京都シネマにて。
「終わらせてはいけない」という言葉の生まれる根源を探り、潜り、追っていくような6時間12分。暗がりでメモを取りながら観る。決してこの映画は感想を言葉にできるようなものではなくて、今ま>>続きを読む
出町座にて。
冒頭の草原と崖、馬の親子を映す象徴的なシーンから涙が溢れかけて、これが2時間続いたら涙腺が持たへんなとひやひや。その後はハンディカメラゆえの画面揺れによって別の冷や汗をかきつつ観た。>>続きを読む
アップリンク京都にて。
みんながみんな、何かの病気。
入れ子構造の共依存。
産みにまつわる痛みの描写のリアリティ。
序盤に車と性行為へ及ぶシーンはもちろんのこと、ラストへ向かうスピード感もあまりに>>続きを読む
左回りの動きが印象的だった。上手くいかないビラ配りに苛立つ娘 楓の足踏みや、名無しの山内に計画の継続へ誘われる父 智を映す屋上のカメラワークや。逆進する時計の針を連想した。(「パラサイト」だけに、じゃ>>続きを読む
記録(過去)
ほとんど初めて観て聴いたeastern youth。以来「青すぎる空」「矯正視力〇.六」が大好きになった。
写真という点と映像という線。
猟奇性やロマンスなど色々な可能性が見えながら、何が起こるでもなく出会っては穏やかにそれぞれへと分かれていくさまの人間らしい日常性。
写真部と吹奏楽部のくだり、あとエンドロ>>続きを読む
田中みな実さん演じる本田まみがいわゆる「丁寧な暮らし」な整えられた部屋で、MacBookでなくポメラを使って執筆している姿にとてもぐっときた。あの仕事道具一つでライターとしての彼女の揺るぎない尊厳を言>>続きを読む
伊藤沙莉の淀みない笑顔を見ただけでいっぱいになってしまう胸が、いつの間にか生まれているのかもしれない。
戻れない事実への確信と等分で存在する、戻らない決断への愛情。一番の願いが叶わなくても毎日はまた別>>続きを読む
記録(過去)
高校の現代文で観た。雨のシーンについて書いた感想を褒められて嬉しかったことを今でも思い出す。
あたご劇場にて。
他者(や、観者)から見れば信じられないような行動でも、その人の中では正義と合理があること。
世武裕子さんの劇伴が作内で全く意識させられることがないほどの自然さを放っていて、エンドロー>>続きを読む
数ヶ月前に観た記憶だけがあり記録を忘れていたことから伝わる、いかに疲れたかの度合い。メモによると5日かけて観てる。「表出化はしておらずとも根底にある互いの性別役割に基づく固定観念が、往々にして別れの原>>続きを読む
イッヌ…………
用心や道程を超えてくる偶然性。「愛の渦」にも出てる駒木根隆介さんがすごくよかった。「空白」の予習めいて鑑賞。