みんとさんの映画レビュー・感想・評価 - 49ページ目

みんと

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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.3

シング・ストリート、はじまりのうた、
そしてやっと観ることが出来たこの作品。
やっぱりこれも好きだった!

この監督の作品はホントに素敵な音楽で溢れている。主人公がプロのミュージシャンだけあって、魂ま
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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

ヒーローものはあまり観ないけれど
これは押さえとかなきゃいけない気がして…

評価はやはり嘘つかなかった。
これぞ映画!見応えにおいては文句なし!と言えるくらい素晴らしかった。

そしてヒース・レジャ
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.3

なんとも叙情的で瑞々しくて美しい作品だった。
捉えどころのない所に凄く惹かれる感じ。

ハリウッド映画の描く日本はまるで異国のように美しく、そこで出逢ったボブとシャーロツト。お互い心に空虚さを抱えた二
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.0

完結してしまった~

「サンライズ」で恋に落ちて
「サンセット」で忘れられない恋があって
「ミッドナイト」では愛に変わっていた。

結婚して家族になって子供が出来れば恋のままじゃいられない。言わなくて
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ハートストーン(2016年製作の映画)

3.7

ものすごく柔らかくて透明感のある作品だった
危うげな思春期の葛藤と行き場のない感情が瑞々しく映し出され美しい中にも痛みを感じるものだった。

アイスランドの広大な自然の中に居て感じる閉塞感。
それを愛
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.9

笑った~~~
これはもうジム・キャリーによるジム・キャリーの為の映画!

顔芸に笑い、ジョークに笑い、馬鹿げた行動にも笑い…
ちょっと切ないズーイーとの恋にはキュンとする。

少しの勇気とポジティブ思
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ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

4.1

息を呑む程の描写の数々と実話ならではのリアリティ。

戦争映画は例外なく辛く悲しく虚しさだけが残るけれどこの作品は他とは視点が異なっていた。

軍隊では臆病者と罵られ、それでも銃を持たずして戦場に赴く
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.9

斬新な脚本にメイク術とCGを駆使した壮大かつ奥深い作品だった。

人とは違う人生を受け入れ、ひたむきにその人生を謳歌するベンジャミン。
デイジーと一緒に過ごせた時間は決して長くはなかった。けれど読み聞
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幸せのちから(2006年製作の映画)

3.6

腐れない!めげない!諦めない!

どん底から巻き返したサクセスストーリーは実話であり、そして本物の親子共演だったとは…

成功の源はやはり愛する息子と離れなかった事!そして少しの天然っぷりと人の良さと
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女神の見えざる手(2016年製作の映画)

4.0

凄まじくテンポが早い!!!

主人公の知能レベルと自分のレベルの差に大きく開きを感じつつ、ざっくりながらもストーリーを理解した時その爽快感に痺れた。

読めてしまった顛末には若干のガッカリ感もありつつ
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

4.0

あれから9年もの時が流れたなんて嘘のようだった!
変わらない二人のお喋りが相変わらず知的で哲学的でとても心地良かった。

前作観賞後二人の未来をあれこれ想像するのが楽しくて…
ぼぼ予想通りの展開に若干
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地上の星たち(2007年製作の映画)

4.3

おもちゃ箱をひっくり返したようなオープニングに先ずは驚き!
ワクワクしながら観進めてゆくうちに心がポッと温かくなる。
そして優しくて希望溢れるストーリーに心が穏やかになる。

アーミル・カーン主演、監
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レナードの朝(1990年製作の映画)

4.0

とても実話とは思えないストーリーと目を見張るデニーロの演技力!!

確かにレナードは目覚めた!けれどまた元に戻るのであれば目覚めない方が良かったのでは?答えが見い出せない程に深くて重いテーマだった。
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真珠の耳飾りの少女(2003年製作の映画)

3.9

とにかく美しかった!

カット、カットがまさに絵画のようで、絵の具の匂いが漂って来そうな作品だった。
構図、衣装、光、色、全てが緻密に計算されていて、うっとりしっぱなし!

ロングヘアのコリン・ファー
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ミスティック・リバー(2003年製作の映画)

3.9

友人という最小のコミュニティの中で確かに人間関係は成立していた。
11歳で事件に遭遇した時から抗えない三人の運命はよもや決まってしまっていたかのようにさえ思える。

幼少期に出逢った三人と言うと、あち
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

茫然自失とはまさにこの事!

思考が停止してこの感情を表せる言葉が見つからない。

想像を優に超えるまさに驚愕の結末には我を忘れて思わず ぇぇえー!!!
声に出してしまった程!

レバノン内戦の目を覆
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.8

知的で哲学的でこの上なくロマンティックなラブストーリー。

ギュッと凝縮された密度の濃い時間はそれでも余りある程に思える。

永遠と思うから幻想に囚われる。
限りがあると思えば目に見える世界は間違いな
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

4.3

愛するという感情の美しさ。
あとからあとから押し寄せてくる感情。
想像以上に心ごと持ってかれる作品だった。

何処までも雄々しく美しいブロークバック・マウンテン。大自然の中で全ての柵から解き放たれた時
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.8

まさに破壊と再生の物語。
ふんわり系の邦題に反して原題通りのパンチのきいた作品だった。

妻の死をもって覚醒するという最悪のシチュエーション。
そして現代人にありがちなストレスが引き起こす弊害の側面も
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インセプション(2010年製作の映画)

4.1

ただただ発想力の凄さに驚くばかり!

