澪標さんの映画レビュー・感想・評価

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岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.4

ネタはよくある話なんだけど、岸辺露伴の舞台装置で繰り広げられることに意味があるかと。
黒ほど彩り豊かな色はないと改めて感じた。

崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.4

時代設定的にはそこまでいないキャスト、色のない舞台が、人間模様に観客が集中できるようにしてるからか、安心できるシーンがなくハラハラいつもしてた。
戦争という理由は誰もが諦めてしまうが、一人一人が諦めな
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女は二度生まれる(1961年製作の映画)

3.4

このタイトルだけで、白米三杯はいけると思う、今はもう作れない作品の一つ。
フランキー堺ファンとしてはちょっとピリッとした役でいいなぁと。男も女も人生の荒波というよりは、川の流れのようにゆっくりだが確実
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カラー・ルーム~私が彩る世界~(2021年製作の映画)

3.2

モノが溢れてるこの時代に、それがどう生まれたか知るのは興味深い。
男女平等はすでに叶っているかはまだ大きく頷けないけど、こうして革新的に力強く歩いた人の道に自分も立っていると思うと、自分もまたその道を
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キングメーカー 大統領を作った男(2021年製作の映画)

3.5

見終わってタイトルが沁みる。
政治や選挙が自分とは縁のない世界に感じるのは、こういう駆け引きや忖度があって、それが自分が投じた一票に何の縁もない気がするからなんだろうなとつくづく思った。
前半の情熱的
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風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

3.5

これは夫の立場、妻の立場に立つとずいぶん景色の違う映画だけど、とどのつまり、戦争の落とした膨大で巨大な悲しみなんだと思う。最後の二人のシーンは、言い聞かせるような唱えるような、悲しいような明るいような>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

3.3

コメディなんだけど、真剣に考えるとホント全然笑えないから、真剣に考えてないようにして観るならば、キャーギャー声に出して楽しむ映画です。

対峙(2021年製作の映画)

4.0

時折泣いてしまったが、自分が何で泣いているのか分からなかった。名前もない涙は、根底にある悲しみに対してなのか、葛藤する親たちの姿を見てなのか…全然違うものなのか。
傷は消えぬが癒えると一言で言ってしま
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聖職の碑(1978年製作の映画)

3.5

まだ、先生が聖職と呼ばれていた時代の話。
嵐のシーンは、白黒映画と思えてくるような激しさ。
山のシーンまで結構時間あるんだけど、これは遭難事故だけじゃなく、教育者とはというとこまで踏み込もうとした作品
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正欲(2023年製作の映画)

3.4

時々見せる顔が全然可愛くないガッキー。それがよかった。顔に出るっていうのを体現してると感じた。
生きづらいと感じる人はどの時代にも世代にもいるわけで、その生きづらさって他人が与えてるようで実は自分が自
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.3

何でもないところで、ガムを踏んだような、ガラスの破片を踏んだような、日常をピリッとさせる物語。なんでそうなるんだよってこと、意外に日常にもあるんだよなって改めて思った。

キラーカブトガニ(2021年製作の映画)

2.9

オープニングを見て、期待値バロメーターのスイッチを切った。
カブトガニの合間合間にまばゆいシーンが散りばめられていつつ、やっぱり普通のカブトガニの姿でいてほしかったなというのが最大の感想かな

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

2.9

最近は監督の冒険のような迷走のような作風を楽しむことにしている。
という前提だったが、最初の10分で2時間いけるか⁈と思った。
唯一良かったのはシャーマン?のおばあちゃんかな。ホラーって結局人間の業の
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淑女は何を忘れたか(1937年製作の映画)

3.4

さくって観れる小津作品、でも結構特徴的に感じた。
外野からみると軽くいけすかない女の子が立ち回るんだけど、個人的には奥様3人の軽快な会話シーンが好き。今の映画にはこのウィットにとんだ、それでいて愛らし
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波紋(2023年製作の映画)

3.8

この映画は、男とは共有したくない…そんな感想が一番。ちょっとずつ飛ばしていって最後にフルスロットルになる感じ。
キャストが絶妙でいい。この日常に劇画感を持たせる感じ、好き嫌いが分かれるし、なかなか合わ
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バウンティフルへの旅(1985年製作の映画)

3.6

大人になってから見た母を見ているようだった。大人になるとかなり大人になってから、母に少女を感じることがある。まさにそんな感じ。
すごい感動ではなく、ゆっくりじんわり広がり、手に取ると消えてくような余韻
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レンタル×ファミリー(2023年製作の映画)

3.4

新しい商売を考える人は、隙を見つけるのが上手い。でも心の隙をお金に変えると、やっぱりどこかで歪んでくるんだろうなぁ。
前半のサバサバした終わり方が好きだった。その方が虚しさがじんわり広がる気がした。

