MakikoSatoさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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PLAN 75(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭、PLAN75の成立を報じるニュース原稿が秀逸。中立を装って、聞き手から反発を受けない程度に僅か、気付かれないように少しだけ、権力者側に都合の良い方へ誘導する、綺麗で正しい文章。声高に叫ぶ必要はな>>続きを読む

シニアイヤー(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

気軽に見られるコメディだが、主人公と同年代の身としては込められたメッセージにグッとくる。

過去と現在のティーンエイジャー文化を対比する形で見せるが、昔は良かった!的なノスタルジーではなく、アップデー
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ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「コーダ あいのうた」がFeel Good Movieと呼ばれるならば、こちらは紛れもなくFeel Bad Movie。居心地の悪さが面白さ。
オリヴィア・コールマンの繊細な演技はいつもの通り引き込ま
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愛すべき夫妻の秘密(2021年製作の映画)

4.0

アカデミー賞主演女優賞にノミネートされるも、惜しくも受賞を逃したニコール・キッドマン。受賞は「タミー・フェイの瞳」のジェシカ・チャスティンだったが、この両作品に似たような印象を受けた。才能とバイタリテ>>続きを読む

タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)

4.0

並々ならぬ強い信仰心と、上昇志向と派手好きの悪魔合体したような、パンチの効いたパーソナリティのご夫妻。起こした事件の大きさ、社会的インパクトは相当のもので、罪は罪として償わねばならないのは当然だが、タ>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

3.5

なんでも一生懸命な主人公・メイメイと真っ赤なレッサーパンダが、とってもかわいい。応援したくなる。

レッサーパンダへの変身は、性の目覚めのメタファーであり、それを押し殺そうと躍起になる母との葛藤を描い
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

大方の予想通り、アカデミー賞作品賞!これぞ、まさしく、Feel Good Movie.
家族想いの健気な若者が才能を見出され、開花し、自立に向けて歩み出す成長物語は清々しいし、葛藤がありながらも最後に
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

息が詰まる生活。尊重されない。評価どころか、認識すらされない。透明人間のよう。自分が誰でもないような感覚。愛されない。望まれない。相手が望む通りの私でなければ存在している価値がない。特に生まれてこなく>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

楽曲が主役!全てのナンバーが美しく、甘く、カッコよく、ワクワクして、エネルギッシュ。ダンスもキレッキレで心踊る。映画館の大きなスクリーンで観るのが正解。ストーリーはシェイクスピアの「ロミオとジュリエッ>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.5

あの、カンバーバッチ様が粗暴で意地悪で臭いカーボーイ役というので、あー、イメージを覆す役で幅を広げる的な?と浅はかな印象を持ってしまった。いや恥ずかしい。今更、幅広げる必要なんかないじゃん、若造じゃあ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

村上小説の世界観が苦手なので、映画も敬遠していたが、度重なる受賞報道に重い腰を上げた。結果、良かった!3時間もの上映時間を感じさせず、引き込まれる。チェーホフの戯曲のセリフが、あらゆる場面で観ているこ>>続きを読む

ハミルトン(2020年製作の映画)

4.0

ついに日本語字幕がついた。。。長いこと待った!
楽曲もダンスも演出もめちゃくちゃカッコいい。特に、結婚式の巻き戻し演出には震えた。凄い!ジョージ3世の狂人のような歌いっぷりも、上手い。
自分が小学生く
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.0

中世版の#metoo羅生門ということは分かって観たが、予想を超える面白さ。
被害者の必死の抵抗や恐怖、絶望や屈辱さえも、加害者にとっては取るに足らない、ほんのお遊び、興奮を煽るスパイスにしか感じられな
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

大満足のお腹いっぱい。2時間半の長さを感じさせない。過去作の復習はしておいて損はない。でも、本作の前情報はなるべく入れずに観た方が楽しめる。
サム・ライミ版が20年前に公開とは。時の流れの速さに愕然と
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

壮大な、ブラックジョーク。発見者は、政治に利用される、メディアの食い物にされる、SNSで拡散する、有名になって好かれる、嫌われる、家庭崩壊する、疑われる、馬鹿にされる、反社会的なキッズと意気投合する、>>続きを読む

ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

ヴェノムとエディのバディコメディが中心に据えられて、他の要素はざっくり大味。尺も短く、展開もシンプルで早く、良い意味で観た後に何も残らない、カウチポテト映画。正月休みに相応しい。個人的には好きなタイプ>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

観ているうちに、目まぐるしく映画のジャンルが変わっていくような感覚になる。田舎の少女が都会に出てくる青春もの?60年代を追体験するタイムリープもの?音楽とファッションの素敵な恋愛もの?ソーホーの闇を暴>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

3.5

お笑いには疎いが、周囲の絶賛により興味が湧いて鑑賞。とっても良かった!
師匠とタケ、二人の物語。成功したタケの小遣いで、師匠と二人、呑み屋の客を爆笑させる夜のなんと儚く美しい事よ。この一夜を描くために
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.5

一作目はなんだか哲学的でシリアスな印象だった。今作は少しコミカルなムードも含まれており、時代を感じる。過去映像を積極的に織り交ぜてくるのは「総集編」のようでチープにも感じたけれど、先の三部作全て記憶し>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

4.5

「ノマドランド」の監督した人ががマーベル?!という第一印象。いい意味で、あまり裏切られなかった。マーベルの舞台を使って、クロエ・ジャオが描きたいお話を描き切った感じ。原作コミックのファンの評価や感想が>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

5.0

とても新しい物語を観た、という印象。心温まるいい話系?と思いきや、展開はかなりリアルでシビア。主人公を心を病んだ実はいい子というtypicalなキャラにせず、メンタルヘルスに関する社会課題の視点も交え>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

5.0

あの「RENT/レント」を生み出した、ジョナサン・ラーソンの自伝ミュージカル。瑞々しく、躍動感のある楽曲に心躍る。彼に、こんなにも焦燥感に駆られ、どん底でもがくNYの日々があったこと、そして、それを作>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

池袋のIMAXとの相性が良いとのことで、少し遠いけど、そちらで鑑賞。広大な砂漠、浮遊する悪役、砂蟲、砂嵐の中の飛行、上下の画面いっぱいに広がる迫力シーンを堪能できた。
何度も映像化されたSF傑作だけあ
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シンデレラ(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

おそらく、小学校中学年とかローティーン向けですよね、これ?これが現代の子供向け映画かぁ!と40代としては感慨深い。ポップで若干チープな印象だが、girls be ambitious のメッセージが強く>>続きを読む