mmmさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

松岡茉優の弾けっぷりがリズム感もあっていい。

妄想生活を満喫している主人公。
10年間想い続けている相手との思い出に浸りながら、楽しく過ごしている。

社内の男性からアプローチを受けてから、
これま
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僕の帰る場所(2017年製作の映画)

3.9

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子供の泣きっぷりも悪態つく姿も、どこか俯瞰的に親を見ている姿もとても自然でよかった。

日本での難民申請の通らない父のもと、日本で暮らしてきたカウン(兄)は、我慢の限界に達した母と弟と共にミャンマーに
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白骨街道 ACT1(2020年製作の映画)

3.7

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風景の美しさの背景に、かつて日本兵による攻撃の跡を遺骨や遺品発掘を通して暴かれていく。

世界を変えなかった不確かな罪(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶から、見落としていたシーンに気づいたり、細かい演出がおおい。

安中市の工場が風景を支配しており、罪悪感や虐待やら何かに支配されている人々が描かれていく。

ロケ地を撮ることの難しさを監督が語
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真昼の不思議な物体(2000年製作の映画)

3.8

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旅の途中で出会った人々に、物語の続きを語ってもらい、それを再現した映像や、撮影の合間の光景や移動風景を、はさみながら進行していく。

ラスト、やたら殺される話の展開や、魔法の話が出てくる子供たちの語り
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空白(2021年製作の映画)

3.8

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被害者は加害者にもなり、加害者はまた被害者となる。だからこそどこかで分かり得えるはずというメッセージが込められているように感じた。

弁当と炊き出しのカレーをこぼしたとき。
自殺未遂と自殺。

ラスト
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国歌(2006年製作の映画)

3.7

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穏やかな女子会から一転。
バトミントンのコートへ。ネットでは、先ほど女性たちが花らしきものを触りって作業している。

その存在を知らぬふりするかのように、軽快な音楽とともに、バトミントンをする人、奥で
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センセイ君主(2018年製作の映画)

3.4

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映画のテンポも良く、能動的にアプローチする、弾けた浜辺美波がとにかく可愛い。

君の膵臓〜のイメージと全く違って、冒頭はモテないキャラを見事に演じている。

どこか漫画のイタズラなKISSの琴子を思い
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私がモテてどうすんだ(2020年製作の映画)

3.2

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頭空っぽで楽しく観られる作品。

でもテンポもよくて、よくある白馬の王子様で終わらずに最初のスタンスを前向きに受けとめていく展開は現代的。

男性依存によって好転するようなステレオタイプの青春映画では
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

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結果的に国内ロケになったことがいい方向に転んだように感じる。

三浦透子のドライブ姿がかっこいい。

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.5

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皮肉とパロディが多くコミカルにみせてるが、しっかりと社会批判もしてて楽しい。

サウスパークの上品版といえばいいのだろうか。

目の前の利益しか考えている実業家、自分のことしか考えていない政治家、彼ら
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.4

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歌声と遊泳禁止スポットの風景、魚臭いと言われる漁の風景も含めて綺麗だった。
スクリーンでみると、魅了されてしまう。

親の犠牲になってきた観客にはつらい描写が多いが、娯楽映画なので、最後は家族とも和解
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ヒロシマモナムール/二十四時間の情事(1959年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ひとけのない広島とヌヴェールの風景が美しい。
一度も家族のいるパリの風景は出てこない。

忘れるはずがないほどの恋の記憶と、
戦争の記憶を重ねて、
風景美ともに語られていく。

資料館でみた原爆の被害
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.7

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宗教抗争。

故郷に残るのも、移住するにも、
どちらも八方塞がりでなアイルランド人家族の話。

顔なじみばかりが暮らす故郷を手放せない母だったが、
プロテスタント派のリーダーの反逆に恐れて暮らすことに
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MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

3.7

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映像美と、なんとも言えない静止した間にひきこまれる。
今作は音で得体の知れない何かを表現する。

暗い静寂のなか、主人公とともにドンって音に、冒頭から驚かされる。

街中でドンっとなったときも一人だけ
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彼女はひとり(2018年製作の映画)

3.8

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記録忘れ

幽霊がさりげなく登場する感じの一方で、ヒステリックな主人公との対比が、どっちの方が怖いのだろうかと、思わせてしまう。

黒沢清っぽさもありながら、思春期の青臭さを影の演出を使いながらドラマ
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お嬢ちゃん(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

記録忘れ

たくさんの登場人物にかすかな繋がりをつくって、群像劇のように登場させながらも、実は独立した話に変えられており、演出がかなり面白い!