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.4

モンゴル映画初めてかも。
半分大人半分子どもの時代が、一番儚いかも。その時期に会う大人の中にはヘンテコな人がいたなと今振り返ると思う。2度と会えないけど、ふと思い出す不思議な人って誰にでもいるんじゃな
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.5

ブ、ブブブ、ブレンダン⁈という衝撃から始まり慣れるまでに小一時間はかかった。
みんな一生懸命生きてる
ってもう腐ってるような常套句を思い出し、エリーの『宗教は自分じゃ自分を救えないって前提が気に入らな
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ミスエデュケーション(2018年製作の映画)

3.3

神に常識はあるか。
マイノリティの人たちへの対応って、今でもさほど変わらなくて、先進国と言われるアメリカでも一般家庭では日本とあまり変わらないんじゃないかと思う。
10代の危うさはあったけど、最後が拍
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シーフォーミー(2021年製作の映画)

3.2

結局銃があればってことか。
目が見えなくてもできるバイトか?という疑問はさておき、もう少しひねってほしかった。

ノンストップ(2019年製作の映画)

3.5

韓国映画ならではの作品。
メインの家族の話はもちろん周りの人の話もあって最後まで楽しめた。
アクションとコメディのバランスとかタイミングもよかった。

シャーマンの娘(2021年製作の映画)

3.2

海花が好きかどうかで作品の評価が分かれそう。第一印象で合わない人とは友だちになれないって感じで、最後まで来てしまった。
なので長く感じた。
ちょっと見る前に期待を自分好みに膨らませすぎたかな。

ピザ 死霊館へのデリバリー(2012年製作の映画)

3.5

安定のてんこ盛りインド映画。
途中でお腹いっぱいになるんだけど、まだまだ観たいってなるんだよなぁ。
ホラーか?って思わせる節とホラーだ!と思える節が混ざって最後まで楽しめる。
そしてやっぱりタバコはい
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不安は魂を食いつくす/不安と魂(1974年製作の映画)

3.5

御伽噺のような感じがしつつ、古さを感じない周りとの軋轢。
孤独は友だち。選んだわけじゃないけど、付かず離れずの生涯の友だから、付き合い方は自分で決めるしかない。

炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.1

何はともあれ、ザック久しぶり!
キャリーのような感じなのかと思ったけど、最後はタガが外れて暴れるんだけど、そういう感じじゃないんだよねーと思う暴れぶり。

アウトフィット(2022年製作の映画)

3.3

昔の映画のような展開。舞台装置のようなテーラーで繰り広げられるストーリーにドキドキハラハラ。お酒とか飲みながらみたい作品。

先生!口裂け女です!(2023年製作の映画)

3.2

作り手がこれもいれたいこれもいれたいっててんこ盛りになった後、いい感じに削ぎ落としたら好みになった気がしたが、てんこ盛りのままなので、どの部分も消化不良になったけど、六平さんを見てまあこれからを楽しみ>>続きを読む

リゾートバイト(2023年製作の映画)

3.5

最近なかなかホラー映画で楽しめなくなっていたが、怖すぎずコメディになりすぎず最後もいい着地で最初から最後まで楽しめた。
個人的にはコメディ要素が好みのタイプだから、突っ込みながら笑った。

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.5

タイトルがなんか惜しい。
人の文化的生活がいかに危ういか。そして人の善悪の観念がいかに脆く、逆転しやすいか。
個人的には、ユンギョンホが一番良かった。

クリティカル・ケア(1997年製作の映画)

3.3

コメディなのかと見終わって首を傾げつつ、ジェームスのドクターっていう眼福要素でウヤモヤになってる気もして、消化不良になってしまった。

私の少女(2014年製作の映画)

3.3

子どもはすぐに怪物になるという。
でもやはり生まれつきの怪物はいなくて、怪物に育てるのは大人なんだろう。
彼女が選択した道が正解なのかは分からない。今目の前にあるものを取り払うだけが精一杯の時、人から
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.5

人というか人生の隙間がどんどんなくなって誰もが息苦しく感じる今、深呼吸できる作品。みんな少し自分勝手に自由に優しく生きられたら、いいんだけどなぁ。

探偵マリコの生涯で一番悲惨な日(2023年製作の映画)

3.2

なんかスレスレで自分の趣味にしっくりこない感じ。
竹野内豊の無駄遣いはさておき、オムニバスはなんかいい感じなんだけど、もう少し探偵マリコと絡んだエピソードになってたらと思った

結婚期(1954年製作の映画)

3.5

反社でも軍人でもない鶴田さんは見慣れなかったけど、若さもあってあってた。
のどかなドタバタ劇で、最後はちゃんちゃんって感じの終わり方だけど、軽やかな会話劇が楽しかった。

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

3.4

人間が生態系に及ぼす影響とかはおいておいて、ジョーズ映画とまでは言い難いが、サメとタコの争いは、人間同士の争いよりシンプルで楽しめた。

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