honeyhollowさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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天上大風(1956年製作の映画)

2.5

まあ筋はおもしろいのだけど、演出に源氏鶏太の軽妙さはないし人が無駄に多い故に日曜日のTBSドラマで再現できそうみたいに思えちゃう。伊豆肇かっこいいなあ好き好き

地の果てまで(1953年製作の映画)

3.5

馬喰の凄まじさに兼人を思いつつ、久松センセー的な罪と罰にわだかまりも持ちながらやっと二人は背景の列車に乗った…!と思うしかないですよ

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

2.5

その精緻さ、お屋敷事件のクリスティ風味や他力本願セレブのゲスっぷりもウキウキするけど、動機にひねりがある「9人の翻訳家」のほうが断然好み。初ホワイトシネクイント、四人で涼しく鑑賞(中央寄りならそんな悪>>続きを読む

風の電話(2020年製作の映画)

2.5

さすがのドキュメンタル。序盤のヒロインの台詞がおばの渡辺真起子を呼ぶいくつかの「広子さん」しかないのに全部感情が異なっていて、それが彼女佇まいに合致してよかったにしては、同じテクスチャーの慟哭シーンが>>続きを読む

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.0

「利益の低い国から殺す!」ブレないランベール・ウィルソンさいこう!

血の婚礼(1973年製作の映画)

4.0

一見変哲もなくみえる情事と犯罪の筋書きが無垢だか無垢を借りた何かだに瓦解させられる不気味さよ。そういえば冒頭のさまざまな他愛のない街角のショットの繋ぎの危うさからして不穏でゾワゾワした。それにシンクロ>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

2.0

ポップな色彩設計やら歴史的な活用なんかがヒーロー物語を上滑りしてゆく悲しさ。骨格鮮明なわりにお姉ちゃんの死の不思議。デヴィッド・ボウイに比べてビートルズが不憫でならない。かわいい男児のハグの執拗さにあ>>続きを読む

朝の波紋(1952年製作の映画)

3.0

たいした話ではないけど、好敵手と思われた岡田栄次のボロが出ていくさまを注視。業務的なパートナーとして一緒に独立しよう(結婚しよう)からタクシー代のお小遣いあげるよ!までの残念な落差。体操服の良さん、半>>続きを読む

(1960年製作の映画)

4.0

手込めを狙う柳永二郎が手を伸ばす蛾入りのナイトスタンド(元凶たるなぜに同室&翌朝力みなぎるゴルフのショットの繋ぎ!)、嵐の停電の夜に蝋燭の灯で胸襟を開くと思いきやピンポイントでマチ子を責める転がった懐>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

2.0

緻密につくられているけど余白がなくて圧倒的にわたしの映画じゃない感。〆の蛇足感もアレだが、留守中の宴会に潮目が変わる雷がつんざいて、それに言及する台詞とかダサー

異教徒の旗印(1954年製作の映画)

-

画面ちっさい

ジャック・パランスの善悪取り混ぜた堂々たるさまも見応えあるけど、ジャック・パランスに蹂躙され続けるアリソン・ヘイズの運命論的な置きどころもまたよし。

ラストレター(2020年製作の映画)

2.0

ドローン俯瞰で車が入庫したり必ずフォーカスされた動きがあるのと、福山雅治のいる仏間に広瀬すずより先にまず近づく森七菜に片思いの宿命感がみえる業みたいのがよかった。まあ、犬の散歩のふたりとの白昼夢のよう>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

お前が泣くのかよ!とオリヴィア・ワイルドに突っ込みつつ、ポール・ウォルター・ハウザーの笑ってしまう困った依頼人っぷりと爆破シーンの臨場感やFBIとの駆け引きの緊張感のバランスに痺れる。愛する権力に追い>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.0

クリスチャン・ベールが反発しながらもはじめてフォードの試走車に乗って、もう一周してくるわーで場面転換する軽やかさが大局の成功物語にとらわれないほろ苦さ通ず妙。マット・デイモンのセコ作戦。マクラーレン学>>続きを読む

ドノバン珊瑚礁(1963年製作の映画)

4.0

「タバコ・ロード」を想起させるハチャメチャドライビングと居酒屋のビール瓶に敬意のない喧嘩の傍若無人に反して、義姉妹の葛藤混みの交流の品の良さがなかなかたまらない。島の歓迎のある種様式美の中、エリザベス>>続きを読む

(1941年製作の映画)

3.0

いずれ軍馬といえども別に国策ほどでもなく、岩手山の泰然と生活・風俗史を丹念に描くそれ。列車の弟を送る乗馬の美しさの見事。それでも時間をかける越冬の厳しさが胸を打つ。ゆるゆるの生活誌の中、子馬誕生でない>>続きを読む

