mmmさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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二十四の瞳(1954年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

小豆島の風景と、悲しい現実が重なり、涙を誘う。

長崎の郵便配達(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

原爆の生存者と、その少年を本に書いたフランス人男性との絆の痕跡を、娘目線でたどるドキュメンタリー。

周囲をとりまく人々からの語りは面白い時もあるが、少し平凡な印象。

『ローマの休日』についてはほと
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裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

3.5

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音による風景描写や、台湾映画のような、1990年代の日本映画のような雰囲気を出せているのはよかった。

男同士の取っ組み合いシーンは少し苦手だったが、足のアップや背中のショットなど、眼差しな生々しく出
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映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画史好きにはたまらない。

アリス・ギイがこれほど知られていなかった事実に驚いた。

監督の探究心と行動力によって、アリスの経歴と作家性が暴かれていく。
まるで論文を読んでいるようなワクワク感がある
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.9

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何もかも男に流されてしまう女ワンダ。

離婚も情事も強盗も。

鈍臭さが可愛らしくもあり、苛立ちもいだかせる。

当初は前髪にこだわっていたワンダだが、男に支配され、身だしなみもテキトーに。
男の言わ
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プアン/友だちと呼ばせて(2021年製作の映画)

3.6

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バディムーヴィーと思いきや、過去の恋愛と向き合う男の物語だった。

ネオンの使い方がウォン・カーウァイっぽく、タイ映画というより香港映画の雰囲気。

画や構図がとにかく綺麗であきなかった。
タイではプ
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ジュラシック・ワールド 炎の王国(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

観ながら既視感があり、以前観ていたことに途中で気づいた。。
印象が薄かったのかもしれない。

とはいえ、かつてジュラシックシリーズのオマージュのような場面も多く、それなりに楽しめる。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

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ザ・ハリウッド映画で、スクリーンいっぱいの映像の迫力にただただ満足。

トラウマをまだ乗り越えられていないグースの息子とマーヴェリックの物語。

冒頭にあの有名な曲が流れ、ワクワクさせられ、今度はスピ
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.4

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ときどき映えるショットもあったが、少し美化しすぎた印象で、万引き家族ほどは刺さらず。

今回は赤ちゃんを主体に擬似家族ができあがっていく。

韓国映画の感情的な雰囲気が出てないことへの違和感なのか。
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トップガン(1986年製作の映画)

3.4

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ざ男の映画!
若き日の青臭いトムクルーズがみられる。
落ち込んでる時の顔が可愛らしい。

バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.4

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映画のパロディも多く、子供向けというより大人向けのディズニー映画だった。

仕事に夢中で周りを見ていなかった男の心理の話。

あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

今回も居心地よかった。


監督のボイスメッセージがカッコつけてるけどアホ可愛い感じを笑い飛ばす主人公がなかなかいい。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

「わたしたちは大人」の恋愛をしてるつもりで、全く子供のままの恋愛をしてる二人。

責任をとることもせず、自分の本音を誤魔化し、自分とも相手ともちゃんと向き合っていない二人。機嫌のいい時だけ妙に波長が合
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.5

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とある映画監督の作品をかなり意識してそう。

父との別れが語られる場面で虫が飛んでくるのがドキュメンタリーっぽくてよかった。
舞台挨拶でもそこをかなり熱く語っていてやっぱり〜と感じた。

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

前評判ほどには響かなかったが、

自分の人生を得るまでもがいている感じがよく出ていた。

愛される喜び、自然体、トキメキで気持ちがゆれて、自分にとって大事な人と合う人を模索する主人公。
相手の気持ちを
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イントロダクション(2020年製作の映画)

3.7

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時間経過がするするっと進んでいて、淡々とした会話のなかに、価値観や関係性が魅せられる。

フランス映画のようなテンポで、居心地よかった。

最初は、口だけの青年っぽい印象を受けるヨンホが、俳優の道をあ
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三姉妹(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

