bbさんの映画レビュー・感想・評価

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美と殺戮のすべて(2022年製作の映画)

4.0

構成が素晴らしかった
ナン・ゴールティングの半生とPAINの活動が入り込んだ構成だったが、それぞれが切断されることなく、その流れは必然に思えた。

アートは政治家に、聖職者に、マスメディアに、世間に、
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ブルックリンでオペラを(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

船上の不倫がオペラになってスランプを抜け出すあたりで嫌な予感がしていた。
都合の良い脚本で、どの登場人物たちも文字で書かれたキャラクターな感じがした。
四月になれば彼女はをみて感じたがっかり感に近いか
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

悪は存在しない。
答えを出さないエンディングで、一番最後にタイトルを、答えのように出す。

その土地は少しも姿を変えていないのに、人間たちの暮らしにあわせて、人を襲う存在にも、恵みを与える存在にもなる
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四月になれば彼女は(2024年製作の映画)

3.4

長澤まさみがチャペルでオルガン弾き始めて、佐藤健が優しい眼差しでそれを眺めるというシーンから、これは観るの間違えた…と思った。

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

去年アメリカで観て、英語はほとんどわからないまま、
京都に落とすのは避けよう。
新婚旅行に行ったんだ。
のシーンで笑い声があったこと、
トリニティの成功でアメリカ人たちが大喜びをしていたシーンだけが強
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

木の葉を払う音で目を覚ます、布団をたたむ、歯を磨き、植物に水をやり、制服に着替え、持ち物をポケットに入れ、家を出て空を見上げて、缶コーヒーを買い、スカイツリーが見えたら、気分に合わせてカセットをかける>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.6

大人の身体と子供の脳。
2023年トニー賞を受賞したkimberly akimboは大人の脳に子供の身体だった。

「常識的な社会」という世界に冒険へ出る無垢な女性。
ファンタジーな設定と世界観で現実
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ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)

3.8

一つのテーマの元で様々な人、そして人と人の関係を描くことで、テーマを深掘り、観客それぞれのなかに問いを投げかける。

人生とは何なのか
そこから逃れられる人はいない。

悪いことをしてなくても最悪なこ
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ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993年製作の映画)

3.6

全カットティムバートン
ハロウィンのキングがクリスマスを乗っ取ろうとするというコンセプトは面白い。ただストーリー以上にやはりその世界観が魅力

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0


食べるものと食べられるものの存在と関係
生まれて死んでいくということ
失うものと得るもの
火を扱い生きて、火で殺し合うということ
水を操り、水に脅かされるということ
戦争で死に、戦争で儲けるというこ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.0


外れの選択を続けた私は、無限の当たりの分岐を持っていて、その誰にでも私はなれる。

どこにでも行けて、誰にでもなれても、私はあんたとここに一緒にいたい。

そう思える人たちにこの宇宙の中でめぐり逢え
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マルコムX(1992年製作の映画)

3.7

The Met Operaの新作Malcom X。その上演がいかに時代の変化を表すのかを感じる。

日本人の私にはどうしても本当に理解できないそれでも知ることの多い映画。

演技の説得力はもちろん、照
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.0

アメリカで英語で観たからか、今まで何回も観てるのに気がつかなかった千尋の丁寧さに気がついた。手をついてかまじぃにお礼をし、お辞儀をして挨拶をする。雑巾掃除に始まり、小学生が身につけていく人に対する時、>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.7

フォードがカッコよく見えるわけでも、フェラーリがカッコよく見えるわけでもなく、何よりも車を愛する男たちがとにかくカッコよくて、きちんとそこがブレていないのが良かった。

フォードVSフェラーリではなく
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7



•異なる者たちが馴染みながら共に生きていくということ
同時に、
•1人1人の心に従って生きるということ

まとめると陳腐だけれど、物語にするのは難しい。

自分が本当にやりたいことに素直になって、
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.6

愛を知らないと書けないし、愛を知れば、とてもじゃないけど言葉にできない。

お金がかかっているだろうに、チープさを感じてしまうのは、ギャッツビーと同じ。感情が高まるタイミングで細かなカット割りが入ると
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.6

