桃子さんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

桃子

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Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

4.0

テリー・ギリアム監督がまたしても災難に見舞われてしまった映画である。トニー役のヒース・レジャーが撮影の途中で急逝してしまう。まだ28歳という若さだった。「ブロークバック・マウンテン」も「ダークナイト」>>続きを読む

オキュラス 怨霊鏡(2013年製作の映画)

2.5

呪いの鏡と対決する姉と弟。発想がいい。対決するための準備も万端。じわじわと来る恐怖もいい感じ。これは久々に優良なホラー映画と出会えたぞ!と喜んだのだが、後半に突入するあたりから、?マークが点灯し始めた>>続きを読む

ミラーズ(2008年製作の映画)

3.2

ホラー映画の主人公は女性が多い気がするが、これは珍しく男性。それも、先日西部劇で見たばかりのキーファー・サザーランドである。事情があって警察官を辞職して、とある建物の夜警になる。ところが、そこには恐ろ>>続きを読む

テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.6

公開初日の最初の回(業界用語では「ウチコミ」というらしい)で見てきた。いつも行く映画館ではなぜか上映スケジュールに入っておらず、検索して少し遠くの同系列の映画館まで行くことになったけれど、念願の映画が>>続きを読む

永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

4.4

風邪がまだ完治していない、少しもやもやした頭で鑑賞したのだが、それがかえって良かった感じがする。臨場感が半端なかった。
ジュリアン・シュナーベル監督自身が画家であるということが興味深い。画家なら他の画
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未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

4.1

いつか見よう見ようと思いながら、なかなか見なかった映画だ。キワモノ映画として有名だったので、何となく後回しにしていたのだ。とはいえ、どんな映画でも最後まで見ることができる根性は身についているので、これ>>続きを読む

ジェーン(2014年製作の映画)

4.5

他の方々のレビューを見たら意外と低いのでびっくりした。私はすごく良いと思ったんだけどなあ。自慢じゃないが、けっこう西部劇は見てきている。そういう自分が見て面白いと思ったので、他の人もそうかなと思っただ>>続きを読む

移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.0

着眼点はとてもいい。都市が移動して、他の移動する都市を掴まえて食べてしまうなんて、すごくいいアイデア!巨大なキャタピラーとか、あっという間にコンパクトに折りたたまれる建物とか。都市の内部の生活空間の描>>続きを読む

2001年宇宙の旅 新世紀特別版(1968年製作の映画)

5.0

過去、何度か見たことのある映画なのだが、映画館では見たことがない。今回、iPadの画面で見たのだけれど、その画像の美しさに息をのんだ。解析度も色彩も圧倒的な迫力で、まず驚きで目を見張り、こんなシーンあ>>続きを読む

オブリビオン(2013年製作の映画)

4.0

途中まで見て、長い間放置していて、これでは映画オタクとしては納得がいかないので、年内に最後まで見ることにした。残りは半分くらい。1時間くらい電車に乗る予定があったので、その時間を利用した。移動時間にス>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

西部劇が大好きなので見ることにしたのだが、映画紹介を見ると密室ミステリーだという。おまけに監督はタラちゃん。ミステリーも大好きだしタラちゃんも好きなので、これはもう見るしかないと思い、夜遅くから見始め>>続きを読む

ミニオンズ(2015年製作の映画)

4.2

時代は1968年。ニューヨークからロンドンに舞台が移って、ミニオンズがマンホールから外に出た場所がアビーロード。ミニオンズの上をビートルズらしき4人の男性が歩いていく。昨日映画館でビートルズのいない世>>続きを読む

イエスタデイ(2019年製作の映画)

4.0

予告編を見たときからとても気になっていた。たまたま地元の映画館のポスターが目にとまり「明日まで」という文字を見て、これはもう見るしかない!と速攻で映画館に走り、チケットを買った。
地元の映画館は久しぶ
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雪国(1957年製作の映画)

4.0

今年の夏、越後湯沢の高半の駒子シアターで見た。宿泊先で映画を見るというのは、たぶん初めての経験だ。川端康成が「雪国」を執筆した宿にどうしても泊まりたくて行ったのだから、恩恵にあずかれて嬉しかった。
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ラザロ・エフェクト(2015年製作の映画)

3.0

昔見たフランケンシュタイン博士のホラーを思い出した。死んだ人間を生き返らせたい。生き返らせてみたら、トンデモナイことになってしまった。これはホラー映画の変わらないテーマなのだろう。
狭い実験室の中。登
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ワイルドガン(2015年製作の映画)

