MKさんの映画レビュー・感想・評価

MK

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ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

バッドマーン♫な陽気?なダークヒーローを真面目に取り沙汰したすごい作品。
日本でいうなら浦沢直樹さんが手塚治虫の鉄腕アトムをplutoで見事にリメイクしてみせたかのような鮮やかな新解釈だったのかなと思
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いまを生きる(1989年製作の映画)

4.0

とても良かった…
青春の素晴らしさ、そんなものを犯そうとする家父長制とか権威主義とか。
青春を自由のままに解き放つことがないことは洋の東西は関係なく大人たちの都合でしかないことと、青春のエネルギーは制
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フォロウィング(1998年製作の映画)

4.0

低予算、出演者四人。
時間軸の操作と物語の入れ子構造といったその後の作品の重要な構造の片鱗が垣間見える作品だった。

そしてどの作品もそうだけど、とにかく音楽のセンスが卓越してる!

持て余した時間を
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あまろっく(2024年製作の映画)

4.0

尼崎にある水害から街を守る日本一大きな閘門、通称「あまろっく」をモチーフに紡がれた物語。

高学歴ニートのアラフォー女子とその父親と20歳の超絶美人の再婚相手が織りなすほっこりコメディー。

もうコッ
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.2

『全員が42番を着れば違いがわからない』
存在は知っていたけど観たことのなかった本作を大谷選手の42番姿をみたこともあり鑑賞…泣くしかないやつだった。

もちろんながらメジャー初の黒人選手ジャッキー・
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憧れを超えた侍たち 世界一への記録(2023年製作の映画)

5.0

濃密度の情熱大陸スペシャル!な感じ。

全員イケメン過ぎる…終始うるうるしっぱなし。

実績、実力、名声どれを取っても申し分ない日本野球界のスーパースター達が笑って泣いて抱き合って…スーパースターしか
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毒娘(2024年製作の映画)

4.0

なんか変な家と比較するレビューが多いけど、『変な家』より『一級建築士矩子の設計思想』の方が好き 笑。 

変な家は建築確認が下りないだろな…あんな室名表記してたら不動産屋がアウトだろうなぁ…なんて。
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

アッという間の3時間。
音楽や効果音の助けもあった気がするけど、物理的思考劇な一面もありながら、生い立ち、量子力学との出会い、核兵器の開発、そして名声を奪われてからの日々…それぞれのシーンが輻輳しなが
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

愛すべき家族に囲まれて生涯の最後を迎えたい…こんな平凡なことを2020年代を過ごす若者がリアルに考えているのか?はたまた1990年代にぐらいのクリエイターのノスタルジーかは是非とも議論いただきたいけれ>>続きを読む

SOUNDS LIKE SHIT the story of Hi-STANDARD(2018年製作の映画)

5.0

hi-standard、brahman、thee michelle gun elephant。アカデミックな楽曲の優劣なんてどうでも良くて、10代の自分にとってヒーローだったバンド達…もちろん他にも沢>>続きを読む

すべての夜を思いだす(2022年製作の映画)

4.2

仕事がら見慣れた多摩ニュータウンが素材と聞いて鑑賞。とても素敵な映画だったけど、被写体が公営住宅だけだったのは少し残念だったなぁ。

ニュータウンに迷い込んだり、ニュータウンで仕事をしてたり、ニュータ
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コットンテール(2022年製作の映画)

4.0

ウィークポイントにメガヒット…号泣。

最愛の妻の死と圧倒的な欠落
父と子の葛藤と絆の修復
家族の再生と萌芽

言ってしまえばモチーフは単純明快。
そんなモチーフをrabbit、イギリスの美しい自然や
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

4.5

観に行って良かったー。

すごく好きな雰囲気の作品…結構泣いた。
観ている最中の感覚としては不思議と「ベイビー・ブローカー」が想起された。

自分の不遇や不運に対する怒りや悲しみの対象が外界に向かない
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

最近この手のワクワクを山﨑賢人くんからしかもらってない気がする…ありがとう、とっても楽しめた。

ミスミソウから山女まで、色々と魅せられる山田杏奈ちゃんのアシリパさん観たさもあって、漫画予習の上で鑑賞
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ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)

4.0

韓国版を劇場で観ようとするも満席だったのでまずはこちらを鑑賞。
何となくジャケットのスタイリッシュな感じからサイコ系なのかと後回しになっていたけど、女性二人の成長、友情というフィルターを通しながらも、
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レディ加賀(2023年製作の映画)

2.5

空いた時間に映画を観ようと思うも意中の作品はなかったので、大変な苦労をされている石川県に思いを馳せるのも良いかと鑑賞。

21世紀美術館や加賀片山津温泉 総湯を目当てに車で安旅行したあの頃を思い出す。
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違う惑星の変な恋人(2023年製作の映画)

2.5

否定的な感想はないんだけど単純に自分には合わなかった。

よくあるのか、最近増えたのか、あるいは自分が好きだからよく目にするのか…物語の進展というよりはシチュエーションごとの会話を楽しむ映画。

いろ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

ある意味こんなに建築界のノーベル賞などとも言われる、プリツカー賞受賞者、その他佐藤可士和さん、片山正通さんといった著名なデザイナーの作品が一堂に会する映画作品はないかも。。  