コメディと道徳のバランスがちょうど良かった。

誰もがアクセスできる「イエス」。
それが全てではないけれど、どんな人でも身につまされる思いをする部分がある。

人生にイエスを増やそう。
そのシンプルな
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赤と白とロイヤルブルー(2023年製作の映画)

3.6

設定が秀逸。
映画の中で最も評価されるところは「設定」とも言える。
アメリカ大統領の息子と英国王子の恋。ジェンダー、セクシャリティ、レイシズムの問題など、時代の議論を詰め込んだ作品だけれど、ポップな仕
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ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

3.5

起承転結の映画に慣れている人間にとって飽きるほど繰り返す薬物依存が、現実のドラッグの恐ろしさだと思った。

親の育て方が悪いとは限らない。親の愛がたくさん注がれても子供は道を踏み外すことができる。

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)

3.5

華やかで、豪勢で、
なのに少し演出過多であったり、安っぽくみえるのが残念。

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

3.8

死後の世界への冒険ファンタジー
少年が得るのは家族の愛に気がつくこと

公開された当時以来の2度目の鑑賞。
文化独自の魅力とユニバーサルな感情の両方を叶えるのがディズニーのすごいところ。リメンバーミー
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スモーク(1995年製作の映画)

4.5

台詞として、人間一人一人を深く掘り下げているわけではないのに、一人ひとりの人間性を心の深いところで触れた気持ちになる。この気持ちは何がもたらしてくれたものだろう。

きっと、一人の人間を描くよりも、人
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カールじいさんの空飛ぶ家(2009年製作の映画)

3.9

最初30分と最後1分だけで、この映画が在る素晴らしさを感じられる。

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

3.9

1度目よりもグッと良く感じられた2度目。
人生に必要なのは目的ではない。当たり前を幸せに感じられる気持ち。
アバウトタイムに通ずるこの心地よさをCGアニメーションでも感じられるとは思わなかった。

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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

コンセプト、設定、アニメーション、すべて素晴らしい。スパイダーマンをここまで楽しんで制作スタッフが作れる環境を実現したプロデューサーも素晴らしい。

アートのお値段(2018年製作の映画)

4.0

これだけの人たちを出演させれ言葉を引き出したのがすごい。
良い悪いはさておき熱気のある映画だった。

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.4

事実が強いしキャッチーなので、ドラマチックではあるがらネタの良さのわりには映画としてはワクワクするポイントが少なかった印象。予算が足りなかったのか?という勝手ながら印象を抱くほど。

個人の確信をみん
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.5

かなり好き。ラストシーンのために、苦しくなるけどまた観たい。

千年女優(2001年製作の映画)

4.5

最初から最後まで完璧だった。
映像演出、音楽、脚本、タイトル名。

究極の愛は自分のために。
2023年の今、どこかのコマーシャルで流れそうなテーマは20年前に断言されていた。

出演キャラクター全員
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

私は大爆笑をしながら見たけど、きっと見方が違うんだろうな。
特撮ものも全く見ないので、
子供の頃のヒーローが、大人になってもヒーローであり続けた時に描かれる、ヒーロー像の本気さが可笑しかったのかな。日
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.8

息が詰まりつづけていた。

もっとわかりやすく善悪の物語だと思っていた。

被害者が加害者
加害者が被害者

田舎に蔓延る旧来型の思想。
全員が異なる正義と情けと非道特性を持っている。
それでもお互い
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RENT/レント(2005年製作の映画)

3.9

家賃は払えない、芸術に生きるには生み出せない、振り切って生きるには心が弱い、愛するには素直になれない、そんな視聴者には心を包み隠さず開いてくれる男女のものだかり。

エンジェルはそのなかで、そのとおり
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.8



ものづくりをする人、生きる人、すべての人への励ましと前進する力。

映像という意味では、物足りなさを感じる部分もあったけれど、強く鼓舞された。

なぜ大惨事が起きないと革命は起きないのか。

なぜ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.6

勝手に、亡くなった妻が伝えようとしていたことを知る度にでるロードムービーかと思っていたらまったく違った。

何を伝えようとしていたのかではなく、
伝えようとしていた妻から逃げていたことへの向き合い。傷
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