Misaeさんの映画レビュー・感想・評価

Misae

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

純粋に映画の世界に入ろうと思ってもこれまで見てきた原爆投下後の風景が頭の中で思い浮かんでしまい、成功を喜ぶシーンはただただ悲しかった。映画館を出ても思い出しただけで涙が出てきた。
戦争のきっかけを作っ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

おそらく、タクシーでなければ出会うことがないであろう人たち。どの街も大都市で数あるタクシーにたまたま乗り合わせ、タクシーを降りれば、もうきっと会うことはない。

運転手と客は向かい合わせでもないし、別
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

3.8

ようやく観ることができた。
冷静に考えると…と思ってしまう自分はなんてツマラナイ大人になってしまったんだろう。理性や現代の価値観を一旦忘れて80年代のテキサスに自分をトリップさせよう。

テキサスの乾
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.9

多分、2回目。あれ?こんなにドタバタしてたっけ?それに記憶の中で勝手にカラーになってしまい、いかに自分の記憶が不確かなことか。
街に出かけたアン王は可愛すぎて、そりゃーみんな味方になっちゃう。でも序盤
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(1963年製作の映画)

3.6

有名作品だけど今まで見たことがなかった。序盤、車の中でラブバードがカーブの動きに合わせて揺れてて、そんなかわいい鳥のシーンはなんだった?

羽の音、鳴き声、動きが読めないところ、そして音楽が合わさって
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地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.5

パリでドリフだね。
有名なジャンプカットや早送り、テレビのバラエティでよく見る固定カメラは漫画のコマ割りみたいでコメディ感を盛り上げてるし、小道具や風景のせいか、なんだかお洒落。

大人たちがザジに振
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン(2007年製作の映画)

3.6

東京タワーとの距離感で時間の経過とボクの成長を感じる。

オカンは息子が自慢で
ボクもオカンが自慢。
何年もかけてその関係性が築かれていく。

大人になって、ちゃんと親と出掛けたかな。
思い出作ってお
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

3.7

内容は全く知らずに、タイトルから想像していた内容とは全然違っていたストーリー。

冒頭トム役のアラン・ドロンを“哀れ”と言う。特に、鏡越しにフィリップを真似ているシーンは、嫉妬に溢れて確かに哀れではあ
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

ジム・キャリーの口の動きが凄いな。英語がわからなくてもその動きでつい笑っちゃう。

Noではないけど、躊躇って「えー」って言いがち。迷ったときの返答は大人になって多少のバリエーションは増えたかもしれな
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恋愛小説家(1997年製作の映画)

3.7

後半20分の台詞が特に素敵。デートの誘い方、褒め方、そして歩き方の癖。伏線を回収しながら良い台詞がたくさん。それまでのイライラはなんだった?笑
それもこれも、ジャック・ニコルソンが偏屈とチャーミングの
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ロミオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

3.8

バズ・ラーマンの画力のカッコよさと古典がハマってる。とにかく映像がオシャレ。架空の街はイタリアというより、メキシコみたいな?鮮やかな色やラテンのノリと切ないストーリーが組み合わさっても違和感なし、とい>>続きを読む

理由なき反抗(1955年製作の映画)

3.5

名作をBSにて。
これが高校生の物語と思えるまでにしばらく時間がかかった。実年齢が20代なんだし、そりゃそうか。
恵まれた家庭で育っても、親は厄介だし、自分の居場所がどこなのかいつも探してる。

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)

4.0

公開当時話題になってて、おおよそストーリーは知っていたけど、見終わってちょっと放心状態。なんだよ、いい映画じゃないか。
大人のおとぎ話なのかもしれないけど、フランチェスカの選択一つ一つにリアリティがあ
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白い巨塔(1966年製作の映画)

3.4

映画版初めて見ました。
田宮二郎の目力、存在感。ほんとに嫌なやつに見えてきた。というか、ドラマと比べると凝縮されている分、みんな嫌な奴だったな。

オーシャンズ12(2004年製作の映画)

3.1

実は見たことなかった2作目。
ストーリーは前作の続きだし、作戦もちょっと手抜き感が否めぬな。ジュリア・ロバーツとブルース・ウィルスのくだりは賛否が分かれそう。大物俳優を使って内輪盛り上がりというか、そ
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ボルサリーノ(1970年製作の映画)

3.3

フランス映画を久しぶりに見たいなと思い、アランドロンが出演者するのも気になって選んでみた。
冒頭、アランドロンのスーツが不恰好過ぎて、役によってはオシャレに見えなくもないかもしれないけど、このまま物語
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ショコラ(2000年製作の映画)

3.2

BSで放送されていたので、久しぶりに再視聴。
初めて「ショコラ」を食べたとき、カカオの香りと、苦味とスパイスが効いた味に感激したっけ。持ち運びができて一口でふわっと視野が開けるような、確かに魔法みたい
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.8

前情報なし、映画予備知識なしの自分に万歳。ほんとにどっちが現実か途中まで分からなかった。

若かりし頃の自分の才能を疑わない感じから、歳を取って病気と共存しながら自身無さげに歩くところとか、メイクの力
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裏窓(1954年製作の映画)

