MKさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

2.5

率直に。
映画史に燦然と輝く唯一無二の名作なのは知っていたものの、哲学書を手に取るくらいの覚悟が必要な気がずっとしていたため、覚悟を決めての鑑賞。
セリフの全体を記憶して語ることはできないけれども、詩
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

4.0

これはまたなんともレビューしにくい映画。
主人公の感情に寄り添う映画とでも言うのか…繊細なテーマだけに軽々しくモノが言えないなという感覚。

never rarely sometimes always
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.5

仕事も試験も試合も会場の雰囲気に飲まれるタイプのため劇場も然り。
冒頭の追っかけっことか、ハンカチのシーンとか、群で…の引きのシーンとかもうおかしくておかしくて。

一花ことほなみちゃんの御心に従って
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メンフィス・ベル(1990年製作の映画)

4.0

昔みた映画が動画配信されていたので鑑賞…UNEXT様々。

30年も昔の映画なのに映像が綺麗だった…戦争映画に使っていい表現かは別として。

第二次世界大戦下で除隊を許されるらしい25回の出撃を成し遂
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二百三高地(1980年製作の映画)

2.5

ちょっとあざといかな?と思いつつもこの時期に再鑑賞。
前線のいち個人には許容しきれないほどの憎悪や哀しみを強いてるくせに、肝心要の人肉チェスやってるトップの手には一滴の血すら滲むことのないというリアル
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ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~(2020年製作の映画)

4.2

実話に基づくドラマ。
NHKでオリンピック期間中流されたエピソードを田中圭さんがやり切るなんで聴いたらみたくなって鑑賞しちゃいます。。
リレハンメルのメダリスト、でも怪我に襲われて長野では代表の座を奪
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

5.0

カーリング観てたら観たくなって…ウソ。
久しぶりに見たくてDVD中古で買ったら状態ひどくて途中で止まって悶絶してたら…ありがとうuxext。
十代の頃に観た以来だし、そのあといろんなカルチャーとかアー
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.4

映像や世界観、状況設定は好き。
でもその後のワクワク感かけるというのか…寄生虫vsロボみたいなのが長すぎてやめました…。
でもジャンクヘッドって言ってるのに残ってるのはベッドだけだよね?
何かを記述し
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どうにかなる日々(2020年製作の映画)

3.5

ジェンダーに対するスタンス、生まれ持っての性質あたりを揺さぶってくるオムニバス映画。

どれも投げかけだけというか、とある日常を俯瞰してこちらが見て欲しいところまで見届けずに終わっちゃう感じ。
そうい
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

映像も音楽もとっても素敵だったし、年月が経ってもなんら変わらない人種や社会的な偏見とか差別とか。
そういったものが交錯しながらひとつの愛のあり方を見つめ、綴るというアプローチがロミオとジュリエットや本
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

4.0

武蔵野新宿館でフライヤー見て気になってた作品をunextで鑑賞できた。
なんとなくサブカルっぽいのかなぁと構えてだけど、エンタメ感もあって、見やすい映画だった。
たしかに笑ってちょっと泣けたし。

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キャッチボール屋(2005年製作の映画)

3.8

大森南朋、寺島進などなど。
元高校球児でリストラホヤホヤのおっさんが、昔恋してた現既婚者の同級生に酔った勢いだけで告白するために東京にで戻ったつもりが、目醒めた公園で10分100円のキャッチボール屋と
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第三夫人と髪飾り(2018年製作の映画)

3.5

東南アジアの集落での昔ながらの家族と封建的というのか…女性が今のメジャーだと虐げられているようにしか感じられない物語。見る人の文化やジェンダー、思想などで感想は色々あるのかも。

感覚的な感想だけど地
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消えた画 クメール・ルージュの真実(2013年製作の映画)

4.2

切ない。

とはいえクメール・ルージュすらよく知らなかった無知な自分。
この映画のお陰で知り、少しでも勉強することが出来たので前向きに感謝しないと。

カンボジアでのポル・ポト政権支配下において資本主
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.2

架空の出版社の編集長と編集マンたちを主人公に据えたオムニバス映画?
1925-1975という設定がまず色々と物語っていたのかな?
日本のみならず欧米も様々な熱量と機運で社会が目まぐるしく変わったいった
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闇の料理人クロダ(2022年製作の映画)

4.0

闇の料理人…ほぼほぼ筆記試験に受からなくて無免許で料理人を続けてるっていう設定なため、ブラックジャックの無免許医をトレースしてる風だけど、ただの素人お料理対決に成り下がるっていう構図が面白い。

財布
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エール!(2014年製作の映画)

4.0

CODAがすごく良かったので色々調べてたらリメイクでこちらがオリジナルと知って鑑賞。

ストーリーはほぼ同じなのに感じる印象はもっとカラフルでロック。
フランスの映画ってエッジが効いててすごい。しかも
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人間機械(2016年製作の映画)

4.2

気分的に敢えて明るくない題材のドキュメンタリーを2連発。

人間機械

機械は人間が生み出すもの?
だとしたらこの映像に映し出された人々はなんなの??…みたいな葛藤。

ナレーションもBGMもないなか
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乱世備忘 僕らの雨傘運動(2016年製作の映画)

