みんとさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

みんと

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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女[完全版](2009年製作の映画)

4.0

えーーー?!コレは絶対次が観たくなる!

ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラのハリウッドリメイク版は鑑賞済み。細かい所は綺麗に忘れてるけど、かなり好きだった。

コチラは本家三部作の1作目。
ノオミ
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ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

4.2

ファスビンダー監督、やっと3作目。
取り敢えずオゾン監督のリメイク前に鑑賞出来た事が正解なのか、どうなのか?

二度目の結婚に失敗し落ち込んでいたファッションデザイナーのペトラは助手のマレーネを召使い
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彼が愛したケーキ職人(2017年製作の映画)

3.9

思いのほか良作だった。

不倫映画の括りで観ると、今まで観たことの無い設定に感情の持って行き場を失う。

絶妙なタイミングで過去のエピソードを挟み、また構成も巧い。需要なシーン毎にしっかり間を取り台詞
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ヒューマン・ボイス(2020年製作の映画)

4.0

こちらは30分の短編だけどアルモドバル作品の中で1番好みだった。

ジャン・コクトーの戯曲「人間の声」をベースに、アルモドバル監督がが現代風に脚色し映画化した今作。

アート、アート、アート……
全て
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パラレル・マザーズ(2021年製作の映画)

3.6

次は合うか?次はきっと!と懲りずに、なんだかんだでアルモドバル監督6作目。
人気監督だけど、やっぱりコレも今一歩ハマらなくて残念。

お得意の鮮やかな色彩はやはりセンスを感じるしワクワクもする。そして
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拳銃魔(1949年製作の映画)

4.1

フィルム・ノワールの傑作とされる作品。そして、アメリカン・ニューシネマの先駆け的名作を鑑賞。

『夜の人々』の翌年の製作。内容も大きく重なる、いわゆる『ボニー&クライド』の路線を行く“俺たちに明日はな
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リスボン特急(1972年製作の映画)

3.8

クールでドライでカッコ良い!
私がノワール作品に惹かれる要素がジャン=ピエール・メルヴィルの遺作にもぎっしり詰まってた。

今作もメルヴィルブルーがノワール感を際立たせる。オープニングから雨のシーンの
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妻は告白する(1961年製作の映画)

3.9

溜まったレビューを記録の為連投します。
スルーしてください🙇



『清作の妻』に続いて増村保造監督、若尾文子主演作品。
これまたホラーだ!
火サス的な事件、なんともいや~な後味…
ラスト婚約者の言葉
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

4.0

製作総指揮を務めてるウォン・カーウァイ味を感じたくて鑑賞。

なるほど、随所でウォン・カーウァイを発見!
幻想的な雰囲気には何処か爽やかさがプラスされていて、いわゆるWKWワールドとは一味違う。湿度と
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マイ・サマー・オブ・ラブ(2004年製作の映画)

3.6

『イーダ』『COLD・WAR~』のパヴェウ・パヴリコフスキー監督デビュー作。

コチラはカラー作品。やはり随所でハッとするような映像美が素晴らしく、冒頭からグッと惹き込まれる。

風光明媚なヨークシャ
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女はみんな生きている(2001年製作の映画)

3.8

面白かった!スッキリ爽快サスペンス・コメディだった。

平凡な主婦が、謎の娼婦と衝撃的な出会いをし、女として、人間としての生き方を再考してゆく過程を、ユーモアたっぷりに描いたフランス製コメディ。

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清作の妻(1965年製作の映画)

4.1

コレはれっきとした反戦映画であり、ラブストーリーであり、ある意味ホラーでもあった。

鑑賞する毎にイメージを裏切られる若尾文子。と言うことは、そもそも持ってたイメージが的外れだった事が今更判明。

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ヘカテ デジタルリマスター版(1982年製作の映画)

3.9

気になってたダニエル・シュミット監督を初鑑賞。

第二次世界大戦下のモロッコを舞台に、外交官の男が赴任先で出逢った人妻に身も心も奪われていく様を描いた作品。

愛に溺れた男の彷徨いと破滅を赤裸々に描き
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スパルタカス(1960年製作の映画)

4.1

キューブリック作品の中でも評価が低く、ジャンル的にも尺の長さ的にも手が伸びなかったけど…
面白かった!かなり好き!
恥ずかしながらスパルタカスの英雄ぶりを知らなかったので勉強にもなった。

監督初の長
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オスロ、8月31日(2011年製作の映画)

3.7

ルイ・マル監督の『鬼火』と同じ原作で現代のオスロを舞台に描いた作品。

う~ん、こっちを先に観てたらどうだっただろう…?
『鬼火』を観てしまった今観るとやっぱり格の違いを感じてしまう。

他の出演作品
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.9

鑑賞記録。


新作公開で巷で湧いてるこのシリーズ。
過去に1作だけ鑑賞済だけど、今となってはどれか分からず…笑

同じ失敗を繰り返さない為にMark!

因みに、旦那様のシリーズ再鑑賞に便乗して1作
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突撃(1957年製作の映画)

4.0

こんな戦争映画ははじめて!

