hsuさんの映画レビュー・感想・評価

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スキャンダル(2019年製作の映画)

3.1

メディアの嫌な部分がこれでもかとてんこ盛り。セクハラ、パパラッチ、報道姿勢、局内の人間関係etc..... 「視覚メディアなんだぞ」の一言で女性が従わざるを得ないような状況に追い込めるほどの権力。異常>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.2

Truman が偽りの理想郷から脱却し True man になる物語。設定と世界観の作り込みが精巧で、本当にこんな番組あってもおかしくなさそうと思えるくらい。毎朝自宅から出勤していたように今度は新しい>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ ライブ・エイド完全版(2018年製作の映画)

3.8

劇場未公開の「We Will Rock You」「Crazy Little Thing Called Love」の2曲を追加し、あらたに再編集されたディレクターズカット版。スターの光と影を描くストーリ>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

3.3

147分と上映時間はシリーズ最長。見せ場もその分増えた。ただ中盤のカーチェイスは少し冗長に感じた。終盤にド派手な山場を用意してたわけだからもう少し短くてもよかったのでは。ヘリで無茶したり肉弾戦や崖登り>>続きを読む

ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.8

純粋にシナリオがここまで鑑賞した5作中最も面白かった。冒頭の飛行機スタントや中盤のカーチェイス、バイクアクションはシリーズ屈指。それ以上に本作では頭脳戦や駆け引きといった面で魅せるキレ者のイーサンが戻>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.6

画は4作中(5、6は未視聴)最も派手。ハイテクなガジェットを使いこなすスパイ要素もたっぷり。一番の見所はやはりブルジュ・ハリファでのクライムと降下。その他のトム・クルーズのスタントなしのアクションも見>>続きを読む

ミッション:インポッシブル3(2006年製作の映画)

2.7

スパイ稼業と結婚に揺れるイーサン。マスク作りの工程を見せる試みは斬新。前作よりはスパイ要素もありつつアクションはより派手に。今作はイーサンにとって苦しい展開が多かった分、あの決着の付き方では物足りなく>>続きを読む

ミッション:インポッシブル2(2000年製作の映画)

2.2

アクション、銃撃戦、格闘描写増し増しで前作とはかなり違ったテイストの作品に。トム・クルーズにこれをさせるためにそうしたんだろうなというシーンや展開が多い。そのせいでこの状況でなぜそんな手段を取るのかと>>続きを読む

ミッション:インポッシブル(1996年製作の映画)

3.0

潜入シーンなんかはスリリングでこれぞスパイ映画という感じ。変装やガジェットなんかも上手く活用されていたと思う。ただ終盤の展開はもっとスタイリッシュにして欲しかった。

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

3.8

約4時間ぶっ通しで鑑賞。ストーリーの大筋は割と劇場公開版と変わらず。それでいながら作風は別物といっていいほど。ヒーロー譚を神話的に描いたザック・スナイダーらしさは健在だし、チーム結成の過程やキャラクタ>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スターであるために自分を偽って仮面を被り続けたジョンは本来の自分を死なせてしまったのだと。ジョンとルパートは家庭環境こそ似ていたが、二人を取り巻く周囲の環境は正反対と言ってもいい。ジョンは家族や恋人、>>続きを読む

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

どこを切り取っても美しい、繊細な作品。本作のコンセプトは女性の眼差し。画家であるマリアンヌは観察者、そのモデルのエロイーズは観察対象という一方通行に思える関係が実はそうではなかったことがわかる中盤、そ>>続きを読む

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.8

心臓を握られているような嫌な緊張感を序盤からずっと維持したまま終盤にかけてどっと恐怖が襲ってくる。絶妙に感情移入はさせないような作りになっていて、キャラクターの内面を窺い知りながらも傍観者として外から>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.7

戦地で片目を失った女性ジャーナリストの伝記映画。それほど激しい流血描写があるわけではない。それでも戦争の凄惨さがまざまざと伝わってくる。戦場にいるのは大嫌いだが駆り立てられる。普通の暮らし方を知らない>>続きを読む

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.8

人種差別という重いテーマを扱いながらも上手くエンターテインメントに落とし込んだなと。カタルシスの後にやってくるやるせなさで現実はそう甘くないんだよというのを示したのかと思いきや最後の最後にこれでもかと>>続きを読む

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

2.8

もう少し領主としてのバックボーンを描くべきだったかなと。何不自由なく暮らしていた領主から義賊へと変わるまでの過程が戦闘訓練のみで精神的な成長がほとんど感じられない。そのせいで主人公のキャラクターもいま>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.8

