mimagordonさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

セルビアン・フィルム(2010年製作の映画)

4.2

この上なく残虐であるということを除けば、至極真っ当な社会派ミステリーだった。社会主義から資本主義への移行、マチズモと「理想の家庭像」、富める者が貧しき者から「搾取(=ポルノ)」するというメタファーで切>>続きを読む

ワイルドシングス4(2010年製作の映画)

2.8

6/4は私の愛するジリアン・マーレイの誕生日。ということで、投稿の日付は過ぎちゃったけど。シリーズの中では1に次いで好き。女性キャラが一人増えたのが功を奏したのかな。といっても「一人増えた」という部分>>続きを読む

グラスハウス2(2006年製作の映画)

4.0

前作よりストーリーがこぢんまりとした分余計なサブプロットや大風呂敷広げたミステリーもないのでB級サスペンスとしてかなり良質。「何かがおかしい」という猜疑心と、外出できない閉塞感からくる恐怖がちゃんと活>>続きを読む

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)

3.8

独裁的な大統領による統治とか今観ると社会風刺の側面がより刺さるのは何とも皮肉。『ゼイリブ』もそうだけど、ジョン・カーペンターはあくまでB級インディペンデントを貫きながら、実は『バック・トゥ・ザ・フュー>>続きを読む

ローレル・キャニオン 夢のウェストコースト・ロック(2020年製作の映画)

4.0

60年代後半から70年代前半当時のローレル・キャニオンの雰囲気を封じ込めたような作品。真実に迫るタイプのドキュメンタリーではなく、あの時そこにあった美しいものを回顧しながら次の世代へ受け継いでいくこと>>続きを読む

プラネット・テラー in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.8

『デス・プルーフ』とセットの「グラインドハウス」企画(本国では二本立て)。タランティーノとは真逆の一切焦らさず序盤からスプラッターに爆破に銃撃戦にとトップノッチでテンション上げながらどんどん突っ走る爽>>続きを読む

デスプルーフ in グラインドハウス(2007年製作の映画)

4.8

軽妙な会話と音楽がグルーヴする、これぞタランティーノな作品。60~70年代エクスプロイテーション映画のスピリットをしっかり受け継ぎつつ、最早「エクスプロイト」される時代は終わった次の時代に向けて爽快な>>続きを読む

リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス(2019年製作の映画)

4.6

リンダ・ロンシュタットとはどんな人物なのか、それが知れるドキュメンタリー。私も彼女の声に惚れたファンの一人だ。中学の時レンタルした『Hasten Down The Wind』がきっかけ。当時の音源やフ>>続きを読む

バトルフィールド TOKYO(2008年製作の映画)

1.8

アサイラム、頑張ったで賞。東京ロケはしてないので(全編LA撮影)、適当なフッテージぶっ込んだ?とりあえず本家『クローバーフィールド/HAKAISHA』のストーリーにほぼ忠実に、手持ちカメラでの主観撮影>>続きを読む

イッツ・フライデー(1978年製作の映画)

3.2

華金ディスコのよもやま話。グランドホテル形式なのでいろんな登場人物が出てくるけど、特別興味深いエピソードはないかな。いかにもなハプニングとラストはしっかり大団円で安心して観れる類い。音楽は最高。カサブ>>続きを読む

アイドルを探せ(1963年製作の映画)

3.6

フレンチ・ポップス大好きな私は終始にやにやでした。シルヴィの流し目にはやられる...ジョニー・アリディも色気ムンムンの美男子だし。アズナヴールはいいとこ持っていくし。この映画のオリジナル曲書いてるのは>>続きを読む

キル・エビル(2000年製作の映画)

3.4

テキサス産「Don't mess with the texans」系のオフビートなブラック・コメディ。自ら南部田舎街のステレオタイプを茶化しに行くような『スティーラーズ』の自主制作版?みたいな感じ。ア>>続きを読む

グラスハウス(2001年製作の映画)

