味噌汁さんの映画レビュー・感想・評価

味噌汁

味噌汁

バックドラフト(1991年製作の映画)

4.0

汝炎を愛せよ

かつて、USJに存在したアトラクションの題材としても有名な本作。
10年くらい前だろうか、当時行った時には目もくれなかったが、
なくなってしまった今となっては残念でならない。

火災現
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処刑人(1999年製作の映画)

3.0

自称、処刑人

 とある事件をきっかけに、ボストンに住む双子が悪人を裁く処刑人になる。
劇中では犯行に及ぶ手口として「007」をイメージしていたりと〝映画を基にした映画〟のような雰囲気を感じる。

 
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トリック劇場版 ラストステージ(2013年製作の映画)

3.5

超能力、霊能力の正体とは?

 舞台を海外に移してド派手にやる、かと思いきや案外こじんまりとした印象だった。
製作費の大半を海外ロケで使用したのか、小道具も演出も特に劇場版らしさは薄い。

 ストーリ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

体は大人、頭脳は子供。

 公開当初より、日本でも話題沸騰だった本作。死んだ母体に、新生児の脳を移植する事で誕生した主人公ベラ。狂気の科学者によって産み落とされた女性の冒険譚を描く。

 彼女の持つ不
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ムーンライト・シャドウ(2021年製作の映画)

1.0

 直近で鑑賞したが、映像が綺麗だった以外の記憶が残ってない作品でした。
スピリチュアルというのかファンタジーというのか、その絶妙なポジションは好きな人ならハマると思います。

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

灯台下暗し

 近年公開した映画でもチラホラと出現する、モノクロを基調とした作品。孤島にやってきた2人の灯台守が、4週間の共同生活と送る。閉鎖した環境下で続く、1時間半もの会話劇に翻弄される作品。
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

5.0

漢としての流儀

 誰もがこの映画を観て語るであろう、伝説的なオープニングが魅力の本作。
マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」の下りから、颯爽と店をでる黒スーツの男たち。
ジョージ・ベイカーの名曲をバ
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猟奇的な彼女(2001年製作の映画)

3.0

猟奇性に隠された素顔

 タイトルに〝猟奇的〟なんてついてるモンだから、てっきりもっとハードな恋愛映画かと思っていた。しかし蓋を開けてみると、かなりコメディ色が強い作品で、期待を裏切られる。
こういう
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交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1(2017年製作の映画)

2.5

〝エウレカセブン〟としての高度な進化①

 ‘05年に公開されたTVシリーズを皮切りに’09年には映画『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』や、続編となる『エウレカセブンAO』が’12年に
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

純愛vs大義

 ストーリーはやや薄味ながら、戦闘場面の迫力はTVシリーズを超えた迫力があった。テンポ感も良く、若年齢層も飽きさせないつくりに感じる。本作は『呪術廻戦』の前日譚にあたるもので、原作は短
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2(2011年製作の映画)

4.0

ホグワーツ英雄譚⑧

 前作『死の秘宝 part1』からなんとなーく怪しい予感はしていたが、特に最後の2部作は尺不足が否めない出来だった。『賢者の石』から永きに渡って描かれてきた、ヴォルデモートとの因
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ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1(2010年製作の映画)

3.5

ホグワーツ英雄譚⑦

 最終章を迎えたハリー・ポッターシリーズの前半を務める本作。ヴォルデモートの強さのひとつである〝分霊箱〟たちを見つけ、破壊していくための手掛かりを探す。過去作に登場した〝あの武器
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ハリー・ポッターと謎のプリンス(2008年製作の映画)

3.0

ホグワーツ英雄譚⑥

 前作に引き続き、打倒ヴォルデモートの為の準備回その2。『秘密の部屋』で語られていたトム・リドルの過去を追う。『炎のゴブレット』からその片鱗を見せていたラブロマンス要素もグッと強
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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(2007年製作の映画)

4.5

ホグワーツ英雄譚⑤

 ファンタジーと呼ぶよりかは、ダークファンタジーな気がしてならない5作目。Bボーイに感化されたダドリーが余りにも似合ってなさすぎて、どこか憎めなさを感じてしまった。
黒幕の復活に
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

5.0

誰が1番の大人なのか

 さて突然だが、皆さんが1番好きな映画は何だろう?私はデヴィッド・フィンチャー監督が手掛けた『ファイト・クラブ(’99)』を推していた。あの暴力性と、そこから来るカタルシスが余
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ハリー・ポッターと炎のゴブレット(2005年製作の映画)

