晴海通りさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

晴海通り

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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

「今日処理する案件で100年後も意義があるのは?」

“colored”の文字や、ただ行き来するだけで奇異の目で見られること、60年後のいま見ればそれが正しくないことだと分かる。知っている。

10年
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バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

4.0

「女が上とは言ってない。敬って欲しいだけ」
「あなた、それ母親とか奥さんとか、自分の娘に言えるの?」

ウーマンリブって、フェミニストって、そんなに鼻つままれなきゃいけないことなんだろうか?と最近よく
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

4.0

観てよかったです。根の生えたような文系人間なんで、数学の最高峰みたいなハナシ大丈夫かしらと思ってましたが。暗号解読のシーンは「n的なアレね…!」くらいの感覚でしたが、鳥肌が立ちました。あと「日本人がこ>>続きを読む

ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ(2009年製作の映画)

3.4

太宰のことは全然好きになれない。数々のエピソードも、バーカウンターでスツールに靴を乗せ酒を飲んでいる写真も、ナルシスティックな文章も。三島由紀夫は太宰治に向かって「大嫌いだ」と言ったとか。

そう、こ
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

あああ甘酸っぱいぃぃぃぃ!!!異国語じゃなかったら女子校育ちの私には見通せなかったかもしれません(笑)台湾はなに食べてても美味しそうなのがいいですね。あと、いろんな意味で日本文化に親しんでくださってて>>続きを読む

恋恋風塵(れんれんふうじん)(1987年製作の映画)

3.8

静かな映画でした。その静かさの間から、台湾の濃密な緑の匂いが立ち上ってくるようで。

愛とも恋とも呼べない、この2人の間に漂う感情はなんでしょうか。もちろん友情でもない。男と女であることは分かっている
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.9

「ねぇ、今の子たちってほんと大人しいよね〜」

小池栄子のセリフに激しく同意した。いや、今の子たちにも今の子達なりの青春はあるのは分かるんだけど、なんかギャーギャー騒いだりとかしてんのかなって…年寄り
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胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

3.8

恋愛は追った方が確実に負けだし、なんならたくさん喋った方も負けです。残念ながらほんとにもう、恋する人たちは人生の早い段階でそれに気づいた方がいい(笑)追うならサバンナに住むチーターのように、狙いすまし>>続きを読む

シークレット・スーパースター(2017年製作の映画)

4.0

泣かされますねぇインド映画は。

一介の女の子がとあるきっかけでスターダムをのし上がるという話は(『M〜愛すべき人がいて〜』のように…)数多あるストーリーです。ですが舞台はインド。前時代的に見える男尊
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ペテン師とサギ師 だまされてリビエラ(1988年製作の映画)

3.8

ふっふっふ(笑)面白かったです。

まぁなんて言うか、2020年から見るとポリコレ的にどうかと思うシーンも多いんですが(障害者の方をいじって?いるので地上波再放送は難しいでしょうね)、そこを抜きにすれ
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トム・アット・ザ・ファーム(2013年製作の映画)

3.5

ヒリヒリしますね〜喉渇きました。死んだ恋人のマニッシュな兄貴。マニッシュと言えば聞こえはいいけど、やってることはDV夫と一緒。精神的にも肉体的にも痛めつけてくる。ドランがまた金髪でイケメンで小柄なもん>>続きを読む

夏の嵐(1954年製作の映画)

3.3

女が追っては&引き止めてはいけないよ!(笑)

おそらく太古の昔から決まってる真実。恋愛は追った方が負け。ルキノ翁、ほんとに女のこと嫌いだなぁと思います(笑)美しい女は好むけど、ただ美術品のように鑑賞
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パターソン(2016年製作の映画)

3.7

アダム・ドライバー氏が、パターソンという町に住むパターソンという名のバスドライバーを演じておられます(笑)

なんとなくぼんやりした夫と、女神のように美しいながら外に出てる様子がない奥さんという組み合
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エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

-

すみません、強烈で見通せませんでした😓ちょっとLife is Beautifulとか戦場のピアニストかよ、みたいなジャケットの印象とは全然違います(笑)前作の『リアリティのダンス』も脱落したので…見た>>続きを読む

オリエント急行殺人事件(2017年製作の映画)

3.4

個人的にオリエント急行連続3本目です(笑)流石にもう犯人も知ってますし展開も知ってます。でもやはりこの事件は悲しい。とても悲しい。

この映画の良いところは豪華キャスト(ポル様!)と、現代技術を駆使し
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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.5

まずはご本家から鑑賞。何しろキャストが豪華ですね。ローレン・バコールとイングリット・バーグマンとショーン・コネリーとジャクリーン・ビセット!ポワロ氏は『ビッグフィッシュ』のお父さんでしたか。

原作も
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ニノチカ(1939年製作の映画)

3.6

グレタ・ガルボ。引退して以降は一切メディアに姿を表さなかった。その硬質な美しさは、エピソードも相まって日本の原節子を思い出す。

この『ニノチカ』は公開当時「Garbo laughs!」というキャッ
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ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男(2017年製作の映画)

3.9

テニスには大学のサークルで3年ばかり触れただけの私が言うのは誠に大変おこがましいんですが、超トップ同士の試合って(今ならジョコビッチVSナダルとか)、お互いに「永遠に試合してたい」と思ってるんじゃない>>続きを読む

マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.7

もうすぐ母の日!(笑)

