みるひとさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

みるひと

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ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.6

途中、すこし退屈してしまったが、最後まで観るとすべてがつながり、衝撃と世界観の余韻が残る。

第9地区(2009年製作の映画)

3.9

難民としての宇宙人を扱う設定なのに、予定調和を壊していく展開が、妙にリアルだった。ドキュメンタリーの手法を用いるなど、社会的なメッセージの強い作品。

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

2.7

繊細な歯車のように、静かに美しく謎は描かれていく。それが暴かれたとき、贋作のなかの真実は残るだろうか。

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

2.8

不安を漂わせながら、ひとつの家族をめぐって、精神の限界のところまで追いつめられる。ラストシーンで伏線が回収されるが、ちょっとよくわからなかった。

ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

3.8

ルパンって、カッコいい。道化で、女好きで、知的…まさにダンディズム。そして、どこかジブリっぽい。名作。

白ゆき姫殺人事件(2014年製作の映画)

3.7

テンポよく関係者の証言が重ねられ、SNSやマスコミを巻きこみながら物語は進む。伏線の回収と構成に感心しつつ、本当の物語とはなにかと考えさせられた。最後に希望を残しておくのもいい。

22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

2.6

ストーリーの展開と伏線の回収は見事。現代社会への眼差しもある。そして、演出がどぎつい。人の心の闇が、グロテスクなものに感じられてしまった。

ガタカ(1997年製作の映画)

4.2

遺伝子によってカーストが決定する近未来の管理社会において、自由意志をめぐって「私とは何か」という古い命題を問う。哲学的なSF映画。

メッセージ(2016年製作の映画)

4.7

言語と時間を軸にして、個人の悲しみから国際関係まで、かなり複雑な内容のはずなのに、最後まで集中が途切れることはなかった。ラストの伏線回収はほとんど哲学的でさえあり、今までにないような衝撃を受けた。

カポーティ(2005年製作の映画)

3.5

むかし観たことのある映画。殺人を犯した死刑囚と、彼を作品の取材のために利用する小説家カポーティ。どこかで悪がすりかわる。フィリップ・シーモア・ホフマンの役作りが、物語に説得力を与えている。カポーティよ>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

1.7

法廷ミステリー。社会のなかで、真実はどこにあるのか。派手な演出もなく、物語は淡々と進む。集中できなかったのは自分にも責がある。

新宿スワン(2015年製作の映画)

3.2

エネルギーに満ちている。狂った世界を描きながら、ふと誰よりも冷静に俯瞰した視線に気づく。それでも、園子温の世界観は比較的抑えめなのかもしれない。

紙の月(2014年製作の映画)

1.2

角田光代原作のサスペンスであるため。転落する女性の物語を通して、誰もが心に秘めている破滅願望を描こうとしているが、ありがちな展開で、深みを感じられなかった。問題は原作か、映画か、それとも自分の見方にあ>>続きを読む

さよなら渓谷(2013年製作の映画)

1.6

吉田修一原作ということで。前半のサスペンス的な展開は面白いが、後半の心理描写は感情移入できなかった。そもそも理解を超えているのかもしれない。

アヒルと鴨のコインロッカー(2006年製作の映画)

1.5

物語の構成における伏線回収は見事だが、やや深みに欠ける。こういうのが観たければ楽しめるはず。期待していたものとは違っただけ。

楽園(2019年製作の映画)

2.7

吉田修一原作のサスペンス映画をたどって。悲しい宿命を負ったある村において、並行するふたつの物語の回想や現在のシーンが、ほとんど断片的なまで複雑に進行していく。最後まで観れば伏線は回収されるが、事件その>>続きを読む

凶悪(2013年製作の映画)

4.3

「悪」をテーマにしたエンターテイメントのサスペンスが観たくて。いい意味で、期待は裏切られる。魅力的な仮面を剥ぎ取られた「凶悪」に引き込まれた。ピエール瀧、リリー・フランキー、そして山田孝之のトラウマ級>>続きを読む

夏の終り(2012年製作の映画)

2.5

女性の性と心を、対象としてではなく、主体として描く。良いも悪いも、これが人間なのだろう。重厚だが、やや冗長。

悪人(2010年製作の映画)

4.5

現実と歯車の噛み合わない登場人物たちが織りなす、世界観を浄化させるような悲劇。ストーリーや演出もさることながら、とにかく役者たちの演技が光る。同じ監督の同じ原作者による「怒り」よりも、こちらのほうが好>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.0

アメリカらしい映画だったが、必ずしも単なるサクセスストーリーではなく、書くことの苦しみ、物語をめぐる物語。『ライ麦畑でつかまえて』を読みたくなった。

バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

2.5

「ドライブ・マイ・カー」に続き、村上春樹つながりで鑑賞。無意識へ潜らせる村上作品を原作にすれば、余白の多い映画になるのは理解できる。韓国の文化につきまとう、情のようなものを感じた。そのため、村上春樹の>>続きを読む

最後の命(2014年製作の映画)

4.0

「去年の冬、きみと別れ」と「悪と仮面のルール」に続き、3作目の中村文則原作映画。ほんとうに、この人の映画化作品にはハズレがない。ダークな世界観と一段深く引きこむセリフ、そして希望を残すラストには、原作>>続きを読む