一応ティム・バートンが構築したゴッサム・シティの世界を踏襲しつつ、思いっきりコミック路線に舵を切ったスペクタクル満載のエンタテインメント。メッセージのようなものはあるけれど、それよりもアクションに次ぐ>>続きを読む
号泣してしまった。「泣かせる映画です!」って言ってたのはいつものノエ流ジョークかと思ってたら、全くそんなことはなかった。むしろ途中から泣きっぱなしだった。
ノエの映画には、常にどこか優しさがある。描>>続きを読む
文句無しの大傑作だ。しかも時代を先取りしているようにも見える。
前作よりティム・バートン色が前面に出ていて、ポップでグロテスクな世界観はコミカルだがゴシック・ホラーを思わせるダークさも増している。そ>>続きを読む
ティム・バートンらしいコミックとグロテスクさの融合。漫画らしい画面の中に生々しいアクションや銃撃戦などが入るので、けっこうショッキングだ。本作では「バットマンは正義か悪か?」という問いに比重がおかれて>>続きを読む
アサイラムにしてはかなり真面目な映画だな。CGは確かに安っぽいけど、「トランスモーファー」の頃から比べたらかなりよくなってるし、技術もそうだけど「シャークネード」シリーズの成功とかで予算かけられるよう>>続きを読む
利権と欲望に、兄弟も義理もない。勝つか負けるかは、生きるか死ぬかと同義。血で血を洗っても永遠に手は汚れたまま。平壌五輪直前、もう時代は変わった。古きよき仁義と慈愛は終わったのだ。若手勢力から身内、警察>>続きを読む
ジョージの命日にDolby Atmosで鑑賞。感無量。
先に興ざめたことは言ってしまおう。スコアは映画としての点。以前CS放送で観たことがあるからかもしれないが、再上映するなら2022年のクオリティ>>続きを読む
これはかなりの掘り出し物だった。流石社会派の巨匠マイク・ニコルズ、政治の内幕を時にコミカルに、時に生々しく描きながら、完全な悪人も善人もおらず、かなりの数の主要人物それぞれにしっかり役としての見せ所と>>続きを読む
オープニングタイトルから昭和だなぁ...と思ったらおもいっきり平成ですね。
なるほど、『ザ・グリード』と比較されるのも納得。どう見ても怪しげな無人の巨大船、「何か」が人を殺してる。序盤少しもたついた>>続きを読む
とにかく大好きな映画。『ダークシティ』と並んでアレックス・プロヤス監督最高傑作だと思ってる。
結論から言ってしまえば、家族愛の物語なのだ。奥さんを亡くしたことで息子と上手くコミュニケーションが取れな>>続きを読む
冒頭からトミー・リー・ジョーンズ、かっけぇぇ!!!
ストーリー自体は比較的こぢんまりしているし、いくら80年代とはいえあまりにも唐突なラブシーンはなんか笑えちゃうけど、後半複雑な警備のビルからハイテ>>続きを読む
ザ・バンド、最後の祝宴。
ザ・ビートルズの楽曲 "Get Back" にも多大な影響を与えたとされるザ・バンド。酒場からボブ・ディランのツアーバンド、そして全世界へルーツ/アメリカーナの音を広げた存>>続きを読む
「私たちは着飾るバンドとは違う。エロい目で見てきたらぶん殴る」
「『あの女はタマがある』って、なんでタマがなきゃ強くなれないわけ?」
既存の価値観に中指を突きつけ、シンプルにロックを奏でたい4人。フ>>続きを読む
アレックス・マクレガー三部作最終章。相変わらず大統領もシークレット・サービスもゆるゆるだし、あっちこっちでロマンスの華が咲き乱れて肝心のプロットが置き去りだけど、前二作を観ていればよくも悪くも想定内で>>続きを読む
アレックス・マクレガー三部作1作目。2作目は既に観てあるのでなるほどキャラクターと設定がしっかり繋がった。内容はやっぱり午後ロークオリティというか、テレビ映画としてはそれなりの作りだけどいろいろ緩いア>>続きを読む
私は後追い世代でベスト盤から入ったのもあって、クリスチャン三部作には特に違和感なく入れたし、根っからゴスペル好きなのもあってむしろ好きな時期。当時としてはとんでもない驚きだったんだろう。まだボブ・ディ>>続きを読む
テイラー・スウィフトが現代最高のパフォーマーであることを証明し続ける168分。巨大スタジアムで女王のオーラを放ちながら、ファン一人一人と向き合う姿勢はデビュー当時から変わらない。来年のライブに行く人も>>続きを読む
これは面白かった。そして怖かった。前作はスラッシャーと見せかけたミステリーで、それはそれで捻りが効いてて面白かったのだけど、今回は正攻法のオカルト・ホラー。けっこう宗教色も強く、暗くざらついた画面とと>>続きを読む