施錠すると見えなくな
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.8

ロバ。驢馬。
馬ほどの輸送能力はないけれど生命力というか手間要らずで繁殖され生存している種なのかな。

繁殖し過ぎれば乱獲され、減り過ぎれば保護されるような、人間の都合でいかようにもされてしまう都合の
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ビヨンド・ユートピア 脱北(2023年製作の映画)

4.5

『戦争は平和なり 』
『自由は隷従なり 』
『無知は力なり』

言わずと知れたジョージ・オーウェルの「1984」の一節が繰り返し想起される映画だった。

作品は二つの家族の脱北をせざるを得なかった事情
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21世紀の資本(2017年製作の映画)

3.5

足知者富…

「資本とイデオロギー」が平積みになっているのを見かけて、ボリューム少なめな寄稿や書籍は拝読しているものの、その分厚さにヒヨってまだ読めてない本棚で待機中の「21世紀の資本」を読まねばと思
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

『紅だーっ』
『終始裏声が気持ち悪いです。』
笑ったー。

カラオケ好きのブラック企業のカラオケ大会でビリになると社長から一生消えないお絵描きを身体に刻まれる罰ゲームあり。
そんな罰ゲームを回避するた
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

癒された。。

朝ドラと24時間テレビのドラマを足して2で割ったような爽やかさ。文化庁が絡んでるのかと思うくらいに。

メタモルフォーゼ…変化、変身。

歳を重ねた女性と人生を歩み始めたばかりの少女が
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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

4.5

人生の最期に想いを馳せる感慨深い二時間になった。

自分の人生が曲だとして、もうアウトロに差し掛かっているとしたら…とは邦画『辻占恋慕』にあったやり取り。
Stevie wonderのisn't sh
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.2

観たいなぁと思ってて観てなかった映画を鑑賞…ダメだどうにも泣けた。

生涯の友だちと信じてやまない人たちがみんなこの世にいてくれることに感謝しかないひと時だった。


自分たちにしか分からない価値観、
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

3.6

パニック系社会派ヒューマン・ラブストーリー…何だそれ?

盛りだくさんなのか自分が捉えきれなかっただけなのか、なんとも感想が散らかる映画だった。

日本の住宅公団のような戦後の高度経済成長期のマンショ
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トンマッコルへようこそ(2005年製作の映画)

4.5

宝くじの不時着…がきっかけという何ともよく分からない動機で再鑑賞…めっちゃ泣けて仕方なかった。

朝鮮半島の未開の地にでもあるらしいトンマッコル、子どもような純粋な村という名前。日本でいったらペンギン
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宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきました(2022年製作の映画)

3.5

あー笑った。 

ハナ〜奇跡の46日間〜を思いっきり不謹慎にした感じ?

といっても南朝鮮の兵士が拾ったロトくじの当たり券が北朝鮮に舞い込んでしまい、拾った兵士が当たり券と知り賞金を山分けしようと画策
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ティル(2022年製作の映画)

3.5

リンチ(私刑)
・国家ないし公権力の法に基づく刑罰権を発動することなく、個人または特定集団により執行される私的な制裁。
・社会的な非行を行った者に対し、法的手続なしに加えられる集団的な暴力的制裁。
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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

3.5

尺の短さと童心を取り戻すべく鑑賞。
ほっこりした。ただ不朽の名作とされていたのは鉄人兵団だったのか…ちょっと残念。

とある惑星の戦争に子供達が急に協力すると言うありえないシチュエーションとすんなり受
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トイ・ストーリー3(2010年製作の映画)

4.2

とても良い作品との噂は知っていて、サービスのラインナップにあったので鑑賞…落涙。

プーさんの実写版にも通ずる、子供のイニシエーション、モラトリアムを忘れ去られた人形たちを通じて描いた物語かな。

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TENET テネット(2020年製作の映画)

5.0

毎度の超長編に身構えてしまい、ようやくの鑑賞になってしまったけれど、観終わってみれば納得の満足感。
意識構造にまで踏み込んだ視覚世界のインセプションとはまた違う、エントロピーの可逆性にフォーカスした時
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.0

年内最後は機内にてマリオブラザーズ!
上映時、意外?に人気で鑑賞を断念していた本作に、コロナ後初の海外旅行の機内で観られるなんて本当に感激。

キャスケット?にオーバーオール、ヒゲを蓄えた背の小さな兄
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そらのレストラン(2019年製作の映画)

3.2

「しあわせのパン」での大泉洋と原田知世の夫婦像と物語が好みでふたたびそんなものを味わいたくて鑑賞。

北海道の美しい風景と美味しい食材、悪意のなさそうな愉快で素敵な人たち…とまではしっくりきてたのだけ
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市子(2023年製作の映画)

2.5

個人の不在と周囲の証言で一人の人物を浮き彫りにしていく構成?
しかも浮き彫りにされていく人物は決して幸福とは言えない…というより個人の幸福感なんて他人がとやかく言うものではないと訴えかけてくるような物
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あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年製作の映画)

3.9

『おめでとうございます』
『ありがとうございます』
『死にに行くんだよ?』
『使い方間違ってんじゃん… 』

現代の、進路にも人生にも葛藤する18歳の高校生が太平洋戦争、敗戦間際の日本にタイムスリップ
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