南さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

-

肉屋の夫婦がヴィーガン達を襲い殺してはハムに加工して売りさばく、お笑いゴア描写が目白押しのブラックコメディ。

Village Peopleの"Macho Man"に合わせて次々とヴィーガン屠殺を繰り
>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

-

ディストピアSF。

特に「女性の社会的な抑圧」に力点が置かれている。

正直退屈してしまった!

編集とシナリオが冗漫で、演出の生硬さが目立つからだ。

「あの画もこの画も見せてアートハウスホラーに
>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

-

字幕と、大塚明夫さんの吹替で2回観た。

設定だけ聞いて『ジョン・ウィック』のような展開を予想してたけど、終始落ち着いた雰囲気の静かなヒューマンドラマだった。

ミニマルな演技、
霧けぶる針葉樹林、
>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

-

呪いに取り憑かれた主人公が、狂気に陥りながらもその実態を調査し、解決の糸口を探る。しかし…

という話。

詳しい設定は以下。

ある呪いにかかった人物は精神錯乱に陥り、誰かの目の前で悲惨な方法で自殺
>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

-

つい先般、Pharoah Sanders、そしてWayne Shorterというテナーサックスの巨星たちが天に還ってしまった。

寂しい思いをしていたところ、ちょうど若きテナー奏者の奮闘を扱かった今作
>>続きを読む

ザ・トリップ(2021年製作の映画)

-

コメディ版『ファニーゲーム』といった趣向の楽しいゴアゴア映画!

・別荘に押し入った犯罪者グループ
・夫婦の拉致監禁を中心とした惨劇
・湖
・ボート
・車で移動する家族を見せる冒頭シーン with ラ
>>続きを読む

バイオレント・ナイト(2022年製作の映画)

-

ゴア描写も飛び出す過激な暴力シーンが魅力のクリスマス映画。

とても好きな『セブンシスターズ』監督の新作ということでワクワク映画館におもむき、楽しく観賞した。

タランティーノ作品を始め、作り手が
>>続きを読む

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

-

不動産売買や融資に関する詐欺・横領を扱った、銀行員たちの群像劇。

シリアスあり、笑いあり。

探偵ミステリーあり、サスペンスあり。

「倍返し」の復讐劇かと思えば、ほろりと泣かせる人情展開もあり。
>>続きを読む

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

-

『涼宮ハルヒ』ばりの暴君ガールが、

『うしおととら』よろしく邪悪なクリーチャーを飼い慣らす、

特撮ヒーローと80年代SFへの愛に溢れたB級スプラッターコメディ!

まず何より、「おてんば」という言
>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

-

"Looking Through A Glass Onion"

富を得たことで他者への共感性を失い野蛮性が露わになったクソ野郎どもを批判するサタイア映画は数多い。

今作もその系譜にあり、殺人ミステ
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

-

『竹取物語』にミノタウロスの神話や『イレイザーヘッド』などを足し、ダークファンタジーで加工したようなお伽話。

・異形の存在を仲間として受け入れる『スチュアートリトル』的ホームコメディ

・娘を失った
>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

-

終盤。こういうベクトルの幽霊バトル描写は『来る』くらい尺を確保して盛大にケレン味たっぷりにやらなきゃチープで不完全燃焼になるのがオチ。半端な予算で下手に取り入れない方が良い。

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

-

ゴリンゴリンに泣いた。

また観たいけど、何回観ようがおじさんなのに「ぶわ〜」とか嗚咽して恥ずかしいのが確定してるから、友達と一緒には観られない。

石川由依さんの線の細い声、本当に良い。

ザ・ディープ・ハウス(2021年製作の映画)

-

※ネタバレ含※

湖底に沈んだ屋敷をスキューバで探索する動画配信主カップルが、怪奇現象そして迫りくる酸素リミットという2つの敵と戦いながら脱出を試みるホラー/スリラー作品。

「若者が遊び半分で入った
>>続きを読む

シックス・シューター(2004年製作の映画)

-

※searchlight picturesの公式youtubeチャンネルで視聴可能です。
https://youtu.be/n_xMyx_SogA

すっかりアカデミー賞ノミネート常連となったマーティ
>>続きを読む

ヒットマンズ・レクイエム(2008年製作の映画)

-

【乱雑メモ】

■ヒエロニムス・ボス『最後の審判』

■「退廃的で死の気配をまとった都市」として描かれるブリュージュ

┗ベルギー象徴派フェルナン・クノップフによるブリュージュ画

┗ローデンバッハ『
>>続きを読む

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

-

公開2日目、大満員!

【乱雑メモ】

■渚と死神
┗ベルイマン『第七の封印』

■不条理文学
┗カフカ
┗ベケット
┗ヨルゴス・ランティモスの深刻なブラックコメディとの近似性
→『聖なる鹿殺し』バリ
>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

-

【涙味のオレンジジュース】

「自分で復讐してはならない。神の怒りに任せよ」(ローマ人への手紙)

観賞中、湊かなえの小説を読んでいる気分だった。

傷ついたAさんが怒りに振り回され逆恨みでBさんを傷
>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

-

隅から隅まで良い。何度でも観たい。

冒頭のドリブルの音響効果からもう引き込まれた。

劇場版オリジナルシナリオと試合が交互に描写されるが、中だるみ一切なし。

原作を何度も読んだし先の展開を知ってる
>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

-

「子ども」の成長を見届けて物語から退場する「保護者」あるいは「安心毛布」

という物語の型にはめっぽう弱く、無条件に感動してしまう。

(※例
『ドラえもん』→のび太くんとドラちゃん
『機動戦士ガンダ
>>続きを読む

ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

-

【メモ】
■好きな曲がどしどし流れてテンション上がる。
・ワナディーズ "You & Me Song"
 ┗ロミオの恋心を表現
・カーディガンズ "Love Fool"
 ┗ジュリエットの恋心を表現
>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

-

パトリツィアの一人称視点に『バリー・リンドン』や『赤と黒』を、

マウリツィオの一人称視点に『ゴッドファーザー』を、

二人の視点が重なった先に『マクベス』を。

様々な角度から何度でも楽しめる作品。
>>続きを読む