第1次世界大戦中に、フランス軍兵士が軍事裁判によって理不尽に処刑されるという実話をベースにした反戦小説「栄光への小径」を下敷きに描いたキューブリック監督作品。

序盤は『
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.8

フォロワーさんのレビューが気になって、もっと言えば芸術的ラストが見たくて見たくて鑑賞。

昭和な匂いぷんぷん、ツッコミどころも満載、ピリッとしない警察にもうんざり、なんだけど、クライマックスの畳み掛け
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シリアスマン(2009年製作の映画)

3.8

コーエン兄弟製作・監督・脚本。

敬虔なユダヤ教徒として、妻とふたりの子供と平凡な生活を送っていた(はず)の男に、ある日突然、妻が他の男とデキていたことが判明。そこから彼の不幸の連鎖は止まらない……。
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

久々のフィルム・ノワール。
やっぱり痺れる~!!
やっぱり好き!

キューブリック28歳のハリウッドデビュー作。才能が光る!緻密さを随所で感じる。

同時進行的にシーンを展開させる巧みな編集、ダイナミ
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マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

4.4

最近、やたら気になるチェコ映画。
観たくて観たくて!やっと出会えた今作。

13世紀のボヘミア王国を舞台に、宗教と部族間の抗争に翻弄される少女の数奇な運命を描いた叙事詩的歴史映画。

領主の娘マルケー
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.7

ケイト・ブランシェット圧巻の演技!!

…なんだろうけど、皆さんが絶賛する程ハマらず残念。そもそも『セッション』イメージで観てしまったが故の肩透かし。

クラシック音楽界で頂点に上り詰めたリディア・タ
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見えない恐怖(1971年製作の映画)

3.9

随所でB級感と古臭さも感じなくはないけど、やっぱり単純に怖かった。

と言うか怖がらせ方、見せ方を熟知したカメラワークが素晴らしい。緩急つけつつ、ミスリードしつつ、要所要所でビクッとする。殺人鬼の顔を
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トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

4.2

トリコロール三部作、順番に観進めて遂にラストは『赤の愛』。
博愛をテーマに『青』からの流れをしっかり着地させた作品だった。

“運命“の意味では『ブエノスアイレス恋愛事情』とか『パリのどこかであなたと
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トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

4.0

トリコロール三部作の2作目。

性的不能から妻に捨てられた男が、やがて成り上がり金持ちになって、妻に奇妙な復讐をするまでを描く…。
文章にすると、如何にもフランス的で性に特化した作品に見えるけれど、違
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ウォルター少年と、夏の休日(2003年製作の映画)

4.0

いつかの夏に観ようと思ってた作品。

テキサスの美しい自然を背景に、14歳のウォルター少年と老兄弟との交流を描いた物語。遊び心のあるハートフルストーリーだった。

マイケル・ケインとロバート・デュヴァ
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帰らざる夜明け(1971年製作の映画)

3.6

オープニングからフィリップ・サルドにヤラれる。ムード酔いが止まらない。

けれど、アラン・ドロンが美しいから許される作品、いやドロンのラストシーンで帳消しされる作品だった。

名作『離愁』で知られるピ
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.5

何をどうレビューしたら良いのか…

モリコーネの素晴らしさを体感した2時間半、幸せな時間だった。

たくさんの映画監督やミュージシャンらのインタビューと本人の言葉に、如何に映画界に貢献した作曲家であっ
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屋敷女 ノーカット 完全版(2007年製作の映画)

3.9

夏だしって事で刺激作品を求めてチョイス。

以前から気にはなってたけど、いや~振り切ってる!記憶してる限りでは自分史上ナンバーワン!想像の遥か上を行くグロっグロっ、もうひとつグロっなホラーだった。
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トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.7

有名シリーズ第一弾を鑑賞。
いきなり“赤“を観たいところをグッと我慢。なんだったら繋がりもあるとの情報を察知し、素直に追うことにした。

クシシュトフ監督初鑑賞の『ふたりのベロニカ』での印象通り、コチ
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山の郵便配達(1999年製作の映画)

4.0

ものすごくシンプルで普遍的。
誰もの心にスっと入ってくるこれもまた山映画の名作じゃないかな。

80年代初頭の中国・湖南省西部の山間地帯。長年 郵便配達をして来た父は引退の時を迎え一人息子に引き継ぐこ
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Ribbon(2021年製作の映画)

3.7

のんがコロナ禍に発案、製作、のんならではの感性と想いが詰まった作品だった。
そして監督デビュー作、脚本、主演、登場する絵もほぼ、のんが描いたものだと言うから、今更多才ぶりに驚き。

大好きなリボンをモ
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ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行(2021年製作の映画)

3.8

映画をこよなく愛するマーク・カズンズ監督が、主に2010年代以降に生み出された数々の映画作品に焦点を当て、その魅力を独自の視点で読み解く映画ドキュメンタリー。
19世紀に誕生して以来、100年を優に超
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アポロ 11 完全版(2019年製作の映画)

4.3

目に見えない“夢”とか“希望”を目に見える形にしたら、もしかしたらサターンV(ジャケのフォルム)になるんじゃないかな?
少なくとも私にはそう思えるドキュメンタリーだった。

久々の宇宙ロマン。NASA
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.1

1度目は早々にウトウト…ギブアップ。

アート脳になってる今だ!と再チャレンジ。

いや~ 噂には聞いてたけど、とんでもない芸術作品だった。痺れる構図の嵐に息を飲む。モノクロの映像美にも息を飲む。
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暗殺の森(1970年製作の映画)

4.6

ベルトルッチの最高傑作をやっと鑑賞。

想像を上回る映像美!そして一度じゃ理解し切れない複数の要素を絡めた緻密なプロットに唸る。(1度目は雰囲気を味わい2度目はストーリーを追った)
…にしても、はぁ…
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