monobeerさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.2

実写とCGアニメの融合は、違和感なくドンピシャ。トムとジェリーの掛け合いはアニメそのもので面白いが、実写化の意味がないほどにクロエたちの実写ドラマパートに面白さが全くないのが残念。

るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

3.9

情報過多のFinalを経て、本作はるろ剣実写シリーズで最も完成度が高い。シンプルながらも、佐藤健の剣心ではなく抜刀斎としての演技と殺陣に、有村架純の美しく儚い佇まいが加わりドラマとアクションのバランス>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.7

インディ・ジョーンズ、トゥームレイダー、ナショナル・トレジャー、レッド・ノーティスにパイレーツと、これらのDNAをしっかり受け継ぐ作品。ダレないテンポに謎解き、アクションに世界を旅する。トム・ホランド>>続きを読む

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.7

冒頭の噴火からの街が崩壊していく様子に圧倒され、災害パニックものかと思いきや、途中からスパイ・アクション、バディ・ムービーへ。隣国関係やシン・ゴジラでも描かれたようなアメリカとの関係もしっかり描かれお>>続きを読む

キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

斬新でキレのあるアクションと過激でグロいユーモアと魅力あるキャラクターで圧巻だったキングスマン第1作。そのキングスマンの起源を描く本作。第一次大戦の背景をうまく取り込みオックスフォード公のドラマを掘り>>続きを読む

クール・ランニング(1993年製作の映画)

3.7

90年代み溢れる優しくあたたかく、クスッと脚色されたストーリー。今作られるのなら、リアリティに凝ったドキュメンタリーのような作りになるのとは対照的。そして、いまやあんなにゴツくて厳かな作品ばかりの作曲>>続きを読む

トレマーズ(1990年製作の映画)

3.7

田舎町に現れたモンスターをドタバタ倒すというシンプルながらも、しっかりとした特撮と、伏線回収と、底抜けに明るい作風と、手堅い作品。幼少期以来の鑑賞で懐かしみ。

最後の猿の惑星(1973年製作の映画)

3.4

猿の惑星マラソン5作目、旧シリーズ最終作。第1作、第2作に通ずる、猿・人間・ミュータントのバトル。三者の行方をしっかり描いたラストには満足感。予算が少なかったのか、迫力がないバトルシーンや規模の小ささ>>続きを読む

猿の惑星・征服(1972年製作の映画)

3.5

猿の惑星マラソン4作目。秀逸な前作からのこれまた綺麗に繋がる第5作。ジーラとコーネリウスの息子シーザーが立ち上がるまでを、その動機から丁寧に描く。第1作、第3作、第4作とテーマがしっかりと受け継がれ、>>続きを読む

新・猿の惑星(1971年製作の映画)

3.6

猿の惑星マラソン3作目。言わずもがなの第1作、どうしてそうなった第2作からの、改めて第1作のテーマを描き直した秀逸な本作。過去へタイムスリップという相対性理論ガン無視の設定には目をつぶるとして、第1作>>続きを読む

続・猿の惑星(1970年製作の映画)

3.3

猿の惑星マラソン第2作目。緻密な特殊メイク、現代の人類社会を皮肉るようなドラマと衝撃的なオチと完璧だった第1作の続編。ゴリラ軍団の規模感とセットの豪華さは確かに第1作超えだが、突然の新種登場とあっけら>>続きを読む

野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.5

主人公は犬のバック。すべてがバックの視点から描かれる。バックが本当の生き方に目覚めるまで、広大な自然を背景に各主人との交流(特にハリソン・フォード)、他の犬や動物との出会いを通して描く。パッケージから>>続きを読む

死霊館のシスター(2018年製作の映画)

3.2

シリーズの中でも怖さが控えめ。造形と雰囲気は十分に怖いが、悪魔が人間的過ぎたり、冒頭の神父の弱さにツッコミたくなる。まるでお化け屋敷を舞台にしたジェットコースター映画。

恐怖の報酬 オリジナル完全版(1977年製作の映画)

3.8

前半の4人の群像劇、何だ何だと思う間に舞台は南米へ。ニトログリセリンをトラックで運ぶところからトーンは一転、一瞬たりとも目が離せない。撮影どうやったんだあれ、と思うぐらいにヒヤヒヤ。前半に比べ極端にセ>>続きを読む

エターナルズ(2021年製作の映画)

3.5

MCUでこんなにも多様性とドラマ性に深く入り込んだ作品が出てくるとは。ノマドランドでアカデミー賞を獲得した監督だけに、壮大な自然描写(今回は時空も超えて)と、DCとは違う暗いドラマが織りなす世界は重厚>>続きを読む

ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.1

ファンの署名運動が誕生のきっかけとなり4時間という超大作だが、劇場版でチグハグだった各ヒーローの背景描写や、ステッペンウルフの動機などなど丁寧かつ一貫した展開であっという間。圧倒的に劇場版より面白い。>>続きを読む

クワイエット・プレイス 破られた沈黙(2021年製作の映画)

