水際さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

場所はいつも旅先だった(2021年製作の映画)

5.0

世界の広さを知ることは心に豊かさを与えてくれる この人の撮る光の写真がとても好きだった あと音楽もいい

青い春(2001年製作の映画)

3.7

10代の焦燥、狭くて苦しいあの場所が世界の全てだと思ってた

エレファント・ソング(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

彼は最初から死ぬつもりだった
報われることない愛ゆえに

母が教えてくれたあの歌が自分だなんて思ってしまった彼の幼さ、不幸さに胸が痛んだ

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

人生最高のひと夏、思い出は生き続ける、ずっとそばで
父親の表情の意味、偽り、涙、いまなら少しだけわかる気がして苦しくなる

どこまで語ってどこを余白として残すのか、すごく上手かったな もう一回観たい

危険なプロット(2012年製作の映画)

5.0

久しぶりにドキドキした
ささいな日常をいかにして物語るのか、鍵穴から覗き込むように世界を見ると、そこにはドラマが待っている

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

3.8

初デヴィッドリンチ、不思議だった、夢と現実の淡い、リタの妖艶な美しさに目が離せなかった

ドント・クライ プリティ・ガールズ!(1970年製作の映画)

3.8

恋人といるときの虚ろな雰囲気、感情が薄く無表情なユリが強引なアプローチを受け流されるままに駆け落ちをするあの一瞬に、初めて彼女の素直な感情を見た気がする 意志がないように見えるのは時代性で女性の地位の>>続きを読む

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.0

「あの世から見に来たいほど美しい世界なのにあんたはあの世に行きたいのか」
夜明けの空、日の出、飛行機雲、赤と黄に混ざった夕焼け、夜空に浮かぶ満月、星々、泉の水、広大な砂漠、子供たちの声、世界は美しいも
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

3.8

日本のフランス映画
愛してるってアクセサリーみたいな言葉だなあ、

愛の記念に(1983年製作の映画)

3.3

“人生は残酷でこの世は大海なら幸福は貴重な一粒の真珠”

どうしていつまで経っても満たされないんだろう、生きることに疲弊して癒しを求めるように男に逃げ、それが原因で家庭は崩壊していく、そしてまた孤独に
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AREA(2021年製作の映画)

2.6

死ぬと決めたら、私は無敵で、何だって出来る気がしていた でも死にたいだけの人は結局死にたいだけで何にも出来ないんだな

つぐみ(1990年製作の映画)

3.7

「此処には山も海もあるし、つぐみの心は丈夫だし、世界中を旅する人よりも、いろんなものが見えるよ」
病気がちで片田舎に閉じ込められるように生きるつぐみにとってこのセリフがどんなに希望だったのか、私には分
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打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.3

役の男の子たちを見て思ったけど確かに小学生の頃って同じ学年でも身長の差がすごくあったり、やけに大人っぽく見える子がいたり、成長の過程がバラバラで、同い年のはずなのに周りの子がやけに幼く見えたりした。友>>続きを読む

ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

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忘れられない人と出会った人生は一瞬の輝きと引き換えに一生、その思い出を抱えて生きなければいけない それがどんなに空虚なものか、本気で人を好きになったことがある人は知っているはず 長い時を隔ててまた再会>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.5

急に寝てしまうリバーフェニックス、不思議な設定だった セックスシーンを映像じゃなくてポージングで表してたり真新しさのある作品

クローサー(2004年製作の映画)

2.5

ナタリーポートマン見たさに見たけど、なんだろう、絶妙に胸糞悪い

誰も幸せになってない

女と男のいる舗道(1962年製作の映画)

3.8

喫茶店でのお爺さんとの哲学的な対話とても良かった アンナカリーナのたまに虚ろな表情が美しかった

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

4.5

すごい、人生だ
こんなにもリアルな映画を初めて見た 監督ビンにとっても撮られていたザックやキアーにとっても人生最高の宝物なんだろうな、そして映像を通してこの人たちの人生に触れた私にとってもまた”赦し”
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ちひろさん(2023年製作の映画)

4.0

さみしいひと
同じ星のひと
「どこか遠くに行こうかなって思ってる?もういいんじゃない?どこにも行かなくても。貴方ならどこにいたって孤独を手放さずにいられる。」

重力の光 : 祈りの記録篇(2022年製作の映画)

4.0

許されざる者を許すことがキリスト教
宗教観というよりも”人との繋がりの重要さ”また世界の二元性を映している作品だった 光を見るということは同時に闇を見なければならないこと

「もしも神様が存在するなら
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

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“Bones and all”は(骨ごと全て)”僕を愛して” call me by your name と類似するところはあるが、カニバリズムと愛の類似性を私は見出せなかった

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

5.0


みんなもがいて生きていて、誰よりも不自由だったから、誰よりも自由になれる一瞬があって、そのキラキラした一瞬が、重苦しい内容をただの絶望としてではなく、希望は絶望と隣り合わせに存在していることをたらし
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

5.0


画面越しに伝わる肌を突き刺すようなロシアの冷たい空気、寒さは人を一層孤独にさせる、凍った心は他者の存在によって初めてゆっくりと溶かされていく、その過程を映し出していて、他者を受け入れること、そして自
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たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.5

苦しすぎる、こんなに疲れた映画は初めて、まったく救いがない、ドラン作品は良くも悪くも精神力が必要だ.......

家族のなか誰も互いを理解しようとしていなくて全てを飲み込むしかなかったルイがあまりに
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ピアニスト(2001年製作の映画)

3.5

禁欲でひとは狂ってしまう、彼女の内なる激しさはワルターの情熱的なピアノとどこか似ているような気がした。彼女は結局なにを求めていたんだろうか。

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.6

現実から逃げ出したかった2人の架空の犯罪
みんな絶妙にダサくて人間くさい
シリアスなはずなのにジャズが流れていて、クスッと笑えるユーモアのバランス感が丁度いいトラジコメディー

水の中のつぼみ(2007年製作の映画)

3.5

マリーとフロリアーヌのアンバランスな関係が脆くも美しかった
交わっているはずなのに、それぞれがそれぞれの人生を生きていて繋がらない感じ、苦いなーと思って見てた

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.6

みんなの憧れで作られていく幻の東京
生まれた世界で生きていく人と、生まれた世界から出ていく人、ふたつの人生を描いた物語 私はやっぱり後者がいい

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)

4.0

いいなー 
スクールカーストって言葉の語源になったらしい