The英国人。英国人の嫌らしさが満喫できる。シニカルな笑いがまたいい。当然米国人も笑いの対象。こういうの大好物。
冗長。公開版の方が纏まっていていい。元々が完成度の高い作品だけにもったいない。
昭和30年代の防府の描写が素晴らしい。子供目線で徹底して描かれている「世界」。狭い世界ではあるけれど、また時空を越えて無限に広がる世界でもある。大人になって忘れていた何かを思い出させそうな作品。
実在のコルネット奏者、レッド・ニコルズの伝記映画。音楽が素晴らしいのは言わずもがな。
主演のダニー・ケイはコメディからヒューマンドラマまで何でもござれ。憧れるわ。
ただ一言、グダグダ。良くも悪くもグダグダなのがたまらない。時間が経ってからジワジワくる。
見所?そりゃもちろん島倉二千六さんの描く背景画。
良質のコメディ映画。日本人にしか理解出来なさそうな笑いだけど、それがいい。自虐的な笑いが好きなのは、イギリス人だけじゃない。日系アメリカ人役がまたむっちゃ笑えるのだが、本物のアメリカ人が見ても笑えるの>>続きを読む
現代の視点からだと異常に見える戦時中の世相も、当時生きていた人にとっては日常。呉を舞台に、その日常を生きる一人の女性の物語。
何気ないことが幸せなんだということは、失ってみて初めて分かること。それに>>続きを読む
ルビッチのサイレント期の傑作の一つ。
不倫なんて際どいネタをお洒落で上品なコメディに仕上げるところは、さすがルビッチ。
テンポも良くて見せ方もいい。
色恋沙汰はコメディの定番ネタだけど、これはいいお手>>続きを読む
ルビッチの最高傑作の一つ。
キャロル・ロンバードの遺作。もっと活躍できたであろう惜しい女優でした。
緊張と緩和の使い方が絶品。ズレと繰返しを使った笑いも見事。
エアハルト大佐役のシグ・ルーマンがまた最>>続きを読む
今度は1885年、開拓時代。
前作・前々作との繋がりはそんなに強くはないので、単品でも十分に面白い。
観ていた方がより楽しめるのは当然だけどね。
前作とは違い時代を行き来しなくてやることが分かり易くな>>続きを読む
スカイパニック物。
レスリー・ニールセンのコメディ初出演作。
全編にギャグをこれでもかと詰め込んでいる。
1カットに最低1つはある感じ。
元ネタがわからないと笑えないパロディも当然あるけど、それを差っ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
アガサ・クリスティ『ナイルに死す』の映画化。
ピーター・ユスティノフのポアロもいいね。
犯人は彼女なんだろうけど、前半の落石事件が解明されてないよね。
単独の作品としてもそうだが、何よりも続編としての出来が最高。
「未来」・「変えられた現代」・「過去」と3つの時代を渡り歩く分、前作よりもストーリーが繁雑になっている。
後半の「過去」が前作と同じ舞台・>>続きを読む
ストーリーは至って単純。
タイトル通り、ただ過去から未来(現代)に帰るだけ。
だがそれだけに脚本と演出の見事さが際立っている。
エンターテイメントの見本と言っても過言ではない、一度は観るべき名作。>>続きを読む
マルクス兄弟作品の4作目。
監督ノーマン・マクロードの最高傑作の一つ。
ヒロインを演じるのは悲劇のコメディエンヌ、セルマ・トッド。
ギャグと歌がテンポよくこれでもかと盛り込まれていて、お得感満載。>>続きを読む
マルクス兄弟2作目の映画。
この作品までは、実際のヴォードビルの舞台をほぼそのまんまフィルムに落とした物。
当時の舞台の雰囲気がよく表れている。
そういう意味で貴重な作品。
この兄弟全ての作品に当て>>続きを読む
実際に起きたチャップリンの遺体誘拐事件を基に撮られたフィクション。
二人の誘拐犯を主人公に静かに淡々と進むストーリーでの魅せ方は、さすがはヨーロッパ映画。
アメリカじゃ絶対に撮れない作品。
ここ何年か>>続きを読む
マーガレット・デュモン、若い頃と変わってないね。元気な姿が見られて嬉しいわ。この作品公開の翌年1965年に82歳で亡くなってるのね…
古典的サスペンス映画。
撮影のスタンリー・コルテスの光と影の使い方が素晴らしく、ロバート・ミッチャムが本当に不気味な存在に仕上がっている。
年を取ったリリアン・ギッシュも相変わらず美しく、そしてカッコ>>続きを読む
