まさなつさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

暗くなるまでこの恋を(1969年製作の映画)

3.6

ベルモンド+ドヌーヴ+トリュフォー+アイリッシュ!

なんとも豪華な組み合わせですね。珍しい組み合わせでもあります。何故か見逃しておりました。

金持ちの男が、文通相手の女がとびっきりの美女で、すぐに
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ジェントルマン(2021年製作の映画)

3.5

韓国産クライムサスペンス。

最初の自動車事故のシーンからコメディ調なのかと思ったら、パク・ソンウンの悪役出て来てからは、もう待ってましたなダークな雰囲気に落とし込む。パク・ソンウンのお顔を見るだけで
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.8

いやぁ〜とんでもない方ですね^_^

60歳過ぎても働くのが当たり前の現代ですけどねーこのチャレンジはもう無謀としか言えないです^^;

60歳以上、180km、52時間、外海(キューバからアメリカ)
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王国(あるいはその家について)(2018年製作の映画)

3.9

いやはや、こういう作品でしたか!

濱口監督の「親密さ」を観た時の様なショック(印象は違うけど)。

役者対監督。一対一のタイマン勝負。そんな感じ^_^

いわゆる台本読みですかね、リハーサルというの
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梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

3.8

王の御乱心!

見えているか見えていないか、、今作はその設定が絶妙でしたね。闇の使い方も良いです。

盲目の鍼医の「目」を通して語られる王家の陰謀は、前半こそ笑いありなんですが、後半は魑魅魍魎渦巻くサ
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Firebird ファイアバード(2021年製作の映画)

3.4

禁じられた恋ほど燃え盛るものだけれど、自由のない世界でのこの様な関係は、結局、みんなが傷付き悲しいです。

エストニアというあまり知らない国の、ソ連に支配されていた70年代とまだまだ同性愛には厳しい時
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

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IMAX! 控え目に言って、最の高!!

「アメリカン・ユートピア」に魅せられて以来、いつか劇場のスクリーンで観たいと願っていましたら、IMAXで体験できる機会に恵まれ歓喜しました^_^

この方の身
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.1

コットは走る、、、。

アイルランドの田舎。夏休みに親戚の家に預けられた少女、コット。

彼女は、親戚夫婦とのひと夏に、人としての暮らしや営み、そして人の優しさと哀しみを学び成長する。

静かな自然の
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細雪(1950年製作の映画)

3.8

今日から始まった「生誕100年記念映画女優高峰秀子」。たくさん作品を観ている方ですが、まずはまだ観たことなかったこの作品から^_^

「細雪」と言えば、市川崑版は観てます。とっても映像が綺麗で四人姉妹
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バービー(2023年製作の映画)

3.7

ピンクは世界を制する!
 
六本木にある「アマンド」を思い出した(今もあるのかしら?)。アマンドピンク。あれはもっと濃いピンク?^_^

女も、男も、生き辛い世の中ですね。何でこうなったんだろう?
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緑の夜(2023年製作の映画)

3.3

韓国を舞台にした中国と韓国の女性によるバディものであり、ノワールです。韓国映画かと思ったら、中国映画なんですね。

男に抑圧された彼女達の自由を求めた反抗は、どこまでも息苦しさに満ちていますね^^;
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.7

洋品店内だけで繰り広げられる大人なミステリー。

渋いですねー設定も役者さんも^_^

オーダーメイドの紳士服、作ったことないんですよ、憧れます。でも、会社に行くのにあまりスーツを着なくなったんですよ
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

「Poor Things」であり、「Pure Things」ですね。

ランティモスさん、前作でまともに目覚めたかと思ったら、、、帰ってきましたね〜エログロ変態増し増しで^_^

ちょっとエロ多すぎな
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鰯雲(1958年製作の映画)

4.0

シネ・ヌーヴォで開催中の「生誕105年、没後5年、橋本忍映画祭2024」からもう一本。

カラーワイドスクリーン、農家が舞台、130分、橋本忍脚本。

成瀬巳喜男監督には珍しい組み合わせの作品。他の作
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.9

お爺さんと孫娘のロードムービー。お伴は大切な人が入った棺桶1つ。

棺桶を引きずって歩くと言ったら「続・荒野の用心棒」のフランコ・ネロぐらいかと思ったら、トルコにもいた。

ほとんど言葉を発しない二人
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僕らの世界が交わるまで(2022年製作の映画)

3.9

家族って一緒に暮らしていてもそれぞれの世界があり、中々理解し合えないものだったりしますね。

この母親も、息子も、それぞれあるある過ぎて、、、もう、ホントにヒヤヒヤして観てました^^;

でも、本当は
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快盗ルビイ(1988年製作の映画)

3.7

可愛いですね^_^

「怪盗ルビィ」で探しても出てこないと思ったら、、「快盗ルビィ」でした^^;

小悪魔的な小泉今日子と鈍臭い真田広之によるラブコメディ。他愛がないと言えばそれまでですが、まあ、楽し
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

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脱北ルートにカメラを持ち込み密着するという貴重なドキュメンタリーは、観ていてハラハラすると共に、この現代において、ここまで危険を覚悟しないと自由を得られないことへのやるせなさに打ちひしがられます。>>続きを読む

