natsumiさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

雨月物語(1953年製作の映画)

3.2

幽玄。美しい作品なのだが、戦の悲しみがいまの時代にはあまりに悲しくて、ちょっと冷静には見れなかった。
女性の悲しい描写もしんどかったなぁ。

京マチ子はすごい。そしてラスト、宮木(田中絹代)の神々しさ
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友だちの恋人(1987年製作の映画)

2.4

特に何も起きない。
フランスなのだが、日本の80年代のトレンディドラマみたいでした。
ファッションはとてもナチュラルで素敵だった。どのシーンも印象的な色でまとまっている。

特に何も起きないのだが、こ
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パリのランデブー(1994年製作の映画)

2.9

雰囲気よかった。女性のファッションがどれも力抜けてて素敵。
最後の画家みたいな男は絶対嫌だわ。
だらっと見るのがいい感じです。

さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

2.4

わかんなすぎてわろた。
タルコフスキーの『鏡』みたいな感じかな? 解像度低めの。
すごく自由で驚いた。映像の詩。美術館の中途で流れてる映像って感じでした。

女は女である(1961年製作の映画)

3.6

よくわからなかったけど最後まで見てしまった。
音楽の使い方が特によくわからなかったけど、たぶんそれは〈斬新〉ってことだとおもう。
主演の女性がとってもキュートで、ずっと見てしまいました。

ネガティヴ
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ベイブ/都会へ行く(1998年製作の映画)

3.0

改めて観たらすごい世界観。ジャン・ピエールジュネかと思ったら、マッドマックスの監督だった。確かに街とファッションがパンクゴシック。
終盤はディズニーのファンタジア(時の踊りのバレエ)を実写化したかのよ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.0

さらっと観れる長さで、音楽がいい!
Souls of Mischiefが流れてオッと思ってそのまま観ちゃいました。
思春期な感じの成長物語。
ハードな描写はないからストリートの雰囲気を感じつつライトに
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そこのみにて光輝く(2013年製作の映画)

3.1

ずーっと暗いけど、雰囲気いいし、なにより綾野剛と池脇千鶴の演技がすごい!
ほんとに惹かれあってるふたりに見えた。

部屋の澱んだ臭いやパチンコ屋の煙草の臭いさえこっちに漂ってきそうな、じっとりした雰囲
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万引き家族(2018年製作の映画)

3.8

悲惨な生活をとても美しくほのぼのと描く。
身を寄せ合った人々の、束の間の絆。

人数が多いためかそれぞれの動機がやや薄く感じられた。もっと深い感情を知りたかった。
特に柴田夫妻の動機をもっと知りたかっ
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怒り(2016年製作の映画)

4.7

一つの殺人事件を契機に、幾重もの人間模様が交錯する。ミステリ要素もある群像劇。

タツヤくんの言った「伝わらないんだろうね。本気ってのは見えないから」ってのが心に残った。
くやしくてくやしくてくやしく
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ゼロの未来(2013年製作の映画)

4.3

めちゃめちゃ好きだった!
世界観も素敵だがとにかくクリストフ・ヴァルツがよかった。
教会の中にあんなコンソールが組まれてるのとかも最高です。

テーマは人それぞれが自由に感じればいいと思うし、そういう
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オールド(2021年製作の映画)

1.6

このレビューはネタバレを含みます

正直、妊娠シーンで死ぬほどウンザリしてしまった。なのでこの点数。

前半〜中盤はビーチ版CUBEみたいな、阿部公房的な陰鬱さなのですが、後半にカタルシスがちょっとだけある。
ホラーというか短編SFって
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音楽の国(1935年製作の映画)

4.8

これは子供の頃に見たことはなくて初見。

ジャズ島とシンフォニー国の戦い!
音楽好きとしてはほんとに楽しめる内容だった。音楽の国の人々はみな音階で話す。だから楽譜は手紙になるのだ。

特にシンフォニー
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ミッキーの大時計(1937年製作の映画)

3.8

『ミッキーの』シリーズで特に好きだったやつ。グーフィーの空中歩行シーンは今でも笑える。かなり狂っている。最後の曲の終わり方もかなりお洒落。日本アニメにはない発想ばかり。

「子供の頃は感受性豊かだった
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黄金の王様(1935年製作の映画)

3.2

子供の頃ディズニーのシリーシンフォニー(短編)をたくさん観ていたので、みかえしています。
これはギリシャ神話のゴールデンタッチ。
王様しか出てこないのでリアリティがあまりないけど、最後のハンバーガーは
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ハーメルンの笛吹(1933年製作の映画)

4.3

今書いてるものの参考に見返しました。

てかこのシリーズたったの8分なんですね!
子供の頃は30分くらいの感覚だった。
なぜなら起承転結や見せ場がちゃんとあるからだと思う。

これはとても不思議で怖
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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

MeTooの象徴として興味深く鑑賞しました。
結論が出る話ではないが、問題提起したことに意義があると思う作品でした。

女にとって「性」というものがどんなに大切で神秘的なものであるかは、女性に生まれな
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

話や結末はともかく、「女性による女性のための復讐譚」として楽しんだ。なかなか新しい映画だなと思った。特にキャシーのヘアスタイル、ファッション、ネイルなどがいちいち決まってるのがいい。女目線で言う「可愛>>続きを読む

ザ・ドア 交差する世界(2009年製作の映画)

1.2

マッツ目当てで期待なしに観ましたが、予想の5倍くらいつまらなかった。
ドイツ映画らしい陰鬱でグレイッシュな雰囲気の中、不倫する最低なマッツはなぜかパラレルワールドに迷い込んでしまいます。なぜ?

