みんとさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

みんと

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ダンサー イン Paris(2022年製作の映画)

5.0

はぁ、なんと言う感性!

大好き監督のひとり、セドリック・クラピッシュ監督が更に好きになる作品だった。
期待を遥かに上回った。

劇場鑑賞されたフォロワーさんが倍払っても良いと満点スコアでレビューされ
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ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.5

今更の初鑑賞。

いや~もう、最っ高ーーー!!!
これぞ映画!満足感が半端ない。

カッコつけじゃないカッコ良さ!
(いや、やっぱりカッコつけてるかなぁ笑)
撮り方も映像も音楽も雰囲気も全てがカッコイ
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彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

4.2

とてつもなく複雑な心理状態を映像化した作品だった。
体感型映画の意味ではふと『ファーザー』が頭に浮かんだ。

なかなか状況が理解出来ないモヤモヤとの戦いの序盤、中盤…
ひとつずつピースが埋まって行くよ
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カプリコン・1(1977年製作の映画)

3.9

いや~なんとも破天荒な切り口!まさかのSFだった。

人類初の有人火星宇宙船(カプリコン・1)計画をめぐるNASAの陰謀と、国家組織に立ち向かう男たちを描くSFサスペンス。

ふざけたSFだなぁ…
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呼吸 友情と破壊(2014年製作の映画)

4.0

女優メラニー・ロランによる長編監督2作目となる作品。
17歳の主人公と転校生の出会いと倒錯、崩壊を描いていく。

控えめで優秀な高校生シャルリの日常に、ある日、美しく個性的な転校生サラがやって来る。正
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聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

4.0

『ボーダー 二つの世界』のアリ・アッバシ監督が、2000年代初頭イランに実在した殺人鬼サイード・ハナイによる娼婦連続殺人事件に着想を得て撮りあげたクライム・サスペンス。

不気味で異様な世界だった。そ
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

3.8

特別な思い入れも無ければ、攻略法も見い出せないながら、定期的に観てしまう監督の新作。

いや~、さすがクローネンバーグワールドだった。
なかなか崇高な域に達してる(ような)気はするけれど、理解は追いつ
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

まるでギャスパー・ノエ作品を思わせる映像。

真っ赤な点滅のオープニング、想像と全く違う世界観、かなりのアート作品だった事に一瞬戸惑った。

可愛いロバを堪能出来るほっこり動物映画くらいに思ってたら、
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アレックス(2002年製作の映画)

3.7

う~ん、スコアに悩む。

個人的には、観る側を不快にさせるナンバーワン監督だけど、刺激を求めてチョイス!

はぁ、今作も具合が悪くなるかと思った。
序盤、最初の暴力描写をどうにか乗り切ったと思ったら序
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マイ・ルーム(1996年製作の映画)

3.9

『Dearフランキー』同様、心地よい余韻を残す良作だった。

サラサラヘアの若きレオ様が無性に見たくてチョイス。意外にもデ・ニーロとの共演は少なくて貴重との事なので。

戯曲『マーヴィンの部屋』を映画
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Dear フランキー(2004年製作の映画)

3.9

冒頭から良作の香りが漂うイギリスらしい作品だった。
スコットランドの港町の雰囲気もとても良い。

リジーは夫のDVから逃れるため、9歳の息子フランキーと母親を連れて引っ越しを繰り返していた。フランキー
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ロシアン・ドールズ(2005年製作の映画)

3.7

わちゃわちゃガチャガチャ、それでいてスタイリッシュ!

取りこぼしてたセドリック・クラピッシュ監督“青春三部作”の真ん中を鑑賞。
前作から5年後を描いた今作、復習する程の情熱は無く、エイヤ!で鑑賞する
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オーレリ・デュポン 輝ける一瞬に(2010年製作の映画)

4.2

セドリック・クラピッシュ監督をもう一本。
コチラはパリ・オペラ座バレエのトップエトワール、オーレリ・デュポンの密着ドキュメンタリー。

素晴らしかった!魅入った!ホンモノだった!

パリの街並みは勿論
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PARIS(パリ)(2008年製作の映画)

3.9

新作も気になる、青春三部作が有名なセドリック・クラピッシュ監督作品。

随分久しぶりだったけど、このセンス、ユーモア、やっぱり好みだった。素敵だった。

監督が故郷パリを舞台に、ジュリエット・ビノシュ
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ヨーロッパ(1991年製作の映画)

3.9

トリアー監督にしては比較的クセが弱くて観やすい初期作品。

第二次大戦後間もないドイツを舞台に、アメリカ人見習い車掌がナチスのテロ事件に巻き込まれていく姿を、モノクロ時々パート・カラーと大胆な合成映像
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.1

新作公開のタイミングで、今更ながら、やっと、北野作品初鑑賞。
そしてキタノブルーを初体験。

ビートたけし自身にそこまでの思い入れも無く、ましてやヤクザ映画は得意ジャンルではない事もあって、スルーし続
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.9

久々のトリアー監督作品。

美しくも異様な冒頭10分の超スローモーション映像に不思議と引き込まれる。そして観終えて再度見直して納得!
巧みな構成にトリハダだし、そこまでをセットで観てこそ完成する作品の
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アバウト・シュミット(2002年製作の映画)

3.5

どうって事ないストーリーだけど、ニコルソンならでは、いや、だからこその味わいとか悲哀とか…
クスッと笑いながら人生の終盤を考えさせられるロードムービーだった。

それにしても、ニコルソンも真っ青!なキ
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渚の果てにこの愛を(1969年製作の映画)

