正義の暴走、肩書きがもたらす傲慢さ。誘拐事件を紐解いているように見せながら、主人公が暴かれていく描写が面白い。最後に彼が電話した先はどこか。
イメージでものを言ってあれだが、映画のプリキュア、。
ただし横のお姉さんは開始2分から3時間ずっと泣き続けていたので、思い入れが強くアベンジャーズを追い続けて来た方にとっては堪らない作品だったのかな、>>続きを読む
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サックリ軽やか口溶けなめらかスフレ映画。
ドクターが自分の観客に対し「教養人ぶりたいだけだ。」としっかり差別意識を持っているところ、しばしば教養の無さが描かれるトニーが序盤からドクターのピアノの腕を認>>続きを読む
私も編み物をする人間です。
編みながら考えを整理します。(人にあげる模様編みとかでは無理。現れるはずの仔鹿や鳥やリスが散ってしまう。)整理に余分な感情は、一目一目に編み込んでしまって、残った事柄を順番>>続きを読む
選び取ってきたもの、選ばなかったもの。
叶ったこと、諦めたこと。
when…で無くif…をおもうのはとても魅力的だ。でも、だからこそ、それはハリボテのセットでなければならないし、画面の向こうの世界で無>>続きを読む
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まさかのカーズ様VSディアボロ展開に胸が熱くなりました。(より正確に言うと、辛抱強いディアボロが考えるのを止めてないカーズ様に嫌がらせを行う展開。)
意図せず3Dで観たのだが、エッシャーも真っ青の映像>>続きを読む
ストーリー自体は物凄くシンプルなのに、何故この作品は何度でも見返したくなるのか。それは偏にキャラクター達の魅力によるものだ。
作品中、各キャラクターについて深く言及するような描写は無いものの、彼らの動>>続きを読む
「作品を完成させないと別れられない。」
映画の完成が登場人物たちをやっと自由にする。
モザイクの様な最期のキスシーンに盲目の主人公が手を添えるところが一番好きだった。
まさにジェットコースタームービー。(確かチラシの文句にあったような。)上映時間は長いが全く飽きない。
愛や生といった抽象的なものが、わかり易くシンプルに可視化されている。それこそむきだしに。
変態、変>>続きを読む
ペドロ・アルモドバルの脚本が好きでたまらない。
主となる女性二人は物語の間ほぼ眠っているのだが、男二人による輪郭の描き方が巧妙で、恐らくただ人物を語るより鮮明にキャラクターを映し出している。
物語中>>続きを読む
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もし、息子を愛することが出来なかったら。
もし、母親を愛することが出来なかったら。
当たり前にみんな出来ていることだから、誰もやり方を教えてくれない。
幼いケヴィンの「好きになるとこと慣れることは別>>続きを読む
美しい妄想映画。
どこまでが現実でどこまでが虚構か。
あえて結論付けずに、観客に妄想の余地を残してくれているのが、映画全体の雰囲気と合っていて心地よかった。
鏡の使い方が面白い。合わせ鏡に左右反転。>>続きを読む
構成は単純で、彼らの軌跡に合わせ本人たちのコメントが入る。ずっとその調子なのに、それでも全く飽きさせないのは映画館に爆音で響き渡る彼らの音楽の力ゆえだ。それを思うと彼らの“理解出来ない”歌詞にこそ意味>>続きを読む
蒼井優のメンヘラ本当に良い。同世代女の痛々しさがビシ、ビシ、と伝わってきた。
ただ映画全体としては正直あまりはまらなかった。観る前の期待がとても高かったこともあるのかも。ジェンダーの話?と思って観て>>続きを読む
キャラクターと映像美が楽しい。
ニュートの、人の顔を見る時に角度がついてしまう仕草に心臓もってかれたし、なにより愛情不足で歪んでしまう系エズラ・ミラーが大好物なのでありがとうございますと叫びたかった。>>続きを読む
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“まとも”であるには、“普通”であり続けるのは、どれだけ難しいことか。どれだけの強さを持てばそう居続けることが出来るのか。すずさんの右腕は普通で居続けるために必要なものだった。彼女の右手から生み出され>>続きを読む
本屋にて宇野亜喜良の表紙に目を惹かれる。四方田犬彦氏の「署名はカリガリ―大正時代の映画と前衛主義―」。カリガリ博士の中でも最も好きなシーンが宇野亜喜良の絵で見られるなんて!
