アワウダミズハさんの映画レビュー・感想・評価

アワウダミズハ

アワウダミズハ

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怪物(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

「言う?」「言わないよ。もったいないじゃん」

子どもの頃、誰にも言いたくないこの気持ちを持ってることが嬉しかった。親の知らない場所があることにわくわくした。自分が親になる前に、その気持ちを思い出せて
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.8

アカデミー賞脚本賞🏆からのスヌープが気になり過ぎて見てきた。無意識に探す「犯人は誰?」の気持ちは、どうこねくり回しても自分本位にしかならない。きっと私も女だから、父の"弱さを認められない弱さ"を責めた>>続きを読む

パレード(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

現世への未練があるものが生き続ける世界。ありそうで、でも誰も知り得ない。そんな世界に行けるかも分からないけれど、残すものがないように、また歌を作りたいと思った。会いたい人にも会いたいし、ありがとうもご>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.2

自由で広くて、空を見上げたくなる街。私の好きな東京が描かれてて嬉しくなった。「今度は今度。今は今。」まだ見ぬ遠くへ行きたくもなるけど、今は目の前のあなたと美味しいご飯を囲みたいし、トイレ掃除を嫌がらず>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

色々な男性に出会うベラが、どんなやつも蔑ろにはしないのに見事に全てを踏み台にしてて最高笑った👏与えて"やっている"ことで独占出来ると信じてやまない勘違い野郎(の象徴)っていつの時代もどんな国にもいるん>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.8

じぶんの言葉でじぶんを語る。上手くできないって分かってるから、怖くて逃げてしまう。上手くなんかできなくても、じぶんでしなきゃいけない。

説明より会話が多くて好き。でもやっぱ英語で見れるようになりたい
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.8

ツチヤが言葉を発さない分、音での感情や状況表現が際立っていた。居酒屋で「やりたいことがあっていいな」と投げられた言葉に、溢れてくる悔しさも憤りも、全ては理由なき「やりたい」て気持ちのせいで。ホントそれ>>続きを読む

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.7

最初からずっと目が離せない感が面白かった〜けど大阪弁だからか隠語が多いからか何言ってるか分からんかった...

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.9

あり得ない話じゃないし、🇺🇸だけの話じゃない気がして、ずーっとサワサワしてた。白と黒、男と女、国の中と外。線を引く人、引けない人。それでもぱっきりと分かれないところに人間はいるんだと思わせてくれる場面>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

まさかのミュージカルティモシー。音楽がとっても良くてそれだけで笑顔になれた。歌い踊るティモシーも、チョコレートまみれのティモシーも、愛おしくて最高♡気分はまさに夢の国って感じで、映像だけで世界観に惹き>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

3.9

「普通」は安心するためのものじゃなくて、「知る」は線を引くためじゃなくて。寄り添うためのものであってほしい。

エンディングの「呼吸のように」声が流れる水のように、身体に沁み込んでいった。映画館で音楽
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

4.0

まーちんの不器用な妻愛とゆとり3のとっ散らかり具合に元気もらった〜日常こそ美しいし愛おしいよな〜。

でも正直物足りない!!「つづく」を心から信じて待つ。

ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.8

数年前に読んだ原作を思い出しながら見ていた。最後までキャスティングに抜かりなくて、ドラマ時代の人気があるから出来ることなんだろなぁと思った。客層を見ても、お茶の間の人たちを映画館に連れてきてて、この流>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.1

何となく思い立って初めてのMIP。3時間近くあっても展開が早くて、こういうもんなのか現代に合わせてるのか分からなかったけど、トムクルーズと凄腕な仲間たちの雰囲気が好きだったな。トップガン同様、トムクル>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.8

とにかくsex educationのキャストたくさんで嬉しい反面「続編早よw」って心で思ってた。クスクスにやにや笑って、「男も女も、女が嫌いだ!」の言葉に色んな場面がフラッシュバックした。男女で線引く>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

もう一回か二回か、三回くらい見たい。(あれとかそれとか、回収しきれず終えてしまった🙃)

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

インタビューに応じる子供たちの言葉は大人よりも大人で、ド正論さえもすっと心の奥に落ちていった。子供ってものを、大人は勝手に子ども扱いしてるだけなんだろうなって気がして、冒頭に出てくる子供の言葉を思い出>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

見覚えのあるシーンが立体的で解像度高めに見れて嬉しかったし、ピーチ強くて可愛くて好き🍑

日本語吹き替えキャストのピノキオが蛙亭のひとかと思ったらそうにしか思えなくなってしまた(違います)

ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.1

「君は最高だ」という言葉の真意なんて確かめなくていい。一緒に暮らさない家族だからこそ見えるものがあるって信じたい。最後に扉を開けて、涙ながらに叫んだエリーの声と表情が忘れられない。セイディー・シンク、>>続きを読む

