の存在がこれほど大きかったら..なんて考えてみたり。
何気ないシーンでも流行りをしっかり押さ
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裏窓(1954年製作の映画)

4.2

ジェフの主観で進む自室からの変わらない視点、ソーワルドによる殺人の確信は得られずとも、緊張感があって動きもあって好きです。
オープンすぎるご近所さんと、グレイスケリー演じるリサの気品溢れるファッション
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.4

お嫁にいきたくて、家庭を持つイメージが膨らむ今の私が観るには将来が不安になる一作(苦笑)これが恋人と夫婦の違い
生理的に受け付けない相手が、頑張ろうとすればするほど冷めていく気持ちがリアル。だって無理
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永遠の僕たち(2011年製作の映画)

3.5

死を見つめながら生きるイーノックとアナベルの出会いとお付き合いは必然で、日本的な死生観に対する西洋の監督の力量が国外の人の心を動かすきっかけになればいいなと思います。心境変化の唐突感がどうしても否めな>>続きを読む

ブーリン家の姉妹(2008年製作の映画)

3.6

" お父さまには逆らえないわ " と訴えた姉妹から一転、欲望に忠実で泥沼の恋愛劇、なんてお話だと思いました。
裏切り反発しながらも娘をメアリーに託すアン、最終的に姉妹の絆が見えてグッときます。王妃を遺
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

4.0

優しい嘘の重なり、切ないです。
アンナがフランスへ赴く事でアドリアンが受けたであろう相手国の仕打ちが明確に。

愛する人を失っても続く日々に人間の強さを意味するようなモノクロとカラーの変遷、独語と仏語
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

幼少期に声を発する事を止めた理由はあえて描かれていなかったが、一心不乱にピアノを弾くエイダから想像するとよほど大きな出来事があったのだろう。
エイダからの言付け、スチュワートへの密告、ベインズの元へ.
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ターシャ・テューダー 静かな水の物語(2017年製作の映画)

3.8

上善は水のごとし、水はよく万物を利して争わず、衆人の恵む所に処る。頭に浮かぶ古代中国老子の言葉。

一見素朴でも毎日の手入れを欠かさず素晴らしいお庭を作り、真似出来そうで出来ないライフスタイルそのもの
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17歳の肖像(2009年製作の映画)

4.0

何よりも可愛さと強さを兼ね備えたキャリーマリガンの魅力、!
歳上のディビッドに惹かれ、大人になる痛みを味わって、英文学科での充実したキャンパス生活を謳歌する。
背伸びをして夢中になっている彼女はキラキ
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ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.1

モノクロ映像が美しい、詐欺の名コンビによる丁寧なロードムービー。
観終わった後も心温まり、度胸たっぷりのアディにペテン師の才能も感じます。本物の親子愛とふとした瞬間の子どもらしさにこの子はわずか9歳の
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.0

私なら身を引いてしまいそう、アイナーの選択を支持し続けたゲルダの愛の深さは衝撃的だった。
リリーの目の輝きや女性を超える女性らしい仕草は、全てを理解してくれる彼女の存在あってこそ。男性との浮気現場を目
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.8

続く曇り空にサリー機長の静かで強い精神力、そして極寒ニューヨークでの出来事。淡々と描く作品に全てがリンクしていたように思います。
2009年の知識を入れた上で鑑賞、乗客は助かっているのになぜ?委員会と
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ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

3.4

デミムーア泣きの演技が多いなと思っていたら、涙のコントロールが大の得意だったそう。
成仏出来なかった彼が街を彷徨うホラー要素と、ウーピーゴールドバーグ圧巻のコメディ要素がこの恋愛映画を引き立たせたのだ
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