このレビューはネタバレを含みます
アキカリウスマキ、という名前を知っていたけれど、作品をひとつも観たことが無かった。
最新作の『枯れ葉』も観ていない。それにともなって、行われていた、アキカリウスマキ特集も、ひとつも観なかった。
観>>続きを読む
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ライトの色が印象的な映画で、部屋が紫色の、変な家。
家の中で育てている、植物のためなのか、家のライトが、紫色なのです。そして、明け方の窓の外は、緑色のライトが照っている。
紫の色が、主人公の平山の>>続きを読む
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おもしろかった。うまいなあ、と思った。
聡実くんに最後の最後まで歌わせないのが、うまいなあ、と思う。いちいち、うまいのだが、それで最後の最後に、歌ってみると、「紅」であって、それが声変わりをする少年>>続きを読む
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原爆実験のところがクライマックスだと私が勝手に思ってしまったので、終盤の裁判風のやりとりは退屈してしまった。
オッピーを追い詰めるあのストローズという人が、どれだけ重要な人物なのかが、最後までわから>>続きを読む
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ワームに乗るシーンは、砂に溺れそうになった。IMAXで観て正解だったと思う。
3時間弱あったが、中だるみのようなものも感じさせず、最後はスッキリとした。上映後に疲れを感じることは、私はなかった。>>続きを読む
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前半はずっと部屋の中での撮影。これはあえてだろうと思ったが、おもしろかった。外はうつらないが、外の「音」は聴こえてくる。カンカンととんかちを打つ音。蒸気機関車の音。
外は「がれき」である、という情報>>続きを読む
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シャンタル・アケルマン映画祭を自分の家で開いている。サブスクに入っていると観ることができる映画が多い。しかし何を観るかを選んでいる間に時間が経ってしまう。そこで、シャンタル・アケルマンをとりあえず全部>>続きを読む
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前回アケルマンの作品『ジャンヌ・ディエルマン』を観てから、生活に変化があった。夕食をとるときは、いままでパソコンでyoutubeを観ていたのだが、それをやめた。夕食の時は夕食に集中する。そして味覚を感>>続きを読む
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休みの日の、昼下がりに、風邪気味で、どこにも行く気になれず、家でなにをする気もなかったときに、youtubeで映画監督の選ぶ2022ベスト50みたいな動画を、観るともなく、カーソルがサムネに当たってい>>続きを読む
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序盤の展開が速くて、飽きずに見られた。村の説明が複雑で、前のめりにならないと見られなかった。その点はよかったと思う。退屈すぎるということはなかった。とはいえ、子供むけアニメだからなあ、と思って、許しな>>続きを読む
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むちゃくちゃよかった。さいこうだった。これこれという感じ。
時代劇とか、歴史の教科書でもなんでも、昔の人たちというのが、おしなべて真面目くさっているのが、変だったのだ、ということに気づかせてくれる。>>続きを読む
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海の戦闘シーンのゴジラがすごかった。ゴジラの複雑な背びれが海面を切って、波が立っていく表現。これは言葉に表現できない、映像でしか表現できない。あっと驚いた。
海から顔を出すゴジラが猫のようで「かわこ>>続きを読む
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おもしろかった。最新鋭の機械と、牧歌的な土地が、ミックスしているのがよかった。AIロボットが、ベトナム人の格好をして、夕焼けの田園風景のなかを、原付バイクに乗っている姿は、それだけで涙がでそうになるの>>続きを読む
仕事終わりからライブハウスへと音楽を聴きにいくあいだ、二時間ほどあいていたので、道の途中にある映画館によったら、ちょうどいい時間にやっていたので、観た。
アアルト、なんだ、それは。紹介文だけ読むと、>>続きを読む
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ホン・サンス監督を観たのは二回目。
まえは『逃げた女』を観た。
それで好きになって、近くの映画館でやっていたので観た。
やっぱり好きな作家だ、と思った。
好きな「映画だ」だ、と思うより、「作家だ」と思>>続きを読む
よくできた映画。女優の顔というのは、こうも変わるのかと、いつも感心する。
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友達と観に行って、友達と喫茶店でアイスクリームを食べながら、ああだこうだ言うのに、ちょうどいい映画だった。
つっこみどころが満載である。そのつっこみどころもあえてつくっているのである。
突然のムカ>>続きを読む