また観たくなってゲオにダッ>>続きを読む
物語の始まり、将棋を指す音があまりに澄んでいて驚いた。
ジョン・ケージではないけれど、今まで静かというイメージしか持たなかった将棋が、駒を指す、扇子を扱う、時計の秒針、髪を掻き毟る、様々な動作によりあ>>続きを読む
大人の芝居独特の余裕と魅力がむんむんで、見終わった後、なんともいえない充足感に包まれた。
気になって原作をちらと見てみたけど、ガロっぽい絵柄でこちらも良さそう。
行きつけの飲み屋の大将とおかあさん>>続きを読む
キャラクターにはっきりモデルとなる人物がいるにも関わらず、アニメーションの力もあるのか、どこか現代にも当て嵌まってしまう恐ろしさ。
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宮沢りえの皺いっぽん一本、シミ一つひとつがそれぞれ全て美しい映画。
途中までは単純に、良い映画だなあ、とはらはら涙を流しながら観ていていたのだけど、ラストの思わぬ変態的演出に一気に心を持っていかれた>>続きを読む
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原作の補助としてならすごく良かった。ただ、ストーリーは原作から外れると一気にたるくなる。
原作を読んだ時、キリシマの漫画版だと思った。ヒロインの障碍を扱ってはいるが、それが本筋では無く一つのきっかけ>>続きを読む
人の愛はどこに宿るのか。自分の中ではとぐろを巻いていたとしても、相手側には、案外、ぺらっぺらの薄皮一枚にのせているだけかもしれない。
手袋をはめる仕草、身体の曲線、アルモドバルの目を通すと、日常のも>>続きを読む
ジョーカーは、重曹入りの沸騰したたっぷりのお湯で灰汁抜きし、蜂蜜をぶっかけた状態。
ハーレイ・クインのお尻と太ももの境目が良かったです。
前に大須の商店街や路地裏を使って回遊式の見世物をしたことがある。中華料理屋の前でスーツの人間が一列になってキャベツをむさぼり食ったり、民家の前に洗濯ばさみだらけのおじさんが立ってたり、奥まったところを>>続きを読む
初っ端から江口洋介の髪型が気になって仕方が無かったが、キャラ物として楽しめた。説明多い気がしないでも無いが、きゅっと纏まっていてみやすい。
キング・クリムゾンの曲は、曲に力があり過ぎるのでこの映画>>続きを読む
意味深なシーンの多さに、制作時のしがらみを無駄に勘ぐってしまった。
サダヲちゃんのジャックニコルソン風「いってらっシャイニング」はとても良い。
『館長 庵野秀明 特撮博物館』を訪れた時から、この人(窓硝子一枚の割れ方にしても熱・衝撃・風圧など原因を追求し周りからかかる力を加味しながら一番かっこいい割れ方に拘る人)が、長編特撮を撮れば面白いこと>>続きを読む
鑑賞後、20代女2人を語らせるには十分過ぎる内容を持った映画。
女性にとっての“home”は、パートナーから受ける影響が比較的(男性より)大きい。その中でどのようにして自分の立ち位置を築き上げていく>>続きを読む
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音楽と青春。良いなあ。
音楽が主役になりながらも、バンドの葛藤とかではなくて、そもそもの原動力の家族やヒロインへの気持ちに焦点を絞っていたのが良かった。中盤の理想のダンスシーンは切ない。
ヒロイン>>続きを読む
限られた短い上映時間の中での、間の取り方の勇気がすごい。景色自体は変わらないが、独特の間によって空気が変わるので飽きさせない。
現在、神妙な面持ちを練習中。