3.7

Day1から始まるオープニングシーケンスは、さながらスピルバーグ宇宙戦争のようで、日常が一瞬で崩壊していく様は圧巻。本作では、母の戦いというよりは、子供たちの戦いと成長を描く。”何か”も恐ろしいが生き>>続きを読む

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.0

主要キャストがこんなにも丁寧に語り、お互いを想っているなんて、なんて素敵なシリーズだったのだろう。たしかに、幼少期から10年にもわたり同じキャストが演じるとは、一種のドキュメンタリーのようで、改めて稀>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.8

ありがとう、スパイダーマン。権利の問題でMCUに合流できなかったスパイダーマンが、アイアンマン達と並ぶだけでも感動だったトム・ホランドスパイディ。本作はその感動をゆうに超えて、スパイダーマン映画が積み>>続きを読む

アメイジング・スパイダーマン2(2014年製作の映画)

3.5

実はアメスパ1でのれず未鑑賞だったアメスパ2、NWHの予習で鑑賞。アメスパ1でのグウェン父との約束に揺れるピーターとグウェンのドラマが面白い。スパイダーマンとNY市民との関係性が平凡なのは惜しいものの>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.8

全編を通して何か起きそうな予感が続く中、ベネディクト・カンバーバッチ始めとする役者陣のドラマが広大な景色を背景に繰り広げられる。西部劇の牧場という男社会におけるセクシャリティを絡め、最後のどんでん返し>>続きを読む

レディ・オア・ノット(2019年製作の映画)

3.7

ぶっとんだ設定のホラーなブラックコメディ。ただの殺し合いではなく、かくれんぼ形式なのがまたよい。そして、残酷描写もしっかり。鑑賞後は爽快感に浸れる。

ザ・ハッスル(2019年製作の映画)

3.4

だましだまされ、まただまし。アン・ハサウェイとレベル・ウィルソンの楽しそうな演技にサクッと楽しめます。

ヴァンパイアvsザ・ブロンクス(2020年製作の映画)

3.0

設定と雰囲気はいいのに、大きな盛り上がりもなく気づけばさくっと終わる惜しい映画。

サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.0

アンソニー・ホプキンスの「ファーザー」もそうだが、本作では難聴を患う本人側の視点にたつという試みで、我々も体感できるまさにドキュメンタリーのような映画。必死に難聴を治療しようと奔走するが、それが良いこ>>続きを読む

ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.7

ダニエル・クレイグの苦悩と挑戦と、まさに映画のようなドラマが垣間見える。日本ではともかく、本国イギリスでは007を演じるということが非常に重たいものかと痛感しつつ、180度変わる世間の反応とはこんなに>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.0

コロナ禍の混乱した今にぴったりな、終始、風刺に富んだブラックユーモアが展開される笑える(笑えない?)けどリアルな作品。環境問題ではなく、彗星衝突に置き換え明確なタイムリミットを示し、利己主義に走る無能>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.1

アンソニー・ホプキンスの演技に圧巻される。認知症本人側の視点に立った本作品は、本人さながら観ている我々まで混乱し、まるでミステリーのよう。認知症本人はこんな混乱に陥るのかと衝撃を受け、そして強がってい>>続きを読む

ザ・ファブル(2019年製作の映画)

3.4

原作読了後に鑑賞。原作の雰囲気を醸し出しつつ、サクッと進む。やくざたちが若かったり、イケメンすぎたりと、あぁエンタメ邦画だなと惜しいものの、岡田准一しかり、特に柳楽優弥の怪演にしびれる。

レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

4.0

ワイスピのドウェイン・ジョンソン、デッドプールのライアン・レイノルズ、ワンダーウーマンのガル・ガドットと豪華アンサンブル。これだけでも十分だが、オーシャンズ11xインディ・ジョーンズにアクション全開と>>続きを読む

この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.8

西部劇ながらも、分断された世界(特にアメリカ)がテーマでまさに現代に通じる映画。トム・ハンクスの落ち着いた演技と英語をしゃべらない少女のまなざしの静かなシーンから、銃撃戦にかわる緊迫感は圧巻。感情に踊>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.8

ありがとう、マトリックス。深いしわのあるネオにトリニティー、この20年間をしっかり積み重ねたうえでのマトリックスとしてのテーマ、自分とは、多様性とは、を改めて今、問いかける。映像やアクションとしては真>>続きを読む

クルエラ(2021年製作の映画)

4.0

ただの実写化ディズニー映画ではなかった。まるでジョーカーのような、プラダを着た悪魔のような、アートなファッションというビジュアル的にも、刺激的な音楽と、屈指の悪役・ヴィラン誕生を魅力的に描く、まさに大>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

ただのおっさんがマフィアを一掃するという、ジョン・ウィックをなぞるだけ(脚本家が同じだし)と舐めてたが、冴えないおっさん感がとてつもないし、父親役のクリストファー・ロイドの使い方も素晴らしい。さながら>>続きを読む

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.4

美しいアメリカの景色をバックに、季節ごとの低賃金労働に勤しむノマドワーカーたちのリアルを描くが、そこに悲壮感はない。フランシス・マクドーマンドのリアルノマドたちに溶け込む演技もさることながら、その強さ>>続きを読む