超弩級の映像とハラハラ感、考える暇も息つく暇も与えられないテンポに何度も置いて行かれては巻き戻して再確認の連続。
それでも結局ものの半分も理解出来ただろうか…
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.8

かなり実話に忠実に、あまり脚色されずに描かれていた印象を受けた。
本作に出会わなければ一生知り得なかった天才数学者ラマヌジャンの短くも濃い人生を学んだ。

極貧の中でまともに教育も受けられなかったラマ
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.7

恐ろしく凄い映画を観た!!!

ナタリー・ポートマンの狂気を帯びた迫真の演技にただただ圧倒された。
そして凄まじいまでのプロ根性を見た気がする。

想像の域は超えられないにしても、おそらくバレーの世界
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P.S. アイラヴユー(2007年製作の映画)

3.8

とにかくセンスに溢れ、愛に溢れていた!

こんなにカッコいい愛の伝え方ってあるだろうか…
出逢うべくして出逢った、まさに魂で結ばれた二人のあまりにも息のあった掛け合いシーンは死別の辛さをより強烈にする
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.9

単純に異文化間の結婚問題と軽く捉えてたら全く別物だった!
実は彼女の難病程の「ビッグシック」を世界は抱えていたのだ。

主人公がパキスタン人でありコメディアンというのがミソ!
ISISのくだり、ハンバ
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バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)

3.9

最近特に気になるインド映画を別の角度から堪能!

歴史的舞台背景とCGを駆使しての壮大なスケール感は私にとっては新鮮なジャンル。味わった事の無い高揚感に自分でも驚くほどだったが、間違いなくこれは映画館
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ムーンライト(2016年製作の映画)

3.9

映像の美しさに圧倒され、静かに染み入る音楽の美しさに吸い込まれるようにその世界観に酔いしれた。

ムーンライトの下では皆ブルーに見える…
一貫したブルーの色使いがまた主人公の奥底に宿るブレない純粋さと
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フォーカス(2015年製作の映画)

3.9

なかなか楽しめた~~~

ウィル・スミスのなんともスタイリッシュな詐欺師っぷり!
クスッと笑えて、ちょっぴりジーンときて最後には嘘かホントがわからなくなるモヤモヤ感が癖になる。

頭脳戦と心理戦、小気
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カサブランカ(1942年製作の映画)

3.8

見事にタイムスリップ!
どっぷりモノクロの世界に浸った。

冷静になるとくすぐったくなるようなセリフの数々をこうもサラリとカッコ良く言わしめるハンフリー・ボガート恐るべし!!

セリフ然りその佇まい、
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パターソン(2016年製作の映画)

4.0

切り取られた日常。
決して特別ではなく穏やかに過ぎる慎ましやかな日々のなんと愛おしい事か。

お互いを尊重し絶妙な距離間を保ちつつ、それでも無くてはならない関係って素敵だと思える。

無感情でひょうひ
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.7

これはかなりのブラックコメディ!
笑えないけど笑ってしまう不思議!

終始ゆる~いテンポで変化なく進んでゆくのに、それぞれの心の変化があまりにも上手く表現されていて、もしかしてドキュメンタリー?なんて
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あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)

3.8

なんだか設定がチープな気がしてなかなかストーリーに入り込めなくて…

終始、若干冷静に観すぎたのかそれとも気分的なものなのか最後まで感情移入しきれなかった感がある。

とは言え後半は予想外の展開もあり
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カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.2

ここまでラストで持ってかれる作品は初めて!

型にハマった冷たい精神病院での日々のシーンはそこまで盛り上がりもなく淡々と進み、どこかモヤモヤしてスッキリしない感覚が続いていた。それがラストでやっとはっ
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僕と世界の方程式(2014年製作の映画)

4.1

自閉症スペクトラムと診断されたネイサンのキラキラとした成長物語。
とても繊細で美しい物語だった。

吸い込まれるようなブルーの瞳。
その奥に秘めた悲しい経験、そして思う様に表現出来ない自分への苛立ちや
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エクス・マキナ(2015年製作の映画)

4.0

も~美しくて美しくて…
こんなにもAIに魅了されるなんて思ってもみなかった!

隔離された近代的な建物の中で繰り広げられるAIと人間の心理戦。
最小限の登場人物で、それぞれのキャラクターが確立されてい
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.9

切実で身につまされる物語だった。

国家の中にあって庶民とはなんと無力なものなのか思い知らされる。これは決してよその国の話ではない。

型にハマった政策もシステムにもなんの意味もない!二人として同じ境
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.9

不気味~~~!!!

家族全員狂ってる!

鹿を撥ねたあたりから漂い続けた不穏な空気。終始つきまとったゾワゾワ感から解き放たれた頃にはもうラストを迎えていた。その間はたして息をしていたかどうかも疑問に
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