あおさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

タクシーハンター(1993年製作の映画)

3.7

記録。
行動の合理性への納得と勢い、取り巻く人の反応。

孤狼の血(2018年製作の映画)

3.6

記録。
ヤクザ映画における古典的なジェンダー規範、意外と興味深かった。

水俣曼荼羅(2020年製作の映画)

4.3

京都シネマにて。
「終わらせてはいけない」という言葉の生まれる根源を探り、潜り、追っていくような6時間12分。暗がりでメモを取りながら観る。決してこの映画は感想を言葉にできるようなものではなくて、今ま
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14歳の栞(2021年製作の映画)

4.0

出町座にて。

冒頭の草原と崖、馬の親子を映す象徴的なシーンから涙が溢れかけて、これが2時間続いたら涙腺が持たへんなとひやひや。その後はハンディカメラゆえの画面揺れによって別の冷や汗をかきつつ観た。
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

アップリンク京都にて。

みんながみんな、何かの病気。
入れ子構造の共依存。
産みにまつわる痛みの描写のリアリティ。

序盤に車と性行為へ及ぶシーンはもちろんのこと、ラストへ向かうスピード感もあまりに
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さがす(2022年製作の映画)

3.8

左回りの動きが印象的だった。上手くいかないビラ配りに苛立つ娘 楓の足踏みや、名無しの山内に計画の継続へ誘われる父 智を映す屋上のカメラワークや。逆進する時計の針を連想した。(「パラサイト」だけに、じゃ>>続きを読む

劇場公開版 eastern youth 日比谷野外大音楽堂公演 2019.9.28(2020年製作の映画)

4.2

記録(過去)

ほとんど初めて観て聴いたeastern youth。以来「青すぎる空」「矯正視力〇.六」が大好きになった。

(2017年製作の映画)

3.6

写真という点と映像という線。
猟奇性やロマンスなど色々な可能性が見えながら、何が起こるでもなく出会っては穏やかにそれぞれへと分かれていくさまの人間らしい日常性。
写真部と吹奏楽部のくだり、あとエンドロ
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ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.7

田中みな実さん演じる本田まみがいわゆる「丁寧な暮らし」な整えられた部屋で、MacBookでなくポメラを使って執筆している姿にとてもぐっときた。あの仕事道具一つでライターとしての彼女の揺るぎない尊厳を言>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.4

伊藤沙莉の淀みない笑顔を見ただけでいっぱいになってしまう胸が、いつの間にか生まれているのかもしれない。
戻れない事実への確信と等分で存在する、戻らない決断への愛情。一番の願いが叶わなくても毎日はまた別
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舞姫(1989年製作の映画)

3.6

記録(過去)
高校の現代文で観た。雨のシーンについて書いた感想を褒められて嬉しかったことを今でも思い出す。

空白(2021年製作の映画)

3.9

あたご劇場にて。
他者(や、観者)から見れば信じられないような行動でも、その人の中では正義と合理があること。
世武裕子さんの劇伴が作内で全く意識させられることがないほどの自然さを放っていて、エンドロー
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.8

数ヶ月前に観た記憶だけがあり記録を忘れていたことから伝わる、いかに疲れたかの度合い。メモによると5日かけて観てる。「表出化はしておらずとも根底にある互いの性別役割に基づく固定観念が、往々にして別れの原>>続きを読む

ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.7

イッヌ…………
用心や道程を超えてくる偶然性。「愛の渦」にも出てる駒木根隆介さんがすごくよかった。「空白」の予習めいて鑑賞。