mitzさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

4.0

1970年代テニス界のスーパースター、ビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの物語。
常に冷静沈着で物静かなボルグ。対照的に感情を全面に表し「悪童」の異名を持つマッケンロー。その2人の内面的なエピソード
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.5

ちょうど良いスケールのクライムアクションムービー。犯罪組織に雇われる腕利きのドライバーとその他もろもろの物語です。
jsbxで始まるオープニングから警察とのカーチェイスが始まり、主人公ベイビーが如何に
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(2016年製作の映画)

1.5

東京の離島に暮らすある秘密を共有する3人の少年少女。ある日、島を津波が襲い島を離れた彼らが再び25年後に再会し、当時の事件に翻弄される物語です。
とにかく瑛太の独壇場です。父親の暴力に苦しみ、情緒が定
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ソウ(2004年製作の映画)

4.5

公衆便所のような密室に鎖で繋がれた2人の男とそこに横たわる死体。理解し難い脱出ゲームのような状況下から、徐々に全貌が明かされる「シチュエーションスリラー」という言葉を生んだ名作。
物語の黒幕となる"J
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.0

ネタバレ禁止の話題作。
どんな仕掛けかと思いきや、メタメタのメタ構造と「C→A→B展開」がハマってはいるものの斬新さは感じませんでした。ただインディペンデント映画風なディテールの粗さまで、後半に伏線と
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

2.0

ペニーワイズと名乗るピエロが街の子供たちを誘拐していく名作ホラーのリメイク。ストーリーは定番のホラー作品に「スタンドバイミー」や「グーニーズ」など青春映画の系譜を感じる良作です。
しかし今作は肝心のペ
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エル ELLE(2016年製作の映画)

3.0

フランス語で「彼女」を意味する"elle"。そのタイトル通り、女性による女性のための女性の映画です。
ある日自宅で覆面男に強姦される主人公ミシェル。ある理由で警察に嫌悪感を示す彼女が自力で犯人を探す「
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(2017年製作の映画)

3.5

弱視の男性写真家と視覚障害者のため映画に音声ガイドを制作する女性の物語です。
そこにある情景を言語化するということ。多くを語らず、簡潔に情報を伝える中で生まれる葛藤。そしてそれを必要とする障害者との摩
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

2.5

罪を償うことなく娘と平穏に生活を送る認知症を患った元連続殺人犯ビョンスの物語。
青年期、暴力によって家族を苦しめる父親を殺めてから己の正義を貫き通し、最後に過ちを犯してから17年後、再び起こった連続殺
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

前作から三年後の世界。恐竜たちが放牧された島「ジュラシックワールド」内で火山活動が確認され、保護するのか?見殺しにするのか?という想定外の倫理的なテーマから物語は始まります。が、それも序盤のみ、あとは>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.3

都会の真ん中に佇む寂れた民家に暮らす万引きを生業とする5人家族。生活は貧しいながらも、いつもあたたかい空気の流れる家族が出逢った虐待に苦しむ幼い女の子。彼らはその子供を娘として育てることから始まる物語>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.5

カリフォルニア州サクラメントの田舎町に住む17歳の女子高生の物語です。退屈な田舎町を嫌い大都会に憧れ、上流階級のクラスメートを妬み、親から付けられた名前を捨て自ら「レディ・バード」と名乗るクリスティン>>続きを読む

ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

2.5

石油の貿易で財を成し「世界一裕福な個人」としてギネスにも認定されたジャン・ポール・ゲティ。1973年に彼の孫ポールが誘拐された事件を基に描かれた作品です。
物語はポールの母アビゲイルが息子の救出のため
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ジェーン・ドウの解剖(2016年製作の映画)

3.5

バージニア州の田舎町、凄惨な殺人現場で発見された三体の死体と同じ敷地内の土中に埋められたら他とは対照的な無傷の女性の死体。その身元不明の死体を「ジェーン・ドウ」と名付け解剖を通じて徐々にストーリーが展>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

1994年2人のフィギュアスケート選手がオリンピック出場権を争った末に起きた襲撃事件。その首謀者とされるトーニャ・ハーディングの半生を描いた作品です。
強烈な母親と暮らす生い立ちから、後の夫であり共犯
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.0

交際して4ヶ月、白人の彼女ローズから実家に招待される黒人のクリス。立派な邸宅に到着し両親たちに歓迎されるも、妙な違和感を感じます。その後白人たちの集まるパーティーで陰謀に巻き込まれる、といった内容です>>続きを読む

ニワトリ★スター(2018年製作の映画)

3.5

2人のジャンキーを中心に描かれる「大麻啓蒙映画」です。裏稼業に手を出し、闇社会とのズブズブな関わりから転落人生が更に破綻するという典型的な流れですが、アニメーションやフィルム風加工など一貫性のない演出>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.0

厳格な父親スティーブンは心臓外科医、上品な妻アナは眼科を経営する裕福な4人家族。スティーブンと頻繁に会うマーティンという少年。その家族がマーティンと関わりを持ち始めることで起きる不可解な出来事、という>>続きを読む

