まさなつさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ナイトライド 時間は嗤う(2021年製作の映画)

3.3

これを最後に足を洗う=必ず悪いことが起こる、の法則に則った、ドライブ版「ギルティ」。

ついでに、大事な事を部下に任せる=必ずミスを犯す、の法則にも則ってます^_^

時間が経つにつれて、悪い方へ悪い
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妖刀物語 花の吉原百人斬り(1960年製作の映画)

3.8

内田吐夢監督、好きなんです。この作品も前から観たかったのですが、中々機会がなくてようやく機会を得ました。

時は江戸時代。捨て子だったのを引き取り育ててくれた義理の親の商売を順調に伸ばして来たけれど、
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

3.6

45日ほど入院したことがあるのですが、そんな時にもっとも頼りになるのは、お医者さんより看護師さんだと痛感しました。お医者さんは、忙しいのか、中々来てくれないです。それに比べて、看護師さんは身近で、あり>>続きを読む

ペルシャン・レッスン 戦場の教室(2020年製作の映画)

3.8

たまたま手に入れた一冊の本が導く数奇な運命に翻弄されるユダヤ人の男。

秘密と嘘。

男が連れて行かれたのは、収容所と言ってもアウシュビッツの様な最終の場ではなく、その前の一時保管的な場。それでも十分
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

4.1

恒例の冒頭夢シーンは「ジョーズ」。寅さん史上最高に残酷なシーンが見られます(笑)!

言わずと知れたシリーズの人気作。やっぱり面白いです。

今回のマドンナは太地貴和子さん。魅力的な女優さんですね。た
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

4.2

Netflixに来てたので、久しぶりに再鑑賞。

今観ると、時代を感じる部分もあるけれど、やっぱり三人が上手すぎるので見入ってしまいます。何度観ても良いです。

仕事に熱中して家族を顧みてなかったお父
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窓辺にて(2022年製作の映画)

3.8

好きな監督のに、最近、多作過ぎて全ては追いきれないのですが、今年の東京国際映画祭の観客賞ですか!観客賞はある意味グランプリより信頼あったりするので、早速行って来ました^_^

相変わらず「好き」の周辺
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純愛物語(1957年製作の映画)

3.5

東映映画ということもあるのか、不良少年少女のボーイミーツガールモノで、こういう作品はプログラムピクチャーなたくさんの作品が作られたと思うのですが、この作品がなぜキネ旬2位と評価されたのかな?とは感じま>>続きを読む

犯罪都市 THE ROUNDUP(2022年製作の映画)

3.7

素手やナイフによる格闘は、銃より残酷なんですが、マプリーさんだと安心して観られます^_^

チームワークも良くって、みんなの連携プレイも笑わせてくれます。

前作のトイレでの格闘に続き、今作ではバスと
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ステラ SEOUL MISSION(2022年製作の映画)

3.2

犯罪がからむんだけど、容赦ない犯罪映画の多い韓国映画の中で、これは緩い。かなり緩い^^;

スーパーカーを乗り逃げした友人を追う男と追い詰める組織。でもみんなやっぱり緩いです、ハイ(笑)でも、これはそ
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淪落の人/みじめな人(2018年製作の映画)

4.0

ジョニー・トーの作品や「インファナルアフェア」で、ノワール映画の強面のアンソニー・ウォン叔父貴が、車椅子生活をしている普通のおじさんを演じています。

まあ、最初は結構頑固な親父風ではあるんですよね。
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檻の中(2008年製作の映画)

2.9

ミステリー風な始まりから、何やらホラーティストに煽るカメラと音楽、、。

心を閉ざした訳ありそうな少女。

彼女の心をなんとか開こうとするマルティナ。

母親のように少女に寄り添うマルティナの姿はとて
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アムステルダム(2022年製作の映画)

3.6

第一次世界大戦と第二次世界大戦の間の時期のお話。ほぼ実話らしいです?^_^

前半は緩いミステリー調で何やら不思議な因縁で出会った三人の愛と友情みたいな話から、後半は社会派的な題材で、巨大な陰謀サスペ
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.1

銭湯。

旅行で温泉に行った時とは違う、日常的な感覚での入浴。大きな湯船、やっぱりいいです。好きです。

そんな銭湯も、おそらくどんどんなくなっているんでしょうね。時代の流れとは言え、ちょっと寂しいで
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

あまたあるタイムループものだけど、これまた新しい展開の妙にやられました!

これ、会社員はあるあるじゃないでしょうか。プレゼンシーン、笑えます。

いつものオフィス・仲間で毎日締め切りに追われていると
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RRR(2022年製作の映画)

4.2

最近どうも元気ないなと思ったら、なるほど、スパイスがギンギンに効いたインド映画を摂取してなかったからだ!^_^

植民地時代の話なので、背景は結構重いんですけどねーそんなことお構いなし!

