ブラウンソースハンバーグ師匠さんの映画レビュー・感想・評価

ブラウンソースハンバーグ師匠

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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

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この映画には、「彼女が出来ないならカルチャーにどっぷり浸かりなさいよ!」と己に呪いをかけた高二の俺がいるはずであった世界が広がっている。

あの頃渋谷TSUTAYAと猿みたいにデートを重ね、あの頃神保
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バニラ・スカイ(2001年製作の映画)

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キャメロンディアスにはキャピキャピしててほしいし、ペネロペクルスには綺麗なオカンをやっててほしいし、シガーロスにはアイスランド語ないしはホープランド語で歌っててほしいものですね。
とりあえず私も、この
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ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

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メフィスト作家の小説を読んでいるかのような暴力性を感じて、めちゃ好きだ。暴走とも言える、続編のコントロール不可な展開も好き。ジャララ~ンと流れるキザなギターも好き。好き好き大好き超愛してる。

世界にひとつのプレイブック(2012年製作の映画)

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このラブコメ好きなんすよ。
設定だけなら結構シリアスだけど、出てくる登場人物をどんどん家に招き、当事者の問題に強引に巻き込んでいくもんだから、基本的に絵がうるさい。
孤独に浸る時間がないというのは大変
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ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)

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断片的なカットと散文的なモノローグとで、ずっと良さげなCMを観せられているような感覚である。良くも悪くも。カメラワークも個人的な体調によっては、めっちゃ格好よく見えたり、「狙いすぎだろ」と悪手のように>>続きを読む

ゴッド・ヘルプ・ザ・ガール(2014年製作の映画)

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年中汗かきで、一枚で着られるだぼだぼTシャツを敬愛していて、サマソニの入場待機列で涼しげで気品あるジャニオタご令嬢に混じり農作業みたいな汗をひとり垂れ流していた私には当然、ベルセバは青春ではない。そも>>続きを読む

愛、アムール(2012年製作の映画)

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ケアワーカーを甘噛みした者として、劇中で「くそじじい」と吐き捨てた女性をプロだと認めるわけにはいかない。

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

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プラモデルをろくに組み立てられない奴に時系列を組み立てられるわけないだろ!

とキレ気味で鑑賞していたら映画が終わってしまった。

場内が明るくなったとき、あとには地頭の悪さだけが残った。

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

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ーー例えば、トランプに加わりうなずくだけの挨拶をされてみたい

ーー勇壮な戦士や王が主人公の物語ではなく、平和なもののみが主人公の物語。乾燥玉ねぎでもいいし、沼地の渡り木でもいい

↑いやあこんなこと
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

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冒頭から空襲に対して、登場人物が日常茶飯事とでも言わんばかりに肝が座りすぎていて笑う。

終盤は喜劇ですら受容できない凄惨な状況となりつつも、空元気とも言えるような喜劇への愚直性が監督作の中でも特段ガ
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Saltburn(2023年製作の映画)

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「聖なる鹿殺し」と比べ、バリーコーガンの手口が味を占めていて笑ってしまった。もう職人芸だな。

冒頭のフェリックスの断片的なカットの連続は既視感があり、ボーイズラブのド真ん中をやりすぎていて、逆に絶対
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セッション(2014年製作の映画)

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この監督の作品は、というよりこの監督自体が、グザヴィエドラン監督に次いでことごとく子ども扱いのような評価ばかり受けており、不憫だなあと思うことが多々ある。そんなに若いってのは駄目でございますか?

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ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

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映画内で、この映画の構造における説明的描写がほぼない為、外部サイトの解説を手放すことは出来ない。ただ、説明描写を省いたことで、「ループもの」特有のトライ&エラーを孤独に繰り返す主人公のヒロイズムを終始>>続きを読む

メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白(2003年製作の映画)

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ドッグヴィルと同じ、ラースフォントリアー画質のせいもあって、たとえメイキングであっても虚構と現実の境界はどこか曖昧に感じる。
だから「これ、本編と全く同じ展開で、ぶちギレたニコールキッドマンがニコール
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悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

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「RRR」も凄いけど、本作「BBB」も凄い。

コンクリート打ちっぱなしの部屋で「ジー」と安定器?の音が鳴り続けている。
外に出てから出くわす音のうるささはバビーの「初めて」を追体験しているのだろうけ
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春の画 SHUNGA(2023年製作の映画)

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在学時、歴史の授業で春画に触れたとき
「この絵で抜いてた当時の人に現代のAV見せたら死ぬど」
と蔑みの目で見ていた。
だが、この映画は冒頭から、私が人生何周してもたどり着けなそうな大人達が、陰毛の書き
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春画先生(2023年製作の映画)

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絶妙に馬鹿馬鹿しいし、絶妙に気まずいし、絶妙に真面目だし、絶妙に美しい。

どういう温度感で観たらいいんだこれ!?

