野毛鴨さんの映画レビュー・感想・評価

野毛鴨

野毛鴨

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13時間 ベンガジの秘密の兵士(2016年製作の映画)

3.7

実話に基づいているからか、あまりダラダラ長期間を描くのでなく、事件ちょい前から当日をじっくり映しているのが良い。何か起こることがもう分かっているから、じんわりと不穏な感じが醸し出されているのが効果的。>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.6

設定がベタだけど絶対楽しくなりそうなやつで、勝手に期待値をすごく上げていたら、思ったほど爆発的な盛り上がりはなかった…という印象。中盤から減速したような。安定した面白さではあったけど!

セッション(2014年製作の映画)

4.2

強烈なキャラクターに加え、お話の転がり方が目が離せない。そして演奏シーンも何度も何度も観てしまう迫力。賛否両論?あるのかよくわからないけど、とても面白くてシンプルに楽しめる映画。先生の器のちっちゃさも>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

評判通りの名作だった。心にきつそうだなーと思ってこれまで観ていなかったけどやっぱり予想通りにきつかった。。。しかし、結末が悲しいだけで、実際にえぐい描写がずっと続くわけではなかったところが救い。無理解>>続きを読む

インターンシップ(2013年製作の映画)

3.2

ストーリー的にはすごくよくある感じ。王道で良いところも多い映画だと思うんだけど、ズレてるおじさんの奮闘・アイデアが意外に良い結果を生んで…!?っていう核の部分がなんとなーく予定調和的というかわざとらし>>続きを読む

エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

3.6

ケイラが段々とかわいく見えてくる。しかしなんか過程が色々ともやもやする〜スクールカーストとは本当に残酷なもので、閉じたコミュニティの中で目に見えないランク付けみたいなものに晒され続けながら、ポジション>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.2

なんだろうこれは……変なもの観たなぁ。突拍子もなくて斬新で面白いんだけど、あまり入り込めなかった分、最初から最後まで混乱というか違和感というか。内省的な悶々としたパートが長く感じてしまった!

ラブソングができるまで(2007年製作の映画)

3.5

ヒューグラントの安定のへなちょこっぷり。もっとドカンとくると思ったら意外とおとなしめというか、なんとなく盛り上がりきらない感じもあったけどまったり楽しく観られた。ヘイリーベネット出てること知らなかった>>続きを読む

犯罪都市(2017年製作の映画)

3.4

マドンソクを堪能したい人用。観たいもの観られたという満足感、スッキリ楽しめる!

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.7

テンポがよくて、あっという間の1時間半ちょい。けどその中にクエンティン・タランティーノ監督特有の意味のない会話シーンもけっこう含まれていて、緩急が癖になる。やたら血みどろな映画。随所でかかる音楽がやた>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

3.7

一体何を見せられているんだろうという感覚。だらだらっときてドン、だらだらだらっときてドン、というストーリーがあるようなないような。普通の映画にあるようなドラマの高まりとか展開とかいったものはなくて、さ>>続きを読む

マリーゴールド・ホテルで会いましょう(2011年製作の映画)

3.5

インドの風景、人々、食べ物、旅に出たくなるような描写。いろいろな人生を送ってきて、それぞれ違う背景をもつシニアたちが同じホテルで過ごす。状況を楽しめる人や、なんでも否定する人、徐々に変わる人、性格が出>>続きを読む

日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

3.6

孤狼の血を見てから、白石和彌監督の描く警察モノということで興味がでて鑑賞。面白かった、けど、もともと後味が悪い事件を題材にしているから決して後味のいいものではない。目的が正しい場合に、手段はどこまで正>>続きを読む

カイジ ファイナルゲーム(2020年製作の映画)

2.2

噂にたがわず突っ込みどころ満載な内容だった。本当にこういうの見るたびに思うんだけど、誰か制作側でおかしさを指摘する人はいないんだろうか。

祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.3

新参者シリーズは原作いくつか読んだことあったけど、これは原作未読で鑑賞。阿部寛は決まりすぎてるくらい決まってて、松嶋菜々子の美しさも際立ってて、さすが絵になる。真相は壮絶だけど、最後の最後でそんなリス>>続きを読む

孤狼の血(2018年製作の映画)

4.6

傑作。役所広司の圧巻の演技に、出てくる役者ひとりひとりぎらついていて、粘っこくて、かっこいい。でも決して良いヤクザと悪いヤクザを分けて描いているわけではなく、結局下衆同士という描き方もいい。心に残るセ>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.6

キャスト・ストーリーからして面白くないわけはないと思ってみたら、やっぱり面白かった。でも、意外と思ったよりも静かな映画なんだな、という印象。もう一段階ギアが入るかと思っていたというか。でもそういう単な>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.5

岸井ゆきのが、かわいい瞬間とそうでもない瞬間がけっこう振れ幅あって、人間てこんなもんだよなぁとそこにリアリティを感じた。成田凌、引くくらいの自分勝手さがすっと自然に出る感じ、うまいなぁ。依存って不毛だ>>続きを読む