観終わってまず思ったのは生きるのってなんてめんどくさくて、なんてしんどいんだということ。でもその中で自分なりの幸せを追求していくのが人生なんだろうなと。内容に関しては構成が巧み。こうすることによって青>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今作はダイアナとしての部分にフォーカスを当てていた印象。個人の願望とヒーローとしての使命との狭間で揺れ動くダイアナの葛藤みたいなものの描き方はすごくよかった。スティーブと決別して街を全速で駆け抜け飛翔>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

このシリーズの魅力はやはりなんといってもアクション。見せ方が上手いし、バリエーションも豊富。本使ったり、馬使ったり、犬使ったり。バイクでのアクションもすごい。そしてキアヌ・リーブスの凄さを改めて痛感。>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

3.2

VFXの進化は序盤からひしひしと感じた。昨今の時勢もあり、これまで以上に女性陣の活躍が目立つ。シリーズにカムバックしたリンダ・ハミルトンはもちろん、今作から登場のマッケンジー・デイビスもよかった。筋肉>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.6

何が本物で何が偽物なのか。自分自身の存在意義を知るための旅。ドゥニ・ヴィルヌーヴらしい哀愁のある物語に仕上がっている。ロジャー・ディーキンス、ハンス・ジマーのお二方もさすがの仕事っぷり。そしてライアン>>続きを読む

ブレードランナー ブラックアウト 2022(2017年製作の映画)

3.0

ブレードランナー2049の前日譚・短編三部作の一作目。味のあるタッチは世界観にマッチしてるし背景も細部まで作り込まれていてハイクオリティ。

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.7

リドリー・スコットが最も好きだと公言しているバージョン。オリジナルネガを修復。さらに最先端のデジタル処理が施され映像もクリアに。リマスターはリドリー・スコットが監修しサウンドもオリジナルを再編集した。>>続きを読む

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

3.7

リドリー・スコットの意図により近いバージョン。デッカードのナレーションとエンディングの『シャイニング』のアウトテイクが削除された。またユニコーンの夢のシーンの追加により物語の解釈の幅が広がった。

ブレードランナー 完全版(1982年製作の映画)

3.7

オリジナル劇場版と似ているが海外用・ビデオ用に数秒の暴力シーンが追加されている。

ブレードランナー(1982年製作の映画)

3.7

エンディングはリドリー・スコットの意に沿ったものではないため取ってつけた感は否めないが、『シャイニング』のオープニングのアウトテイクを使用した空撮映像は個人的にはすごく好き。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.5

ウェス・アンダーソン独特の世界観に日本らしさをこれでもかと詰め込んだ印象。ストップモーションアニメだからこそ表現できたウェス・アンダーソンらしさ。冒頭でルールを提示して最後まで日本語と英語を併用する設>>続きを読む

愛犬とごちそう(2014年製作の映画)

3.6

犬と食べ物を通してみえてくるもの。ほとんどせりふなし、6分という短時間でここまで表現しているのはすごい。

ベイマックス(2014年製作の映画)

3.2

これぞマーベル・コミック原作という王道ヒーロー映画。原作からのディズニーらしい改変は良い方向に作用していたかなと。ストーリーも無駄な展開が少なく非常に明快。特に舞台となっているサンフランソウキョウの造>>続きを読む

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.3

舞台は私的住みたくない街ランキングぶっちぎり1位のゴッサムシティ。今作のテーマはズバリ自立、巣立ち。アクション、サントラ、ロケーションは凄く良いのに肝心のストーリーがお粗末。そのせいでラストのカタルシ>>続きを読む

トランセンデンス(2014年製作の映画)

2.7

科学技術の脅威と可能性だけでなく、肉体という器を失ったら何を持って自我を証明するのかという哲学的なテーマを扱った作品だった。ただ身勝手な連中が多すぎて登場人物の誰にも感情移入できなかった。

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.6

断片的に与えてきた情報を終盤にきちんと回収してくれる。高機能自閉症の主人公を演じたベン・アフレック、結構ハマり役だったなと。

めまい(1958年製作の映画)

3.8

バーナード・ハーマンの音楽が素晴らしいのはもちろん、その使い方も抜群に上手い。過去の出来事はどこかに、または何かに必ず痕を残すし、そしてそれは亡霊ともいうべき存在になり得る。この映画の登場人物はそうし>>続きを読む