寿司さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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ヴィジット(2015年製作の映画)

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本当に本当に面白くて凄い映画。
ホラー映画の描く「未知の恐怖」が「隣人の恐怖」に変化しているアメリカホラー映画界の教科書的作品。
しかもシャマラン先生は聖人君子なので登場人物の魂の救済も考えているのが
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

サスペンスでハラハラドキドキのシーンも見所だが、それよりもカンバーバッチがヨレヨレのパジャマを着て焦点の合わない目線で虚空を(あるいは過去を)見つめるチェストショットとその直後の“彼”に近づきながら暗>>続きを読む

精神(2008年製作の映画)

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鑑賞4回目。マイベスト候補。
大学時代に観て、幼少期からホラー映画としか親しんでなかった自分の映画観を変えてくれた映画でした。
ドキュメンタリー映画の面白さに気づいて映画がそれまでの5倍好きになった。

エベレスト3D(2015年製作の映画)

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ノースフェイスやマーモットの山岳系カラフルガジェットが出てくるのは楽しいが、命がけで登り下りする行為に反して物語上の起伏に乏しく鑑賞者の感情は常時平地歩行なのであった、、

猿の惑星にノーメイクでも出
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ヒップホップ・プレジデント(2003年製作の映画)

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オバマ選前の選挙映画×ヒップホップ目当てで見たらジェイZ好きな黒人男がつぶらな瞳で福音派を打倒する話だった。
ただ(もちろん)共和党F✖︎✖︎Kなマイケルムーアな感じではなかった。というよりアメリカ政
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新しき世界(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

近年の韓国映画の「モラルなんか血と一緒に煮て食ったぞ」と言わんばかりの描写というか力強さが大好きで、パクチャヌク、ポンジュノ、イジョンボムなどなど、今や世界有数の「モラル食い」映画大国として名を馳せて>>続きを読む

インターステラー(2014年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「ワームホールを越えた先のブラックホールの地平線を越えた先にあるシンギュラリティ」と「トウモロコシ畑にたたずむ砂で軋む家の娘の部屋」を“愛”という恐るべき“力技”――というか自分でも何を言っているのか>>続きを読む

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

10年前に中学生だった僕が「全米1位!」という言葉につられて映画館で観たところ、展開に全くついていけず、最後まで印象に残った“ボーン歩き”(神妙な顔で肩を上下に揺らしながら歩く歩き方)で映画館を出るし>>続きを読む

フューリー(2014年製作の映画)

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他の人のレビュー「父親のテイラーダーデンが子供を大人にする戦争映画」に笑わされつつも微妙に的を外しているように感じるのはなぜなのだろうか。


今やすっかり啓蒙映画となった『ファイト・クラブ』だが、そ
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サスペリア(1977年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

僕は泥酔しながらこの映画を見ていた時、恐怖におののく主人公ジェシカハーパーの八の字眉毛しか見ていなかった。アメリカからの留学生を襲う恐怖体験は八の字眉毛の斜度(?)に現れている。女性主人公が受難と闘う>>続きを読む

ダークスカイズ(2013年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

 地球外生物の全貌を描かずに「恐怖」そのものとして捉えようとしている所が楽しくて、おそらく本物の宇宙人がいるならばこのような姿ではないかとワクワクしてしまう。

傑作『サイン』は地球外と家庭内の境界を
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回路(2000年製作の映画)

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今回見たのでおそらく3回目の鑑賞ですが、見るたびに気絶しそうなほど(あるいは気絶した方が精神上良いのではないかと思わせるほど)の怖いホラー映画です。

インターネットで世界や他者と繋がり、十全にコミュ
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マルドゥック・スクランブル 圧縮(2010年製作の映画)

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「有用性」という言葉で実存を肯定してる冷静さが、近未来都市の冷たさとマッチしていて独特の冲方丁SFワールドを作っている!(正当ディストピアSF感がある!)

生きる意味を見失った主人公が死(的なもの)
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ベルリンファイル(2013年製作の映画)

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東西冷戦や朝鮮の南北問題を含ませた冒頭からゴシックなサスペンスかと思いきや、イップマン並みの連撃を食らわせ合うド直球のアクション映画だった。

最近の韓国映画『高地戦』や『殺人の追憶』に見られるように
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

映画冒頭のスローモーションで始まるアバンタイトルのシークエンスにこの映画の全てを表現しようとする監督の技量にただただひれ伏すしかない。

荘厳なマスカーニの音楽と共に四肢をたぎらせてスローモーションで
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