インドのヒ
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.6

人生は不平等。

どんな慰めの言葉を言っても、これはどうしようもない真実。

それがコロナでさらに悪化した。

夫を亡くした母と息子の母子家庭。二人に降りかかる運命は理不尽としか言いようがない。

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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.8

子役で泣かせるなんて使い古された手法過ぎて、逆に、またかって思ってしまうのですが、、、今回はラストまんまと罠にはまってしまって久しぶりに涙腺崩壊しました。ズルいですよね、あれは^_^

韓国からアメリ
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にごりえ(1953年製作の映画)

3.8

樋口一葉の3つの短編によるオムニバス映画。

3つの話には関連性はないけれど、いずれも明治時代の貧しさと男尊女卑の中での女性の生き辛さを描いています。

昔、一度観てるんですが、あまり記憶なくて再鑑賞
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.0

ポニョポニョポニョ〜♪♪♪♪

この題名見るとこの歌が頭の中で鳴り響くのですが(笑)、この作品は、リアルさかなのこ、、いや、さかなが大好きなこのお話^_^

予告編の感じから、緩いコメディ色が強いのか
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スペンサー ダイアナの決意(2021年製作の映画)

3.4

息が詰まる王室の閉塞感の中で追い詰められるダイアナ元妃の姿が、なんとも痛ましいですね^^;

この作品はあくでフィクションなんでしょうが、結婚された頃のあの王女様感から、その後のゴタゴタのギャップ。
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.2

Filmarksを始めて5年半。数えると2000という数になっていました。

言わずと知れた小津監督の遺作。実は最初に観た小津作品。確か今はなき並木座で。

モノクロの作品も良いのですが、カラー作品も
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夜を越える旅(2021年製作の映画)

3.3

漫画家志望だけど、うだつが上がらない男のダメダメ青春コメディかと思いきや、途中での転調からの、さらなる転調でちょっと意表を突かれました。この転調がキモですが、評価の別れるところかと思います。

根底に
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.8

オカズより、まずは白飯!

私などは、まずオカズか味噌汁にいってしまうのですが、白飯を大きく箸でつかんで口からでがぶり。その食べっぷりが良いのです。白飯を疎かにしてはいけないですね。それだけでもうこの
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ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.5

バニーの願いは自分の子供と一緒に暮らしたい、ただそれだけ。

それが叶わないもどかしさ。

杓子定規な社会制度への皮肉もまぶし、逃避行。出口の見えない息苦しさの中で、どんどん追い込まれていく。

子供
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アテナ(2022年製作の映画)

3.8

Netflix界隈で話題となっている作品。早々と観ましたが、見始めた瞬間から絶望しか想像できない^^;

「レ・ミゼラブル」(ミュージカルとは別の)、に直続きの作品であることは間違いないと思います。こ
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.4

#さようならテアトル梅田

最終日、やっぱりココに来てしまいました。

スクリーンも待合室も、今日で見納めと思うと、とても淋しいですが、最後に来られて良かったです。

たくさんの映画との出逢いの場とし
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

羊たちの沈黙、、いや羊たちの反乱、、いやいや、、???

とても静かで不穏な感覚の世界だけど、アイスランドの山の上の一軒家の中で二人っきりで暮らしていれば、こんな事があっても、、とは思わないけれど(笑
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

シャラマン風ゴーストバスターズのSF西部劇仕立てチンパンジー添え?!

なんだかよく分からないジャンルフリーな作品ながら、あの出し方とか、どこか懐かしい夏休みの冒険風で80年代的な印象も。

相変わら
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.6

日本を舞台に、、というより昔あった無国籍アクションを、たっぷり金かけてド派手にタラちゃん風味にアップデートした様な作品ですね!

ただ、日本が舞台である必然性は原作が伊坂幸太郎ということぐらいで、ほと
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あの娘は知らない(2022年製作の映画)

3.2

夏の終わりの海のどこか淋しい雰囲気の中で、喪失を抱えた二人が、寄せては返す波の様に心が揺らぎながら、お互いの痛みに少しずつ近付いていく、その繊細な空気感が美しい風景と共に心地よいです。

夜の海に微か
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.8

ああなるほど、これも「淵に立つ」なんだ、、。

一見平穏な家族が異物混入によって、揺り動かされ繕ってきた壁が崩れ落ちていく。異物はパクさん。いやいや、親子二代に渡る公務員一家の二郎さん家族にとっては、
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

ああ、何とも素敵な作品だこと!

子供には子供にしか見えない世界が確実にあって、大人もみんな子供の頃があったのに、いつの間にかそれを忘れてしまっているだけ。

その事を思い出させてくれるだけでなく、こ
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.4

久しぶりにGYAOを覗いたらこの作品があったので、思わず観てしまった。

ポンさん初めて観た作品は、やっぱり強烈パワーに満ち溢れた傑作ですね。

2000年の「シュリ」から見始めた韓国映画が、いよいよ
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エージェント:ライアン(2014年製作の映画)

3.0

ジャック・ライアン ビギニング。

トム・クランシーの小説の主人公で、ハリソン・フォードやベン・アフレックも演じた役。彼がCIAのエージェントになるまでの話。今回、演じるのはクリス・バイン。

スパイ
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3つの鍵(2021年製作の映画)

3.8

同じアパートに暮らす3つの家族。

外見からはどんなに普通に見える家族でも、それぞれ様々な問題を抱えているもの。それがある出来事から、外部から閉ざされていたドアの鍵が図らずも空いてしまい、一気に表出し
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