まさなつさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

崖上のスパイ(2021年製作の映画)

3.3

雪降る街で繰り広げられる、東洋風味の戦時下スパイサスペンス。

舞台は第二次世界大戦時、日本の統治下にあった満州。もう、辺り一面、雪雪雪雪、、、すっごく寒そう^^;

そんな環境の中、お洒落な衣装を身
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対峙(2021年製作の映画)

3.7

高校での銃乱射事件の加害者の父母と被害者の父母の対峙。

事件から6年経っているのがポイント。だから、比較的穏やかに対話が始まる。日が浅ければこうはいかない。というかこういう場はどちらかが拒絶するだろ
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春江水暖~しゅんこうすいだん(2019年製作の映画)

3.5

年老いた母と4人の兄弟とそれぞれの家族。

水墨画で有名な富春江の辺り、水墨画の様に淡々と日常のアレコレが描かれる家族の四季。

自然な風景の川向こうには近代的なビル群。田舎と都会が混在した風景が、今
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

3.5

この映画館、そして海辺のロケーション、共に贅沢極まりない!最高ですね。昔の映画館はスクリーンの前に幕があり、上映前に幕が開く時のあのワクワク感!こんな映画館で映画を楽しみたいです^_^

最後に映写技
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死霊魂(2018年製作の映画)

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495分!

GYAOが3月末でサービス終了と聞き覗いてみたら、なんとこのドキュメンタリーがあるではないですか!

GYAOさん攻めてるなぁ〜やめないでほしいなぁ〜と思いながら、長い長い作品ですがチャ
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.1

久しぶりに再鑑賞しましたが、冒頭からいきなり引き込まれました。

ドイツが東西に分割されていた時代の、東の話。

権力者が権力を維持するために必要なことは、一般市民に真実を知られないことですね。逆に言
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バンバン!(2014年製作の映画)

3.8

さあ、バンバン楽しみましょう!^_^

トムさんの「ナイト&ディ」のインド風味のリメイク作品。あちらも、十分楽しかったですが、こちらも負けてはいません。世界を股にかけるスケールやお話はオリジナルに忠実
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.2

フィンランドの大学生の女性とロシアの炭鉱労働者の男性が、シベリアの北の果てへの列車の中でたまたま相席となり、、。

男性は見た目結構怖そうなんですよね。あまり近寄りたくないタイプ。最悪の出逢いから、不
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別れる決心(2022年製作の映画)

3.8

ファムファタール?純愛?いやいや、、。

刑事と容疑者の間柄でないと繋がれない歪んだ関係性の「変」愛映画を、お得意の暴力にもエログロにも頼らず、断崖や海がやたら出てくる火曜サスペンスなシチュエーション
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.7

修道女×ヴァーホーヴェンというだけで何か背徳な匂いがします^^;

でも、背徳とはちょっと違いましたね。宗教を真正面から描いてる感じがしました。もちろん、この監督らしい不穏な雰囲気はありましたが。あ
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ひとごろし(1976年製作の映画)

3.4

この物騒な題名で、松田優作×丹波哲郎の時代劇とくれば、どうしたってストイックな決闘ものを想像してしまうのですが、、、あ、いや、これはたまげた。題名って、そういう意味だったのね、、(笑)。

こんな松田
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ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

3.5

Netflix恒例?の、年末駆け込み豪華お金かけてるよ作品のひとつ^_^

前作、だいぶ忘れてますが楽しかったです。だから、当然、期待は高まります。期待以上とはいかないまでも、気楽には楽しめました。
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小さき麦の花(2022年製作の映画)

3.9

家族にも疎まれる二人が、追い出されるように結婚させられます。

それでも二人は仲良く互いの不足を補い合う様に、一緒になって畑を耕し家を建てる。  

二人と周りの人々との関係を見ていると、どうしたって
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バビロン(2021年製作の映画)

3.6

映画の都の光と影。

光は一瞬の煌めき。影は一生に纏わりつく闇。  

「LA・LA・LAND」大好きなんです!(今更何の告白^_^)

「バビロン」で象🐘とくればタビアーニ監督の「グッドモーニング!
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エル・シド(1961年製作の映画)

3.4

チャールトン・ヘストンとソフィア・ローレンという、アメリカとイタリアを代表する超大型カップルによるスペインを舞台にした恋話。

時は1080年頃。スペインでは、キリスト教徒とイスラムのボーア人が争って
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女経(じょきょう)(1960年製作の映画)

3.7

大映が誇る三人の女優による三話のオムニバス作品。

①増村保造+若尾文子
②市川崑+山本富士子
③吉村公三郎+京マチ子

いずれ劣らずな美人さんと巨匠。なんとも豪華な顔ぶれ。脇も豪華で楽しめます。
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.6

キューバ危機。冷戦時代、最も核戦争に近づいた時。

セールスマンがスパイに、、、こんな実話があったのですね。

その勇気には驚くとともに、敬意を表したいです。何の訓練も受けていないのに、普通は真似でき
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呪呪呪/死者をあやつるもの(2020年製作の映画)

3.2

え、これドラマがあっての映画版なん?早よ言うてよ^^;

何も知らずに観てもうたがな、、でも、話がどうのこうのでもないので、まあいいか、、これゾンビものなん?