これは不幸な物語りなのか?
観始めていくと、ある種のコメディ映画だと気付かされる。

癌を抱えて人に流される長女、夫の不倫に悩まされて宗教に従事(依存)する次女、創作活動といいつつスナック菓子とアルコ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

なんという…サイコパスな映画。

一番潔癖な感じで正義感出してた主人公が、恋人を生贄に選び、燃やされてるのに、ラストでニヤッとするのが怖い。

花の女王の勝利も生き延びるために、必死だったんだろうかと
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PK(2014年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ハリウッド映画をパロディにしつつ、神さまとは?を世に問いかけるインドのコメディ映画。

世の中の疑問にひたすら宇宙人が質問していく。それは自分の故郷に帰るリモコンを探すためだった。

「かけ間違い」が
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ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

今の攻めた映画を、映画の技法と共に紹介してくれる映画の参考書のような映画。

そのため、集中力をかなり要する。。
前編、後編になるくらいにのばすか、短くするか。

ただ、色々な観たいと思わせる映画が多
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

広瀬すずを可愛く、
松坂桃李を年齢不詳の無垢な姿に、
そして、風景を壮大に、

これら3点をひたすら綺麗にとらえることに力を注いでいた。

一方で、他の豪華な俳優陣を一般人にしかみえないようにみせてい
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フタリノセカイ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

家族になるって、こーも難しいのか。

ハッシュっぽいけど、貪欲感より、淡々とした日常の背景にセクシャルマイノリティゆえの問題が覆いかぶさっていく。

家族とは?
形だけ理想の家族になることではなく、心
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別離(2011年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

みなが都合よく嘘をつきあってるものの、その裏側には優しさゆえの嘘があったことが暴かれていく。

ラスト、娘は本心に嘘をつき、母か父を選ばないといけない。
彼女にとって、離婚しないでが本心だから。

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MADE IN YAMATO(2021年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

冨永監督の作品がテンポも展開もよく、楽しめた。

夜を走る(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

2回観たくなるくらい、ディティールが凝っていて、絶対な伏線が散らばっているのも楽しい!

妄想中に涙する場面や、ラストに嘘をつき続ける男が抜け殻状態で家族といる場面やら、音、カメラの使い方、構図と、観
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

サーリャの可愛さに魅了された。

川辺のシーンや家族でラーメンを食べる場面がよかった。

難民の家族の映画としては『僕の帰る場所』の方が好みだった。
NHKだから仕方ないのだが、万人が理解できる説明調
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

コロナ禍での生活が定着しつつあるが、現状を日常と受け止めていかに穏やかに生きていくか、その日常を淡々と描いた作品。

しかし、ところどころでしばらく会えなかったことや、コロナ禍だからこそ増えた行動も多
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まっぱだか(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

繰り返される行動と台詞に、些細な差異が生まれ、人々は過去から前進していく。

あの坂道をのぼってみたいな。

パリ13区(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはあまり響かず…。ただノラとアンバーのやりとりがほっこりさせられる。

最初に多くの人々が住む団地であることを窓からの音や様子から見せていく。

しかし、そこには人とのつながりはほとんど見えず
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.1

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日常のルーティンをゆったりとみせることで、ラストの非日常的な出来事が際立っていた。

予想外の展開や、ルーティンの、微妙な差異に主人公の感情の変化が表れている。

すごい映画を観たな…と圧巻される。
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

イ・チャンドンの『オアシス』を想起させる作品。
不気味なあまり、周りに流されて嘘をついたり、とりつくろったり、喧嘩したり、全てが後手にまわってしまい、最悪な事態をむかえてしまう。

しかし息子への愛情
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無聲 The Silent Forest(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

性暴力の連鎖。
加害者は元被害者であり、その傷はなかなか癒えない。

『聖者の行進』のような、本当にあった事件が元になっている。
エンタメ要素が強いが、やりきれない感情を役者たちが見事に演じていた。
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

母の愛は偉大なり。息子のために自殺し、偽の息子までも愛してしまう。


復讐のために、息子を死においやった取り立て屋の男に、母親だと嘘をつき、近付く。

平気でお金のために債務者を障害者や自殺に追い込
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