3.9

映画館でロードショーを見てきて頭がまだその映画のことでイッパイなのに、なぜかアマゾンプライムで見てしまった西部劇。久しぶりにiPadで映画鑑賞した。
キーファーとドナルドのサザーランド親子が映画でも親
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.8

42年前、映画館で「スターウォーズ」を見た時のことを思い出した。当時は途中から入って見て、見たところまで見て途中で出て行くということが可能だった。途中まで見て、出て行かずに最後まで見て、席に座ったまま>>続きを読む

ラスト・クリスマス(2019年製作の映画)

3.6

予告編も見ていないので予備知識は全くのゼロ状態で見たのだけれど、予想していたよりずっと面白かった。何気なく見た映画が面白くなかったらテンションが下がるけれど、期待以上に面白いとラッキーだったなと思う。>>続きを読む

決算!忠臣蔵(2019年製作の映画)

4.0

前回映画を見に行った時お気に入りのサングラスを落としてきてしまい、それを取りに行くことにした際、ついでだから1本見て帰ろうという理由で選んだ映画。とはいえ久しぶりに時代劇を大画面で見られて、大満足だっ>>続きを読む

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.0

映画館に行って驚いたことがあった。平日の夕方という時間帯のせいだろうか。見に来ているのは9割方が高校生だった。女子グループ、男子グループ、そしてカップルと様々だったけれど、とにかく学校帰りの制服姿の高>>続きを読む

ターミネーター ニュー・フェイト(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

冒頭の衝撃シーンに驚いた。そこから始まるのか!!
「猿の惑星」でも同様なのだけれど、過去に行って何かをやった結果、未来が変わるというストーリーでは、シリーズ化すると話が非常にややこしくなる。ターミネー
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

4.0

金曜ロードショーで見た。映画館で「2」の予告編を見たので、それなら「1」を見ないと、ということで。
もともとはテレビ映画のようだ。子供がお茶の間でこんな映画を見たら、しばらくトラウマになりそうな怖さだ
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マレフィセント2(2019年製作の映画)

4.5

5年前の前作を見に行かなかったのは、アンジェリーナ・ジョリーが嫌いだった(正確には、嫌いになったばかりだった)からだった。ファンタジーコスプレものが大好きなのに見に行けなくて(行かないと決めたのは自分>>続きを読む

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

4.0

予告編を見て興味を持った。ザ・ビギニングものは大好物。そう言えば、先日見た「ジョーカー」もビギニングものだった。それと、この映画の主演はタロン・エジャトンで、「ロケットマン」で見たばかりだった。連想ゲ>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.5

たいていの映画は見終わったらすぐに感想を書き始めるのだけれど、この映画はそれができなかった。どちらかと言うと暗い映画、救いようのない映画、後味の悪い映画、殺人シーンのある映画、そういうものが大好きでよ>>続きを読む

男と女 人生最良の日々(2019年製作の映画)

5.0

2019年6月にフランス映画祭で見てきた。1966年に公開された最初の「男と女」は一番好きな映画である。続編も見たが、この最後の続編と言うべき作品は奇跡の1本と言える。ルルーシュ監督も、トランティニア>>続きを読む

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.0

この小説を知ったのは、趣味の習い事の先生からだった。「すごく面白くて一気に読んじゃったわ、おすすめよ!」そんな風に言われて、すぐにkindleに落として読んでみたら、何がどう面白いのかがわかって、私自>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.0

SFは西部劇ほど絶滅危惧種ではないのだが、そう頻繁に見られるわけではない。しばらく映画館通いから遠ざかっていたせいもあり、最後に見たのは「パッセンジャー」だ。もう2年も大画面でSFも見ていなかったのか>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

5.0

世の中には色々な絶滅危惧種があって、西部劇もその1つに違いない。昔は普通にテレビで見られたが、まだ子供だったし興味がなかった。15年ほど前から映画鑑賞にのめり込み、あらゆるジャンルの映画を見るようにな>>続きを読む

ライオン・キング(2019年製作の映画)

4.5

字幕版を見たくてロードショー最終日の最終回を見ることになった。見終わって、吹き替え版でもよかったかもしれないと思い至った。英語を話すライオンか、日本語を話すライオンか、の違いでしかないからだ。
とはい
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ロケットマン(2019年製作の映画)

4.7

昔からアーティストの伝記物が大好きでよく見に行く。興味深いことに、見た伝記映画の半分くらいは、主人公は酒か麻薬漬け。あと、ゲイとか。お金にだらしない人もいた。それだけ、才能のある人は問題を抱えている事>>続きを読む

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