これ
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残された者-北の極地-(2018年製作の映画)

4.0

全然期待しないで観たのに、めちゃくちゃよかった!
画面がほぼ「雪原」と「マッツ・ミケルセン」のみのミニマルなサバイバル映画。
そのままで絵になるアイスランドの過酷な自然を、そのままで絵になるマッツが淡
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マッツ・ミケルセン目当てで観ました。
前作未見ですが楽しめました! とくに魔法動物たちがみんな可愛くて飽きません。ザリガニ?のシーンも笑ってしまいました。

マッツが入ることによって全体的に文学的な雰
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バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

1.4

これも、ゲームをプレイしたので観てみましたが、実写版以上に「ゲームの方がいいなぁ」でした。
ゲーム中のムービーを寄せ集めた感じで、これ単独では鑑賞に耐えないと思いました。
特に意味なく長いカットが多く
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バイオハザード(2002年製作の映画)

2.1

ゲームを何作かプレイしたので観てみました。

けどやはり「怖さ」や「ハラハラ」はゲームに絶対勝てないし、すべてにおいて「ゲームの方がいいなぁ」と思ってしまいました。
あと、昔の映画だからかもだけど、セ
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評決のとき(1996年製作の映画)

2.1

このレビューはネタバレを含みます

途中まで観て、KKKが出てくるあたりから辞めてしまいました。
キャストは豪華だし脚本とかもよさげなのですが、この題材でフィクションって、今観る意味あるのか…って正直思ってしまいました。

カール(サミ
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コンタクト(1997年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

若き日のマコノヒー、なんという美形!
デッサン用の石膏像そっくりじゃないか。
と、見とれてしまいました。

映画としては、パッケージのフォントとかもそうですが、演出や音楽の使い方やメカニックデザインな
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マジック・マイク(2012年製作の映画)

3.1

『インターステラー』でマシュー・マコノヒーが好きになったので観ました。
マコノヒー=ダラスの肉体美とカリスマがすごかった! ダラスが主役の物語を観たかったなぁ。

題材がストリップだけに下品なシーンも
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.6

優しい人しか出てこないほんとにいい映画だった。
オギーだけじゃなくお姉ちゃんのヴィアや友達の視点もていねいに描く。いじめっ子の視点さえも。
パパもママもほんとに好きになった。

「なぜ僕は醜いの? ず
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

-

全部は観ていない。痛いシーンがありそうなため。
少し観ただけでもホドロフスキー全開なのがすごい。
手足のない人たちのシーン、すんごかった。

リアリティってか、シュルレアリズムかマジックリアリズム。
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

悲しい。これは事実と異なってでも、マルコの好きなハッピーエンドにしてほしかった。
すごくいい雰囲気だしみんないいキャラクターだからこそ、ガッカリしてしまった…。

だけどこういった痛みを乗り越えて
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イギリスから来た男(1999年製作の映画)

1.9

テレンス・スタンプはかっこいい。だけどこのジャケだけで満足してしまう。もっとよくなりそうな題材。素直に撮り方が良くないと思いました。タラちゃんみたいに演出過多なパターンを見たかった。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

2.3

何度か観てるがあまりハマらず。
題材がナチスでなければかなり楽しめたとおもうけど、どうしてもそこに対する疑問で、全体的にスカッと楽しめなかった。
ナチスにする必然性がよくわからなかった。

ただ、クリ
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

2.1

あまりハマらず。冒頭のチップのくだらない会話がよかった。あまり「誰が裏切った?」みたいな筋書きに興味をもてないのかも。
ブシェミの足が速いのもよかった。
ハーヴェイ・カイテル、渋。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.6

例によってストーリーはなく、雰囲気を楽しむ映画。
とにかく最初のエピソードのウィノナが可愛すぎる。これだけで観る価値ありました。

エル・シド(1961年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

ミクロス・ローザの音楽を聴きたくて。
音楽、荘厳で雄々しくてかっこいいです!

『ベン・ハー』よりストーリーは起伏がなくて戦闘シーンもやたら多いのですが、
衣装やロケーションなどの雰囲気がすばらしい。
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ジャッキー・ブラウン(1997年製作の映画)

3.8

渋ぅ〜!!
男と女の「かっこよさ」がぎゅっと詰まった作品。
劇中歌がどれもさわやかで素敵!

6名のキャラクターが絡み合う、クライム群像劇。
パム・グリアの魅力がマックス。
男性陣もみんなそれぞれかっ
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

3.8

美しい風景を眺めるように鑑賞しました。
音楽も優しく絵も可愛くて、純粋に癒されました。
短いのでちょっとした時間におすすめ。