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

2.5

1864年、南北戦争下のバージニア州。深い森に覆われる女子学園に暮らす2人の教師と5人の生徒たち。キリスト教に恭順し清く厳かな日常に、突然運び込まれたひとりの負傷した兵士。ひとりの男性を巡り、7人の女>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

2.0

2015年、アムステルダム発のパリへ向かう特急列車内で起きた無差別テロ襲撃事件。テロリストと乗り合わせた3人の若者が勇敢に立ち向かう実話を題材にした作品です。
主人公3人を幼少期から描き、少年期から大
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.5

ミズーリ州の田舎町。娘を惨殺された母親が捜査に進展のない警察に対して町外れにある三枚の巨大看板を使い痛切な批判をすることから始まる群像劇です。
主な登場人物は前述した母親、警察署長と彼を慕うひとりの部
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デトロイト(2017年製作の映画)

2.5

1967年、人種差別による迫害で鬱屈した不満が爆発し黒人たちが暴徒化したデトロイト。暴動三日目の夜に起きた白人警官たちによる非人道的な拷問、アルジェ・モーテル事件を史実に基づいた詳細を描いた作品です。>>続きを読む

淵に立つ(2016年製作の映画)

4.0

平凡な核家族に現れたひとりの男。ある事情からその男と共同生活を始めます。「家族」に「他人」が混ざることにより、日常が非日常となり再び日常へと回帰する過程で起こる不条理の物語です。
物語中盤で起こる出来
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

3.0

過去の恋愛に縛られながら、目の前に居る恋人を愛せず、出逢ったばかりの男に身を委ねる主人公 十和子と男たちの物語。登場人物は漏れなく倫理観が乏しく、特に主役2人の民度の低さは嫌悪感を持つほどです。かと言>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.7

別れた夫から届いた一冊の小説「夜の獣たち」。彼女に捧げられたその小説を読み進めていく中で、物語は「現実」と「小説」を行き来し、2人の間に起きた出来事と結びつきながら著者である夫の真意を辿る作品です。>>続きを読む

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003年製作の映画)

4.0

死刑制度に反対する活動家であり、死刑囚となったデビッド・ゲイル。死刑執行三日前になり突然人気誌の女性ジャーナリストを指名し、冤罪を主張します。彼とのインタビューを通じて回想シーンから徐々に真実が見えて>>続きを読む

PK(2014年製作の映画)

3.5

人間に宇宙船の発信機を盗まれ地球を彷徨うことになった異星人「PK」の物語。生まれ故郷に帰還するため(インドの)人間社会に混じり、様々な宗教の矛盾と対峙するコミカルながらしっかりとした問題提起のある作品>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.6

無人島に遭難したハンクとその島に漂流した一体の死体。何故かその死体は「スイスアーミーナイフ」のように多機能で、その事に気付いたハンクは死体を利用して生還しようとする物語です。
この独創的な物語の前半部
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.5

再び殺人を犯した前科のある犯罪者と弁護士。「真実」より「勝利」に固執する主人公重盛が、面会を重ねる度に主張の異なる加害者三隅に翻弄されながら二転三転する法廷映画です。
脚本の作風と監督の趣向が交わり、
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

1.0

タイトル通りの宇宙人侵略系映画です。人間に寄生した三体の宇宙人が人類滅亡を企てる過程が「人間の概念を理解する」という支離滅裂な展開です。上映開始直後にオチが見えます。
また物語の演出がシリアスでもコミ
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ダンケルク(2017年製作の映画)

2.0

第二次世界大戦時、ドイツ軍の襲撃を受けダンケルク海岸に追い詰められた40万人の英仏連合軍がドーバー海峡を超え撤退するまでの物語です。
史実に基づく救出劇を陸海空の三点から迫力ある映像と、それ以上に爆発
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幼な子われらに生まれ(2017年製作の映画)

4.0

「血のつながらない家族、血のつながった他人」
この言葉に集約される「個」としての人間模様と「群」としての家族の仕組みを、極々平凡な日常生活を通じて表現している良作です。
再婚した妻と2人の連れ子、そし
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

3.0

小学六年生の少年将也と障害者である少女硝子との物語。ある日転校生してきた聾唖者である硝子。クラスに紛れた「障害者」という存在に戸惑うクラスメイト達。受け入れる子供、受け入れられない子供、そして受け入れ>>続きを読む

ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

4.5

世界最大のファストフードチェーンストア「マクドナルド」創業の物語。1950年代カリフォルニア州、マクドナルド兄弟の考案した革新的な提供システムにより戦後の食生活を豊かにしたハンバーガーショップ。収納棚>>続きを読む

東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

1.5

人肉を捕食することでしか生命維持が出来ない亜人種「喰種(グール)」とそれらを駆逐するための人間組織「CCG」の戦いの物語。特殊能力による戦闘だけではなく、攻める側にも守る側にも主張があり、不幸な出来事>>続きを読む

カーズ/クロスロード(2017年製作の映画)

3.0

ピクサー制作の「車の車による車のため物語」。ベテランレーサーとなった主人公マックイーンを中心とした世代交代に纏わるストーリーです。最新鋭の若手マシンによるプレッシャーにより、クラッシュ事故を起こしてし>>続きを読む