Saquiさんの映画レビュー・感想・評価

Saqui

Saqui

Civil War(原題)(2024年製作の映画)

3.7

ポップな音楽が余計に狂気を際立たせていて、一周回って逆に笑ってしまうほど。いろいろとリアルでもあるので、笑わなきゃやってらんないという感覚。
戦場カメラマンがあんなにギリギリな場所にいるのは知らなかっ
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.3

IMAX 70MMで鑑賞。すごかった〜!映画の新しい時代の幕開けに立ち会えたみたいで嬉しい。あまりにも画面が大きいので、ティモシーシャラメのヒゲの剃り残しまで見えた…笑
苦しい環境下において、人はやは
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ワース 命の値段(2019年製作の映画)

3.5

9.11に関連する悲劇は枚挙にいとまがないし、裏でどんな闘いがあったのか、毎回毎回初めて知ることばかり。被害者の数だけ、家族の数だけそれぞれ異なるケースになるわけで、それらを一つ一つ拾い上げることは不>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.7

なるほど、これは映画館で見るべき映画だった。いったいどうやって撮影してるのか想像もつかない…やっと技術が時代に追いついて映像化に成功したものなんだろうけど、それにしてもすごいなぁ。
SF歴史大河は久し
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怪物(2023年製作の映画)

3.7

なんだろう、ほんの少しのやりすぎ感が気になってしまった…田中裕子の不気味さはすごかったな。

浮き雲(1996年製作の映画)

3.4

映画によってはどん底に暗くなりそうな内容なのに、なんだかとても淡々としていて、人生って結局プラマイゼロなのかなと思えた。なんでそんな行動に?!というツッコミどころは多々ありつつ、淡々とした中でも、お互>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

人間の成長って見ていてこんなに感動するんだな。リスボンの街中でふと音楽に聴き入るシーン。エマ・ストーンの表情が心に刺ささった。とてもスカッとしたし、じわじわといい映画だったなと反芻できる作品。
時間を
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.9

こんな絶望的な内容で、撮影もさぞ大変だったろうなと思わざるを得ない…
心が震えるシーン、演技がたくさんあった。

フィラデルフィア(1993年製作の映画)

3.5

当時エイズに関して無知であった多くの人の中にベケット自身も含まれていたことは、少なからずショックだった。当時のアメリカ国内で、それほどまでに未知で恐怖の対象だったエイズとエイズ患者に対して、自分だった>>続きを読む

風が吹くとき(1986年製作の映画)

3.4

もしかすると広島と長崎のことがあった後でも、原爆や原爆症に関する最低限の知識ですら世界の人々に伝わっていないのでは、と想像した。ましてやあの老夫婦は戦争経験者のはずで、なぜそんなことも知らないんだと思>>続きを読む

砂の器(1974年製作の映画)

3.7

千代吉の演技にすべてもっていかれた…凄まじいものがあった。親と子っていつの時代もひと筋縄ではいかなくて、親子の数だけ物語がある。
いろんな方言が出てきて、それが映画のアクセントにもなっていて良かった。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.7

玉田くんの存在はとても等身大で、そういうキッカケで音楽にのめり込むこともあるよねと、音楽というかジャズの懐の深さを思い知った。
音楽に、人に真摯であること。それがいつか自分に返ってくること。のだめでも
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戦争と女の顔(2019年製作の映画)

3.4

たぶん初めてのロシア映画。ソ連時代の雰囲気も文化もあまり馴染みがないからなのか、会話とか間とかがすごく不思議な感じに思えた。
すべては戦争のせい、というセリフ。映画の中のあらゆる悲劇が戦争に端を発する
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美しき棘(2010年製作の映画)

3.2

仏頂面のレアセドゥは真骨頂だった。
彼女の感情が爆発した最後のシーンはとても良かった。

スタンドアップ(2005年製作の映画)

3.8

ちょっと腹が立ちすぎて見てられなかった。
時代や業界のせいには到底できないな。
とは言いつつ、男性サイド、特に父親サイドで考えるとまた違う見方になりそう。長年の苦労働の中で築いてきた誇りを、女性に奪わ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.8

アメリカの映画館で鑑賞。
宮崎駿の頭の中を覗いてるみたいで、底知れない創作意欲だったり想像力みたいなものに触れて、とにかく慄いた…
と同時に、映画はどこまでも個人的なものであって良いんだなと感じ、少し
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

人との関係性って日々変わっていくし、とても些細なことで急に距離が近くなったり疎遠になったり、繊細だけど強固でもあって。
ほとんどトラウマ映画に近いが、こういうことは誰にでも起こりうることだから、しっか
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愛と追憶の日々(1983年製作の映画)