4.2

雨傘革命を取り扱ったドキュメンタリー。
全容を把握していない自分としては軽々にメモも残しにくいのだけれど。。
予定されていた普通選挙が反故にされ、中央の干渉に拍車がかかることに強い憤りを感じた若者たち
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

いい映画だった。
グリーンブック観た後のほっこり感に近いかな。すごくハッピーな気持ちになれた…ちょっと泣いちゃったし。

CODA…音楽用語にあったなぁなんて知識で鑑賞したけど、children of
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.3

面白かった。

偶然と想像。
タイトルのとおり、偶然が作り出したシチュエーションから想像力を存分に掻き立ててくれる物語だった。

なんか邦画っぽくないというか…ユーモアのセンスがさよなら人類とかヨーロ
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

5.0

動画配信素敵。五年ぶりに鑑賞…やっぱり泣かされたじゃないか。。

この頃から杉咲花ちゃんは演技が素敵。宮沢りえもオダギリジョーも。

そして菊池亜希子さんかとずっと思い込んでたのは篠原由紀子さんだった
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

4.0

なんと2022年を舞台にしたSF!
グッド・アンセスターという本で取り沙汰されていたので鑑賞。

温暖化と人口爆発で食糧も職業もままになっていなそうな世界。
でも富裕層は街区を閉ざして食糧も衛生環境も
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.8

初回作から23年とは…ショック。
建築を学び始めてニューロマンサーやブレードランナー、1984に攻殻機動隊などなど、サイバースペースやら何やらを扱うSFを雑食気味に漁ってた頃に現れた映画でやたら興奮し
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スチームボーイ STEAMBOY(2003年製作の映画)

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善悪の彼岸を渡ったものは死んだもの同然


科学者の魂を資本家に委ねてしまった愚か者じゃ

科学の力を待ってる人がいるって
それは配当金を待っている株主たちのことじゃ

理念も哲学もない発明など災い
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ヴァージン(2012年製作の映画)

4.6

今泉力哉監督の『口ばっか』だけ鑑賞。

女性のいわゆる初体験にフィーチャーしたオムニバス映画らしい。。

制作年度も相まってかどうしても取り沙汰?されてしまう3.11。
でも愛と生命を営むためのセック
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.8

うーん、もちろんあったこともない人物なのに、夜更けに友だちと誰かの思い出話で盛り上がっているような…朝になれば何にもなかったような気もするけど、たしかに何か残ってるような、そんなすてきな映画だった。>>続きを読む

GO(2001年製作の映画)

5.0

あるのかなぁと思って探したらあったので懐かしくて鑑賞。

小学生のころ、スポーツ万能でクラスの人気者。妬みとか僻みではなくて、純粋に好きで友達だった子がこの作品や世間?でいう在日韓国人だったせいか、こ
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ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.8

幸せとは何か?
当たり前に学べる環境があることの幸せ
…に想いを馳せる2時間弱だった。

ブータンの都会?に住む海外転出&ミュージシャン志望のヤル気ゼロの教師が最高に辺鄙な集落の唯一の先生になることに
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音楽(2019年製作の映画)

4.0

なんで音楽始めたんですか?
っていう質問に好きなバンドがこんな風に答えてくれたらオモロいな、みたいな映画館だった。
あと端にも棒にも引っ掛からなかったけど、バンドやってた自分の、最初にちゃんと音が出た
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GUNDA/グンダ(2020年製作の映画)

4.2



セリフも字幕もBGMも一切なし。
ただただ動物たちの日常がスクリーンに映し出されるだけ。
物語と台詞と情景でしか映画の良し悪しを決められないような自分でも流石に色々考えてしまった。

映像が垂れ流
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

4.1

時間から逃げ回ってるんだよ。

人生を秒とか分とかで区切って、
不自由にしてるのは人間だけだ。

それを壁に掛けたり
部屋に置いたり
腕にまで巻いちゃったりな

ディープタイムとか、ロングナウみたいな
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

1.6

物語としては起源を描き切ることで完結できたのかな。
でも自分にとってはジャンプの漫画以上でも以下でないみたい。
人を殺めること、殺めずに人を活かすこと。そんなものに翻弄され、生き抜いていくヒーローが最
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

1.1

ジャケがそれっぽいからついつい手を出しちゃうんだけど自分的に無理でした。

うーん、ラノベっぽい。

オーウェルなんてブタ出てきたから知的な殺戮モノかと思ったらあららのら。
動物農場とウサギと亀が引用
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.2

急に歌い出してもやっと驚かなくなったきた。
トレブルメーカーの人だ!ってそれが決めてではないけど予告編が素敵だったので鑑賞。予告編につられて映画に来れるようになったんだなぁなんて、感激。
物語は予告編
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

1.3

シリーズのどれ観ても否定的な感想しか出てこないパージ。エンターテイメントとして楽しめばいいのかもしれないけど、どうも設定とか、人間性決めつけなすぎな感覚がしっくりこない。。

なのにエピソードゼロ的な
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