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.6

エブエブこそコンディションいまいちの時に見るもんじゃなかったな...すぐに置いてかれちゃったけど、痛いも苦しいもグロいも全部ポップに変換って感じの映像たちが面白かった〜(所々意識ぶっとんでるから感想が>>続きを読む

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

ピアノソロはまさに上原ひろみって感じで湧いたな〜映画館で見れて良かった。マンガで見た時は正直演奏の臨場感が伝わらなかったけど、映像化する上でLive感を何より大事にしてるのが伝わって良かった。CGの不>>続きを読む

少女は卒業しない(2023年製作の映画)

3.9

卒業式前日。一言一句リハーサルすることにも、寒い体育館にただ居ることが役目であることにも、なんだかなぁと無駄に不貞腐れてた高校生のじぶんを思い出してた。出てくるどの生徒も、自分の気持ちをちゃんと言葉に>>続きを読む

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

事前情報なしに見てしまった自分を恥じたいくらい。話が進むスピードがとても早いのだけど、それくらい膨大な時間をかけてたどり着いたと思うと途方に暮れる。きっとこの映画は明るい舞台に出ることはない。だからこ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

3.8

知り合いに激推しされて初めてのインド映画。異文化すぎて楽しみ方があってたか分からないけど、ひたすら「どぅぇぇえ?」っての繰り返してたくさん笑った。壮大な血まみれ火まみれピタゴラスイッチ。

月の満ち欠け(2022年製作の映画)

3.4

邦画は苦手なのかもしれない、、、と一括りにするのも違うか。

原作を忠実に描きたいが故なのだろうけど、淡々とストーリー進んじゃって誰にどこにどんな気持ちを想像したらいいのか分からなくて、余白がなくて置
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あの頃輝いていたけれど(2022年製作の映画)

3.9

ピアノスタンドが壊れたらアイロン台に乗せればいいし、誰かを想ってやる音楽がやっぱり最高で最強。一人じゃできないことが、二人ならカタチになる。音楽も人生も。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.3

正直「君の名は。」はRADWIMPSの存在が大きすぎないかって思ってたけど、今回の作品は映像美はもちろん本作自体に圧倒された。冒頭とラストの印象づけには流石すぎて拍手と涙。とにかく「映画館で見て!」と>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.0

ラストシーン、何かが形になる時ってこんな感じだったよねって嬉しくなった。ネタバレになるからあんま書けないけど、ぐるぐるとした日々をまた始めようと、背中押してもらったな〜音楽のセンスも秀逸で好きすぎた〜

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.5

ミステリーへの期待値が大きすぎちゃう病、そろそろ直したい。とにかく役者さんのパワーが素晴らしい、んだけどちょっと(大事な)登場人物多すぎじゃ?ってのと、科学はどこいった?ってのと。あとやっぱあの口パク>>続きを読む

あの娘は知らない(2022年製作の映画)

3.8

周りと距離をとって壁を作ることって楽だけど、やっぱ缶チューハイと一緒に夜の波打ち際に連れ出して欲しいのさ。いくつになっても、それは変わらないんだな〜。

夏と岡山天音なんて最高じゃんっ、て期待値高めで
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僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

4.0

答えは誰に与えてもらうわけでなく、自分の手で見つけるしかない。そんなド正論も、一生憧れる「プロム一緒にいかない?」にニヤニヤキュンキュンな青春には敵わないわー好き。誰も普通じゃないのに、誰もが普通にな>>続きを読む

プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.9

序盤のおふざけとクライマックスに向けた緊迫感。全部ひっくるめて悔いのない人生なんてないし、なくていいよ。全部が愛おしいまま人生を終えたいよ。

タイ映画って初めて見たけど余韻〜

今夜、世界からこの恋が消えても(2022年製作の映画)

3.9

眩しいくらい綺麗なシーンの数々は、真織ちゃんと透くんの儚くもかけがえのない時間そのものだった。記憶を無くす病気、ではなくても記憶なんて形も色も都合よく変わっていく曖昧なもので。あの日記がいつまでも真織>>続きを読む

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.8

話題だったから気になって、ギリギリ滑り込みで映画館にて。雨の中ずっこけるシーンとか、悪いやつだと思ってたのに最後には良いやつになるところとか、所々アニメぽくて好きだったなー。
「書くことは書くことでし
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

これだ!って見つけて、無我夢中で愛し合って、自然と離れて失って。めぐる人生の中で、朝日がのぼるシーンがとても印象的に描かれていて救われた。「これ女性が見たらどう思うんだろう?」なんて野暮なことを考え始>>続きを読む

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