3.5

鑑賞記録として連投します。

スルーしてください🙇



映画史から忘れ去られた伝説のアメリカ人女優ミムジー・ファーマーの、まぼろしの主演作。(らしい)

旅行中の青年が立ち寄ったドライブインで、女主
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しあわせな孤独(2002年製作の映画)

3.7

う~ん、、、

コレは賛否真っ二つに別れる作品だと思う。

不慮の交通事故で人生が狂って行く男女4人のお話。絶望と再生の物語かと思いきや、まさかまさかの展開。

不謹慎でいて共感も出来て、やり切れなく
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プリシラ(1994年製作の映画)

3.9

スルーし続けてた派手ジャケ今作を、テレンス・スタンプ目当てで遂に鑑賞。

面白かった!なんで今まで観なかったんだろう…

年齢も人生経験も生き方も異なるドラァグクイーン3人のロードムービー。
小さな町
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.1

ルーカス・ドン監督の長編2作目。

前作『Girl/ガール』同様、今作も瑞々しく繊細でいて痛みも伴う作品だった。

幼なじみのレオとレミは幼い頃から家族ぐるみの付き合いで兄弟のように親しかった。しかし
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鞄を持った女(1961年製作の映画)

3.7

全盛期のCC主演のラブロマンス。
夫を亡くした女性と若い青年の、年の差を越えた恋の行方を描く。

コレはCCを愛でる作品。
そして、20歳のジャック・ペランの初々しい演技を堪能する作品だった。

この
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.1

無愛想なタクシー運転手と92歳のマダムのパリ横断終活旅を描いたヒューマンドラマ。

素敵だった!
何とな~く想像してたのより、ずっと響いた。

人生の煌めきも苦味も過ぎてしまえば一瞬の事。そして、良い
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帰れない山(2022年製作の映画)

4.0

イタリアの世界的ベストセラー小説『帰れない山』の映画化。

う~ん、しみじみ…
沁みる。考えさせられる。

北イタリアの雄大なるモンテ・ローザ山麓を舞台に、そこに暮らす牛飼いの少年(ブルーノ)と、休暇
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蝿の王(1990年製作の映画)

3.9

かなりの覚悟で観たけれど…
恐ろしすぎた!

1954年出版のウィリアム・ゴールディングの小説を2度目の映画化。

飛行機の墜落で無人島に漂着した24人の少年たちが、世間から隔離された島で己の内に秘め
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インソムニア(2002年製作の映画)

3.7

ノーラン監督の初期作品。

難解監督にしては、やたら時間軸が行ったり来たりしない理解しやすい作品。
…と思ったら、97年の同名ノルウェー映画のリメイクとのこと。

製作総指揮にスティーブン・ソダーバー
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戦火の馬(2011年製作の映画)

3.9

馬映画にハズレなし!
王道とは言え、ハラハラもするしドキドキもする。そして感動も。

先ず、動物の視点の戦争映画と言うのが新鮮だし、同類の戦争映画と一線を画している。

多くは前線で戦う兵士、戦争に巻
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リオの男(1964年製作の映画)

3.8

ワチャワチャ、ガチャガチャ、とっ散らかったベルモンド・コメディ。

楽しかった!

コレはもう漫画!アニメじゃなくて漫画!
ことごとくズレた効果音さえもはや笑いのポイントのひとつ。

『ルパン三世』の
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グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

3.6

鑑賞記録として連投します。

スルーしてください🙇



『テオレマ』から興味を持ったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝的作品を鑑賞。
ゴダールの2番目の妻だった事は知らなかった…

ゴダールの面倒くささ
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ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

4.5

「名前」…

コレは何処までが実話なんだろう…
個人的に、ホロコースト作品群の中で上位に入る作品だった。

第2次世界大戦時にナチスドイツの強制収容所に入れられたユダヤ人青年が、自身をペルシャ人と偽り
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メグレと若い女の死(2022年製作の映画)

3.8

パトリス・ルコント監督が描く、重厚でクラシカルな雰囲気が漂うヒューマン・ミステリー。

世界的人気キャラクター、メグレ警視をジェラール・ドパルデューが好演。1950年代パリの下町を濃密に再現する雰囲気
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テオレマ(1968年製作の映画)

3.9

パゾリーニ監督は難解さが邪魔をするけど、謎に惹かれる。

楽しみにしてた今作も、やっぱり難解。
奥行きを感じるけど理解には及ばず2回鑑賞。

裕福な工場経営者の邸宅に謎の美青年(テレンス・スタンプ)が
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白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.6

コレはドロドロ愛憎ホラーだ。
女って怖い系の。

プロットはほぼソフィア・コッポラの『ビガイルド~』。アチラは全く合わず、レビューも放置。細かいところもすっかり忘れたけれど、今作は楽しめた。(それなり
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.3

『コロンバス』のコゴナダ監督の長編第二作。
コレは好みだろうなぁ…と楽しみにしてた。

はぁ、やっぱり良い。沁みる。
そして、この手の作品に共通する哲学を感じる。

小津安二郎をリスペクトする監督とし
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異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)

4.1

マルチェロのラストの表情が焼き付いた。

ノーベル賞作家アルベール・カミュのベストセラーをルキノ・ヴィスコンティが映画化。人の心理に潜む不条理の意識を巧みに描いた作品。

他作品のような格調高い貴族映
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