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最近は机に花を生けている。仏像の横に置いてみるとサマになる。
花を生ける。花は本体からは切り取られて、独立したものとなる。しかしそれは、死と直面することによってである。花は死ぬことに近づくことで生か>>続きを読む
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ラストを観ていて、涙が止まらなくなってしまった。号泣をしてしまい、ついに嗚咽にまでなってしまうのを、これは自分の意思でストップした。
いろいろと巧みに脚本のなかに仕組みがほどこされていて、あのシーン>>続きを読む
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カフェでサークルのみんなと恋話をしたあと、夜の商店街を七森と白城が歩く。そのときの会話が自然なことに驚きながら観ていた。そのときに急に七森が白城に交際を申し込む。それを受けた白城の表情がすばらしいと思>>続きを読む
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冒頭に80年代のカルチャーの動画がたくさん流れて、そこから主人公のソニーにフォーカスしていくのが、ああ映画が始まるなあ、という快感を私にあたえた。昔々、こういう時代に、こういう人がいました、というよう>>続きを読む
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今年の初め、友達と、この映画おもしろそうだね、と言って、観に行きたいと話していた。けれども、われらの街である京都では、日程が合わなかった。観られなかったね、と残念に思っていたのだが、上映館を検索してみ>>続きを読む
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冒頭のカーチェイス、そこからショッカーをたてつづけに殴り殺すシーン。ここで私は涙が出そうなくらい感動した。その迫力によって言葉にできない印象を受けた。「シン・仮面ライダー」という題名が出たときに、私は>>続きを読む
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映画開始から続く何枚かの画が、「ある感情」の乗っているような画であると感じられた。その感情というのを「懐かしさ」と表現したらよいか。この場所にまた戻りたい、というような、けれどももう戻れない、というよ>>続きを読む
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映画を観終わった後の、この爽快感はなんだろうと思った。
映画を観た後しばらく考えていて、思いついたことは、「すべての登場人物がにやりと笑わない」、ということだ。すべての登場人物は、何かの自分の目標に>>続きを読む
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滝のように涙を流して、マスクの中に水が溜まり、ダムのようになってしまい、息ができなくて溺れそうになった、というと言いすぎであろうか。でも、体感としてはそうであった。こんなに映画館で涙を流したのは初めて>>続きを読む
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私は1987年生まれである。NBAの同期は、アル・ホーフォードだ。現在、彼がセルティックスで活躍している姿を観るのはうれしい。NBAの選手はほとんどが年下になってしまった。私の一つ下には、ステフィン・>>続きを読む
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ブラピが演じるジャックがせつなくて好きだ。登場のときからずっと哀愁が漂っている。彼の虚無が映画の表面上の明るさを無に帰している。表面上の明るさを虚無に落としているのは彼ばかりではない。主要な登場人物と>>続きを読む
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最後、一粒の涙が主人公エマニュエルの頬を伝って終わる。それを観おわってから、じわーっと波のように感動が押し寄せてきて、私のほうも涙があふれてきたのが意外だった。あまりにもテンポがよかったので、てっきり>>続きを読む
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映画の冒頭は、島の岸の上方から海を見渡す美しい情景が映し出されている。だが、よく見るとその島の岸に、黒い線が入っているのに気づく。岸を人間の皮膚にたとえると、そこにびっしりと細胞が並んでいるのだが、そ>>続きを読む
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霧の深い川辺で、2006年中国の広州というクレジットが入り、男が女を追っている。男が女をつかまえ、唇を奪い服をぬがす。その行為が、最初、男による女への暴力に見えるのだが、次の瞬間に、女が男のまたがるよ>>続きを読む
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いったいこの映画をどのように観ればよいのだろうかという疑問を抱きながら映画館の座席についた。
第二次世界大戦下、1942年1月20日正午、ドイツのヴァンゼー湖畔の大邸宅にて、ドイツ占領下のヨーロッパ>>続きを読む
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「映画音楽」の巨匠モリコーネの伝記映画である。彼は最初から「映画音楽」を志していたわけではなかった。もともとは純粋な音楽の作曲をしていたかった。しかし映画の業界の方から作ってくれといわれた。その度に彼>>続きを読む