Mayumiさんの映画レビュー・感想・評価

Mayumi

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告白 コンフェッション(2024年製作の映画)

3.5

ざわ…ざわ…からのうわぁぁぁぁぁ!な作品。
当初は死ぬと思ったから告白した重大な秘密だったのに、生き延びちゃって気まずい一夜を過ごすという、いかにも脳内で悶々とし続ける福本作品らしいものかと思ったら、
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ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.7

こーれーはーヤバイ。本当に半地下がまだマシだった!

ずっと静かにシンドイ介護の様子が描かれているだけなのに、最初からもう胸ぐらをつかまれて内臓を素手でぎゅーっと握りつぶされているような感覚。勿論、予
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.6

圧倒的なビジュが凄い。
俳優陣もそれはもう豪華。主役を張る人たちがちょい役だなんて。
とにかく絵が美しく、その素晴らしさにポカンと口を開いてい観ていると、口の中が砂でジャリジャリしてきそう・・・

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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.6

ある意味、観客が想像するような展開や特別な事は何も起きない。
自然体で、本当に我々にとってあるあるのリアルな恋愛観が描かれている。
それはともすると平凡で当たり前で普通なんだけれど、それは私達アジア人
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

犬版ホーム・アローンが楽しい!!
だからと言って犬好きさんが犬目当てで観ると痛い目に合うし、(犬は痛い目に合いません)ポスターのドラッグクイーンが強烈過ぎて、過酷な辛いばかりのグロ映画と思うと、ワンち
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.9

強烈なビジュアルに奇天烈な内容、なのにヨルゴス監督らしい芯の真っ直ぐ通ったテーマがさすがと言った感じです。
ガツンとやられました。
人間をすぐ動物に変えちゃうヨルゴス監督のセンスに脱帽です。
とはいえ
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雪山の絆(2023年製作の映画)

4.0

これはアカデミー賞の作品賞の方にノミネートされても言いくらい。
めちゃめちゃ絶望的なのに、何故か希望かあり、めちゃめちゃ寒くて見てても凍えるのに一縷の光が差して温かい気持ちにもなる不思議な映画。
でも
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ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.5

良くある少年ジャンプ的なスポーツものとは違う、人生を見つめ直すきづきを教えてくれる映画。
どん底人生まっただ中でも、相手をシッカリ見て広い心で寄り添えば必ず前に進めるのだ!
サモアの人のふくよかさと心
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.6

過酷な運命を受け入れる事しか知らなかった女性が、様々な出会いから自ら立ち上がっていく様を、予定調和以上の感動で魅せてくれる。
スピルバーグ監督のオリジナル作品の、多分スピルバーグらしさをしっかり受け継
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葬送のカーネーション(2022年製作の映画)

3.6

難民の祖父が亡き妻の棺桶を背負って孫娘と故郷を目指す話というと、題名からしても非常に重く深いテーマで哲学的なのに、どこか寓話的。
ドキュメンタリー感もあるのに何故かユーモラス、どうみても救われない話な
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.8

歴史上の英雄を一人の人間として描いていて秀逸。
さすがホアキン・フェニックス。彼だからこその人間味が感じられた。
それにしても目の前の歩兵を動かして目視できるのに、ゲームのコマのように人間を盾にした戦
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

CGで描く怪獣ものでは出せないリアルさが凄く良かった。
海上でゴジラから小さな小舟で逃げるシーンは、絶体絶命感が凄くて手に汗握りました。
どう考えても助からない典子が美しいまま帰ってくるのが不自然。
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

娘が既に3回も見て絶対オススメと言うので鑑賞。
大人の鬼太郎物語は、ダークで深く非常に面白かった。
斜め前の席に幼い3~4歳の女の子を膝に乗せた若いパパさんが見ていて、お話をちゃんと理解しているのか大
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AIR/エア(2023年製作の映画)

3.5

全体的に荒い画質で、80年代の懐かしい文化や音楽、コンピューターやポケベル・ゲームなど当時最先端だったものたちが登場する。一番「当時のもの」といえば、会社に泊まり込んでまで打ち込む仕事人間や、新しい分>>続きを読む

別れる決心(2022年製作の映画)

3.5

昼ドラのようにねっとりとして甘美な愛憎劇は、まるで手のひらにはちみつをこぼしてしまったかのよう。
テーマ的には普遍的な「真面目な刑事が美しい容疑者の女を愛してしまう」話でありながら、映像的には斬新。遠
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ワイルド・スピード/ファイヤーブースト(2023年製作の映画)

3.6

序章ということもあって、過去作品の総集編的想い出のシーンを使って説明が親切な分、ちょっともたついた感じでワイスピらしいスピード感がないのがちょっと残念。

圧巻はローマ市内でのカーアクションと大爆発!
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波紋(2023年製作の映画)

3.5

かなりな事が起きるけど実は特別な事ではない『超日常的な異常なこと』を描いている。
今までの萩上直子監督作品とは作風が違うな…と思ったけど、誰もが体験しうるというより体験しているという点では今までの彼女
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.5