人は須く母親から生まれてくる(おおよそ今のところ)。おそらく初めて直面する人間関係のひとつ。私もこの主人公と同じく一人っ子なので、逃げ場がなくなった時の息苦しさは経験がある。
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プレステージ(2006年製作の映画)

3.3

く、クレイジー…(笑)

謎が謎のまま、お互いがマウンティングしあい、時系列も入れ替わったりでボーッと観てるとちょっと置いて行かれます(途中で集中力が切れ、「そういえばヒュージャック・マン×スカヨハ、
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グッドナイト・ムーン(1998年製作の映画)

3.7

軽くもなく重くもなく、ちょうど良いテンションで進みます。ジュリア・ロバーツ(カメラマン役が似合う)とスーザン・サランドンが良いコンビ。娘役がリンジー・ローハンじゃなくて良かった。

日本では、というか
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鬼平犯科帳(1995年製作の映画)

3.6

鬼平犯科帳劇場版。スケール的にはドラマ×2本て感じですが、キャストが豪華です。岩下志麻姐さんがかっこいい。あと吉右衛門さんがさすがです。剣も、大一喝も素晴らしい。いちいち鳥肌立ちました。

光をくれた人(2016年製作の映画)

3.4

この映画で出会い結ばれた、骨格レベルで似てるカップルの映画(笑)。そりゃ運命感じちゃうよね。ええなぁ…

内容は日本でいうところの『八日目の蝉』でしょうか。でもあっちより救いがある。The Light
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ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.0

うあぁ…

ラスト30分が濃ゆいですね…ずっと腹筋に力入れて見てましたが…「何のために…」ってなりました。

以前香港版も鑑賞しましたがどっちも面白かったです。「どっちがどっちなんだっけ」となりにくか
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ブロードキャスト・ニュース(1987年製作の映画)

3.4

テレビ華やかなりし頃のドラマ。舞台といいやってることといいファッションといい、ばっちりトレンディドラマっぽい(笑)キャストに書いてないけどジャック・ニコルソンがちょっと出てます。さすがの存在感。

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黄昏(1981年製作の映画)

3.8

なんかこういうの、土曜の午後に地上波で流れてたよなぁと思うような映画。自然が美しいアメリカの田舎で家族が再生する。

見所はやはりヘンリー×ジェーンのリアル親子だと思います。Wikiで知るしかないです
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ジョンとメリー(1969年製作の映画)

4.0

恋なんて、いわばエゴとエゴのシーソーゲーム!

…という恋愛超初期の主導権取った取られたを90分で見せてくれます。酔っていい感じになって一夜を過ごして…明けた朝の気まずさ、手探り感。これきりか次はある
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ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿(2015年製作の映画)

4.2

心底イタリアが羨ましくなる映画。音楽の授業で流してもいいくらいの内容かと。わざわざ日本を引き合いに出したくはないですが…こんな「足を踏み入れた瞬間に恋に落ちる」ような劇場は日本にないし、悲しいことにこ>>続きを読む

ジャッキー ファーストレディ 最後の使命(2016年製作の映画)

3.6

評価が高くなかったんで心配してたけど、割とよかったのではないかと。

なんたってタイトルは『ジャッキー』。あの劇的な事件のあと彼女がどう振る舞ったか、比較的非ドラマティックに話は進みます。今となっては
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あ・うん(1989年製作の映画)

3.8

向田邦子の原作を先に読んでるんですが、思うにいろんな要素がある話しなんですね。小林薫×田中裕子×串田和美のドラマ版をまず見て、それでこの映画版を見たんですが、それぞれ原作から切り取るシーンが違っていて>>続きを読む

ニッポン無責任時代(1962年製作の映画)

4.0

この時代にこんなテンポのいい映画があったんだ!と驚き(懐かしの2本立てだったからか?笑)。息の詰まるご時世ですが笑えました。無責任というか口八丁で嘘みたいに何もかもうまくいく平均(たいらひとし)氏。な>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.5

特に何が起こるわけじゃないし、ダメ男・阿部寛の生活もこの後きっと変わらないでしょう(笑)

でも生きていく上では必要な“心に灯す火”というのがあって、それは主に思い出なんだけど、おそらく宝くじが当たる
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奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

3.6

我が身を振り替えると、サラリーマンてなんて有難い環境なんだろうなと思います…毎月決まったお給料を振り込んでいただいて…いかんな…

苦節10年と書いてしまえば簡単ですが、その間に強いられた家族の犠牲は
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スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

3.3

なんともC調でメロウな(使い方合ってるかわからんけど…)いい時代の映画です。カップ麺が大きい(泣)&吉牛が昔ながらすぎる!そして40代と思しき山崎努がかぶりつきたくなるくらいいい男です。いまの中性的な>>続きを読む

グッバイ・ゴダール!(2017年製作の映画)

3.4

おしゃれフレンチ・ダムールシネマ(ル・シネマダムールフランセか?)では全然ないです(笑)いやヒロインは小枝みたいにほっそくてリセンヌドゥフランセーズって感じですが。アニエス・ベー着せたい。というかこの>>続きを読む

小川町セレナーデ(2014年製作の映画)

3.0

前振りの話しが長い割にそれぞれのキャラクターが立ってこない。ヤスケンは魅力的だけど、その魅力さえ役に立ってない。観賞後に言いたくなるのは「っで誰が主役だったん?(何が主題だったん?)」の一言。もったい>>続きを読む