冒頭の、家族の場面から始まり、皮肉な男女の話へと移って
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

シンプルな物語のなかに、外国人労働者の問題が散りばめられている。

働くとは?幸せとは?

結局中絶して働くことを選んだフォン。


ラストのスープを飲むシーンが、言葉なしに決意表明をみせて、とてもよ
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

カンタ🐈がとにかくかわいい。

コラボとしては、前作の方が両者の作家性が発揮されていたように思う。

今泉監督はあまり肉感的なベッドシーンは苦手そうだし(あえて避けてた?)、
城定監督の脚本は笑いがは
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都会のアリス(1973年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

特に大きな問題が起きないが、少女アリスの子供らしさと大人びたところのなんともいえないバランスが出ていて、観てて楽しい。

書き進まない原稿は、落書きというのは的を得ていて突き刺さるが、
アリスが落書き
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ある職場/些細なこだわり(2020年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

撮影方法といい、非常に挑戦的な社会派映画である。

日本社会からハラスメントがなくなるのは難しいのがよくわかる。
日本人の議論下手は、国際社会で後進国となる要因だろうな。

ところどころ挿入される江ノ
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クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

同じ中国人でも、中国系アメリカ人や格差に対する差別意識を、ロミジュリ、シンデレラストーリーへと転化させ、マイルドにみせる。

ただ台詞にあったように、富裕層すぎて、バチェラーの世界となっていて、よくあ
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リング・ワンダリング(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ロケーションが見事!
よく見つけてこれたな〜と圧倒される。

監督自身、狙って風景重視の作品だというように、それが成功している。

あえて外した演技を入れるというように、妙に力のあるが冷めた演技という
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

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投稿忘れ。

3話目がいい!
勘違いによる出会いからはじまり、相手をちゃんと見てるようで見てない不完全な過去の恋を面白可笑しくみせてくれる。
Passionの恋敵同士が仲良くなっていくとよんでも楽しい
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愛なのに(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

今泉監督のコミカルな言葉遣いながら、城定監によって、艶っぽさが加わっている。

街の上でのオマージュや、コラボ作第二弾の猫が逃げたの猫や登場人物も存在し、繋がりをみせている。

女性の裸体が綺麗で、さ
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焼け跡クロニクル(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

火事の凄惨さよりも、過去作と家族への想いを温かく描いた作品。

火事でいかに傷をおったか、というよくある被害者意識の高い作品では決してない。
火傷や火事の現場、双子の火事のお絵描きから、傷を負ったこと
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浅草キッド(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

柳楽優弥の役者魂が半端ない。

不器用な師匠と弟子がブラックな笑いで互いを思いやる姿に涙を誘う。

原作を読んでないので、どこまで脚本を作り込んでいるのか不明なため、ちゃんとした分析はできないが、とこ
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

旧作と違い、スラム街をダイナミックに舞台に使う演出は見応えあり。移民問題などを色濃く描いた点は昨今の風潮を意識してだろうか。

しかし主人公やベルナルドがあまり魅力的ではなくその点がいまいちだが、リフ
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三度目の、正直(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

濱口と組んでただけあり、濱口作品の空気感は垣間見れるが、やはり違う。

濱口作品の登場人物は悲惨さをあまり暴露しないが、本作ではそれが現れやすい。

ラップ音楽での夫婦喧嘩は、滑稽だった。当事者ならた
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PASSION(2008年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりの2回目。

展開が読めない群像劇。
自分の本心を理解できていない男たちが、女性を振り回しながら、振り回されて空回りしてる姿は滑稽だが、可愛らしい。

相手と向き合うことの難しさや、欠点ある人
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親密さ(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ドライブ・マイ・カーに至るまで、濱口の作風が構築されていく様が本作でも伺える。

前半の方が面白い。
複雑な人間模様と劇準備のなかで形成されていった劇だが、後半の本番ではそれまでの断片が結集されている
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