ファイナルと思い込んで観たけれど、彼らはちゃんと帰ってくるらしい。
何度も思わせぶりなシーンが盛り込まれ、ド派手な宇宙大戦と爆発の連続は迫力満点。
勿論、ロケットの哀しき過去や命の危機で涙もしっかり。
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.4

エスターが帰って来た・・・とポスターに書いてあって、観終わった後に、あの当時12歳でエスターを演じた彼女が、25歳で同じ役を演じていると知って度肝を抜かれてしまったww

流石に大人っぽい顔になっては
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

3.7

黒澤明の名作「生きる」をカズオ・イシグロの脚本でコラボしてリメイクした作品。黒沢作品は未見。

癌の余命宣告を受けてから、生きる意味を探して余命を全うする話は、使い古されているというか、そもそも巨匠ク
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.1

チャプター1はやや長いなと感じたけど、もう途中から号泣!
ダニエルズ監督の「スイス・アーミー・マン」が好きなので、この混沌としたカオスな映像で表す心象心理の世界観は、正直トロフィーはお尻でなく胸のど真
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

1.3

adoのいつもYouTubeであげている自作の動画をプロが作った、ただのミュージックビデオでしかない。
まる1年間ずっとランキングに入っているほどの人気だから、どんな感動作なのかと思ったら、非常に時間
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シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)

3.6

有難い事にホームドラマチャンネルさんの懸賞で生まれて初めてムビチケが当選。
豪華俳優陣がピッタリの役どころで登場し、多くの豪華俳優陣を無駄なく生かしていて安心して観られた。
勿論、池井戸潤の小説がベー
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湯道(2023年製作の映画)

3.6

寒い冬にぴったりの心も身体も温まる映画。
有名俳優勢ぞろい映画というと、大抵浅い映画になってしまいがちなのだけれど、これは良い!
銭湯の映画で良いと言えば「湯を沸かすほどの熱い愛」で、さすがにここまで
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.8

広大で美しい大自然は、深呼吸したくなるような開放的な空が広がっているけれど、実は閉塞感が閉ざされた物凄く小さなコミュニティのなかで、がんじがらめにされている。

友達から突然絶縁されたり、何が原因なの
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レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.6

うかつにも泣いてしまった・・・

キムタク&綾瀬はるかで、しかも誰もが知っている織田信長を、今更どんな風に?と思って見始めたけれど、従来のキムタク演技を封印して、いままでかつてない信長像を作り出した点
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ホワイト・ノイズ(2022年製作の映画)

3.6

アダム・ドライバーがぽっちゃりお腹さすりながら人生に右往左往していく物語。
何も知らずに見たので、初めのディザスターパニックムービーからの自身の死に直面する恐怖、妻の謎めいた秘密のクスリ事件など、一見
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パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女(2020年製作の映画)

3.6

女版トランスポーターなんでしょ?と舐めてかかっていたらトンデモナイ。
華麗なドライビングテクニックと大まかな内容はトランスポーターなんだけど、情に溢れたウェットな展開と、悪徳警官と脱北者など韓国らしさ
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.9

A24配給の映画大好き、北欧ミステリー好き、更に羊好きには絶品!

台詞の少ない雄大な大自然での生活を淡々と魅せる冒頭は、北欧の暮らしを余すところなく魅せてくれる。
不穏な音楽と共に、羊が表情があるよ
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.6

生き辛いと感じる人が小さな幸せを見つける天才たちに囲まれて、少しずつ生きていくのに前向きになっていく話。
「めがね」「かもめ食堂」の監督さんでお馴染み、特に何も起きないけど少しだけ笑顔になっていくパタ
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雨の日は会えない、晴れた日は君を想う(2015年製作の映画)

3.7

見終わった後からどんどん涙が溢れて来るタイプの映画。
妻を失った喪失感との向き合い方が判らず、何もかも壊してゼロからの再出発をしていく物語。
失って初めて妻を愛していたことに気が付く話~~だろうなと最
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グレイマン(2022年製作の映画)

3.8

題名も平凡だし、よくあるアクション物でしょう?と思っていたら大間違い。
アクションに次ぐアクションはある意味アクションじゃないシーンがほぼ無いという、逆に斬新な展開が最高にクール!!
息を持つかせぬ怒
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

ああ、いい涙を流させてもらった☆たとえラストが是枝エンディングでも。 

「早く子供を売ってくれなきゃ逮捕出来ない。」と、まるで犯罪を望んでいるかのような刑事たち。やる気満々の刑事たちは張り込み中、常
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

3.3

寝ている妹の手を起こさないようにそっと撫でる姉。この冒頭とラストのシーンで全てが語られる。なんとも美しく清らかな一瞬。

じゃあその後の全く別の人が撮ったかのような、ほぼ定点カメラなドキュメンタリー的
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.6

70年代の素朴なのにお洒落で真っ直ぐな青春が、多くの人のノスタルジーを掻き立てて共感しやすい映画。
本当にキラッキラに眩しい青春ものなのに、無駄に胸キュン仕立てにしていないのも良い。

「ボーイミーツ
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