3.0

決して出来のいい映画じゃないんだけど、怪しげなキャラクターとか新天地での不安や猜疑心とかを上手く利用しててなかなかスリリング。肝心のサスペンスは緩いけど、展開の良さで観ている間はけっこう引き込まれる。>>続きを読む

ザ・スクリーミング 連・鎖・絶・叫(2010年製作の映画)

3.6

前半のお約束なバカ...いや若者たちのおふざけとお決まりな展開は確かにもう観飽きたけれど、設定や後半のサスペンスフルな展開、ゴーストの造形や動き等なかなかオリジナリティもあって憎めなかった。キャンプホ>>続きを読む

クイック&デッド(1995年製作の映画)

5.0

いやぁかっこいい。最高。男臭いマカロニ・ウエスタンというジャンルに、シャロン・ストーンがド派手に風穴を開ける。豪華キャストも皆名演でタイプキャラクターもいない。シンプルな復讐劇であると同時に、捻りの効>>続きを読む

ロード・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.0

潔いモックバスターっぷりで安定のアサイラムクオリティ。シチュエーションやら将校とのやり取りやらバカ真面目に適当な講釈垂れる方々いちいち面白すぎ。カイジュウ同士のバトルはラスト1分だし、さほどの動きもな>>続きを読む

ジュラシック・キッズ(1993年製作の映画)

3.8

ストーリーは予定調和だけど、ミニ恐竜たちがめちゃくちゃかわいくて癒される。ストップモーションだからこその暖かみがあって好ポイント。エルビスとかマドンナとかまたいい名前もらっちゃって。絵に書いたような悪>>続きを読む

風の輝く朝に(1984年製作の映画)

4.2

ここまでプラトニックな青春があるだろうか。三人の何者にも動かされない固い絆と友情。激動の時代の中でひたすら夜明けを待ちながら、お互いのために全力を尽くす。青春のイノセンスとはこういうことか。そしてその>>続きを読む

フラッシュダンス(1983年製作の映画)

3.8

時代は感じるけれど、夢に向かって直向きに前進する自立した女性の物語。とにかくジェニファー・ビールズがかっこいい。ダンスシーンも最高。特にManiacに合わせて狂ったように踊るシーンはアガる。ジョルジオ>>続きを読む

ダイナマイト諜報機関/クレオパトラ危機突破(1973年製作の映画)

3.5

ひたすらかっこいい、最高に「ファンキー」な映画。ブラックスプロイテーションの気本筋である刑事アクションに、「カラテ、ブラック/ガールズアクション」という、当時のアクション映画ブームとそれにシンクロして>>続きを読む

バーティカル・ターゲット/大統領狙撃計画(2000年製作の映画)

3.2

2023/11/1
地上波にて
評点3.0→3.2

アレックス・マクレガー三部作二作目。前作から基本設定が繋がってるからこれだけ観ると人物相関がわかりづらいかも。でもストーリーそのものは関係ないし、
>>続きを読む

プリンス/アンダー・ザ・チェリー・ムーン(1986年製作の映画)

3.6

殿下流ロマンティック・コメディ。最早ハーレクイン小説の世界。フランスとモノクロ画という異世界感と、ジゴロが真実の愛に目覚めるという純愛物語。ストーリーは強引だけど80年代のラブコメってそういうところあ>>続きを読む

エム・バタフライ(1993年製作の映画)

4.4

なぜ京劇では男性が女性を演じるのか?オリエンタリズムが生み出したジェンダー感と、それに翻弄された一組のカップル。2022年の今観ると、オリエンタリズムへの批判だけでなく、「男女の愛」という固定的ジェン>>続きを読む

プリンス/グラフィティ・ブリッジ(1990年製作の映画)

3.8

殿下の孤独、告解と懺悔。プリンスの宗教観が全面に出たミュージカル色の強い作品。アルバム『Lovesexy』から始まったコンセプト、「ニュー・パワー・ジェネレーション」。愛のために音楽を奏でる。相手が叫>>続きを読む