としばらくは戸惑いながら鑑賞していたけど、正しくその落ち着かなさが、春画を鑑賞した
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Dimension 1991-2024(原題)(2010年製作の映画)

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ラストデリバリーは未達のまま……
コロナ禍でAmazonで購入したマスクと同様に……

キングダム エクソダス〈脱出〉(2022年製作の映画)

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カレンパートは、カレン自身が未完のドラマにフラストレーションを募らせた視聴者の代弁者であり、視聴者はそのカレンと肩を組むようにしてキングダムの世界に介入していく構造となっている。
その為、前作のドルッ
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キングダム II 第3章/第4章(1997年製作の映画)

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相変わらずエンディングで、全盛期のU2のボノの負の感情だけを煮詰めたみたいな顔で現れる監督。
このドラマには悪意しかないことを心得よ。

なんだこれ……
https://youtu.be/e5tABt
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キングダム(1994年製作の映画)

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劇場用ということで、ムカデ人間みたいに無理くり繋げられたドラマシリーズ。自分は大人しく家で鑑賞。

霊障よりも、登場人物の異常行動が怖いという……。冒頭の物々しいお膳立てが不憫に思えてくる。異常行動で
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ラース・フォン・トリアーの5つの挑戦(2003年製作の映画)

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ラースフォントリアー監督も大概だが、ヨルゲンレス監督もまた良いリアクションをするせいでこの企画が成立してしまっている。
「次の試練はそうですねえ…・では、ルールを設けないことをルールとしましょう」
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ボス・オブ・イット・オール(2006年製作の映画)

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監督が「ここで止めたらコメディの定石が~」とか「この映画を楽しめなかった人、反対に楽しめた人は~」とか饒舌に語りかけてくるので、裏を返してこの映画に対する自信のなさと受け取り、不覚にも監督から萌えを感>>続きを読む

イディオッツ(1998年製作の映画)

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これは、カレンがキングダム病院に入院するまでの前日譚……(大嘘)

冒頭から、わが家のホームビデオと同じ画質で面食らった。
ドグマ出品作だけど、音楽の制約が守られていないので、厳密には規則違反がある…
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奇跡の海(1996年製作の映画)

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「地獄に落ちろ~」な葬儀も凄いけど、極端にその逆を行く唐突なラストも凄い。
夫が快方したことで、等価交換的に妻の自己犠牲が肯定されたかにみえる構図が憎たらしい……。
監督の悪魔の微笑みが透けて見えなが
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

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シリアルキラーを思い描くときのカリスマ性のある人間像と、「アングスト」で描かれていたような要領の悪い、言ってしまえばクソダサい部分とが同居してて、倫理観を無視していいなら(しちゃダメだけど)魅力的な人>>続きを読む

マンダレイ(2005年製作の映画)

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一旦「ドッグヴィル」でグレースとは友達になってしまったので、今作はミステリアスな雰囲気もなく(演者が変わったことに特にノイズも感じず)、悲劇のヒロインというメッキも剥がれてしまっている。だから同じ轍を>>続きを読む

ノクターン(1980年製作の映画)

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「エレメントオブクライム」と併せて観た。この作品とグルで俺を睡眠誘発してきたこいつらを許せない。(決して退屈だったわけではない)

エレメント・オブ・クライム(1984年製作の映画)

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この映画は映画館の真っ暗な環境で観ると、最高なコンディションで挑んでも眠ってしまうので、家で観た方がむしろ集中できた。そんな映画は今までなかった。
思ったほど、話もそこまで難解ではなかった。ヨーロッパ
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エピデミック〜伝染病(1987年製作の映画)

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画面上にタイトルロゴがずっと出ていて、それが最初はうっとうしくて、ブラウン管でゲーム起動したときの「早く消えろやビデオ2!」に似た気持ちがあったのだけど、ずっと表示されているものだから、逆に映像の暗さ>>続きを読む

ヨーロッパ(1991年製作の映画)

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あんまり凄さが分かっていないのか、この監督のフィルモグラフィとして考えるからいけないのか……リアプロとパートカラーの演出を素直に飲み込めず。リアプロに映る人間と、実際の空間での人間のやり取りという試み>>続きを読む

アンチクライスト(2009年製作の映画)

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ANTICHRIS♀でもあるし、ANTICHRIS♂でもあるこの世界を生きている私にとって、この映画は優れたセラピーでしかない(錯乱)
監督はシャルロットゲンズブールのおまんまんに親でも殺されたのだろ
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カノン(1998年製作の映画)

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カウントダウンに結構緊張させられ、言うほどの場面を見せられたときに、「ああ、こういうことが出来る奴がポーカーでのし上がっていくのか……」としみじみ思いました。

カルネ(1994年製作の映画)

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この鬱屈としたモノローグはただでさえ共感されにくいのに、そこに演出の過剰性が乗っかっているせいで、更に作品と観客とに隔絶を感じる。デン!ってSEなんなんだよ。クイズの出題音かよ。初期から遊園地みたいな>>続きを読む

クラム(1994年製作の映画)

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ポリコレを意識しても、しなくても過敏に傾こうとするシーソーみたいな現代ということもあり、このドキュメンタリーは痛烈だった。
あらすじを読んだときは、ある種の挑発行為として露悪的な手法を用いて表現する作
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ゴーストワールド(2001年製作の映画)

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当時の日本でどのようにこの映画が紹介されたのか、ちょっと想像しながら鑑賞。

一見ダサいものから、「格好よさ」を見出だすカルチャーへの審美眼が登場人物にあるように、イケテるVS.イケテないの単純な対立
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