3.4

あっという間に5年くらい経っていて、かなりのスピードで時が流れていく。それぐらい時の流れを早く感じるときは実際にあるので、変に意地を張ったり後悔してる暇は本当はあんまりないんだろうなぁ、と思わされる。>>続きを読む

BOY A(2007年製作の映画)

3.2

アンドリューガーフィールドって、こういう繊細な役をよく演じているイメージ。
子供を育てるのは親だけじゃなくて、もちろん社会全体で育てていくべきとは思うけど、やっぱり親の愛情、親の関心って子供に多大な影
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

どんどん胸がいっぱいになって最後には溢れてしまう。最初と最後に流れる同じ映像を、こんなにも違う気持ちで見ることになるとは思わなかった。
娘にとっての父はどこまでいっても「父」だけど、父もひとりの人間だ
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ひろしま(1953年製作の映画)

3.5

映画というよりか資料映像を見ている感覚に近い。戦後8年の映画ということは、日本はまだまだ貧しい時代だったはず。そんな中このスケールの映画。原爆ドームの前で笑顔でポーズを取る米兵には、なんとも言えない感>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.2 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

3.6

どこまでも孤独な戦いだった。
キャスティングの時点で疑うべきだったか…

ニンフォマニアック Vol.1 ディレクターズカット完全版(2013年製作の映画)

3.4

詩的な映画。
男性たちとの関係を個々に見れば、登場人物の数だけいろんな悲劇やドラマがあるのかも。H夫人の存在で、そりゃそうだとハッとした。それら無数の関係をジョーを通して、文字通り「ひとつの事象」「ひ
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宮松と山下(2022年製作の映画)

3.7

引き込まれたなぁ
説明過多な映画に疲れ気味だったところに、なんだか嬉しい一本だった

対峙(2021年製作の映画)

3.8

すばらしい会話劇だった。あまりに辛い内容なので、俳優の人たちも大変だったんじゃないかと思う。
赦しは救済とは言っても、自分だったら赦せるだろうかとずっと考えていた。四者四様の心理はどれも理解できる。で
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ソフト/クワイエット(2022年製作の映画)

3.6

集団心理の怖さたるや。
エスカレートしていく彼女たちの行動は、第三者視点ではあまりに馬鹿げていて呆れるけど、自分もその「中」に一度入り込んでしまうと、ちょっとした悪ふざけやノリが度を過ぎてることに気付
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はだしのゲン(1983年製作の映画)

3.6

見る前から分かってたけど、やっぱり夜眠れなくなってしまった。
さっきまで笑ったり泣いたりしてた人間が、あっという間に肉塊と化す。写真や映像を何度見ても、あの地獄を現実のものとして想像することはとてもで
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

生理的に受け付けられないというシーンや描写があったことは確かで、息がしづらく苦しい時間帯が多々あった。アメリカでアメリカ人に囲まれてこの映画を見ることの、なんとも言えない居心地の悪さというか心許なさが>>続きを読む

もののけ姫(1997年製作の映画)

4.3

アメリカの映画館でジブリ作品が上映されている。子供の頃からテレビとビデオで何十回も見てきた「もののけ姫」を、まさか大人になって映画館で、しかもアメリカで見ることになるとは予想していなかった。
小学生の
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.4

アメリカでもとうとう公開が始まって、ずっと待ってたから本当に観れて嬉しかったなぁ。
文字通りの「漫画の映画化」というものを生まれて初めて見た気がした。試合のシーンは息を止めて見ていたし、笑って泣いて。
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.8

なんだろう、トムが走る姿に感動してしまった…
面白さ云々の前に、文字通り命懸けで私たちに映画を届けてくれてありがとうという気持ちになった。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.7

ちょっと辛すぎたなぁ…
どんなときも救いがあるとすれば、最後はやっぱり人との絆なんだと思う。だからきっと、人と向き合うことから逃げちゃいけない。
そういう意味でいうと、あの母親と家族。あんなに救われな
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静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.3

見ていてただただ辛く、恐怖する映画。
犯人の動機や思想の背景に、不幸な生い立ちや孤独があったとしても、これはあってはならない。
だけど、人間である限りはどんな人も純粋悪ではないと信じたい。人の痛みを分
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.2

真実を知り、ナワルの魂は文字通り焼け焦げてしまった。憎しみの連鎖は愛で以て遂に絶たれたようにも思えるけれど、結果としてひとりの女性の命と魂が犠牲となり、しかも戦争は今も続いている。
兄や双子のこれから
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アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)

3.6

思ってたよりゾンビが怖くて良かった!
ハラハラドキドキ娯楽映画。
犬を出されると弱いなぁ…

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