復讐3部作。「オールドボーイ」の衝撃ほどではないが、こちらも復讐劇としてはとても面白い。
これこそ韓国映画の底力。
ヒリヒリするバイオレンス描写と圧倒的な勢いで叩きつけるサスペンス展開がとても濃ゆーい一本。
リンチの初期作。気持ち悪くて不快な映像と音の演出。精神崩壊していく主人公の狂気を描いたカルト的作品としての価値は高い。
サスペンス、スリラー、バイオレンス、ラブストーリーなんだが、リンチ流に妖艶で怪しい雰囲気が全編に溢れている。謎に吸い込まれていく映画前半の耳の演出が好き。
元々のテーマ自体はシンプルのはずだが、構成軸をずらし、映像と音楽で脳みそを吹っ飛ばすような演出がすごい。
リンチはそういうサスペンスとしての物語がしっかりと垣間見れる。意味わからないということではなく>>続きを読む
デヴィッド・リンチ流のロードムービーはシンプルかつ、味わい深い静かな感動を産む作品に。
リンチ監督にハマるきっかけとなった作品。パラレルワールド的なものを思わせるも、人間の心理、脳内、もしかしたら夢?、などの複雑な切り口、を抽象的にときに写実的にリンチ流に恋愛映画として描くとこう仕上がる>>続きを読む
リンチ流ヘヴィーオペラ。物語の構成軸が幾重にも重なり合い、見終わった瞬間は狂気の映像と音響にただただ打ちのめされる。
見終わって2日間くらいすると、あら不思議。
頭の中でパズルが組み合わさって、物語>>続きを読む
正直パルムドールをとるような作品でないのだが、狂った人とか狂ったバイオレンスみたいなところが時折見え隠れするとこがこの頃のリンチっぽい。
当時の自分には息子を失った父親とその喪失感から進むテーマに入り込めるはずもなかった。もう一度見直したい。
でもその数年後に父親を失う。
これぞケン・ローチ映画というようなイギリス労働者階級に焦点をあてた人間ドラマ。そのケン・ローチ作品の中でもなかなかの心の抉られ方だった。
初めて鑑賞したケン・ローチ作品だったが、だいぶやられた。
ケン・ローチらしい無骨な演出が光る。スウィートじゃなくて、ビターな味わい。
社会派ケン・ローチがめちゃくちゃ心温まるファンタジーコメディを作ったら、めちゃくちゃ最高だった。自然体、リアルなヒリヒリ感、勇気もらえる一本。
アイルランドの独立についてはあまり馴染みがなかったが、独立戦争を通して、この答えのない、救いのない戦いの無意味さを痛感する。ずっしりと重い余韻を残す。
公開当時はテレンス・マリックの描く宗教観と自然と人間のテーマにしたこの映画が意味わからんかった。
多分、人生と家族の意味をより深く感じ、映画読解力もあがり、熟した今見直したら全然違う感想を持つと思う。>>続きを読む
観るのが早すぎた。
フレンチコネクションというタイトルがかっこよいと思った高校生時代。
このレビューはネタバレを含みます
有名なラストシーンの平和と冷酷なシーンコントラスト、主人公が初めて銃で人を殺すシーンの狂気の描き方、素晴らしい。
それを支えるアル・パチーノの名演には脱帽。
歴史スペクタル。長い。
が、当時の鑑賞記録によると
美しい自然を背景に生命の大切さ、協力の大切さ、愛、人としての道、など様々なことが描かれている。中尉は魂がキレイということでインディアンに認められ、>>続きを読む
イーストウッド渾身の男気炸裂の一本。
監督主演ということで、イーストウッドの魅力が詰まった傑作。
タイムリーなタイミングで、本当に日本では悲劇が起こってしまい、なかなか手に取りづらい作品になってしまった。
人間の魂について。マット・デイモンよき。
イーストウッド作品の中でも、強烈な印象を心に残す作品。生きることの意味、死ぬことの意味を考えさせられる。簡単な言葉ではないが、人としての尊厳を問われる作品。
あの時代へのオマージュとして、シンプルに見たときにはよく出来た映画ではある。あくまでオマージュとして。
極上のサスペンス。極上の。サスペンス映画にハマるきっかけをくれた作品のひとつ。
コーエン劇場最高峰。その前もそのあともこのブラックユーモア溢れる作風は揺るぎなく、見応えがある。シニカルな笑いの中に、とても緊張感のあるシーンもあり、面白い。