「スランバー・パーティー」三部作ラストにして普通のスラッシャー・ホラーになってしまった...。1作目にあったフェミニズム要素も2作目にあったいい意味での悪ふざけもなく、お泊まり会の女子たちと何だかんだ>>続きを読む
時はMTV全盛期、グラム・メタルの勢いが爆発していた1987年。ガールズバンドも複数登場し、この翌年には全員女性のグラム・メタルバンド、ヴィクセンが登場する...そんな年。
前作と打って変わって楽し>>続きを読む
これはなかなかの出来。クラシック・スラッシャーではあるけれど、パジャマパーティーに参加する5人の女子高生含め主要7人の女性キャラクターたちそれぞれにはっきりとした個性があって、ただ叫んで殺されるだけで>>続きを読む
「天才」「変人」、彼をどう呼ぼうと、フランク・ザッパはフランク・ザッパでしかあり得ず、フランク・ザッパであり続けたのだ。自らの創作に命を費やした人生。髪の長い「フリーク」でいようが、公聴会でスーツにネ>>続きを読む
ざっくりエイリアンとの遭遇ものということでいいのだろうか?セミ・ドキュメンタリー形式で、スノーデビル・マウンテンをハイキング中に行方不明になったカップルに何があったのか、時系列を交錯させながらミステリ>>続きを読む
ボンド映画は演出でカッコつけなくていいんですよ...ジェームズ・ボンドが充分かっこいいんだから。
シリーズ最も、ではないかもしれないけど、ロジャー・ムーア以降では最も荒唐無稽だし、ハードなアクション>>続きを読む
ソフィー・マルソー様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
「いつも男には強いの」
今回の007はかなりよかった。というのも、ブロスナン・ボンドのもつ魅力と90年代的大味なアクションと共に、スパ>>続きを読む
前作を何度か観てパズルのピースがはまってる私のような人にとってはある意味究極の「出オチ作品」だろう。ただ、前作同様犯人が誰かを予測するのがこのシリーズの魅力ではなく、キャサリンのゲームに主人公もろとも>>続きを読む
ミシェル・ヨー様ぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっっ!!!!!
ブロスナン・ボンドはやっぱりクールでポーカーフェイス、英国紳士らしい色気も健在。今回はちょっとコメディ要素多めで(といえどムーア・ボンドほどで>>続きを読む
あなたが来るとわかってた。類は友を呼ぶ。キャサリンと視線があった瞬間、ゲームは始まった。冷たい微笑みも生暖かい涙も、全てはアイスピック。他はみな、キャサリンに砕かれる氷。ゲームは常に彼女が握る。
善>>続きを読む
ピアース・ブロスナンのボンドは、コネリー・ボンドのもつ無骨さと色気、小粋なユーモアにダルトン・ボンドの生々しさを絶妙にブレンドした、新時代のボンド像の幕開けだ。アクションはよりリアルに、スタントも激し>>続きを読む
優しい映画だなぁ...。「優しさ」って提議付けられるものではなくて、そこにふんわりと存在する、まさにぬいぐるみのようなものなんだと思う。傷つき、泣き、見守り、話し、なんだか側にいる。設定が大学のサーク>>続きを読む
「愛を知る全ての人に捧ぐ」
失った愛の痛みは、どうやって癒せるのだろう?通じ合えない愛のもどかしさはどう乗り越えられるのだろう?港町シェルブール、経済危機での失業が相次ぎ世情もピリピリしている。そん>>続きを読む
観賞後「???」となることばかりなんだんだけど??サスペンスっぽく始まるけどそれは起承転結の「起」に過ぎなくてブロンドの女の子を狩って楽しむブルジョワのクソ野郎どもへの仕返しってだけ?それとも深読みす>>続きを読む
一度は涙を飲んだ。でも二度は許さない。ボンド映画としては異色作だが、これまでの作品全体に触れつつジェームズ・ボンドの人間像がより深く掘り下げられ、なんとも暴れん坊なのにMやQやフェリックス等仲間がいる>>続きを読む
その愛は本当に「愛」なのか。そもそも「愛」ってなんだ?フランソワ・オゾン監督の『焼け石に水』のキャッチコピーは確かこんなものだった。「惚れた方が負け」。実際の事件に着想を得てるらしいが、サスペンス調の>>続きを読む
前作は低予算であることを逆に活かし徐々に巨大化するクモという設定で序盤から緊張感ある高クオリティなモンスター・パニックに仕上がってたけど、今回は無難なB級。手堅く楽しめるけど、肝心のクモはなかなか出て>>続きを読む
ティモシー・ダルトンのボンドは「かっこいい」という言葉が似合う。二枚目でクール、スタントのみならずコンバット・アクションも増えより生身のボンド像に。英国紳士のあり方も変わったのか、これまでになく一途な>>続きを読む