4.5

ホグワーツ英雄譚④

 インターネットで一時期話題となった〝シンメトリー・ポッター〟や「お辞儀をするのだ」という名台詞が登場した4作目。
14歳という思春期に突入したことで、加わってくる恋愛要素。正直
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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年製作の映画)

4.0

ホグワーツ英雄譚③

 いよいよポッターの出自が明らかになってきており、両親の仇も登場する。また今回はチート級魔道具〝逆転時計〟お披露目回となっており、ハーマイオニーを中心としたタイムリープも描かれて
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ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年製作の映画)

4.0

ホグワーツ英雄譚②

 秘密の部屋のありかや生徒を襲う犯人を探し出すなど、謎解き要素が多めになっている。ファンタジー特有のワクワク感と、サスペンスで感じるヒヤヒヤさが丁度良い塩梅だった。

☆屋敷しも
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

ホグワーツ英雄譚①

 小学校の図書室で誰もが一度は手に取り、そして諦めた作品ナンバーワン。あの分厚いページの壁にくじけた読者も多いだろう。あの当時味わえなかった大長編ファンタジーの実写化ではあるのだ
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シュレック3(2007年製作の映画)

4.0

美女と野獣③

 シュレック父親編。国王陛下が亡くなって、後継候補にはシュレック、フィオナ、そしてフィオナの従兄弟のアーサーが指名される。フィオナとの慎ましい生活を送ることを望んだシュレックは、残る候
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シュレック2(2004年製作の映画)

4.0

美女と野獣②

 シュレックとフィオナ姫の新婚編。結婚あるあるなご両親への挨拶へと〝遠い遠い国〟へ向かう夫妻だったが、国王陛下と妖精〝ゴッド・マザー〟の暗躍で2人に魔の手が忍び寄る———

 前作のフ
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シュレック(2001年製作の映画)

4.0

美女と怪物①

 〝遠い遠い国〟から離れた沼地に暮らす怪物、シュレック。領主ファークアード卿の圧政で追放された、おとぎ話の住人を元の住処に戻すため、フィオナ姫の救出に向かう。元通りの生活を取り戻すため
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

死を知らせる男、ジョン・ウィック

 ‘14年から続いてきたこのサーガも佳境に入り、キャスト面からなにから気合いが違う。冒頭3分で首長暗殺→主要メンバーへの粛清(2回目♡)と序盤からアクセル全開でぶっ
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.5

旧友が多過ぎる男、ジョン・ウィック

 『ジョン・ウィック チャプター2 』で通告された追放処分まであと数分を切った。懸賞金増額の知らせを受けて駆けつけた、旧友からの〝お祝い〟で深手の傷を負うウィック
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

〝実体のない幽霊〟ジョン・ウィック

 前作での〝取りこぼし〟をしれーっと回収しつつ、続編の幕開け。ゾンビ映画さながらの『リビング・オブ・ザ・デッド』で殺し屋への帰還を果たしたミスター・ウィック。鉄の
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.0

Q.この男の職業は? A.ジョン・ウィック

 妻と車をこよなく愛するが、妻を病気で亡くし失墜の底に漂う男。形見に贈られた愛犬と共に質素な生活を過ごす。そんな束の間の平穏に忍び寄る不穏な影。突如として
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

オーギーはなぜ火傷した?

 架空のテレビ番組の為に制作されたという設定で始まる本作。所謂〝劇中劇〟こそが、タイトルにもなっている『アステロイド・シティ』である。本筋の物語を台本毎に区切り、その合間に
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コンスタンティン(2005年製作の映画)

5.0

酒とタバコと悪魔祓い

 無敵の殺し屋ジョン・ウィック———彼が殺し屋になる前のお話。
















…なんて冗談はさておいて、少なくとも私の映画ランキング上位に喰い込む一作。余命間
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

リーサル・プロテクターvsナチュラル・ボーン・キラーズ

 MARVEL作品なのに、現在でも尚SONY単独製作にされている不遇?な作品。スパイダーマンというヒーローの欠場から、繰り上がり的にその座を勝
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Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

牧場少女は、真珠のような夢をみるのか

 若さと性を描くことで、老いに対する恐怖と生への執着を煽った前作。トリロジーと表された2部作目となる本作では老夫婦の若かりし頃が映し出されており、如何にして殺人
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.0

おしゃべり×おしゃべりが織りなす騒音

 カノンの旋律と同じく、別世界に生きるヒーローもまた同じ宿命に晒される。スパイダーマンの世界においては親しい者、あるいは愛する者や自分自身の死がソレだ。我々が今
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