不幸にも負けずに健気なメアリー・ピックフォードの演技、そこに差し挟まれる笑いを誘う仕草。
ストーリーはオーソドックスでシンプルだけど、それだけに素直に彼女の魅力を楽しめる。
個人的には、母親と二人の姉>>続きを読む
大元はBBCのラジオドラマ。
小説・BBCのTVドラマ・舞台・漫画・コンピューターゲームからの最後に映画化。
シュールでシニカルでとにかくくだらなくて、そして楽しい。
さすがイギリスのコメディ。
と>>続きを読む
低予算&早撮りのB級映画監督エドワード・D・ウッドJrを主人公に据えた、見事な青春映画。
このエド・ウッド、『史上最低の映画監督』なんて持て囃されているけど、実際にはそんな大層なもんじゃないんだよね。>>続きを読む
まず、邦題は忘れてくれ。
これ一番重要。
美しく静かな、情緒的ホラー。
冬のスウェーデンの田舎町を、寒色系の落ち着いたトーンの色彩で映し出している。
説明を最小限に抑えたストーリーは初見だと分かり辛>>続きを読む
ラジオ劇、舞台劇の映画化。
第一次世界大戦を、イギリス的ユーモアでコテコテに塗り固めてミュージカル化。
劇中の歌は当時実際に歌われていたもの。
戦場の地味な色彩の中で、象徴的に使われているポピーの花の>>続きを読む
説明不要の原作をピックフェア夫妻主演で映画化。
監督のサム・テイラーは、メアリー・ピックフォード作品の他に、ハロルド・ロイドの長編なども手掛けたコメディを得意とした監督。
さすがの人気者夫婦、演技も見>>続きを読む
ドイツ表現主義映画を代表する作品。
独特の映像表現が脳裏に焼き付くのは、これらの映画の特徴。
好き嫌いがあるだろうけど、個人的には大好き。
ストーリーは単純で現代のサスペンスに慣れた身には物足りないと>>続きを読む
『ロイドの牛乳屋』を、ダニー・ケイ主演で、コメディを得意としたノーマン・Z・マクロードが監督、歌とダンスでミュージカル風の味付けでリメイク。
後半の主人公の付け上がりっぷりは、本家よりもこの作品の方が>>続きを読む
コメディの名手レオ・マッケリー監督の、ハロルド・ロイド主演のトーキー作品。
シチュエーション主導でアクションで魅せるシーンはほとんどないけれど、「人気者」で見せたステップは健在。
登場シーンは少ないけ>>続きを読む
進水式でそのまま沈んでいく船上でのキートンがむっちゃキュート。
行動は考え無しだけど、あんなギミックの船を造れる父ちゃんは、かなり有能なんだろう。
その船に同乗した奥さんと子供たちには同情しちゃうけど>>続きを読む
前半は百人芸、後半は劇場を舞台にしてのドタバタ。
前半で見せる撮影技法を凝らした影像は、本当に巧くて見惚れる。
このシーンでの女装姿は結構イケてるので、ちゃんと書いとかねばね。
後半のドタバタも、さす>>続きを読む
モスクワの街で迷子になった、こねこチグラーシャの冒険物語。
サーカスの猫調教師が、主人公の一人として出演。
彼の力によって素晴らしい猫映画になっている。
主猫公の一匹ジンジンの芸達者には、ただただ見>>続きを読む
サイレント・スラップスティックの名場面集。
ローレル&ハーディ
ウィル・ロジャース
キャロル・ロンバード
ジーン・ハーロー
ベン・ターピン
ハリー・ラングドン
チャーリー・チェイス
ビリー・ビーヴァ>>続きを読む
猫って水が大嫌いなのよ。
んで、川を流れて行くシーンのチャトラン、マジで目が怯えてたのよ。
子供の頃このシーンを観て、ムツゴロウさんは猫が好きじゃないんだと確信したわ。
真偽はともかく製作裏話の件もあ>>続きを読む
『吸血鬼ノスフェラトゥ』や『カリガリ博士』と並んでドイツ表現主義映画を代表する作品。
ヴェゲナーが撮影したゴーレム映画三本のうち、現在残っている唯一の物。
『フランケンシュタイン』に多大な影響を与えた>>続きを読む
丹下左膳、柳生家、その弟の道場主による、百万両の宝の地図が練り込まれた壺を巡る物語。
…って言うと超大作っぽく聞こえるかけど、実は人情喜劇。
戦後のGHQの検閲によってチャンバラシーンはカットされた>>続きを読む
グリフィスのアメリカ独立戦争を舞台にした史劇。
長年組んできた撮影のビリー・ビッツァーと、この作品の後に別れる。
ぶっちゃけ『国民の創生』の独立戦争版。
大陸軍側と英国軍側の両方に主要登場人物を置い>>続きを読む