夜の鼓(1958年製作の映画)

3.8

シネ・ヌーヴォで開催中の「生誕105年、没後5年、橋本忍映画祭2024」にて。  
 
近松門左衛門の浄瑠璃をベースとした作品。この方の脚本作品は信用あります。面白い作品多いです^_^

参勤交代中に
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.7

この話でコメディにして大丈夫かと心配になりながらもクスクスが止まらない。

ドタバタですね。ハードな映画が多い印象の韓国映画ですが、チャ・テヒョンの作品みたいなベタなコメディも結構上手いんですよね。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.8

鬼太郎誕生秘話は、まさに水木しげるな世界ですねー。

観る予定は全くなかったのですが、昨年の「BLUE GIANT」同様に、評判がやたらに良いので観に行きました。大人向けアニメですね。あ、子供の頃は鬼
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雪山の絆(2023年製作の映画)

3.8

「生きてこそ」と同じ実話に基づく話。

印象はあまり変わらないですが、あちらは英語、こちらはスペイン語。こちらの方が現実に近いのかも?時間も長く丁寧に描かれてますが、この絶望的な状況を細かく描かれても
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.7

どんなにディストピアな極限状況でも、つくづく人間というものは欲深くエゴにまみれ争い殺し合う愚かな存在ですね。

周りは破壊され尽くしているのに、あるマンションだけ無事という、ありそうでなかった?シチュ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

カセットテープ、フィルムのカメラ、古本屋、銭湯、、、。

大都会東京にある昭和な暮らし、昭和な生き方。それらは今もなんとか生き残ってはいるけれど、、、ある意味贅沢な暮らしではあります。

淡々とルーチ
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NOCEBO/ノセボ(2022年製作の映画)

3.6

家政婦は来た!^_^

いやぁ〜ジワジワくるヤツです^_^

ジャケ写の口元にたじろいではいけない^^; そっち系とはちょっと違います。
 
キミ悪い予兆の数々が見事に不気味で、怖いけどそこそこ引き込
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市子(2023年製作の映画)

3.9

まず、杉咲花さんのビジュアルですね。これでとても効いてます^_^

身近な人が突然いなくなる、、って話、多いですねー「ある男」「アンダーカレント」「嘘を愛する女」古くは「ゼロの焦点」、、、たくさんあり
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ファミリー・ディナー(2022年製作の映画)

3.0

最初から不安な空気が充満しているのに、何も起こらない^^;

起こらないけど何かが少しずつ変になって行く、、、。

体型に自信が持てない女の子が、栄養士?の叔母の家にやって来る。何でしょうねこの叔母一
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.2

ああ〜どこをどう切ってもカウリスマキだ!^_^

「希望のかなた」から6年。もう、やめた、、、なのかと思っていたら、またまたやってくれました。前作は難民問題、そして、今作は戦争、、やはり黙ってはいられ
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

初ライカート監督作品。

金貨よりドーナツ!

甘いものは、厳しい環境には必要ですね^_^

西部開拓時代とドーナツの組み合わせだけでも珍しいのに、一攫千金を狙う猛者たちではなく、主役が気の優しい料理
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.5

この二人の監督の短編作品「シャス・ロワイヤル」がとても良かったので、楽しみにしていました。

子供達の素のリアルが映画の中に溶け込んで、キアロスタミ監督作品みたいに、どこまでが現実でどこからがフィクシ
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ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

3.9

料理が紡ぐ愛の風景。

様々な料理を作るところを丹念に描いてます。食材の色とか包丁で切る音とか焼く音とか、、たっぷり出てきます。お腹すいてる時に観るのは酷かもしれません^_^

調理場も家の中に降り注
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Winter boy(2022年製作の映画)

3.3

父親の死により揺らぐ家族それぞれの心の彷徨い。

17才という不安定な年頃のリュカの喪失の痛みと再生を緩やかに、そして繊細に描いてます。

リュカを演じた新鋭のポール・キルヒャーの美青年ぷりは人気出そ
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

観終わって二つの相反する感想が頭をよぎりました。

一つは、激動のナポレオンの半生を、あれだけの戦闘シーンを入れて、なおかつジョセフィーヌとの愛憎劇まで入れこんで、ここに結構時間がさかれていて、百戦錬
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ヴィレッジ(2023年製作の映画)

3.4

限界集落の闇。

少子高齢化、人口減、、、社会の課題がもっとも急速に溢れ出す地域。村として生き残るためには、、、ゴミ収集場です。

これは、原発とかに置き換えてもいいです。必要だけど近くにあるのは嫌な
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.7

プロフェッショナル 仕事の流儀。

どんなプロフェッショナルでもミスはする。その後どうするかで真価が問われる?

凄腕なんだろうけど、ひとり語りが長いのでクールさは薄い。ジャッカルとかゴルゴ13の様に
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.8

ランボーの老後!?

あ、でもスタローンさんはかなりお年を召してからもランボーやってましたね。このジーさんの方が若いかも。失礼しました^^;

ジーさんが頑張る映画は、それだけで応援したくなりますが、
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