3.7

有名な作品だけど実は見たことなかった。

裏窓から見えるそれぞれの生活と、ほんの隙間から見える通りの風景。黄色い車体が通って、それだけでここはNYなんだと分かる。
映画だけどカメラを巧みに使った舞台の
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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い(2011年製作の映画)

3.7

タイトルにインパクトがあって気になってた。9.11に放送されていて週末にようやく視聴。
多くの人を失ったこの日、悲劇の大きさや失った人を数や政治で語るではなく、そこに確かにいた1人の父と、その父親を失
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I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

3.8

自分の周りに似たような境遇の人は思い当たらず、どの視点に身をも置くのものかなー?と思っていたけど、ショーンペンの演技はすごいな、だんだん引き込まれてしまう。

そして弁護士リタとのやり取りには共感。
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クライマーズ・ハイ(2008年製作の映画)

3.4

当時のことはなんとなく記憶にあって、ニュース速報、連日のニュースや新聞の見出しでその事件の大きさは記憶に残っている。
一社会人になって、この後映画を見ると、仕事にかける熱量に圧倒される。時代なのか、ジ
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.1

夏休みの映画祭その3

何十年かぶりに観たけどこんなに設定が複雑だったっけ?途中巻き戻しながら何回も確認してしまった。

冒頭、ティファニーのショーウィンドウ前で朝食を食べるシーン。手袋をはめたままな
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フットルース(1984年製作の映画)

3.7

夏休みの映画祭。
有名な主題歌、初めて映画で見ました。オープニングもエンディングも素敵。ケヴィン•ベーコンのダンスでの喜怒哀楽に見惚れました。

友達が踊っているのを見て自分も踊りたくてたまらないとい
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パリで一緒に(1963年製作の映画)

2.5

オードリーヘップバーンが出演していたことも知らずにタイトルが気になって録画。エッフェル塔と凱旋門が出てくる以外はアメリカでした。これってアメリカ映画への自虐なのかな。
往年の濃ゆい顔の俳優陣が真顔で新
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星くずの片隅で(2022年製作の映画)

4.0

映画館を出て日常のザワザワが少し遠くに感じられる空気感が変わるやつ。映画を観た後のこの感触好き。

2019年の香港民主化デモは衝撃だった。
数年前に行った香港は、陽気で賑やかだったのに、自分が歩いた
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ミセス・ダウト(1993年製作の映画)

3.7

多分、初めて見たような気がする。
コメディで設定はぶっ飛んでるのに一人二役がハマってるからミセス・ダウトと、子供たちが大好きで甘々のパパも両方ちゃんと、そこに存在してる。
ロビン・ウィリアムズが見事な
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.7

確か公開時1995年?に映画館で見たけど、再視聴。
当時はフォレストという名前がKKKの結成者だとか、歴史背景をほとんど意識なく見てたんだなー。今見るにはちょっとアメリカ色が強すぎるかも。

何度もN
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

4.0

平日だというのに、最後の一席をなんとか確保。満員御礼なので見る前から期待高めでも決して裏切られず、ループというトラブルに一体感で立ち向かう感じが楽しかった!

この俳優さん、どっかで見たな?という方が
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.6

パワハラをこういう目線で語るのかと、だいぶ意外な展開。
サブタイトルの通りほんとに狂気で、ケイトブランシェットに圧倒された。
それを言っちゃーだめと思いつつですが…全てにあんなに用意周到なのに、なぜパ
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アラバマ物語(1962年製作の映画)

3.7

黒い司法を見たときから気になっていた作品。往年の名作ではあるけ予備知識が全くなく、作品のビジュアルイメージもグレゴリーペックだったので、まずストーリー構成が意外すぎ。
子供の頃に噂になる怪しい人とか、
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.2

夏のキラキラしたバカンスと不穏な予感の見せ方がなんとも上手くてこのカットって素敵だなーと思うところがたくさんあった。
心の片隅からふと思い出す夏の思い出ってあるよねー。夏がそろそろ終わる頃のあの日のこ
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ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

3.2

TVの番組表で見つけて、そう言えば見たことなかったシリーズ。
アメリカの弁護士といえば、法廷の弁論で戦うストーリーが多いけど、こちらはアクションで戦うのね。後半はずっとハラハラしてました。
コピーを取
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

前半のストーリー、台詞ひとつひとつがきちんと伏線回収されていてお見事。
これ、全部を分かった上でもう一度見返したい。

子供、親、教師の目線で見ているものがこんなにも違うのか。誰しもが怪物になり得るし
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.7

日本語訳の独特な台詞回しは正直難しい。
いや、でもせっかく映画なので画からの感想を。
愛する人を選択したことによって最愛の娘を捨てることになってしまった罪悪感。
フォークやナイフを一切使ず、ひたすらジ
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.9

原作は観てなくてもおおよそのストーリーは予想通り。それでも後半はジーンと来るものがあって映画館で静かに観られて良かった。

ストーリーの中で、公園に色んな役割を持たせて、公園を作るということ以外にも幼
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