水際さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.2

息苦しくて不器用で愛おしい、ラストシーン何度見返しても最高

心と体と(2017年製作の映画)

4.7

高くて冷たいカラコロとしたアンビエントがとても好きだった、全体的に透明度の高い映画だった

殺伐とした食肉処理場での風景、白と青が基調とされた映像の清潔さから感じる無機質な冷たさ、彼女の心の中そのもの
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

4.4

高い車や良い仕事や他人に見せびらかすための何かよりも愛あるささやな幸せがいちばん美しいよ、日常のディティールに目を凝らすトロイの美学が好きだった

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.6

光の描写で流れるアンビエントがとても好きだった、映像は言わずもがな流石A24という感じで、特に音の使い方が綺麗で素敵、全体的に癒される映画だった
リリシュシュはずるいよ〜

N・P(2020年製作の映画)

3.8

吉本ばなな作品の文章美を無声映画にすることで、言葉としての美をフォーカスするという監督の意図は理解できる
たったの1時間で1冊の小説を再現するのは不完全になりうるという前提の下で言うと、もう少し余白を
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シェイディー・グローヴ(1999年製作の映画)

3.5

酔っ払ってかける電話、淋しさの行き先を求めた夜 既視感だった

落下する夕方(1998年製作の映画)

-

みんな哀しそう
原作読んでみたいけど、ちょっと億劫、花子みたいな子をみているのは心がしんどくなってしまうから

カランコエの花(2016年製作の映画)

-

あの子が好きそうだなって思ってた

邦画ってなんでこんなに演技が演技っぽいんだろう、見ててちょっと恥ずかしくなる感じ

伏線回収とか構成はうまいと思った

コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

-

ジムジャームッシュはボーッとしたい時に見るのが好き
クスッと笑えてコーヒーのようにほろ苦さが残るオムニバスで、湯気のように緩やかに流れる時間が心地良い
私も喫茶店でコーヒー&シガレッツしたい

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.8

未来のための選択をしない彼女は、今の自分に嘘をつかない、正直でいるための責任を負っている 

結果誰とも結ばれなくとも愛する人とちゃんと愛し合っていたという過去は確かなもので尊くて、微かな砂金のような
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恋する惑星(1994年製作の映画)

3.8

金城武の日本語めっちゃ好き、キュンキュンするね〜〜サントラがいい フェイウォンの曲は映画見る前から知ってたけどより好きになった
モーション遅くなるシーンとても良い

サマーフィーリング(2016年製作の映画)

4.6

瑞々しく美しい夏の描写とは対照的に心に靄がかかったような淋しげな表情の登場人物たち、3つの都市での夏を経て徐々に靄が晴れて澄んだ表情になっていく様子が印象的だった

悲しみをどのように乗り越えていくの
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珈琲時光(2003年製作の映画)

-

演技を見てるように全く見えなくて登場人物たちが媒体を通して映されているのではなく映画を見ている人間とも繋がった日常的な世界線にいるみたいでこんなに親近感のある映画は初めてだったから驚いた。役者さんが日>>続きを読む

2つ目の窓(2014年製作の映画)

4.2

自然の中で巡り巡る生と死と愛、これらを見つめ続ける人々の眼差しの切実さがすごく印象的だった 口よりも目で伝える語りの方が時に多くのことを語り、大きな力を含んでいることを改めて感じた 

命はやがて海へ
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

-

絶対にフィンランドに住もう🇫🇮
プールで泳ぐシーンだいすき

FLIRT/フラート(1995年製作の映画)

-

このジレンマ身に覚えがある
側から見ると滑稽だが当の本人は至って真剣 結局のところ正解とかないんだよな〜欲張っちゃいけないのはわかるけどどちらも手放せないのが本音 でも後悔があるからこそ次があるのだと
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私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)

3.5

待つことに慣れてしまった彼女は感情が消えた生活をしていた 部屋の中でひとり手紙を書いたり読み返したりたまに砂糖を食べたり(異常さが垣間見える)する生活の中でこびりついた孤独が映し出されていた

孤独を
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初恋(1997年製作の映画)

3.7

金城武とリーウェイウェイの絡み、絵面良すぎないか.....微笑ましくて可愛くて嗚呼....内容兎も角より色彩美とカット割、世界観が良い
監督が映画内で喋ってるのは笑った

変形された時間での儀礼(1946年製作の映画)

-

時間の経過が一定じゃない
虚構と現実が交錯してくる
シュルレアリスム

KOTOKO(2011年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーを観ているかのようだった
ここまで振り切った表現をCoccoが演じ切れたのは彼女自身が役と一体になったからではないかと思う だからこそCoccoというアーティストを、人間を、もう少し知
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六月の蛇(2002年製作の映画)

3.4

主人公が雨の薄暗い世界で植物に囲まれて恍惚の表情を浮かべるシーンが素敵

カウンセラーである女性にとって大事なのは道徳心で、そんな社会的な自分とは裏腹に欲求は非道徳であること、女であることは非道徳?
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

4.0


「ただ人の声を聞いていたいだけではないだろうか、寂しいと感じたくなかっただけではないだろうか」
自分がまだ大丈夫なのか確認する作業、とてもよく分かる

映像を撮ることは虚構の構築。
現実が虚構に取り
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午後の網目(1943年製作の映画)

3.8

静かなる狂気........
音の使い方が独特でアンビエントのようだった

桃色ベビーオイル(1995年製作の映画)

3.6

指を加え見えるもの全てに不安を抱き俯く19歳の女の子。繰り返される「大きくなったらどうしよう」という台詞に込められた20歳、大人になってしまうことへの恐怖が感じられる。切り取られた体は成熟していて”女>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

4.2


「これはパラドックスだ。母を愛せないが愛さないこともできない」
「僕が今日死んだらどうする?」「明日私も死ぬわ」