イントゥ・ザ・ストーム(2014年製作の映画)

3.5

テンポよくまとまっててよかった。日本に住んでるとあまりトルネードが身近に存在するという恐怖感ってわからないけど、平地で突然こんなもの生じるなんてたまらないよなと思う。まぁ大地震も同じか。終盤の怪物級ト>>続きを読む

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.6

緊張感が高まって高まってちゃんと爆発するところが面白い。でも、思った以上に振り切れちゃってるつくりで、えぇーこんなストーリーありなの??と思わず突っ込んでしまった。これを観て、人種的な当事者たちの胸に>>続きを読む

マネー・ショート 華麗なる大逆転(2016年製作の映画)

3.4

スティーブカレルの理想主義者というかモラル高くて、でも人間性的に厄介な感じ、高い声も相まってくせ者な雰囲気が絶妙。皆金儲けはできるんだけど、このバブルが弾けるってことは・・・という世界が終わる側に賭け>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

どうやったらこんな風に撮れるんだろうと不思議になる。完璧にやりきっていることに感嘆。しかも手法が面白いだけでなく、ちゃんとドラマとしても面白い。人が一度は心折れて立ち止まりそうになるも、また立ち上がっ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.9

筋のネタバレは知ってしまって、そのうえで観たけれど映画の構成が予想と全然違った。ばーんと真相が明らかになるところが映画のクライマックスなのかと勝手に思っていたけどそうではなくて、明らかになったうえで登>>続きを読む

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.8

ノリでなんとなく観た。いろいろとお決まりの感じで、チープさが楽しかった。ビーバーという生き物はどうなってもあまり怖くなくてすごい。

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.4

原作未読。ゾンビ映画だと思ってみたらホラー映画だった。ただグロいだけならいいんだけど、ゾンビの造形・顔(表情)が恐怖心を掻き立てられるような、生理的に無理な感じで思ったよりえぐかった。猟銃がずっと発射>>続きを読む

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.7

お気楽に楽しめるゾンビ映画。B級感満載だけど、キャストがいいから成り立っている。エマストーンって今もこういうのやるんだ。でも単にキャストが豪華というだけでなく、それぞれが憎めない良いキャラしているのが>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

3.5

長い年月かけてそれぞれの心のうちで膨らんで凝り固まってしまったわだかまり、家族間の軋轢が丁寧に淡々と描かれていて、舞台がヨーロッパでも是枝監督作品印という印象。しかしカトリーヌドヌーヴ、なんだろう、役>>続きを読む

彼の見つめる先に(2014年製作の映画)

3.5

全体的にソフトな感じ。起伏があるにはあるけど別に衝撃的なほどでもなくて、でも当人にとっては一大事で、気分が有頂天から絶望へといったりきたりする青春感がよく表現されていた。こう書くと悪口みたいだけど、主>>続きを読む

希望の灯り(2018年製作の映画)

3.6

誰かが毎日規則正しく労働している姿に不思議と癒しを感じてしまうのは何故なんだろう。自分が病んでいるのか、それとも本来的に人は規則正しく過ごすことに喜びを感じるようにできてるのだろうか。多分映画本来のメ>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.0

パーティ?という発言にハマる。無骨な男と施設を抜け出したダウン症の青年。荒っぽい中で芽生える絆は小難しいこと抜きでグッとくる。景色が割とずーっと変わらないんだけど、まさに南部っぽいその感じも心地よいロ>>続きを読む

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

3.8

戦うブリー・ラーソンがかっこいい。全体的に星間侵略戦争的ストーリーは、なんとなく大袈裟というかなんというか中盤の展開含めて割とスケール大きいが故のどうでもよさというか乗れなさがあるんだけど、ニック・フ>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.9

サリー・ホーキンスとイーサン・ホークの演技が、演技という言葉でいいのか分からないけど、不器用ながらその佇まいからじんわり醸し出される幸せ感がすごかった。ボロい小屋が、段々と見た目の面でも花咲き乱れる素>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.6

ストーリー的には割と普通というか、特段目を離せないというほどでもないような気がしてしまう、いくつかのどんでん返しもある意味探偵モノの予想の範疇というか。それでもここまで楽しい映画になっているのはポケモ>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.7

やっと観れた。目が離せない面白さ。ストーリーもそうだけど、いちいち各シーンの描き方が無駄なく決まっている。色んなアイテムが象徴的。悲劇なんだけど、どこかコミカルな雰囲気もあり、絶妙なバランス感覚。格差>>続きを読む

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020年製作の映画)

3.6

話題作というのもあって、アマプラでアニメを全部観たので、続きが気になって原作未読で鑑賞。映像の質が高く、バトルシーンがとてもかっこよく描かれていて楽しめた。ビジュアルに華があるというか。しかし感動のシ>>続きを読む