韓国産ゾンビは単なるゾンビにあらず!
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エンドロールのつづき(2021年製作の映画)

3.6

映画との出会いかた。

映画好きな人は、それぞれ最初に何キッカケがありますよね。ある映画を観たからとか、誰かの影響でとか、、この映画の様な劇的ではないかもしれないですが、何かある、、さて、自分はどうだ
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7月22日(2018年製作の映画)

3.9

この題材の映画化には、この実録派?監督ですねーピッタリの人選だと思います。

ノルウェーで実際に起こった最悪の事件。

「ウトヤ島、7月22日」という映画が同じ事件を描いていましたが、あちらはウトヤ島
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(1959年製作の映画)

3.6

うわーゾワゾワする^^;

谷崎潤一郎原作。市川崑監督。この組み合わせでどんな映画を観せて頂けるのやら、、、。

谷崎色なシチュエーションだけど、中味は市川色の方が強い。エロや耽美よりもブラックコメデ
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FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.7

地上600mの塔ってまさに化け物ですね!

そもそもこんな危なかっかしいもん作るか?それもご丁寧にハシゴまで付けて、、てツッコミは忘れましょう^_^

これがマジ、離れて見たら「針」みたい^_^ め
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罪の後(2022年製作の映画)

3.5

オリオル・パウロのスペイン産ミステリーに負けない、こりに凝った台湾産ミステリー。最近、台湾映画多いです。

でも、何だかあまり納得感のない終わり方、、ではあったりもします^^;

いや、話はパウロさん
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

戦争の始まり、、、こんなもんかも知れません、、、^^;

オッさん二人の喧嘩を2時間見せられるだけなのに目が離せなくなるのは、イニシェリン島の荒涼とした美しい風景があるからだけではないですね。

それ
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すべてうまくいきますように(2021年製作の映画)

3.6

そう言えば、ゴダールさんは91歳で亡くなられたので、大往生かと思ってらスイスに行っての安楽死だったんですね。この映画は、それがきっかけではないようですか、フランス→スイスという共通項があり、フランスの>>続きを読む

ラブストーリー(2003年製作の映画)

3.8

久しぶりに観ました。当時「猟奇的な彼女」が好きで、同じ監督のこの作品も観て、好きになったなぁ。

なんと言っても、ソン・イェジンさんの可愛さですね。とくにおさげ髪の時の破壊力と言ったら^_^ 「愛の不
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ビースト・ストーカー/証人(2008年製作の映画)

3.5

運命の交差点。

ニコラス・ツェーだし、シンプルな香港肉体カンフーアクションだと思って観てたら、話は中々凝ったつくりでした。

ただ、今回はニコさんが始終思い悩んでいて雰囲気が暗くて重いのです。だから
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

3.9

ルイス・マイルストン監督版は観てますが、あれはアメリカ映画でアカデミー作品賞も取ってますね。かなり古い映画ですが反戦映画の傑作です。

今回はドイツで映画化されています。ドイツの話ですから、もちろんし
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.7

パク・ソダム+チョン・ヒョンジュン、、「パラサイト」の家庭教師+生徒コンビ、復活!

映画は、予想を1ミリも裏切らない(笑)話ですが、もう、カーアクションですね。韓国映画のカーアクションは、本当に工夫
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

3.6

最近よく目にする台湾産ホラー、、、と思ったら、台湾産ダークファンタジーデルトロ風味でした^_^

自由である事が罪になる時代、、、どの国でもそういう負の歴史がありますね。台湾では1960年代。抑圧と弾
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.1

弱き者が大きな権力を持つ者に対抗するのは容易な事ではありません。

出来ることがあるとしたら、数多くの小さな、それでいて辛辣な「声」を丁寧に積み上げて、ここぞという時に一気に攻める!

でも、途中で横
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サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

2.8

クリスマスに友人たちが家族同伴で集まり、それぞれの秘密がバレてカオスになるドタバタコメディかと思いきや、真面目に?終末を描いていて驚きました。

招かれざる客。

なんでも、猛毒ガスが世界中に広まって
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.5

みなさん、本日は遠いところからお集まり頂き、ありがとうございます。会議を始めます。

本日の議題は「効率よくユダヤ人を始末する方法について」です。

課題は、以下となります。
①銃を使うと1100万発
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キャバレー(1972年製作の映画)

4.0

午前10時の映画祭、今回はこれを楽しみにしていました。久しぶりの再鑑賞。

あの「ゴッドファーザー」が、その年のアカデミー作品賞を受賞しながら3部門の受賞にとどまったのは、この映画があったからですね?
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マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.3

ジョディ・フォスター監督作品は初めて観ました。他にも何作かあるみたいですが、観ていない。果たして監督ぶりは、、、。

ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツのお仲間共演。

サクッと観るのに丁度いい
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.6

ノア・パームバック史上、最も変な映画?!^_^

そして、いつもの様にセリフの洪水。わかったようなわからないような話、、ついて行くのに、ちょっと疲れます^^; でも、ヒットラーとエルビス!、、なるほど
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