春の戯れ(1949年製作の映画)

3.5

二大巨頭のメロドラマより、越後屋三島雅夫がデコちゃんをぬらぬらと後添いに望む以上の気持ち悪い純情(膝に一瞬座らせただけでさめざめ泣いちゃうの)よ。そのできた人格さでそれ以上の極楽をみたり、それでもまだ>>続きを読む

永遠のガビー(1934年製作の映画)

4.5

またヴェーラで女映画特集があったらかけてほしい

ポゼッション(1981年製作の映画)

4.5

映画館はじめがコレで最高。再見ながらスクリーンはじめてだったので最初の暴れん坊カフェから男児の入水まで他人と笑いながら共有するのもまたよし。撮影素晴らしいなあ。とにかくファーストショットが大好きです

ランジュ氏の犯罪(1936年製作の映画)

4.0

最大限活かされるアパルトマンの中庭空間の素晴らしさといったら。手込めにされた末の妊娠を恋人に告白~死産の省略の小気味よさ。ちょっとしか登場しない聞き手のおっさんどもの心意気に送られるラストショットの美>>続きを読む

影なき殺人(1947年製作の映画)

3.5

冤罪に利権が絡む硬質上等ながらダナ・アンドリュース以外の見分けのつきにくいおじさんにとらわれ過ぎないのが吉&見応え増幅。ゆるゆる容疑者指名手配にコメディ要素があるのに、そこは可愛げのないエリアカザン。>>続きを読む

裏切りの街角(1949年製作の映画)

3.5

冒頭、ランカスターと絡むイヴォンヌ・デ・カーロの、斜め撮しから若干ロンパリ気味の眼差しが真っ正面に見据えられる宿命感。ランカスターのダメダメ感に悶えつつ、煙草売りの向こうに、隙を許すロータリーの端に、>>続きを読む

眠りの館(1948年製作の映画)

4.0

お館の背景の橋のゴージャスさに対して写真館のそれの荒み感。徹底的に裏切られるコルベールの陽性に合致するカミングスの粋さに対しての悪役の背景不明の不気味さの落差の残酷さといったら。回り階段の右上がりの活>>続きを読む

ダゲール街の人々(1976年製作の映画)

3.5

つましくも豊かなモンパルナスの商店街の日常に寄り添わされていたら認知危ういマダムが旦那のコートを払ってまともさの一部を見せた直後に何気なくふと逢魔が時をつきつけられるバランス、痺れる。「人は午後6時に>>続きを読む

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

2.5

隣りのお姉ちゃんがズコズコ泣いてて理由を聞きそうになった

デニス・ホッパー/狂気の旅路(2017年製作の映画)

3.0

ラストムービーを見てないとつまらないと思うけど、18年モノの写真集ポチる。まあちょっぴり泣くわいね

熱帯雨(2019年製作の映画)

3.0

気持ち悪くてもいいじゃないと思うものの、ドリアン周辺にもっていかれちゃった感が強し。

ある女優の不在(2018年製作の映画)

3.5

わたしはだいたい好きでした。タクシーより土着的でくねくね距離感が素晴らしい

レンの哀歌(1969年製作の映画)

3.0

キム・ジンキュのちっさいヘタレ具合の相性の悪さと悲惨極まる第一次ソウル開戦の大局の落差になかなか置いてきぼりをくらって大尉前後でまた寝ちゃったけど、いつの間に二十四の瞳と幻想メロドラマ×全編モノローグ>>続きを読む

水女(1979年製作の映画)

3.5

OPに児童文化なんちゃらとあった気がするのだけど、夫の足を擦る妻のそれの構図やら竹のしなりを活かした愛人のそれの淫靡さやらお尻力強いし、相変わらず障害の擦り合いしてるし、ドロドロ関係だし、どうなること>>続きを読む

火女’82(1982年製作の映画)

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ちょっと寝ちゃったし下女も階段ボコボコしかたいして覚えてないけど素晴らしいー

高麗葬(1963年製作の映画)

4.0

それはそれで唖の若嫁の艶やかな欠落時間。男児十人女児十人を別々に並びたてる寓話性やインチキ巫女の呪いにとらわれる因習を強調しながら、飢えの前には博愛なんぞ役に立たない確かなイモ映画の系譜。セットを使い>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

生まれてはじめて板橋区に降り立った。「ピーカンパイのあたりから話が悪いほうに」会話劇の醍醐味たるや。ヘタにこどもに添わないのが頗るよい。そしてバームバックの気持ち悪さ