映画太郎さんの映画レビュー・感想・評価

映画太郎

映画太郎

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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.8

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元警察官であった高倉は大学教授へ転身し犯罪心理学者として6年前に起きた事件を追う。また引越し近隣に挨拶するも無愛想な隣人が多く、特に西野(香川照之)には違和感を覚える。“何かある“と感じさせる西野に招>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.5

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“東日本大震災“を色鮮やかに描いた作品。鈴芽(スズメ)の元に廃墟を探しているという謎の青年草太(ソウタ)と出会う。鈴芽(スズメ)と叔母の環(タマキ)の関係を、鈴芽とダイジンで比喩している。>>続きを読む

湯道(2023年製作の映画)

4.0

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“湯とは何か“をテーマに町屋の銭湯を中心とした人と人との繋がりを描いた心温まる作品。薪での湯沸かし、風呂場への扉は木枠に硝子、そして番台、昭和レトロの世界観へ一気に吸い込まれる世界観。物語としては、喧>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.4

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“現代の日本でゴジラが現れたら“あくまで題材がゴジラであるだけで、『予期せぬ未曾有の事態が起こったとき国としてどう対処するか』をリアルに描いたヒューマンドラマ。止まらないゴジラに軍事的措置を意思決定し>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.4

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ルマン24(*フランスで行われる四輪24時間耐久レース)にて、王者フェラーリに挑むフォードの闘い。キャロルシェルビーとケンマイルズの友情と衝突、フォード内での社内政治を描くリアルな実話。

前半部はレ
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.6

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夫を亡くし次回作の案が浮かばず閉じこもりがちなロレッタに、突如として起こる冒険物語。陸の孤島での出来事をキッカケに少しずつオープンな自分を取り戻し、王の墓場を求める。冒険あり、恋愛あり、戦いありのTh>>続きを読む

南極料理人(2009年製作の映画)

3.7

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南極に集まった“おじさん”たち。非日常な環境にて、医師や大学院生など、異なるバックグランドを持つメンバーが毎日食卓を囲む。ある時は食を通じて笑い、ある時は食を通じてすれ違う、ヒューマンコメディ映画。>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

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Johnwickシリーズ4作目にして完結作。殺し屋ではなく普通の人として生活したくもがき続けてきたジョンウィックの物語に、ついに終止符が打たれる。

『"妻を愛した男”と刻んで欲しい』と伝えるジョン、
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バッドランド・ハンターズ(2024年製作の映画)

3.8

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突如として起きた大地震から世界は一変。毎日生きることで必死な中、安心を求められるマンションがあると聞く…しかしそこでは娘を生き返らせるために必死な医者が独占する研究施設であった。

まずはマドンソク強
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ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

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アメリカはワイオミング州、ネイティブアメリカンが追いやられた居留地で起こる、女性殺害事件。FBIとして街に派遣されたバナーは、殺人事件を捜査していく過程で、ネイティブアメリカンの置かれている状況を理解>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.7

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宇宙を舞台に親子の関係を描いた物語。海王星付近で父親の生存可能性があることから、地球から火星へ、そして冥王星へ。火星での資源争い、海王星へ向かう船内での抗争。どこへ行っても人の本質は変わらず争いは無く>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.8

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淡々とした殺し屋の物語。暗めなトーン、同じ台詞、ルーチンワークで殺しをこなす描写。ターゲットを殺し損ねてしまったことから愛する人に被害が及び復讐するといった、物語の展開としては普通。言ってしまえば地味>>続きを読む

ナイブズ・アウト:グラス・オニオン(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます



7名の男女にマイルズから謎解きパーティーへの招待状が届き探偵ブノワブランも歓迎される。その晩、招待客の男性が誤ってマイルズのお酒を手に取ったことから亡くなってしまう。招待客皆が何かしらの理由でマイ
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.2

85歳の誕生日翌日に祖父が遺体で見つかり、匿名で依頼をされた探偵ブノワ。その場に居合わせた親族全員が容疑者として疑われながら物語は進む。欲まみれの親族、純粋無垢なマルタ、最後は見事に伏線回収されての大>>続きを読む

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

タイトル通り「ヴィーガンをハムとして売り食べる」カニバリズム的描写を爽快かつコミカルに描いた作品。
愛情を失くした離婚寸前の夫婦仲・同業知人からのマウント・経営破綻寸前の生肉店…つい殺っちまったヴィー
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マリー・ミー(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

プロポーズ当日に付添人との浮気発覚にて急遽ライブに来ていた数学教師と始まる王道恋愛ラブストーリー。
多忙で男運の無いカットが唯一本当の自分で居られるチャーリーとの時間、突如妻が出て行き男一つで娘を育て
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終わらない週末(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

緊迫感ある音楽、余白の広く使ったストーリー展開、あっけらかんとしたインパクトあるラスト。
「週末」を愉しむ家族に訪れる「終末」。途絶える通信、空から降り注ぐテロ情報、不気味に続く自動車事故、どれも実態
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クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

テーマは「冷戦時代の工作員」と使われがちな話題。冷戦なだけあり暗い雰囲気の中いつ工作員としてバレてしまうのかと緊張感が漂いながら物語は進む。
ラスト20分での牢獄シーンは緊張感も最高潮に。妻からの“キ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

モブキャラが主役に一転、世の中の大衆一人一人に向けた『皆が主人公、自由に生きる権利がある』とメッセージング。
また現実と仮想空間どちらが主従なのか、主人公に自我が芽生え、その葛藤と事実を受け入れながら
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.8

展開が前後半大きく変わる映画。
何を軸にするかによって甲乙評価が変わりそうな印象だが、個人的には好き。

前半はサスペンス系。バイオテロ系は基本的なエンディングとして「抗体が見つかりハッピーエンド」に
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.8

マドンソク主演の映画。どんな映画にどんな役柄として出演しても、その人の良さや愛嬌が出てしまう、ので好き。
物語は普通のストーリー展開であり目新しさは、あまり感じることができなかったが、主演2人が水面下
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

4.2

シリーズ1作目を上回る面白さ。前回の反省を活かしエンタメ映画として入り口部分は導入、見事に地獄の案内人3名の伏線回収。

一方で前回の様な地獄での遣り取りがメインではなかったため、シリーズを通した世界
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.5

頭を空にして観ることができる指折りの映画。テンポ展開が良く、良い意味でのストーリー性も大きくない。『陰気な親父がド派手に暴れる』ただそれだけの映画、なのに何故こんなに面白いのか。。

きっと、またあえる(2019年製作の映画)

5.0

やはりインド映画最強説。『きっとうまく行く』に続く名作。父と比べ劣等感を抱く息子に対し、親としての在り方を深く反省しながらも、家族との関わり方や愛し方、また過去の悪友たちとの繋がりを描いた映画。

暗数殺人(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

真実の行方のオマージュか。初め犯人が真偽を織り交ぜた話の意図が分からなかったものの、サイコパスのパターンではなく、単純な頭脳明晰。そして繋がる7つの殺人事件。久しぶりに最後まで見応えのある映画に出会え>>続きを読む

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

3.6

個人的には『新感染』の圧勝。地獄の裁判で審議する構想は面白かったが、エンタメ要素が強く、ミステリーやサスペンス要素を期待していただけに残念。
エンタメ要素が強く、説明ないまま物語が進む所も多い印象。

キル・ボクスン(2023年製作の映画)

4.0

終始『好き』な映画感。仕事と親子の2軸を上手く描いている印象で、親目線、子目線で見ても面白い。終わり方に違和感を感じる方も多いレビューだが、個人としてはあまりその辺りがよく分からず。

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